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Angel Beats! の何が間違っているか


 Angel Beats!に関してはもう黙殺するつもりでいましたが。
 自分自身が自殺騒動起こして、ちょっといろいろ思うところがあってというか溜め込んでたというか。

 やっぱりどれだけ敵を作ろうが、言うべき事は言わないといけないと思ったので。
 Angel Beats!6連作ゲームが出る前に、改めてあれの何がいけなかったかという、荒野の考えをここに書いておきます。

 Angel Beats!の設定は死後の世界だというのはわかります。
 でもね。例えあの世界がどんな世界であろうとも、ゆりっぺさんやSSSの連中はあの世界で一生懸命生きようとしていたわけでしょ。苦行でしか無いようなことまでして、必死であの世界で「生きてた」んじゃないですか。
(この点は、アニメーターの西田亜沙子さんも指摘されていますよね)
 
 だからゆりっぺさんが主人公ならここまで文句は言わなかった。自分はね。
 
 けど、クズルとかいうよくわからんカルト教祖が出てきてこの世界は間違ってるとか言い出して。
 でも、ユイを消して自分のしでかした間違いに気づくお話なのかしらんと思ったら、そんなこと全然無くて。
 
 「次は誰にすっかなー」
 
 って何の反省も無く全員消す気満々。
 で、みんなを集団自殺に導いた挙げ句、誰かはわからないけど「手こずった奴」を日向と直井がおそらく「催眠術」で強制消去したわけでしょ。もはや殺人じゃ無いの。
 しかもクズルは自分が勝手に恋人と思い込んでたかなでと二人で残ろうとした。
 
 で、ストーリーとして、それこそが主人公の犯した間違いだ、って事がちゃんと描写されてれば、まあそういう話なのかと納得も行ったけどね。主人公が間違いを犯す、って麻枝ストーリーの常套手段だし。
 でも、どうもそうじゃない。クズルの思想が正しい全肯定すべき、という意志しか見えなかった。間違った世界からは無条件で「先に進む」事をしないといけない、等というオウム真理教張りの反人道的な思想しか見えてこなかった。
 
 これが、私がAngel Beats!を絶対に認められない理由です。
 放送直後にもTwitterで言ったけど、こんなのを好きだと言ってる人は、本気で自分の人間性を見つめ直して貰いたい。
 
 麻枝准が6連作ゲームで何をしたいのかは知りませんが。これだけは、「どうしても伝えなければいけないこと」です。
 
 反省点としては、もっと早く言えば良かったですね。
 
 
 
 
 
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お金にうるさい名古屋人


名古屋人じゃないけど。家系は蒲郡だし生まれは江南だし現住所は瀬戸だし。

また間を開けてしまった。書くことはあるはずなのだが、どうにも頭が働かない。挙げ句に忘れる。ほんと性質が悪い。

リトバスBD/DVDがようやく全巻揃ったので、全巻購入特典を請求することにした。
全巻特典よこせ書類
これを要求するに当たって、送料として800円が必要である。理由はよくわからないが、応募券と一緒に定額小為替を同封しろとある。まあいいかと思って一番近い郵便局に行ったら、800円のものは無いから400円2枚になると言われ、手数料が1枚100円だから合計200円も取られてしまった。合計1000円。
200円って。今時普通に地銀から銀行振込使っても250円くらいで済むのに。1枚辺りの手数料が、昔(10年くらい前?)の10倍してるから、それもあるんだろうが。しかし、手数料のことはなにも考慮しなかったんかね?

念の為調べてみたら、750円のタイプはあるので、750円だったら1枚で済むから合計850円で済んだはず。本当に750円じゃ足りなくて800円必要だったのか? 純粋に送料だったら、大口発送なんだし、DVD1本ぐらい500円くらいで送れるんじゃ無いか? もし本当にそれじゃ赤字だってんなら、むしろ1000円にしてくれた方がええわ。身銭切って800円にしました! とか言われても、どうせこっちは1000円出さんといかんのだし。1100円出してWinWinの関係になった方がいいんじゃ無いですか?

とかね。いろいろ言ってみたけどさ。たぶん、昔の料金のまま変わってないと思い込んでて念のため調べるとかしてなかっただけ、だと思うけどね。自分も窓口で「え!?」手大声上げちゃったもの。だって、定額小為替なんて、普通に生きてたら使わないぜ? 存在自体知らない日本国民も多いんじゃないかなあ。そうやって利用者が少ないからこそ、こんな途方も無い値上げされたんだろうけど。

どこだったかなあ。特典の受け取りに送料かかるけど、クレジットカードで払えますよってとこもあったのし、今時それが普通だろうに。手数料上乗せされたって、カードの手数料なんてせいぜい6%かそこらだから、今回の場合48円でしょ? 郵便払い込みより安い。

何故かこの件に関して、殆ど文句が聞こえてこないのが不思議な所なんだが。日中仕事あるのに郵便局なんか行ってられるか! というもっと深刻且つ重要な発言はあったが。

なんだかねえ。ユーザーのこと全然考えてないよね。一言で言えば。正確には、考えてるつもりなんだろうけど発想が20世紀のまま止まっちゃってるから今の時代だと却ってユーザーの不利益になっちゃってる、という。いわゆる誰得状態。

いやこれ、まさに、今のKeyじゃん…。
うあぁ。想像してた以上に根が深いぞこれは…。

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劇場版AIR視聴


 我々は何故AIRを語るのか。それは、また夏が来るから。
 って、もう8月も半ば過ぎてるし!
 昨日、TV版AIR5巻と劇場版AIRのDVDが届いた。本来の発売日は先週だったのだが、クレジットカードが限度額に達していたため、支払日まで決済が出来ず届けられることもなかったのだ。
 ったく、限度額10万って低すぎだよやっぱ・・・。
 まあそんなわけで、とりあえず二本とも見た。今日はそのうち、劇場版について語ろうと思う。読み飛ばさないで欲しい。
 さて。劇場版AIRであるが。一通り見た感想としては、「意外に見れた」。これまでさんざん、悪評を聞いてきて、さらに6月頭に30分視聴版をネット配信で見たときに「ああ確かに」と思ったので、かなり酷い出来だと思いこんでいたのだ。
 少なくとも、原作AIRとはなんだか別物である。既に自分の中でそういう認識が出来上がっていたが為に、「これはAIRではない」という前提意識の元で見ることが出来たのだ。
 そして思ったことが、“AIR”と関係ない一本のアニメ映画としてみればそんなに悪い出来ではない、むしろ良い方に分類しても良いのではないか、ということなのである。
 そういう感想を持ったうえで、さらにもう一回見てみた。そうすると、これまで違和感の固まりでしかなかった「原作AIRとの違い」が、逆に意味のあるものにすら見えてくるのだ。
 不登校の観鈴、おしとやかな神奈。痴女晴子は敬介から姉さんと呼ばれ、人間嫌いの往人が人形劇で大もうけ。飛べないはずの“そら”は空を飛ぶ。剣の達人であるはずの柳也はコマで敵を倒す。全て原作と正反対である。そう、ここまで徹底して正反対にしてあるのだ。
 これはつまり、「この作品は原作AIRとは違いますよ」という制作側のメッセージなのではないだろうか。
 無論、そういう原作と乖離したものを作ってしまうことの是非はあるだろう。が、それはそれとして置いといて、一本の映画作品としての「劇場版AIR」そのものは評価しても良いのではないか。そんな感想を持った。
 おそらく一般人には、いつだって急展開なTV版よりも、こっちの方が受け入れられやすいのではなかろうか。
 まあでも、さすがに「海辺でどんどこ」はキましたけどね。あまりの違和感に腹抱えて笑ってしまったくらい。
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DVDAIR第4巻


 まとめ発送にしていたために発売日に届かなかった(7/9付け文書参照)TV版AIRDVD4巻だが、今日やっと届いた。
 午前中に爆睡しているところをチャイムが鳴ったので、慌てて飛び起きて寝間着のまま出たら、若い女性の配達員がいた。後で鏡見たらなんか酷い顔してたし、ちょっとショック。
 オタとは言え、多少は気にするんです。
 て言うか、佐川もそうなんだけど、オタ関係のもの注文したときに限って配達員が女性なのはどういう事? 偶然?
 で、肝心のAIR4巻の内容。一部の人(というかむしろ大半?)にとっては肝心どころかどうでもいいのかもしれないが、自分にとってはとっても大事なことである。
 4巻に収録されているのは、原作で言うところの「夢編」のラストと、「夏編」の始まりの部分。特に「夢編」ラストは、自分が原作のゲームをやったときは、展開がつかめなくてポカーンとしてしまった部分である。
 その辺アニメはどうなっているのかと期待していたが、まあこの辺はあまり変わりなかった、というか尺が足りない分よけい解りづらかった気がする。シリアスなシーンなのに、ジェットコースター並みの急展開。
 まあこれは、全12話という制約上致し方のないことだと、1巻の頃から自分に言い聞かせてはいるのだが・・・。
 この話で、国崎往人の母親が初登場。和服着てギター弾いてるよ・・・・。て言うか、何故和服?
 原作では影絵しか出てこなかった人だから、衣装とかは完全に監督の創作になってるのだろうが。和服であることの意味は、正直よくわからなかった。
 7話のラストで夏編に突入。が、これは8話の冒頭に持っていった方が良かったのでは・・? 短いし、却ってわけがわからないです。
 8話夏編では、それまで殆ど見られなかったコメディタッチの展開もちらほら。まあ、内容としては原作にあったものばかりなのだけど。夢編ではそういう類のエピソードは殆ど反映されていなかっただけに、ちょっと違和感が。
 等と言ってると。まるで4巻の出来が悪かったようにも聞こえるかもしれないが。ソンナコトハアリマセンヨ? やんちゃ姫の神奈様がとっても可愛らしく描かれておりますし。
 さて、次は5巻。加えて劇場版も同時期に発売だ。4巻ではオリコンランキング9位にまで後退してしまったAIRだが、8月には是非復活して貰いたいものだ。
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DVDAIRキター!


 ようやく待望の、DVDAIR第1巻が届いた(参照)。いやあ、この日をどんなに待ち望んだことか。本放送は全く見れなかったからなあ。
 世の中には、有給取ってまでこの日に備えていた方もいらっしゃるようで。まあBS-iで放映されていた当時は、毎回全裸で待機して放送開始を待っていた人もいるらしいですから。というか、届いたDVDを「部屋のティッシュを好き放題に使ったり、さんざん蹂躙しまくった挙げ句に『友人の代理出品です』とか言って勝手にヤフオクに出品したり」する友人って、一体・・・。
 まあでも私は、無職ですから。何の懸念でもなく家で待機しておくことが出来たわけです。いやー、はじめて無職で良かったと思えたよー。
 現在ループ再生させながら文章執筆中。届いたのが15時過ぎたったので、6時間以上経ってますね。何回見るつもりだ。いや、さすがに途中で疲れて、寝てたんですけど。
 1巻に入っているのは、全12話中1・2話と、それの制作スタッフコメント入りバージョン。この両方取り混ぜて、とりあえずTV版AIR自体の感想。
 まず全体として、「なるほど16話欲しかったところだなあ」と。原作やった身としては、やっぱりもう少し展開に余裕が欲しいなあと思ってしまうのです。あのゆったりした気怠さの漂う夏休みの感覚というのも、AIRの特徴ですから。
 とは言っても、12話分しか放送枠が確保できなかったんだから、どうしようもないですけどね。むしろ、12話分しかないのによくまとめたというべきでしょうか。
 背景とか色遣いとかは、すごく綺麗。これはスタッフコメントで言ってたんですけど、もともとアニメの彩色というのは「通常」「夕方」「夜用」と3種類パターンがあるらしいんですけど。TV版AIRでは、これ以外にも「夜街灯に照らされたバージョン」とか、さらに細かく分けてるんだそうです。
 彩色だけでなく、使っているセル枚数も普通より多いらしいです。「ン千枚」としか言わなかったのだけど、6千枚は優に超えてることは確からしい(普通のアニメは5千枚くらいだとか)。
 2話には途中、脇役としてKanon(AIRの前作に当たる)の名雪・あゆ・真琴が登場。登場するのは僅か25秒なのですが。しかし、これの声を当てている人は「國府田マリ子」「堀江由衣」「飯塚雅弓」という、本来主役級を張るくらいの人気大物声優なわけです。それを、たった25秒のために。
 スタッフによると、3人集めるのが難しかったらしいですが。そりゃそうだろうな。
 このように、あまりにも気合い入りすぎの贅沢仕様なTV版AIR。作ってる人自身、よっぽど「AIR」という作品が好きなんだなあ、と思います。実際監督の石原氏自身、とんでもないAIRのファンみたいで、コメントしてる時もアニメ版じゃなくて原作での展開を前提に話しちゃってました。
 ただ、何の予備知識もない人がこれを見たら、「宗教アニメ?」と思ってしまうだろうなあ、とも。力入ってる分、余計。しかもオープニングには、「制作 翼人伝承会」としか出ないから。誤解されちゃうかもなあ。
(注:翼人伝承会;TV版AIRを制作するために設立された企業集団の名前。TBS、ポニーキャニオン、ムービック、京都アニメーションによって構成。決して宗教集団ではない。)
 ちなみに、背景の風景はみんな、実在の風景写真を殆どそのまま書き写しているそうです。特定の場所というわけではないそうですけど。山の部分の説明では、神戸がどうのこうの言ってたなあ。ただ、沖縄ではないらしい。
 海岸は、「南近畿の某所、廃線のある場所」らしいので、かねてから噂の和歌山県美浜町(煙樹ヶ浜)でどうやら間違いないようです。
 ちなみに下は、初回限定版についていた「麻枝准書き下ろしメッセージカード」。

 まあ、敢えてこれへのコメントは無しと言うことで。
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