「鳥の詩」盗作事件、Keyがコメントを発表


 Key(株式会社ビジュアルアーツ)は15日、公式ページ上でコメントを発表しました。台湾で発売されたあるCDアルバムの中に、同社のゲーム作品「AIR」で使われている曲「鳥の詩」を盗用したものが収録されているとして、CD発行元の台湾SONYBMGに抗議していたが、現在の所誠意のある対応が見られない、という内容のものです。
参照:Key Official Homaepage
 http://key.visualarts.gr.jp/
 この問題の経緯を、ざっと説明すると。先月末に、Keyのファンが集まる2大拠点である、「Key Official Homaepage掲示板」「2ちゃんねるBBSPinkLeaf/Key板(通称葉鍵板)」に、「台湾のKeyファン」と名乗る人からの書き込みがあったのが発端でした。
 以下にその内容を転載します。(出典は葉鍵板、URLのみ修正)

日本のみんなさん、本当に申し訳ございません
http://www.bmg.com.tw/show_artist.asp?cid=4&sid=96&txtEmail=%BF%E9%A4J%B1z%B1%FD%ADq%BE%5C%AA%BAE-mail
事件の中心「永邦」のOffcial Web site
八月中にリリースの”真愛珍愛 風行珍藏版”アルバム、
その中のトラック14「melody」
明かり様にAIRのオープニング「鳥の詩」をパクリしたの作品です
台湾の鍵っ子として、これはどんでもないの事件けど、
僕たちできるのことは少ないです
そしてここに書き込むのことを決意した、
アドバイスとか貰いのは幸です M(_ _)M

 実際に試聴サイトで曲を聴いた人によると、一部盗用というレベルではなく、そのまんまパクリ、というものだったようです。
 Keyの公式ページへの書き込みもあったことから、Key自身も調査に乗り出し、その後正式に抗議したのだが、結果は上記Official Homaepageに記載されている内容通り、ということのようです。
 Key側としては、侵害を受けた被害者であるにもかかわらず、
『1.WEB上での謝罪
 2.当該曲が「鳥の詩」であり作曲者が「折戸伸治」であるとの明示
 3.上記2点が満たされれば金銭的要求はしない 』
と、抗議内容は控えめにしており、特に3.に関しては著作権業界の常識では考えられないほどの譲歩をしているわけです。
 ところが、それに対するCD制作会社側からの対応は、「すでに販売権を購入済みであるというような事実と違う発表が一方的になされ」た、というものだというのですから。これはもう、不誠実というより非常識と言った方がいいのではないか、とも思えます。
 「Keyなんて所詮、たかがエロゲメーカー」と高をくくって、なめてかかっているのでしょうか。ファンとして、非常に悔しい思いです。
 相手は外国の会社、しかも大手レコードの系列という事で、アリが巨像に抗議をしているようなものかもしれませんが。Keyには是非、くじけずに頑張って貰いたいものです。
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9/19追記:
この件の詳細は、「絵文録ことのは:AIRオープニング曲「鳥の詩」盗作事件のまとめ」にまとめられています。よく知りたい人はこちらにどうぞ。


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