続々年賀状~解答編


 結局応募は一通もなかったけど。12/18の年賀状文書で出した問題の解答を出しておきます。
 21日の文書で示した方向通り、「パターン分け」を使って解きます。
 まず、出す対象は、以下の4つのグループ。
・大学の同級生で、昔出していた人(A)
・大学の同級生で、A以外の人(B)
・大学の同級生以外の友人(C)
・義理で出す人(D)
 「大学生の頃同級生の一部にしか出さなかったので、これでもかなり余った。が、5枚買って足りないと気づいたことがある。」
 という文章から、5<A<10が導けます。つまり、『A=(6,7,8,9)』です。
 「彼らには今回も出す。彼ら以外にだす大学の同級生もいるが、6人もいない。」
 という文章から、1≦B<6が導けます。つまり、『B=(1,2,3,4,5)』です。
 「今はもう、10枚だけではさすがに足りなかった。ので、もう10枚買ったら、余った。」
 という文章から、『10<A+B+C+D<20』が導けます。
 「友人以外の、いわゆる義理で出すものは、4枚である。」
 という文章から、『D=4』が導けます。
 
 Cの条件に関する文章はありません。0ということもあり得ます。
 
 これらの条件から、A・B・C・Dの取りうる組み合わせを、表にしてみると

(合計)
1~5 11~15
1~5 12~16
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 12~16
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20

 となります。
 この表を使って、選択肢の内容を検証してみると
1.大学生の頃出していた年賀状は、8枚以下である。
 A=9 という場合があるので、×。
2.表を印刷したはがきのうち、大学の同級生以外の友人に出すものは、8枚以下である。
 Cが取りうる値は全て8以下。○。
3.裏面を印刷したはがきのうち、最も数が多いのは、大学の同級生への8枚である。
 裏面を印刷していないはがき(1枚)がA,B,C,Dのどれであるかはわからない。「Aは全て裏面を印刷した」と仮定すると、大学の同級生には9枚以上印刷していることがありうる。よって×。
4.住所未確定の人は、大学の同級生以外の友人である。
 住所未確定の人が誰であるかという手がかりは、文章中にはない。×。
5.大学生の頃と今とで、出していた枚数の差は8枚以上ある。
 Aと、(合計)を比較することになる。A=6のときに、(合計)が11枚でその差は5枚という事があり得るので、×。
 と、いうことで、正解は「2.」です。
 この手の問題は、公務員の採用試験で「判断推理」と呼ばれている分野に該当します。数学的な問題ではありますが、直感を使って解くようなところがあるので、理系の人よりむしろ文系の人の方がよくできる分野らしいです。
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