8年の時を経て


 琉大の恩師のH教授が去年の3月に退官されたので、自分が旗振りをして当時研究室にいた面々でささやかにお祝いをした。
 正確には、自分はH研に所属していたわけではなく、同じ講座で学生用の部屋を共有していたS研の所属だった(※1)。だが、まあ事実上同じ研究室のようなものだし、お世話になった事実には変わりないのでと、両研究室合同で食事会を企画したのだった。

(※1 たぶんこの辺の事情は、琉大物理学科独特のものだったと思われる。
 一般的な大学の研究室というのは「講座」と同一であり、その中に教授-助教授-講師-助手というヒエラルキーを持った、複数の指導教官がいるものらしいのだが。当時の琉大物理学科の場合は、講座は少なくとも学生にとっては名目的なものとなっていて、殆どの教官が独立した「研究室」を持っており、単独で研究室の学生の面倒を見るというスタイルが採られていた。)

 1999年の卒業であるから、殆どのメンバーが8年ぶりの再会であった。否、殆どと言っても自分を含めて4人だったし、うち一人は大学院まで出ているのでもっと短いのだが。自分も、半年留年というよくわからんことをしたり、その後もH先生とは年賀状のやりとりをしていたり(S研なのに)と、交流があったので、8年ぶりという感覚はなかった。
 そういう事情もあって、今回自分が旗振り役をしたというのもあるのだが。(S研なのに。)
 実際の所もっと参加対象者は多かったのだが。最初に話が出てから半年近く経っている上に2週間切って突然日取りや場所を決めたので、結局4人だけになってしまった。
 まあでも、とりあえずH先生には喜んでもらえたようなので、それは良かった。
 ちなみに、今回の会合は首里にある「あしびうなぁ」という店でやったのだが。この店は、学生時代交流のあったKさんという人から教えて貰ったものだ。そのKさんも、長らく(6年ぐらい?)音信が途絶えていたのだが、たまたまiAcnがmixiで見つけ出して連絡を取った過程で、この店を教えて貰ったものだった。
 人脈が無いのが自分の短所だと思っていたのだが。昔の人脈というのは案外こうして息づいているものなのだなと、実感させられた今回のイベントであった。
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