貴族どもは糖尿病に注意


 週末に立て続けに宴会とかあったんですけどね。その席で、自分の「年上好き」がどういうわけか「人妻好き」に曲解されてしまって、散々いじられまくってしまいましたよ。
 「真意が伝わっていない」とは正にこういう状況の時にこそ使うべき言葉である。どう考えても最初に言った言葉が真意としか思えない政治家どもが、安易に口にして良い言葉ではない。
 さて。宴会疲れで休息モードに入っている間に、あの連中はまたいろいろやらかしているようだ。
 まずは内閣総理大臣安部晋三の「赤ちゃんポストは不愉快だ」発言。(Yahoo-読売新聞)まあ、そりゃああんた達みたいな保守的で「子供は母親が育てるのが当然」と思ってる人間にとっては、不愉快極まりない存在なんでしょうけどね。
 じゃあ、実際そういう危機に陥った赤ん坊と母親を一体どうやって救うというのか。何か対案でもあるのか? 現実的な。
 苦境に立たされた母親に向かって、「子供は親が育てるべきだ」と説教して、それで終わりか。
 もう、無責任極まりない。て言うかさ。そもそも、なんでそういう状況に追い込まれる母親が出るのか、真剣に考えているのか?甚だ疑問だ。
 古代の王国で、街を視察した王様が貧民窟を見て、「汚くて不愉快だ。焼き払え」と言った。それに相通ずるものを感じるよ。正直、俺はこいつの発言の方が不愉快だ。
 続いては、文部科学大臣の伊吹。「大和民族がずっと日本の国を統治してきたのは歴史的に間違いのない事実。極めて同質的な国」などと発言。(Yahoo-毎日新聞
 おいおい。現状はとりあえず脇に置くとして、沖縄が大和民族の支配下になかった時代は、間違いなくあったんですけど。文部科学大臣なんだから、当然そのくらいはご存じですよね。
 そしてその流れを引き継いで、沖縄の文化は日本国内でも異彩を放つ存在として認知されてると思っていましたが。
 それでも同質ですか。
 て言うか、この前段で「宗教的に極めて自由かったつな国民が」とかいいつつ、「同質的」とか、どういうこと?「どんな宗教を信じていようとも所詮は同じ考えしか浮かばない極めて没個性な国家」とでも言いたいのか。
 というか、そういう国家を作りたいんだ、が正解? 上の言うことに絶対服従な没個性ロボット人間のおかげで、自民党政権下の日本は繁栄したんだもんね。夢は何度でも見たいよね。
 さらに言うに事欠いて、「人権メタボ」発言。人権も摂りすぎると病気になる、ですか。でも心配無用、殆どの日本人は、そんな摂りすぎるほど人権を享受してないから。むしろ不足してるから。過労とか、生活の不安とか。希望する教育を受けられない人だっているわけだし。もっと摂るように指導しなきゃいけないくらいですよ。
 もちろん、一部には摂り過ぎな人間もいるんでしょうけどね。そういえばこの伊吹って、政務調査費を事務所費に流用したとかで騒がれた人じゃなかったでしたっけ?「政務調査費は議員に与えられた権利なんだから、めいっぱい活用しなきゃ!」って思って、そうしたんでしょねきっと。
 ああなるほど、この「人権メタボ」発言って、あなた自身が自分に向けていった言葉なのか。それなら納得だ。豊かで裕福で、権利権益で肥え肥えで仕方ないのねきっと。
 なるほど、彼らの目指す「美しい国」の姿が見えてきた気がする。そう、例えるなら、農薬たっぷり使って形も絶対曲がらないように矯正し挙げ句発色剤とか使って色つや美しく出るようにした、見目麗しいキュウリ。これが彼らの言う「美しさ」なのだ。
 人治の本質を忘れ、庶民の生活には目もくれず、ただひたすら閉じた世界で生み出された空想を語り、それが政治だと思っている。貴族趣味の美しい国。
 そんな「美しい国」など、俺は要らない。
 とりあえず。今の自民党政権が国民の声という糖分を摂り入れられなくなっているのは間違いないようだから、毎日インシュリンを打って食事制限に努めてください。
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貴族どもは糖尿病に注意」への4件のフィードバック

  1. やまと

    美しい国は縮めると美国となります。中国語の美国は日本語で米国のことだそうです。美しい国になるというのが,もし美国のような国になるということなら,私は賛成です。美国は民主政治の機能している国だからです。
    美しい国になるというのが,もし特攻攻撃賛美を強制する国になるということなら,私は反対です。特攻攻撃賛美の国は独裁政治へと変化する恐れのある国だからです。

  2. 荒野草途伸

     「美しさ」というのは、相対的な価値観です。感性に左右されるものであり、善し悪しはありません。アメリカ流の自由が美しいと思う人もいるし、中国流の統率性が美しいと思う人もいます。別に、貴族趣味でもいいのです。人それぞれの思うところの「美しさ」があるし、それは決して否定されるべきではありません。
     ただ。それは同時に、他人に押しつけていいものではありません。それは下手をすれば、個人の人格の否定にも繋がりかねない行為なのです。
     日本は古来より、多様な価値観と感性が共存してきた国です。それはとても良いことであったと思うし、これからもそうあって欲しいと思います。しかし、「同質的」などという発言や、「美しい国」を固定的に定義しようとする政策など、それを否定する政治が今行われていることは、非常に残念でなりません。

  3. やまと

    鈍感力が話題になっています。それに便乗して私も一言。
    人権鈍感,利権敏感,それ鈍感,鈍感,敏感,敏感。
    美国も鈍感も言葉遊びです。有名人の言葉の軽さの真似をしています。
    どうぞ,よろしく。

  4. 荒野草途伸

     鈍感力という言葉は初めて知りました。今頃知った私は、きっと相当鈍感力が強いのですね。
     調べてみたら、小泉前首相の安部総理へのアドバイスの中にも含まれていたのですか。まあ、今の内閣ならわざわざアドバイスするまでもない気がしますけど・・・。

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