トヨタ自動車から、配当金の証書が届いた。100株分で5000円ちょい。自分個人としてみれば、結構な収入であり、ありがたい話だ。
が、一方でこんな話もある。
「株主配当 たった3円分で90億円 3000人雇用守れる」(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-30/2008113001_01_0.html
景気後退で、トヨタは3000人の期間工を解雇しようとしているらしい。
そんなくらいだったら、こんな高配当してくれなくても雇用を守って欲しいなというのが自分の思いだが。どうもトヨタの場合はちょっと事情が違うらしい。
雇えば仕事させなならんし、仕事させれば車できちゃうし、車できても売れないから在庫になっちゃうし、だから解雇する。というのがトヨタ側の理屈らしい。
雇われてる側からすれば、ふざけんなと言いたくなるような理屈だ。
赤字だ、金がない、だからやむなくクビ着る、というのならまだわからないこともないが。「在庫が残るから首切りする」とか、正直あり得ない。
まあ、トヨタの例はちょっと非常識すぎるが。
他にも、「景気後退→首切り」と安易に走っている企業があまりにも目立つ気がする。
今の日本経済は外需頼み前提で史上空前のいびつな構造になっているのだそうだ。だから、日本経済自体は割と底堅かったはずなのにアメリカ経済の崩壊で簡単に不安定になってしまっている。
とはいえ、逆に言えばこれを内需中心型の正常な経済構造に持って行けば、立て直しの道筋は見えてくるという事だ。
でも、内需を維持・拡大しようと思ったら、当然みんなが給料もらわなきゃ成り立たないし、その為には雇用の維持は絶対必須条件である。
にもかかわらず、安易に首切りをする。これは、企業は自分で自分の首を絞めているようなモノだ。
体力があるのに首切りをするような会社には制裁を科す、そんな法制度すら必要なのではないかと思えてくる。
で、政府は何をやっているかと言えば、麻生首相が経済界に雇用維持の「要請」をしたそうな。
あのな。何を悠長なことやっとんじゃ。要請程度だったら共産党でも出来るっちゅーに。政見握ってんだから、もっといっぱい、やれることあるはずだろうが。安部の時もそうだったけど、政権についてる者としての自覚あんのか?
とまあ、とりあえずお約束の麻生批判もしたところで、配当証書を換金しようと思ったら。証書がない。
無くした…!?
3円どころの話じゃない、5000円丸ごと無くしたかも知れない。
欝だ…。
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「政治」カテゴリーアーカイブ
政治は煎じ薬よりよく効くか
また眠れない。クスリ飲んだのに。いや、眠いんだけどね。寝れないんだよね。
明日は朝一で医院行くことになったので7時半起きしないといけないのだが、この時間だとたぶんこのまま寝たら起きれないので、もう起きとくことにする。
ついでだから、自分が関わってる葉鍵板イベントの宣伝をしておく。
2008年葉鍵政界総選挙
葉鍵キャラを政治家に見立てて選挙やらせてるっていう、まあただの遊びである。
さらについでだから、今度はリアル政治絡み。
たまたまこんな記事を見つけた。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1191135.html
毎日新聞のコラムが、麻生首相の発言を捉えて「まあ気にすんなよ」みたいなことを書いたのだが、それを、何をどう曲解したのか、麻生信者が叩きと勘違いして、大暴れ。
痛い痛い。もちろん、麻生信者が。お前ら日本語読解もちゃんと出来ないのかよと。正直言って、国語Iレベルの文章だと思うけどなあ、この毎日新聞の記事。
麻生首相の頭がいいか悪いかはまだわからないが、少なくとも麻生信者の頭がものすごく悪いことだけはよくわかった。
ちなみに麻生太郎の地元の直方とか飯塚って辺りはものすごく治安の悪い場所で、荒野草途伸が福岡に赴任したとき、真っ先に言われたのが「直方には絶対近づくな」だった。他にも、女子学生がナンパを断ったらライフルで撃たれたとか80歳のおばあさんが地上のもつれでバラバラ殺人されたとか、そういうのが日常茶飯事な土地らしい。
で、そういう人たちが支持して選挙で選び出しているのが麻生太郎、というわけだ。なるほど。自分の中ではなんか納得。
そら麻生本人もヤクザみたいな言動、平気で記者会見でするわな。
しかし。麻生太郎って、実はいいとこの出なんでしょ? 確か吉田茂の傍系だとか。だったらもう少し、言動に品を持たせて欲しいと思うんだけどねえ。少なくとも、高級バーに行っても文句言われない程度には。
小泉純一郎が同じように高級バーに行っても、たぶん文句は言われなかったと思うんだよね。
庶民派気取りたいのか、いいとこの坊ちゃんでいたいのか。どっちかはっきりさせろよ、ってことだ。それをしないから叩かれるんだよ。
あ、ちなみにオタクの味方ぶるのは、もうやめてね。オタクのことなんもわかってないし、勉強してる様子もない。勉強しない奴はオタクじゃないから。
勉強と言えば、麻生今金融サミット行ってるらしいけど、ちゃんと勉強していったんだろうな? また「俺は経済通だから」とか言ってろくに勉強せずに出かけていったような気がしてならないんだけど。
日本の恥をさらすような真似だけは勘弁してくれよ。頼むから。
あー。少し眠気さめた。
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ローゼンメイデンはご存じでない?じゃあ少女革命ウテナは?
日経平均株価、バブル後に逆戻り。俺の資産も半減。しかも悪あがきした所為で借金増大。とりあえず何とかはなるけど、老後の安心はなくなったねこれで。はあ。
というか、八つ当たりするわけじゃないんだけど。麻生自民党政権はもう、動きがとろいね。
自分が10/11付けの文書書いて、その後出てきたニュースが「日銀・銀行等保有株式取得機構保有株の売却凍結を検討」。おいおい、この状況下でまだ凍結してなかったのかよ!? ってレベルだよ。しかも「検討」。
それから一週間位してやっとそれの方針が確定して、他にも金融市場への介入も「検討」され始めたけど。もう時既に遅し。しかもなんかあんまり「強い介入」という意志が伝わってこないものばかりだし。
それでもせめて一週間早く方針を決定していればまだましだったのかもしれないけど。何をもたもたしてんだろうねえ。
で、この有様というわけ。
先週までに然るべき対策を打てていればまだ、「何があっても日本は大丈夫です!」って胸を張って言えたんだろうけど。もうだめだね。手遅れ。
まあ、だいたい麻生政権、というか麻生太郎という男、経済通を自負して「俺が一番経済に詳しい」とか言って経済専門の補佐官も置かせなかったらしいけど。驕るのもいい加減にしろと言いたいね。てめえの持ってる経済感覚なんか、30年前の時代遅れなとっくに使い物にならないシロモノだろうがよ。
いや例え最新の感覚を持っていたって、人一人で経済運営できるほど今の経済は甘く無いっちゅーに。グリーンスパンですら過ちがあったと認めているくらいなんだぞ。
なんかもう、こいつが首相に居座ってる限り、金融市場は安定しない気がする。
あと全然関係ないことだけどついでだから言っておくと、麻生太郎をオタクが支持しているかのような物言いはもうやめて欲しい。いや、これは半分以上マスゴミが悪いんだろうけど。
オタクに取っちゃ麻生なんて、「ローゼンメイデン読んでなかった時点でもうアウト」なんだよ。
さて話を金融に戻すと。先々週くらいに、「知の風」の講義で慶応大の先生の話を聞いてきた。経済学は公務員試験用に付け焼き刃な勉強しかしてなかった自分にはちときついレベルだったけど、まあそれなりに得るものはあったと思う。
特に、「金融対策は、経済対策の根本解決にはなり得ない」という話は結構衝撃的だった。
金融対策というのは、あくまで需給バランスが不一致を起こしているときにそれを一致する方向に持って行く為のものであって、需給バランスが一致しているのに金融対策をやったって意味がない、そういう場合に必要なのは構造改革なんだ、というような趣旨だった。
なるほど。と、すごく納得した。
そして同時に、その必要な構造改革とは独占された資本を解放して再分配し、国民の購買力を高めることなんだ、と自分では思った。
真面目に働けど働けど暮らしが楽にならない、そんな人間があふれている今の社会を改革、つーか革命しないともう問題は解決しないって事なんだと思う。
なんだけど、麻生自民党にそんな革命は起こせないだろう。なのでとっとと政権を明け渡してもらいたいものなのだが、またさらに勘違いしてるみたいで、政権に固執して解散しないとか言いだしてるようだ。
もう勘弁してくれ。あのクソオヤジ。
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日本国政府による株式市場介入を
10日、東証株価指数が暴落した。どっかにリンクを張るまでもないだろう。世界的、というか欧米の金融不安の煽りを受けたもので、日本にとってはとばっちりという他ない。
対策としては、欧米に於いて公的資金を金融市場に注入するしかないと言われている。そして欧州では、既にその方向に向かっているらしい。G7諸国で、現時点で金融市場への公的資金注入の方向に向かっていないのは、米国と日本だけなのだそうだ。
とにかく米国が何かしないことにはこの事態は収まらない。これはまあ、揺るぎない事実だろう。だからといって、日本は今回関係ないから何もしませんよ、ということでよいのだろうか。
否、そんな事は決してない。むしろ、「今回特に何もする必要がない」と市場から思われている日本政府が積極的に動いてこそ、事態の打開には大きく寄与する。
では、具体的にどこに介入すべきかと言ったら、そこは足下の国内株式市場であろう。
外国の市場に日本国民の税金を使って介入することは、いくらなんでも税金の使い道として理屈に合わなさすぎる。が、日本の株式市場であれば「日本の金融市場の安定化の為」と言う大義名分は成り立つ。
ここで、二つの問題が出てくるだろう。1つは、10年前の住専問題の時のように、国民の税金をどぶに捨てる結果につながらないかという懸念。そしてもう一つは、国内株式市場に日本政府が介入したところで世界的な金融不安に対応できるのか? という懸念だ。
答えとしては、どちらも問題ない、と言う回答になる。
1番目の問題について。
住専問題の時は、買い取る対象が明らかに回収不能な不良債権であった。だから、税金をどぶに捨てるな、という議論がわき起こった。
だが。今回国内株式市場に介入したとしても、それは税金をどぶに捨てることにはならない。何故なら、今の日本の株式の大半は、不良債権でも何でもないからだ。むしろ、優良企業の株価が異常なまでに下がりすぎていて、資金さえあれば買いたいと思っている人間がいっぱいいるくらいなのだから。
むしろ、時期が来て株価が上がればそれは利益になるし、そのまま持ち続けても配当収入が入ってくる。日本国の財政にとってプラスになりこそすれ、マイナスになる懸念はほとんど無い。
だから、少なくとも税金をどぶに捨てるということにはならないだろう。
次に、2番目の問題について。
今起こっている問題は、欧米の金融機関が資金不足に陥ってそれ故に欧米の金融市場がパニック状態に陥っているということである、だから日本政府が日本の国内市場に介入したところで問題は収まらないのでは? という疑問を持つ人もいるかもしれない。
だが、そうではない。それについて、日本政府が国内株式市場に介入するメリットとして以下の2点を述べよう。
まず1つは、日本国内金融市場の絶対的な安定化の保証である。今の金融パニックは、とにかく安定化のよりどころが無くて市場が右往左往しているような状態である。
そこで「どんなに世界金融市場が混乱しても、日本だけは絶対に大丈夫」という強力なメッセージを発することが出来れば、市場はそこを拠り所に落ち着きを得ることが出来るだろう。結果として円高が急速に進行する懸念があるが、それについては次の項目で述べよう。
2つめに、現在の日本の株式市場の暴落の一因に、外国金融機関による日本株売りというのがある。とにかく資金が欲しい外国金融機関が、日本株を投げ売りしているのだ。
それを、日本政府が買い取りをする。そうすれば、外国金融機関は円資金を得ることが出来る。外国金融機関が手持ちの日本株を全部売れば、かなりの円資産が出来ることだろう。
だが外国金融機関が実際に必要としているのはドルやユーロである。その為、彼らは円売りドル買い・円売りユーロ買いを一斉に実施することになる。当然、この行動は円安を招くことになる。
つまりは、日本政府が日本株の買い取り保証をすることで、円高の進行を招くことなく世界金融市場の安定化に寄与することが出来るのだ。ただしこれは、日銀や政府出資の財団法人であってはいけない。日本国政府自身が、これを行う必要がある。
そして。日本政府がこれを実施することで、「日本はこれだけのことをやった」と世界に向けて主張することが出来る。公的資金注入に消極的な米国に対して、欧州とともにかなり強い態度で対策を要求することが出来るのだ。
そして同時に、世界同時金融不安を解決した立役者として、日本は世界から尊敬の目を向けられるだろう。中長期的に見れば、これは今後の世界の金融経済の主導権を、日本が握るチャンスを得るということになる。
もちろん、リスクは当然ある。その最たるものは、財源だ。だが、どのみち政府は赤字国債を発行してまで補正予算を組んで景気対策をしようと言っているのだ。その財源を使えばいい。
自民党の支持基盤にお金をばらまく、そんな麻生内閣型の景気対策よりは、こっちの方がよっぽど効果があるだろう。
私の主張がいったいどこまで通るのかわからないが、もし政府政党関係者がこのブログを読んでいるのだったら、是非真剣に検討していただきたい。
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A系B系C系
ニコニコ動画に、志位和夫チャンネルというのが出来たらしい。
従前より共産党の公式サイトでも配布していた志井委員長の街頭演説の動画なんかを、こっちでも配信することにした、って感じみたいだ。
まあ、取り組みとしてはいいんだけど。どうせなら、もっと踏み込んだこともやって欲しいという気もする。例えば、日本全国の共産党員にビデオカメラ持たせて、日本の現実をリポートさせる番組風のものを作るとか。
・・・まあ、資金的に難しいんだろうな。
これとは全然関係ないんだけど、2週間くらい前にどっかの報道で「民主党は地方では善戦してるけど都市部では結構厳しい」なんて記事があった。その時は、都市部でまだそんなに自民党支持根強いのか!? 都市住民はアフォか。と思ったが、よく考えたらそれは違うんじゃないかという気がしてきた。
おそらく、自民党支持は地方と同じくらい落ち込んでるけど、それが民主党に流れずに共産党に食われてる、ってことなんじゃないかと思う。この半年で、埼玉県議補選とか京都市議補選とか、共産党が1人区で勝っちゃってる例が相次いでることが、それを裏付けている。
共産党は次期総選挙では京都1区を必勝区に位置づけてるらしいけど、実際にはもっと取るんじゃないかと思う。民主党が二次公認を選挙直前まで引き延ばしてるのも、共産党との協力とか協力は無いにしても情勢分析を見てとか、そういう小沢一郎の戦略があってのことじゃないかと。
とりあえず他県の情勢はこれ以上はわからんからあとは何とも言えんけど、個人的には沖縄1区は共産党が取れるんじゃないかと思う。2,3,4区で社民・民主とどう協力できるか次第だと思うけど。
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そらに消えてった打ち上げ花火
自民党総裁選告示。表向きどうでもいいとか言いつつもこうしてブログのネタにするあたり、自分ってもしかしてツンデレの気があるのかなとか思ったりもする。
それはいいとして、今回の総裁選のこの候補者の多さにはちょっとびっくり。結局出なかった人も含めると7人? という数が名乗りを上げたのを見ると、一見すると「自民党の総裁選は盛り上がってるね」という印象を持ってしまう。
だがよくよく観察してみると、立候補断念した人の目的が単なる売名目的だったり、立候補した人も勝ち目云々以前にとにかく出ることが目的化しているような印象があったりして、今までの総裁選とはずいぶん空気が違うなという印象を受ける。
例えて言うならそう、夏祭りの最後に打ち上がる花火の、フィナーレのあの盛大な連続打ち上げの如し。
全部がそうではないだろうが、立候補/立候補検討した人は、「これが自民党最後の総裁選になるかもしれない」という思いから、最後のお祭りだとばかりに名乗りを上げた人が多いんじゃないだろうか。
そう考えるとまさにこの総裁選は、自民党終焉前の最後の花火だということになる。
沖縄はそうでもないが日本国内のほとんどの地域はとっくに秋になっていて、夏祭りと言うにはちょっと遅めのこの時期ではあるが。今年でもう最後になるかもしれない政界の夏祭りを、皆さんせいぜい楽しんでくださいね。
荒野草途伸より自民党支持者の方々へ。
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俺が言う事じゃないが福田さんお疲れ様
週末からずっと体調悪くてここ数日文字通り一日中寝てて、今日の昼過ぎにやっと起き出してきてWeb見たら、なんか麻生が総裁選に出るとかあってなんのこっちゃと思ったら、福田首相が辞任表明してた。
まあ建前から言えば荒野草途伸は共産党支持なので自民党の総裁が誰になろうが関係ない、っつー話になるのだが。本音を言えば、ちょっと福田さんがかわいそうだなあ、という気がする。
いやだってね。安倍内閣の頃からそうだったけど、閣僚とか自民党の幹部とか議員とか、全然言う事聞かずに勝手なことばっかりやってる、って、端から見ててそういう印象があったから。ほんとにこの政党は大丈夫か?って思う。
何とか辛うじて一枚岩な民主党の方がまだましなのかもしれんなあ。・・・代表戦は、絶対やった方が良かったと思うけどね。
福田さんからすれば、「俺の実力はこんなもんじゃないのに」という無念を残しての辞任なんだろうなあ。それか、もしかしたら逆に、「俺の実力はこんなものだったのか」という落胆含みなのかもしれない。
そう考えると、今の荒野草途伸の状況ともなんか被ってきて、ちょっと同情を覚える。
て事で、次の総理総裁の最有力は麻生太郎らしいが。自分からすれば「麻生どうでもいいよ麻生」なので、とりあえずコメントしない。アキバオタクとかまた変な造語つくるのはやめてねとしか。
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沖縄の国境はどこだ
7/3付けの八重山旅行記でも書いたように、台湾絡みの問題をちょっと考えてみる。
今はもう事実上解決したことになっているが、つい先月まで日本と台湾の関係は少なくとも政治的には一触即発で戦争状態になる状態にあった。
そもそもの事の発端は、6/10に日本領内である尖閣諸島で海上保安庁の巡視船が警戒活動をしていたところ誤って近くで操業していた台湾の漁船にぶつかってしまった。その際に海上保安庁側は、船長を拘束し、船も持って行ってしまった、ということに端を発する。この行為自体は確かにちょっと問題があったし、それについては最終的に海上保安庁側も謝罪している。
ところが。これに関し尖閣諸島を自国の領土とする台湾が過剰反応した。どう反応したかというと、国家のナンバー2に当たる行政院長が、国会での答弁で「日本との開戦も辞さない」という発言をしたのである。
(7/3付けの文書では私はこの発言を馬英九 国家主席のものと書いてしまいましたが、これは間違いでした。済みません。)
参考:「戦争も排除せず」尖閣問題で台湾行政院長(msn産経))
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080613/chn0806132028016-n1.htm
尖閣諸島を巡っては、以前から台湾でも確かに自国の領土という主張を元に日本の取り締まり活動に対して抗議活動などが行われてはいた。(最も、尖閣諸島問題初期に於いて台湾国民自体はそれほど活発な抗議活動は行ってはおらず、香港あたりの「民主化」活動家が煽って現在のような状況にしてくれたようだが)。が、今回のこの発言はあまりにも物騒すぎる。何しろ、「戦争する」と言ったのだ。しかも、そこらのゴロツキ活動家などではなく、国家のナンバー2が。いかな国会議員の誘導尋問によるものとはいえ、これは穏やかではない。
ちなみに、旧ソ連や中国、北朝鮮ですらも、国家の重鎮が表舞台で「日本と戦争する」などと発言した記録はない。当たり前だ。いかに仮想敵国といえども、国家の首脳陣が軽々しく戦争の可能性を口にしていいものではない。戦争は遊びではない。国家と国民の存亡がかかった滅ぼし合いなのだから。
逆に言えば、もしそれが口に上ったなら、その国は日本と戦争する気満々ですよと捉えなければならない。
つまりは。今の台湾は、場合によっては日本と戦争する意志が十分にあると見なさなければならない。北朝鮮以上に、日本にとって危険な存在なのだ。
実は、台湾との戦争の危機は、今回に始まったことではない。1972年に沖縄が米軍支配から解放されて日本の領土として復帰したとき、当時の国民党独裁政権はこれを阻止しようと戦争準備を行い、実際出兵寸前にまで至ったのである。ただこれは、国民党独裁政権のバックボーンであったアメリカの圧力によって中断されたが、日本領である沖縄県が国民党政府軍によって攻撃にさらされる危険性は十分にあったのだ。
さて。話を現在に戻すと、台湾の現政権は、今年の総統選で親日の民進党から当時の独裁政党であった国民党に戻っている。
ここで改めて念押しをしておくと、国民党(中華民国国民党)は、決して親日などではない。8年間にわたる民進党政権のおかげで、日本人の間にはすっかり「台湾は親日」というイメージが染みついていて、その所為で国民党までもが親日であるかのように誤解している人もいるようだが、これは全くの間違いである。前述のように、独裁時代には日本への出兵を企てるような、むしろ危険な反日政党であるとすら言えよう。
以上を考えると、台湾と日本との戦争勃発は、決して夢想語りなどではない。国力が疲弊し戦争遂行能力など無いに等しい北朝鮮などより、よほど危険性は高いと言える。
以上を考えると、日本政府並びに日本の世論は、台湾首相の発言にもっと過激に反応してもよかった。「戦争だと?ふざけんな!」ぐらいの発言があってもよかったとは思う。ただ、実際のところ政府にも世論一般にも、そのような意見はあまり見られなかった。自分自身もそうなのだが、あまりにも過激すぎる発言故に「少し落ち着いて様子を見よう」という空気が大勢だったのだと思う。結果としてこの問題が穏便に解決したので、まあこれはこれで正解だったのかなと思う。
しかし、あきれ果てるのはクソウヨ/ネットウヨどもの二枚舌っぷりである。
北朝鮮がミサイル実験を行ったとき、朝日新聞が社説で冷静な対応を呼びかけたところ、彼らはこれに対して猛烈なバッシングを加えた。ところが、より戦争の危険が大きかったこの問題に関して、彼らは一転して「冷静な対応を」などとのうのうとほざいているのだ。いったいこの豹変ぶりは何なんだろうか。
さらに言えば、彼らの発言の中には看過できない内容がある。つまり、「台湾と戦争したって、勝てるから問題無い」というものである。
確かに、単純な軍事力の比較で言えば、台湾海軍と海上自衛隊の戦力差は歴然としている。総力戦に持ち込めば最終的には勝てるだろう。「戦争には」。
だが。彼らクソウヨの節穴のような目には全く見えていない事柄がある。それは、「台湾と戦争になったら、沖縄県、少なくとも八重山地区は間違いなく戦場になる」ということである。
少し調べればわかることであるが、日本の最西端である与那国島から台湾まではわずか110Kmあまり。石垣島よりも近い。その石垣島も、台湾までの距離は300Km弱で、400Km以上離れた沖縄本島よりも近い。
そして、この両島には自衛隊・米軍ともに軍事基地が一切無い。石垣島には海上保安庁の石垣海上保安部があるが、海上保安庁は所詮は海上警察である。いくら何でも軍艦、しかも対中国戦を想定して十分な訓練をしている台湾海軍に勝てるような装備など持ち合わせているはずがない。そして、与那国島に至っては海上保安庁の基地すらないのだ。
これら八重山諸島から最も近い自衛隊基地は、宮古島にある航空自衛隊の警戒基地であるが、あくまで緊急発進用の戦闘機を配備しているのみで、ここの装備だけでは制空権を制することすらままならないし、ましてや台湾軍の上陸を阻止するなど到底無理な話である。
台湾軍を牽制するにはやはり海上自衛隊の艦船が必要であるが、八重山諸島から最も近い海上自衛隊の基地は、沖縄本島の与勝半島にある。与那国島からは600Km近くも離れている。
ちなみにこの与勝半島には米海軍のホワイトビーチ基地があるが、米軍はこと台湾戦に関しては全く動かないと見るべきだろう。なぜなら台湾はアメリカにとって日本と同様の軍事同盟国であり、台湾の軍備はそのほとんどがアメリカからの供与によるものですらあるからだ。そもそも、沖縄の米軍は日本を守ることを前提に配備されていない。
以上を考え合わせると、台湾が奇襲作戦で侵攻してきた場合、まず間違いなく与那国島は占領されるだろう。下手をすれば西表・石垣も占領され、宮古沖で決戦ともなりかねない。最終的に台湾軍を撃退できたとしても、これらの島々は戦場になってしまう事は間違いないのだ。
先島諸島が戦場になる。米軍は支援してくれない。彼らクソウヨどもの頭には、こういった事は頭にあるのだろうか。無いのなら無知不見識のそしりは免れない。
それとも、わかってて敢えてこういうことを言っているのだろうか?
北朝鮮がミサイル実験をしたときは、東京にミサイルが飛んでくる危険性があった。だから彼らは大騒ぎした。だが、台湾との戦争で沖縄が占領されることはあっても、東京や福岡が占領されることもミサイルが飛んでくる危険性もない。だから彼らは平気で言うのだろうか。台湾と戦争したって勝てる、と。
「沖 縄 な ん て ど う で も い い」。
これが彼らクソウヨの本音なのだ。
彼らクソウヨは、沖縄の独立には強硬に反対する。それは、沖縄が独立すればそこが中国の勢力圏化に入ってしまい日本の権益が失われるからだという。その主張には、沖縄県民の利益不利益のことなど、一切考慮に入っていない。彼らクソウヨのエゴイズムしか見えてこないのだ。だからこそ、沖縄県民は「独立」という最終カードを手放そうとしないのだが、彼らはどうやらそれすらも理解できないらしい。
彼らのいう日本の国境は、本当はどこにあるのだろうか? そんな事を疑いたくもなる。
こんなクズどもが国士を気取りネットを中心に政界にまでのさばっている。そして反戦左翼カブレにまでこんな事を指摘されてしまう。こんな国の現状を、憂えずにいられようか。
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遠隔地からの不在者投票の仕方(再録?)
昨日の不在者投票で思い出したのだが、不在者投票(遠隔地での期日前投票)する方法って、知ってる人はあんまりいないんじゃないかと思う。
遠隔地からの不在者投票の方法は、以前「くさとし28歳」に記載したことがあるのだが、あんなアレもののサイトをいったいどれだけの人が見ていたか解らないし、まあおそらくこのブログを見ている人は一度も目にしたことはないだろうから、改めてその方法を記載しておこう。
住所地の市区町村の選挙管理委員会(市・区役所、町村役場内)で、「不在者投票請求書兼宣誓書」という用紙を受け取ってください。
(又は電話等で「不在者投票請求書兼宣誓書」を請求し、郵送されてきたものを受け取ってください。)
「不在者投票請求書兼宣誓書」に必要事項を記入して、前住所地の選挙管理委員会に郵送してください。(ファクスでは受付できませんのでご注意ください。)
前住所地の選挙管理委員会から、「投票用紙」「不在者投票用外封筒」「同内封筒」及び「不在者投票証明書(封筒に入っている。)」がご自宅に郵送されます。
「投票用紙」は絶対にご自宅では記入しないでください。また、「不在者投票証明書」の入った封筒は絶対に開けないでください。(不在者投票ができなくなります)
ご自宅に郵送されてきたもの一式を、住所地の市区町村の選挙管理委員会(市・区役所、町村役場内)の不在者投票所に持参してください。
その場で、「投票用紙」に記入(前住所地の候補者一覧がありませんので、投票する候補者の名前は事前に確認しておいてください。)し、そのままその市区町村の選挙管 理委員会に提出してください。
てことで。とりあえず自分は、不在者投票請求書兼宣誓書は事前に入手して、既に返送してあるので、あとは投票表紙がくるのを待つだけ。なんだが。
・・・あれ? その後は、てっきり郵送で浦添市選管に投票用紙を送るんだと思ってたけど、どうもめんどくさいことをしないといけないみたいだ。
今回の場合、ひょっとして、港区役所まで行かないといけないの? 平日に? まあ、公民権行使による外出は憲法で認められた権利だからいいとしても、港区役所ってどこよ。ええと、芝公園?あー、まあ歩いてもなんとか行けるか。
と、今回の自分の場合はたまたま容易に行ける場所だったから良かったけど。全ての事例でそうとは限らないよね。市町村合併で、役所がとんでもないところにある、なんて場合もあるだろうし。
こういうのは、やっぱりせめて書留郵便とかで送るようにすべきじゃないかなあ。
まあ、一番いいのはネット経由で投票できる事なんだけどね。本人認証の問題とか考えると、50年くらい先になりそうだけど。
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社大党移転
沖縄社会大衆党が、本部もWebサイトも移転したらしい。
http://www.okinawashadai.com/index.html
・・・しかし。ページ情報から見て、5/1に移転したものと思われるが、アクセス数が380しかない。て言うか、現時点でGoogleにすらひっかからない。まあ、Googleはここ数年、クロールエンジン(というよりは会社の方針?)に問題があって、検索サイトとして疑問符がつく状態ではあるのだが。
まあ、Yahooはさすがにちゃんとトップにでるし、Wikipediaの方は、自分がリンク貼り変えておいておいたので、まあ大丈夫だろう。何が、と言われると困るが。
ちなみに、6/8は沖縄県議選である。が、先週くらいまではどうも県民の関心が今ひとつ盛り上がらない感じだったようだ。実際、自分も危うく気づかずに東京出張に行ってしまうところだったし(注:現在荒野草途伸は東京に長期出張中)。
社大党もこれに併せてサイト移転もしたのだろうけど。まあ、関心に薄さが見事に表れてる、ってことなんだろうか。
ガソリン増税直後の最初の大型選挙で、しかも鉄道ナシ車社会の沖縄なのだから、これを争点に凄まじい選挙戦になっても良さそうなものなのだが。
いやまあ、今週から東京にいるから、今現地でどうなってるかはわかんないんだけどね。一転街の様相が変わってるかもしれないし。
とりあえず、不在者投票用紙は請求しておいたので、私は東京から郵送で投票します。
浦添市区は今回8人出るらしいが、さて社大党と共産党どっちに入れようか。
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