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少子化と育児問題とリスキリングと不安定な生活問題の違いを教えてください


 少子化対策とか育児支援増税とか防衛増税とか防衛費増とか反撃能力保有とかリスキリングとか賃上げとか、いろんなウンコをいっぺんに岸田自民党から投げつけられて思考停止になりそうです。もしかしたらそれが奴らに思惑なのでは無いかとも疑いたくなります。

 ひとまず、自民党の連中が育休中にリスキリングとかアホなことを言って炎上しているので、それに関連することを書きたいと思います。自民党は官僚の原稿のせいにしたがっているらしいですが、いいえ、言ったのは自民党の人間です。自民党の議員の質問を受けて自民党の総理が答弁したのが事の発端なんですから。

 さて。もう早くも1ヶ月近く前の話になりますが、今年の年賀状の中に、瀬戸に住んでいる高校の同級生からのものが1通含まれていました。結婚の報告でした。高校の同級生なので、私と同じ年齢です。もしかしたら、これでついに高校の同級生で結婚していないのは私だけになったかもしれません。
 以前から言っていることですが、私は好きで結婚してないわけでは無いということを、念押ししておきます。

 高校の同級生の方は年賀状1通しか情報が無いのでこれ以上のことは書けません。
 他には、大学の同級生で、愛知県で就職して結婚して子供2人出来た奴からも来ていました。その彼からの年賀状には、愛知に来て4月で10年になると書いてあって、ああもうそんな年月が経ったのかと遠い目になりました。

 その大学の同級生の話はたぶん以前にも書いたと思うのですが、今回の話で重要な点なので、改めて彼の略歴を書いておきます。


 彼は鹿児島県出身で、1999年に琉球大学物理学科を卒業しています。私は2浪していますが彼は現役で補欠入学しているので、私より年齢は2つ下になります。
 在学中から高校教員になると言っていました。彼に限らず琉大物理学科の卒業生はだいたいがそうです。

 しかし当時は就職氷河期で、一応公務員である教員採用試験はもの凄く狭き門でした。卒業してすぐに教員になった人間は、私の同期生ではひとりもいません。
 ついでに言うと、民間企業で就職が決まったのもたったの3人でした。40人近く卒業生がいたので、就職率は1割切っていたのです。一応は国立大学の理系学科なのに。これが就職氷河期と呼ばれる時代です

 さて、その後教員志望者は臨時教員などを務めながら何とか少しづつ採用試験に合格していったのですが、件の彼はなかなか合格できませんでした。沖縄県や鹿児島県だけで無く、九州各地で臨時教員をしながら教員採用試験を受けまくっていましたが、なかなか合格できませんでした。
 中には、臨時教員の口すら無い年もあり、長崎のソニーの工場で非正規労働者として働いていたこともありました。ちなみに、この時に現在の嫁と知り合ったようです。詳しくは知りませんが10年近く付き合っていたようです。しかし結婚は出来ませんでした

 そのうち彼は35才目前になってしまいます。殆どの県で、教員採用試験は30~35才が受験年齢上限です。彼は相当思い詰めていました。当然です。
 そんな折、愛知県教育委員会が高校教員採用試験の年齢上限を撤廃しました。私はこれを知って、彼に愛知県ならどうだと勧めてみました。その年彼は愛知県の教員採用試験を受けました。1次試験は通ったので、私は愛知県特有の事情などの面接のアドバイスもしました。その結果かどうかは知りませんが、彼は愛知県の高校教員として採用されました。

 採用後は、部活の顧問をしているので無休で土日出ているとか最近話題になっている問題の一例とかの話も聞きましたが、彼に関してはとにかく安定就職が出来た満足感の方が大きかったようです。
 そして翌年の年賀状で、結婚の報告が来ました。
 更にその次の年には、長男誕生の連絡が来ました。
 そして更に次の年には、長女誕生の連絡が来ました。

 つまり、正規雇用されて3年で、結婚して2人の子供が出来たわけです。
 繰り返しますが、嫁とは10年近く付き合っていたのに結婚もせず子供も作っていませんでした。


 この事例を見て、どう思われるでしょうか?

 大学入試風な選択問題にしてみましょうか。

問.上記の文章を読んで、少子化対策に有効と思われる政策を答えよ。

1.伝統的家族観を奨励普及させて非正規でも結婚と多子出産をするよう促す。
2.臨時教員の定員を縮小して工場非正規労働者の数を増やす。
3.非正規雇用でも結婚して子供を作るように未婚者への増税を行う。
4.安定した生活ができる正規雇用を確保できる政策を行う。
5.国立大学の卒業生にリスキリングを行う。


 正答は勿論、4です。

 留意すべきは、これはあくまでも「少子化対策」に対して有効な政策である、という事です。
 育児支援とは、全くとは言いませんが、別の問題です。
 リスキリングは、全く別問題です。リスキリングしたから正規雇用されるなんてのは、自民党の幻想です。

 正直な話、私には(現実の)子供がいないので、育児問題は余りよくわかりません。何が育児支援に有効なのかと訊かれても、答えられません。
 しかし、少子化とか結婚しない出来ない問題に何が有効化と問われれば、自信を持ってというか怒りを込めて、安定した雇用だと答えます

 賃上げよりも、こちらの方が重要です。ぶっちゃけ。

 正直に言って、立憲民主党などの野党も、ちょっとこの辺をちゃんと理解していない節はあります。
 しかし、そもそも論として全く関係無い話を「これが解決策だドヤァ」と出してくる自民党よりは、幾分マシだと私は思います。

 しかもその関係ない(当然イミも無い)話の為に増税するとかほざきだしてやがるわけです。

 少子化と全く関係無い話と言われるでしょうが、防衛増税というか反撃能力の名の下にトマホーク買う為の増税という話もあります。実際、これは少子化対策とは全く関係ないです。
 ですがこれも、そもそも必要の無い反撃能力の為に増税するとか国債増発するとか言い出してるわけでして。もしかして何か利権とか利益誘導でも絡んでいてその為に公的支出したいのかな? と勘ぐりたくなります。

 まあ自民党にどういう事情があるかはは憶測でしか物が言えないですが。確実に言えることはこれです。

国民には安定した生活が必要である。
安定した生活の為には安定した雇用が必要である。
雇用が安定すれば子供を作る人は増える。
リスキリングも反撃能力も少子化対策にはならない。

 思考停止から復帰して書いたので、今日はこのくらいで。さて、ところで私の娘の神楽ひかりがどこへ行ったのかご存知ありませんか?


続々年賀状~解答編


 結局応募は一通もなかったけど。12/18の年賀状文書で出した問題の解答を出しておきます。
 21日の文書で示した方向通り、「パターン分け」を使って解きます。
 まず、出す対象は、以下の4つのグループ。
・大学の同級生で、昔出していた人(A)
・大学の同級生で、A以外の人(B)
・大学の同級生以外の友人(C)
・義理で出す人(D)
 「大学生の頃同級生の一部にしか出さなかったので、これでもかなり余った。が、5枚買って足りないと気づいたことがある。」
 という文章から、5<A<10が導けます。つまり、『A=(6,7,8,9)』です。
 「彼らには今回も出す。彼ら以外にだす大学の同級生もいるが、6人もいない。」
 という文章から、1≦B<6が導けます。つまり、『B=(1,2,3,4,5)』です。
 「今はもう、10枚だけではさすがに足りなかった。ので、もう10枚買ったら、余った。」
 という文章から、『10<A+B+C+D<20』が導けます。
 「友人以外の、いわゆる義理で出すものは、4枚である。」
 という文章から、『D=4』が導けます。
 
 Cの条件に関する文章はありません。0ということもあり得ます。
 
 これらの条件から、A・B・C・Dの取りうる組み合わせを、表にしてみると

(合計)
1~5 11~15
1~5 12~16
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 12~16
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20

 となります。
 この表を使って、選択肢の内容を検証してみると
1.大学生の頃出していた年賀状は、8枚以下である。
 A=9 という場合があるので、×。
2.表を印刷したはがきのうち、大学の同級生以外の友人に出すものは、8枚以下である。
 Cが取りうる値は全て8以下。○。
3.裏面を印刷したはがきのうち、最も数が多いのは、大学の同級生への8枚である。
 裏面を印刷していないはがき(1枚)がA,B,C,Dのどれであるかはわからない。「Aは全て裏面を印刷した」と仮定すると、大学の同級生には9枚以上印刷していることがありうる。よって×。
4.住所未確定の人は、大学の同級生以外の友人である。
 住所未確定の人が誰であるかという手がかりは、文章中にはない。×。
5.大学生の頃と今とで、出していた枚数の差は8枚以上ある。
 Aと、(合計)を比較することになる。A=6のときに、(合計)が11枚でその差は5枚という事があり得るので、×。
 と、いうことで、正解は「2.」です。
 この手の問題は、公務員の採用試験で「判断推理」と呼ばれている分野に該当します。数学的な問題ではありますが、直感を使って解くようなところがあるので、理系の人よりむしろ文系の人の方がよくできる分野らしいです。
Amazon:上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書”


続・年賀状~追加解説


 先日(12/18)の年賀状文書で出した問題、難しすぎたでしょうか・・・?
 いや、訊くまでもなく自分でそう思ってしまったのですけど。この手の問題は、解法知らないと手も出せないという所もあるし・・・。ちょっとまずかったかなあと、反省。
 なので、解き方の方向だけちょっと説明します。
 キーワードは「パターン分け」。
 まず、出す対象は、4つのグループに分けることが出来ます。
・大学の同級生で、昔出していた人(A)
・大学の同級生で、A以外の人(B)
・大学の同級生以外の友人(C)
・義理で出す人(D)
 このうちDは、4人であることが文中に明記されています。
 また、5枚では足りないが10枚では余った、ことから、5<A<10であることもわかります。
 「彼ら以外にだす大学の同級生もいるが、6人もいない」という文章から、1≦B<6であることもわかります。
 Cは条件が書いていないので不明です。0ということもあり得ます。
 今は10枚では足りなく、20枚で余ることから、10<A+B+C+D<20です。
 これらの条件から、A・B・C・Dの組み合わせを、表にしてみて下さい。正しい選択肢は一つしかないことが、すぐにわかると思います。
 ・・・というか、別に正解出せなくても、応募してくださってかまわないですよ・・・? 
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年賀状


 今日は年賀状を書いた。交友範囲が限られているので、出す人はそんなに多くない。
 コンビニで無地のインクジェット用を10枚買ってきた。大学生の頃同級生の一部にしか出さなかったので、これでもかなり余った。が、5枚買って足りないと気づいたことがある。彼らには今回も出す。彼ら以外にだす大学の同級生もいるが、6人もいない。
 今はもう、10枚だけではさすがに足りなかった。ので、もう10枚買ったら、余った。
 友人以外の、いわゆる義理で出すものは、4枚である。10枚だけだったら、これも出せなかった。
 裏面の内容は全て同じだが、表は当然違うので、1枚1枚ずつ印刷した。一人だけ住所未確定で問い合わせ中なので、表の印刷が済んでいない。
問:以上の文章から確実に言えることを、次の中から一つだけ選べ。
1.大学生の頃出していた年賀状は、8枚以下である。
2.表を印刷したはがきのうち、大学の同級生以外の友人に出すものは、8枚以下である。
3.裏面を印刷したはがきのうち、最も数が多いのは、大学の同級生への8枚である。
4.住所未確定の人は、大学の同級生以外の友人である。
5.大学生の頃と今とで、出していた枚数の差は8枚以上ある。
 
 余った分のはがき、欲しい人に年賀状として出します。来週中までに、上記の問の答えを書いて、以下のアドレスまでおくってください。

 たぶん殆ど応募者いないと思うけど、万一応募多数の場合は、正解者の中から抽選と致します。

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