怒濤の連休


 いや、普通に連休を楽しんでる人からすると全然怒濤でもなんでもないレベルなのだが。て言うかこの程度で怒濤とか、お前はどんなヒキコモリだよとか言われそうなのだが。まあ、普段の自分の生活ではないような怒濤の数日間だったので、一応記録しておく。
 木曜日。
 沖縄出身なのだが今は東京本社に勤務しているIさん(35歳)が夏休みで沖縄来てたので、支店のシステム部面々で歓待をしていた。その席で荒野草途伸の恋愛観について説教を受けた。受けたのだが、なんだかもう自分の記憶の中に「車を買え」と言われた記憶しかなく、それに対して「軽トラックなら買っても良い」と答えた記憶くらいしかない。(参考:2004/11/13付文書
 で、それはどうでもいいのだが。その流れの中で、自分が「30代が良い。30代でなきゃ嫌だ」という趣旨の発言をしたところ、Iさんが知り合いの女性を紹介してくれるというので、その場を解散した後、新都心のカラオケ屋に移動した。そこに知り合いの女性、正確には奥さんの知り合いの女性がいるという手はずになっていたのだが。いたのは、奥さんと奥さんの友達夫婦。
 あれ、独身女性じゃないの・・・?
 結局、翌日仕事があるにもかかわらず2時頃までカラオケして、帰った。もちろん収穫無し。どうでもいいのだが、「奥さんの友達夫婦」の夫の方の名前がコウジだということだけ覚えている。


 金曜日。
 店に起きっぱなしにしていた自転車を取りに行かないといけなかったのだが、なんかもうたるくて面倒だったので家に帰って速攻寝た。


 土曜日
 辛くて不味いカレーを作ったり、注文していたテーブルセットが届いたのでそれを組み立てたりしていた。自転車はちゃんと取ってきた。スイカとキュウリがいつの間にか全部枯れていた。


 日曜日
 大量に残った辛くて不味いカレーをひぃひぃ言って喰いながら一日が終わるのだろうと思っていたが、20時過ぎになって突如大学の同級生から、「出産祝いをやるから来い」という電話が来て、北谷まで子供が生まれたO君(31歳、「日常の愚痴」で沖縄結婚式の紹介をしていた、あの彼である)のお祝いをしに行った。
 行ったら、「お前のあの掲示板の冷たい書き込みはなんだ」とわじられた。
この経緯をざっと記しておくと。まず、琉大物理学科48期生には連絡用の専用掲示板があって、近況などをここで報告し合っている。そして、この日の彼とは別に8月にももう1組子供(娘)が生まれた夫婦がいた。娘の名前が亜虹(アコ)だったので、荒野草途伸は以下のような書き込みをした。
ラグナロクで男アコやってた頃にシーフの女キャラに言い寄られたことがあります、しきりに自分はネカマじゃないと主張していました。そんな私はリアルでは32年間デートすらしたことがありません。しかし実は、私には娘が1人いるのです。名前は季空(はるか)といって、もう再来年には中学に上がる年です。仕事で帰りが遅いと拗ねて蹴りを入れてくるちょっと乱暴な子ですが、しかし私の誕生日には私の好きなトマトジュースを手絞りで作ってくれるとても優しい娘です。もちろん二次元です。
ごめんなさい、悪気はないんです。
可愛い娘さんの誕生おめでとうございます。
次に、件の彼の子供が生まれたという報告があったのだが、ネタが思いつかなかったので「『みおり』という名前は自分の脳内ネタデータベースにはないので、素直におめでとうと言うだけにします。」と書き込んだところ、「冷たい」と言われてしまったのだ。

 結局その日は3時頃までいろいろあった。帰り際に同じ研究室だったM君(妻は看護師)が年上の看護師を紹介してくれると言ったので、今後それに期待することにした。


 月曜日
 夏休みに全く書けなかった小説をこの日に少しでも書くつもりが、結局何も書けなかった。北朝鮮核実験のニュースを見て夜まで過ごす。
 20時過ぎになって携帯メールが届いて、見たらポストペット以来9年来のメル友だがまだ一度も顔を合わせたことの無かったKさん(33歳)からだった。今日が誕生日だったので花束を贈っていたのでそのお礼だった。
 が、続く言葉が「金曜の夜から友人達に連れられて沖縄に来ています」聞いてねえ。
 とにかく会うチャンスであることは間違いなかったので、0時過ぎで半ば強引に那覇まで行って、30分だけ会ってきた。ただ9年間メールやりとりしてきた仲なので、特別な感慨すらもはや無く、「最近どう」「沖縄どうだった」みたいな会話して帰ってきた。特に進展無し。
 家に帰って、話の中で出ていた「KさんがジャケットデザインしたインディーズCD」をAmazonで注文した。Kさんからは、一緒に来てる友達が彼氏と電話で大喧嘩していてビール買いに行かされているというメールが来た。
 とりあえずそのインディーズCDだけ紹介して、今日はもう寝る。
花の居場所(Amazon)
森島ヒロコWebサイト:『ヒロピの居場所』
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一つの小さな半角日本語


 あの北朝鮮という国は非民主軍事独裁国家なので、こんな日本の1個人がブログ上で何抗議しようが一向に伝わりはしないし何も変わらないのだろうが。でも、口を閉ざすことは彼らに対する屈服な気がするので、無駄を承知で言わせてもらう。
 核兵器は日本の敵です。
 核兵器は人類の敵です。
 核兵器は平和の敵です。
 核実験を強行したその罪は、あなた方が地下に持ち込んだプルトニウムよりも、ずっと重いものです。
 日本は核に屈しないと毅然とした態度を持てば、核に屈しない国があるんだということが伝われば、この核武装の流れを止めることがで切るのでしょうか・・・?
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SEの常識は世間の非常識


 20時に帰宅して「今日はこんなに早く帰れた」とメールすると、「いつもこんな遅いの?」と言われてしまう。そんな31歳SE。
 NIKKEI NETのIT+PLUSに、こんな記事が載っていた。
 優秀な人材が逃げるIT業界の長時間労働――放置すれば罰金刑も
 確かに、この業界(IT業界、システム業界)の残業の多さは問題だ。
 数年前、新入社員の1/3が3年で辞めていくと言われた時代があったが、IT業界に関して言えば逆に残るのが1/3しかないとささやかれたものだ。適正や人間関係が理由の人ももちろんいたろうが、それだけで他業種とのこの差の大きさを説明は出来ない。
 また、SEは非常に独身が多い。
 別にかっこつけて結婚してないとか言うんではない。プライベートな時間が取れなくてデートも出来ない、それ以前に出会いすらない、という理由からそうなってしまうのだ。さらに離婚率も高い。運良く結婚相手に巡り会えたとしても、残業残業で家に帰らず夫婦の会話が無い為に、結局そうなってしまうのだ。
 少子化が大いに問題となっている昨今、これはもう業界内部の問題だけでは済まされない話だ。
 このような長時間労働以外にも、システム業界は、いわゆる偽装請負(しかも二重三重の)が常態化している(システム業界ではあまりにも多い為、みんなそれが当たり前と思っていて誰も違法性に気づかない程)など、労働面で非常に多くの問題を抱えた業界だ。
 今や情報システムというのは社会が回るのに全く欠かせないものになっているわけだが。このままでは、上記記事のタイトル通り、優秀な人材がシステム業界に入ってこなくなってしまう。
 システム開発というのは実はコストのほぼ100%が人件費だ。システム設計もプログラムも、現時点では機械化が不可能だからだ。だから人手が必要なわけだが、しかし優秀でない人間だけで回せるほどコンピュータシステムは甘くない。だから、もし優秀な人材から総スカンを食らうような状態になったら、システム業界そのものが立ちゆかなくなる。コンピュータシステムはメンテも更新も出来なくなり、社会全体に深刻な悪影響を及ぼすことになるだろう。
 かつてあまたの産業が経験したように、情報システム業界も抜本的な構造改革を迫られているということだろう。無論それは、「コスト低下の為の人員削減」などという話ではなく。
 ちなみに荒野草途伸の今日の退勤は19時。上流の仕事が詰まっちゃってる故普段より早いのだが、しかしこの時間で「早い」と思ってしまう自分にもまた、改革は必要なのかもしれない。
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また一つの星が墜ちた…


 マンガ評論家の米沢嘉博さん死去 コミケ代表長く務める
 コミックマーケット準備会とは、毎年夏と冬東京・有明で行われているコミックマーケット(通称コミケ)の主催団体。その代表である米澤氏が亡くなってしまった。
 準備会の公式発表
 53歳って、あまりにも早すぎです。死因は肺ガンとのこと。煙草くわえたイラストがトレードマークだったくらいだから、かなり吸う人だったんでしょうが・・・。
 コミケの成立当初からずっとこの分野で尽力してきた人らしいので。特に同人系の人達にはかなりショックな話なのではないだろうか。
 これで、また一つの時代が終わるということなんでしょうか。
 故人の冥福をお祈りいたします。
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荒野草途伸の憂鬱


 今月はとってもついてなかったと思う荒野草途伸です。まあ、大半というかほぼ100%自己責任なのですが。でも、何か一つぐらい良いことがあって欲しいと願うわけです。
 で、来月からは京アニ版Kanonの放送がいよいよ始まるわけで。東映版では特に設定改竄軽薄ナンパ男にされてしまった北川に腹を立てたりしていたこともあり、この京アニリメイクには随分と期待していたのです。これはきっと自分にとって良いことになるのだろう、と、思いきや。
 BS-iの北川のキャラクター紹介ページにあった文言「香里に猛アプローチをしている。」
 ・・・待てやコラ。どういう意味? 北川好きとして、北×名派として、到底容認できない設定なんですけど。
 以前4/18付けの記事でも説明したのだが、北川潤というキャラクターは公式設定では「恋愛に奥手」である。
 これは原作のゲーム発売後2年くらいしてから追加された設定で、確かに原作中では、はっきりとそれについて言及されている箇所はない。ただ、これが公式設定であることは間違いなのだし、また少なくとも「香里を口説く」等という描写は原作でも皆無であった。敢えて言うならば、香里に気があるような描写すらない。
 確かに二次創作SSで北川が香里に愛を叫びながら突撃していく内容のものもあった。が、それは殆どが公式設定の発表前に書かれたものであり、またどちらかというと原作設定を多少逸脱しても笑いの要素を前面に押し出した、壊れ系の作品である。「北川はすぐ裸になりたがる」とか「北川は海に沈められても死なない」とか、そういうレベルの改変設定である。
 これを以て「北川が香里に猛アプローチ」などという設定を正当化するには、かなり無理があるのだ。
 そもそも、北川好きと呼ばれる人々が、何故敢えて北川のような男脇役に思い入れがあるのかと言えば。クールな振りして妙に女の扱いはうまい主人公(相沢祐一)に、自身の現実を重ねられないからだ。
 むしろ、普段ネタで生きてるほど軽く友人も多いのに恋愛関係だけはどうしても縁がない、うまくいかない。そんな北川潤こそ、自分が共感すべきキャラクターだと感じ取っているからではないか。だからこそ、Keyも後付ながら「恋愛に奥手」という設定を彼に付したのである。
 普段から異性に猛アプローチできるような男キャラなど、我々には要らないのだ。
 AIRで徹底した原作重視の姿勢を取ってくれた石原監督なら、当然ここの部分も最大限の配慮をしてくれるであろうと思っていたのに。一体何を血迷ったのかと。CLANNADの春原陽平と勘違いしたのだろうか? ハルヒの制作に全力注ぎすぎてお疲れですか?
 ただ、こうも考えられる。出崎監督の劇場版AIRも原作改変ということでかなり顰蹙を買った作品だった。が、しかし出崎監督には監督なりの設定というか世界観というものがあって、徹底的にそれに沿って作品が作られている為、一本の作品としてみればそれほど質は悪くないし、評価する人もそれなりにいる。
 と考えれば。石原監督も、我々にどうしても訴えたい何かがあって、それを表現する為にはどうしても北川の設定改変が必要で、やむなくそうした、という可能性だってある。
 もしそうであれば。逆にこの設定改変はとんでもないサプライズに大化けするかもしれないということだ。
 わかりました。いいでしょう。見せて貰おうじゃないですか、その、石原監督の「訴えたい何か」とやらを。
 ・・・あー、でも少なくとも大嫌いな「北×香」を散々見せつけられることには変わりないんだよな・・・。そう考えるとやっぱり憂鬱だ。鬱憤晴らしにとんでもない事件を起こしたい気分だ。
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社会党は尾崎がつぶした


 先週実家帰ってるときにひいた風邪が治らない。月曜日に完治したと思いこんで喜び勇んで出社したら、余計酷くなってしまった。
 おまけに株も下がりっぱなしだ。いや、自分のじゃなく、そっちも下がってるけど、東証とかの方。1部は確かにあがってるんだが、2部がずっと下がりっぱなし。自分2部投資が中心だから。2部は優良銘柄多いんだけどなあ。
 社会の目は節穴って事かねえ。
 そうだ、みんな社会が悪いんだ。俺の風邪が治らないのも社会の所為!赤紫蘇の葉が色づかないのも社会の所為!!夕べ食べ残した雑炊が腐ってたのも社会の所為!!!
 はあ。寝よ。
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9月入学?ハァ?


 麻生でも谷垣でも小沢でも良いから、安部以外の人間に総理をやって貰いたいです。
 そういうわけで予告通りの安部批判です。
 昨日の記事なんですが、安倍官房長官が「大学9月入学を」とかほざいたらしいです。(「教育基本法の改正後、大学9月入学を」 安倍官房長官asahi.com)まったく、何を考えてるんだか。ていうか、完全に思いつきでものを言っているとしか思えないですけどね。
 ざっと問題点を挙げてみれば
 明治に近代学制が導入されて以来、日本の学校の入学時期は4月。戦後の憲政を変えるほどの大変動でもこれは変わらなかったのに、何故これをわざわざ変える必要があるのか。
 大学を9月入学にしたとして、じゃあ短期大学はどうするの? 専修学校は? 高等専門学校は4,5年次が大学の1,2年次に該当して、卒業後は大学3年への編入学が認められてるけど、これとの兼ね合いは?
 高校卒業後できる半年間の空白期間にボランティアを強制するって言ってるけど、働きながら学校通おうという人はどうなるの? 奨学金+アルバイトで大学通ってる奴って、特に地方にはいーっぱいいるんですけど。
 とまあ、素人である自分でも、こんだけの疑問点、デメリットが出てきてしまう。それに対して、9月入学を導入するメリットは一体何? ただボランティアやらせたいだけなら、入学後でも良いじゃない。
 だいたい、3番目の勤労学生の問題を考えたら、こんな安直な発言など簡単にできるはずがないと思うんだけど。
 まあ、政治エリートの家庭に育ったお坊ちゃんですからねえ。日本国にそんな人々がいるなんて事、夢にも思っていないんでしょうねえ。
 はあ。こんなのが次期総理ですか。日本国の未来は暗いですね。
 しかしもっと嘆かわしいのは。55%もの日本人が、こんな資質のない人間を次の総理にしたいなどと考えている、この現実ですよ。ねえ。「憂国」という言葉は、こういう状況にこそ使うべきだと思うのですが。いかがですか、憂国派の皆さん?
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俺に出来るのはこうしてスイカに水をやることだけだ


 ベランダで育てているスイカがそこそこ育っているので、写真を撮っておいた。ちなみにこれは一昨日撮影したもの。
スイカ1スイカ2
 週末まで実家帰りしているので、その間水をやれない。ああ、タイトルにまで違反してるじゃあないか。ていうかこのタイトルは某アニメの某名台詞なのだが、わかる人はどれだけいるだろうか。
 とりあえず昨日今日は疲れがどっと出て何もしたくない気分だった。明日くらいには復活して、また安部批判でもするか。
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沖縄県知事選2006


 11月に沖縄県知事選があるのだが、その野党側の候補者選考が崩壊し、分裂選挙になってしまう公算が強くなったようだ。
野党人選枠組み解消/県知事選(沖縄タイムス)
 経緯としては。沖縄県知事選では長らくは自民以外の全政党が「革新統一」ということで統一候補を立て、過去に屋良・大田と二人の知事を出すことに成功してきた。この取り纏めをしてきたのが、社大党(沖縄社会大衆党)である。
 ところが前回4年前の知事選で公明党が離反して保守陣営に走り、さらに社民党と共産党が組織的対立感情からそれぞれの系列候補の擁立を主張して譲らず、復帰以来30年続いた革新統一は崩壊してしまった。しかも現職の稲嶺知事は県民の支持を得ており、圧倒的な得票で再選された。
 その後、社大党の奔走によって何とか革新陣営間の関係修復が成り、2004年の参院選では社大党県議だった糸数慶子氏を統一候補として擁立し、当選を果たした。
 さらに2005年の衆院選で自民党衆院議員だった下地幹郎氏が党中央の公明党候補推薦の方針に反発して沖縄1区から無所属で出馬、公明・共産の両現職と争って当選する。その後下地氏は、県内の非自民保守勢力の結集を掲げて政治団体「そうぞう」を旗揚げ。地方議員300人を集める1大勢力を率いて、自民党県連と対立するようになった。(参考:2005年9月14日付記事
 下地氏は当初、「自民でも革新でもない、沖縄の第3政治勢力を築く」とし、民主党との連携を探る一方で社民・共産といった革新勢力とは一線を画す方針を示していた。だが2006年1月の名護市長選で、革新勢力がそうぞう系の候補に乗ったことで、協調路線に方針転換した。
 この名護市長選は結局自民・公明が推す候補に敗れたが、その後6月に行われた沖縄市長選で、社民党系の元副知事を野党統一候補として擁立し、勝利した。これにより、野党統一の機運は一気に高まった。
 これに先立ち、野党勢力は社大党の呼びかけで11月に行われる知事選で統一候補を立てるべく、人選会議を結成していた。折から、稲嶺知事が今期限りでの引退表明をし、しかし保守陣営は後継候補を絞れずにいた。加えて沖縄市長選で非自民共闘が成功したことで、知事選では野党に勝機有りという風潮が強まっていた。
 ところが、人選会議は紛糾。当初最有力視されていた宜野湾市長の伊波洋一氏(独立革新系)が早々に立候補辞退を表明。社民・沖縄自由連合が提案する糸数参院議員、共産提案の山内徳信氏(大田県政での出納長で、元読谷村長)、そうぞうの下地代議士の3人に絞られた。そうぞうは当初浦添市長の儀間光男氏の擁立を模索していたが、儀間氏が辞退し失敗に終わっている。
 だが糸数氏は国政に専念したいという理由で立候補を固辞。いったんは山内・下地の両氏に候補が絞られた。だがここで両者とも降りる気配を見せず、人選は膠着状態となった。
 背景に両者をそれぞれ支持する共産・そうぞうの政治スタンスの違いがあり、どちらかでの一本化は困難と見た民主党が再度、糸数氏での一本化を提案。糸数氏が党唯一の国会議員である社大党が難色を示すが、共産・そうぞう両党が糸数氏なら乗るという姿勢を見せたため、本人の了解を条件に承諾した。
 だが、結局当の糸数氏や糸数後援会の了解は得られず、結果「統一候補の擁立は困難」ということで人選会議は解散となってしまった、というのが昨日までの動きである。
 さて。ここで荒野草途伸(共産支持)の個人的な意見を述べさせて貰えば。
 「現職の稲嶺知事が高齢を理由に引退するのに、同い年の山内氏が出たって、勝てないんじゃないの?」ということである。勝つ見込みがある選挙なのに、敢えて勝てない選挙をしたって意味がない。それに近年の沖縄の有権者は、運動家よりも経済に明るい人間を選びたがる傾向がある。だからここは、下地氏で一本化すべきだったのではないだろうか?
 確かに下地氏は元自民党で、共産党とは政策上の隔たりが大きい。が、沖縄の話ではないのだが共産党はかつて京都府知事選に吉田内閣の中小企業庁長官だった蜷川虎三氏を擁立して当選させ、長らく府政を掌握していたことだってある。政策は水物だし、状況次第で後から変えることだって出来る。長い目で見れば、ここは下地氏を当選させて県政に参加した方が得なのではないか。
 それに直近の利益として、下地氏が知事選に出れば沖縄1区は空席になる。当然補欠選挙となる。この沖縄1区からは共産党からも赤嶺政賢氏が立候補し、比例での復活当選をしている。当然補欠選挙になれば赤嶺氏を擁立することになろう。
 一方もう一人いた公明党の候補は既に引退を表明しており、おそらくは出馬しない。自民党もすぐには候補を決められないだろう。さらにここで下地氏が知事に当選すれば、その見返りとしてそうぞうからの支援も見込める。現在は0である小選挙区選出の共産党議員を出すチャンスになるのだ。
 さらに最も大事なこととして。
 ぶっちゃけ、中央(東京)には「なんだかんだ言ったって沖縄は金握らせりゃだまるだろ」「要するに金が欲しいんだろ」という風潮がある。その金ですら、行財政改革を口実に沖縄への交付を減らそうとしている。次の総理である安部晋三は沖縄になんの思い入れもないから、この傾向をさらに加速させていくだろう。
 そんな状況なのだから、次の知事は中央に強い態度でものを言える人でなければならない。馴れ合いで丸め込まれかねない自民党県政じゃダメなのだ。だからこそ、(現在の)野党陣営は勝てる候補を立てて、何が何でも勝たなきゃいけないのだ。
 革新陣営側には是非再考を求めたいものだ。
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BDAIR発売延期


 アニメ、『AIR』BD-BOXの発売が約1カ月延期-11月1日から12月6日に延期。アプコンに変更なし(impress watch)。
 ソニービルのBD AIR云々とか書いた矢先に、発売延期とは・・・。同じ日にBD陣営が勢揃いで11月にハリウッド系のソフトを発売すると発表しているので、これでAIRが「BD第1号」になる芽は消えてしまったわけだ。ガックリ。
 ていうか、ハリウッド勢力が「AIR如きを1番にするのは許せない、降りる」とかいらん横槍入れたんじゃあないだろうな? BD陣営ってハリウッドに完全支配されてるし。
 しかも読売新聞には「BD対応の国内向けソフトが発表されるのは初めて」なんて書かれるし・・・(http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060829i113.htm、9/29 22:34現在)。ひどいよ。
 あーあ。所詮僕らは社会の亜流、底辺って事ですかね・・・。

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