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ノート_政策談義


2016/4/16 五中総決定を受けて

保育所

  • 瀬戸みたいな田舎ですら保育所は足りない。瀬戸は0歳次は年間9人しか入れない(3園×3人)。
  • それでも瀬戸は(正規職員は)他の市よりは待遇いい(?)それでも月収20万は越えない。
    パート希望者が意外と多い。正規職員は事務仕事がサービス残業なので、割に合わない。
  • アートチャイルドへの委託で公設民営化した保育所(效範南)が、人員全部入れ替えで現場(園児)の実体がわからず、まともに回っていない。
  • 給料もだが、職場環境を整えてほしい。
  • 入所の際も、正社員は保育所入所の判定点数が高く有利(派遣は不利?)

賃金問題(昇給)

  • だいたい昇級の平均額はどのくらいか?
    →パートだと昇給は時給10円単位(100円は超えない)。
    →この4月でわかるが、1%ぐらい?
    →正社員時代は月5000円づつ。
  • 年収ベースで600万はあんまりない、ハローワークの求人だと200万も行かない。
    →高額所得者も含めて算術平均されているので、平均所得が高く見えてしまう。
  • 自分の会社はたぶん今後もほとんど昇給しない。

消費税

  • 経営やってるので消費税の単位が何百万単位、世間の消費税への感覚が逆にわからない。
  • 前回8%時に電車代あがったのが痛かった。
  • イラっとはするが、あり得ないという声にまでつながっていくかまでは疑問。
  • 消費税は年間ベースで見れば10万ぐらいになる。小さくは無い。

安保

  • 北東アジア平和構想は集団安保とどう違うのか?
    →対話重視の安全保障では?
  • 中国は大国のプライドがあるので対話には応じる。
  • IS対応は従来の戦争とはわけが違う。軍事と犯罪対応の切り分けの必要性がある。

 


れもたろとの諍いについて。


(※れもたろによる荒野草途伸への鍵点参加妨害についての経緯はこちらをご参照下さい

「れもたろ」と私との諍いについて、鍵っ子連中の間でだいぶ(私の名誉を損なう形で)誤解が蔓延しているようなので、私自身も自分の名誉を守らなければならないので、経緯と事実を記しておく。

別の人宛のメールから抜粋したものなので、そういう文面になっていることはご容赦願いたい。


 

今から12~3年前に、私はカフェスタという当時あったSNSにいまして、
そこであるプロの占い師さん(当時40ぐらいでしたので、今はもう50過ぎてると思います)
と知り合いました。ある日、その占い師さんが、
自分に弟子入りしたいという人がいて困っている、話聞いてると
どうやらアニメとか好きみたいだけど自分そういうのよくわからないから
代わりに話聞いてくれないかと、頼まれて、ログを見に行きました。

それが、れもたろでした。

その後、二人で話を聞いているうちに、やっぱり自分は絵が描きたいという話になり、
しかし離れて久しいし最新のジャンルも実はよくわからないし、
誰かの挿絵を描くところから始めたい、と言っていたところ、
折しも新しいパートナーを探していた鈴木このりさんと知り合い、
鈴木弐番館結成、となりました。

私はこの経緯をずっと見ておりましたし、このりさんがWebサイトを立ち上げた際には
二番目か参番目くらいに掲示板に書き込んでおりますし、
コミケ初参加の際にはスペースまで行くという約束もしておりました。
(但しこの約束は、私が休みを上司に潰されたことで、結局果たせずじまいでした。)
コミケの約束は果たせなかったものの、当時の関係もあることから、
関係は維持出来ているものと私は思い込んでいて、
「はるかな!2」でれもたろが描いた際には、メールを送っています。
(ただこれは、どうも迷惑メールフォルダに行ってしまった可能性が濃厚のようです。)
その後Twitterで見かけてフォローも何度かして、
カードミッションでも挨拶を送ったのですがたのですが、ずっと完全無視されており、
Twitterでもリプはたまに返ってくるもののどこか他人行儀で
頭を捻っていたところに、去年の秋に結平明日さんに
社会人がどうのと頓珍漢な説教を垂れておりましたので、
昔の付き合い無視するようなお前が何を偉そうなことをとリプ送ってブロックしたところ、
逆ギレしてブロックし返されてしまい、それで一気に関係が悪化しました。
その後、私が使っているなりきり垢の方からクレームを入れたところ、
ブロックは解除しないが正体は明かせ等とあり得ないことを散々喚きちらしていましたが、
先述の占い師さんの件を持ち出したところ、さすがにそこは嘘はつけなかったのが動揺しだして、
しかしどうあっても私と昔の知り合いだったことは認めようとせず、
私もなりきり垢だったこともあって、何か彼女なりの事情があるのかもしれないと思い、
改めて関係を構築し直すということで、その場は折れました。

その直後に、例の笹桐本の話が出ましたので、
関係再構築の第一歩という意味合いもあって、参加させて頂きました。

しかし、結局その信頼は土足で踏みにじられる結果に終わりました。
「企画が終わったからリムーブします」(要約、実際はもうほんと慇懃無礼というのはこういうのを言うのだよと教科書に出来るような文面)をTwitterのDMで送りつけてきて、私が「どういうことですか?」と訊いているのも無視して、そのままリムーブされてしまいました。
以上のような経緯になります。

みなさん、このような経緯の詳細(特に占い師さんの件など、このりさんも知らないかと思います)を
知らない為か、私が嘘つきで非常識な人間であるかのような言動を
とってくるものもたまにいますが、まるで逆である、という事は強調しておきます。


誰も彼も、人の話を全く聞こうとしやがらない。

 


北川ラーメン~鍵っ子的ラーメンセット企画~


 AIR15周年企画「鍵っ子的ラーメンセット」企画第二弾、北川ラーメンである。
 「あれ? 前回、『風子麺』にするつってたじゃん!」という指摘があるかもしれない。
 仰るとおり。第二弾は風子麺にするつもりで、実は試食も既に済ませてあるのです。しかし、Twitter見てた人ならわかると思うが、この一ヶ月妹が妊娠してつわりで入院してとかもう逆にこっちがぶっ倒れそうなくらいの多忙さで、風子麺の試食もその間に済ませたのだけど、その後文章化する体力がとても無いうちに、北川潤の誕生日が来てしまったので、先にこっちをUPすることにした。という次第です。
 さて、とはいえ何故「北川ラーメン」なのか。それは、妹が退院の見通しが立って妹の夫に任せても大丈夫となったちょうどその日が荒野草途伸の40歳の誕生日で、じゃあ青春18きっぷに残りあるしどこか行こうかと思ったときに、じゃあ喜多方・会津若松に行こう、と思ったからなのです。
 以前福島県に行ったときに、浜通り・中通りは行ったけど、会津方面は見ていなかった。それが引っかかっていたのもあったのですよね。
 なので今回、ラーメンレビューと言うよりも旅行記みたいな感じになります。
 ということで、3/27早朝、妹の自宅のある王子を出発。何時だったかは覚えていない。寝過ごして始発乗り逃がしたから。
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途中、宇都宮駅で乗り換えまで時間があったので、一旦降りる。
      宇都宮というと、あの東京都知事選からもう1年3ヶ月も経つのですね…。
 今回の目的はあくまでラーメンであって餃子では無いので、宇都宮は早々に離脱。…いや、今思えばここで餃子買ってラーメンに付けても良かった気もするけどね。
 東北本線でひたすら北上し、郡山で磐越西線に乗り換えて、会津若松着。
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 …喜多方方面への列車が、1時間待ち。そう、この日は平日で、たまたま着いた時間だけ連絡する列車が無かったのだった。ちゃんと始発で出ていればスムーズに乗り換えできていたんだが。
 仕方が無いので、駅前のスーパーでコーヒー牛乳を購入。
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いや、前回福島に行ったときも、「とにかくひたすら福島の牛乳を飲みまくる」というのをミッションにしていたのよね。なので今回も、ということで。

 約1時間後に、行き先忘れたけど喜多方方面への列車は出発。喜多方まではそんなに長くない。30分もかからなかったと思う。
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 喜多方に着いた頃には昼過ぎになっていただろうか。ラーメンを食べるにはしかし丁度いい頃合いだ。
 さてどこで食べようか。駅に備え付けのパンフレットをめくってみる。
ここにあるのと同じと思われる。)
 うむ、全部は無理。帰りの電車の時刻を確認すると、幸か不幸か早くて二時間後。なので、少し遠いがここぞという所に行ってみることにした。
 バスは出てないようなので、歩く。正直地図がわかりづらい。目印とか何も記載してないんだもん…。




 歩くこと約20分。




 準備中。




 慌ててパンフレットを確認すると、不定休とある。え、いや、不定休たって、何も自分が来る日に限って…。というか金曜日やで? 明らかに観光客向けの店なのに、来る客おらんのかいな。
 仕方ないので、他の店を探す。なんとなく「坂内食堂」というところが北川っぽい印象を受けたので(※適当な勘)、ここに行ってみることにした。
 途中市役所の前の道が工事中で不審者の如くうろうろしてまた20分ぐらい時間がかかってしまったが、何とか店に到着。この時点でもう店の写真を撮る気力すら無かった。
 店に入ると、ほぼ満席。しかも店に自分が入っても店員に認識されない。空いてる席を探して店内をうろついてると、やっと店員に呼び止められて「先払いです」。いや、先に言ってくれ頼むから…。
 で、案内された席が、カウンター席の若いお姉さん3人がかけてる隣の端っこ。
「お前みたいなクソオタがこんなとこ来てんじゃねーよ!」とラーメン汁ぶっかけられやしないかとビクビクしながら、注文した肉そばを待つ。
 肉そば到着。IMG_20150327_143152
 えっと。正直、量多い。
 いや、20代の頃なら平気で平らげただろうけどね。私、この日ちょうど40になったばっかなんですわ。
 まあでも、この日まだ何も食べてないので、食べられないことは無い。
 そして食べてる途中で気づく。これ、セットじゃ無いじゃん!
 一応、水と一緒に写真撮り直して、「これで北川セット! だって北川だし!」と主張するつもりでいたのだが、何故かその写真が見当たらない。
 やはり宇都宮で餃子を買っておくべきだった。
 仕方ないので、帰りにまた買った普通の牛乳とヨーグルトの写真をあげておく。
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 OK、これでセットになる。同時に写真撮れてないけど、さすがにそれはもういいだろ!?
 ということで、北川ラーメン(セット)の概要をまとめておく。
1.喜多方ラーメン
2.会津産コーヒー牛乳
3.会津産牛乳
4.会津産ヨーグルト
5.(宇都宮餃子)
「これが立った髪とどう関係があるのですか?」だって? しるかよ!
「牛乳だと北川じゃ無くて長森になるんじゃないですか?」だって? しるかよ!!
 はい、ということで、次回こそは風子麺ね。もうあと文章書くだけなんだけどね。書けてないね。いやもう、一ヶ月分の疲労が…。ていうか、まさか40歳の誕生日をこんな形で過ごすことになるなんて思わなかったし…。
 北川もきっと、一生妹に振り回される人生を送るんだろうなあ。
 て言うか、北川って麻宮姫里・空 姉妹のお兄ちゃんなんだけど、最近鍵を知った人はそれ知らないのかなあ。というより、麻宮姉妹自体知らない可能性も…? もうほんとあのVAのいい加減な連中の所為でほんとにもう。というかこの先日の鍵点でも少し話したけど、複数作品ダブらせるのヤメレ。それでうまく行ったためしがないだろうがド阿呆。鍵っ子はATMじゃねえんだぞ。
 ああもう、ラーメンセットと全く関係ない話になってしまった…。

どうもまだ誤解してる人がいるようだから、麻枝キャラをまとめておこうか。


 1/3は麻枝潤と民安ともえの誕生日らしいです。もしかして二人はデキてるのか!?

 
 「佳奈多は麻枝キャラじゃ無い!」とブチ切れるのはもはや恒例行事となりつつあるが、なんかそれ以外のキャラに関してももしかして勘違いしてる人がいるのかなと気になったので。今年はAIR15周年ということで、改めて麻枝キャラを整理。

MOON.天沢郁未、巳間晴香、巳間良祐、高槻
ONE長森瑞佳、七瀬留美、椎名繭、氷上シュン、(折原浩平 {*1})
Kanon沢渡真琴、川澄舞、倉田佐祐理、倉田一弥、久瀬、天野美汐、(水瀬秋子 {*2})
AIR神尾観鈴、神尾晴子、(国崎往人 {*1})
CLANNAD古河渚、伊吹風子、坂上智代、宮沢有紀寧 {*3}、古河秋生、古河早苗、相良美佐枝、志麻賀津紀、伊吹公子、芳野祐介、幸村敏夫、春原陽平、春原芽衣、岡崎汐、(岡崎朋也 {*1})
智代アフター坂上智代、岡崎朋也、とも
リトルバスターズ!棗恭介、(棗鈴 {*4})、宮沢謙吾、朱鷺戸沙耶、時風瞬、マズク・ザ・斉藤、(直枝理樹 {*1})
Angel Beats!<全員>

注釈:
*1 主人公なので他ライターも担当しているが、作品の企画が麻枝ということで
*2 久弥企画作品だが、麻枝担当シナリオでは明らかにキャラが違う為
*3 元々は涼元担当だったが、最終的に麻枝と魁で分担している。
*4 麻枝と城桐で分担。

 どちらかというと、麻枝が担当していないキャラを麻枝と勘違いしてる人がいる傾向があるので、それ以外のキャラもざっくり。誤解が多そうなキャラだけ。

鹿沼葉子(MOON.)→久弥
川名みさき(ONE)→久弥
柚木詩子(ONE)→久弥
霧島佳乃(AIR)→イシカワ、涼元
神奈(AIR)→涼元
藤林杏(CLANNAD)→魁
二木佳奈多(リトバス)→城桐
クドわふ→全員城桐

 逆に、麻枝が担当してるのに他ライターの担当にされちゃってるという話はあまり聞かないなあ。舞佐祐理が久弥キャラにされてたのなら、昔目にしたか。


聖なる夜クリスマスだし折角だから思わずときめいてキュンとしちゃうような恥ずかしくて身悶えしちゃうような寒くても心がほっこり暖まっちゃうような彼氏彼女嫁旦那とのラブラブなクリスマスの思い


具体的な商品内容は書かないけどリトバスEXが出た後ようやく最初に出た佳奈多のグッズがあったんですけど発売が年明けだったもんですからクリスマスにはまだ届かなかったんですね、だからクリスマスの夜はオフトンの中で身悶えしながらときめいてキュンとしてラブラブな日々を想像してましたよ。あ、好きな寿司ネタはえんがわです。
  #聖なる夜クリスマスだし折角だから思わずときめいてキュンとしちゃうような恥ずかしくて身悶えしちゃうような寒くても心がほっこり暖まっちゃうような彼氏彼女嫁旦那とのラブラブなクリスマスの思い出でも語って行こうぜ無い奴は好きな寿司のネタでも書いとけ


21世紀の魔女裁判


 沖縄県知事選やら総選挙やらの連戦の総括もまだ終わっていないのだが、ちょっとこれだけは年内に書いておきたかったので、先に書く。
 殆どの日本人が(間違った方向で)知っていると思われる「STAP細胞」の一件である。

 論文っぽく結論から先に記すと。

 この一件で、「細胞にストレスを与えることによる万能性の有無の研究」そのものが、今後は禁忌とされてしまうのでは無いか。そういう危惧を抱いている。

 論点は以下の通りである。

1.研究成果には目もくれず、人間性という美辞麗句の元ひたすら人権侵害を繰り返してきた第4権力
2.科学的検証の必要性を全く無視して平然と政治介入を行う政治家
3.科学者を標榜しつつ学閥と権威を守る為の権力闘争に終始する生物学界の腐敗
4.これらを全く理解しようとせず権威に盲従するだけの日本国民

 順を追って論じていく。


1.研究成果には目もくれず、人間性という美辞麗句の元ひたすら人権侵害を繰り返してきた第4権力


 第4権力とは、政治学の用語で「立法」「行政」「司法」という、法に裏付けられた権力とは別に、マスコミュニケーションがこれらを監視する勢力として位置づけられることから「第4の権力」として定義できる、という発想から名付けられた言葉である。
 近年のネット用語で言えば、「マスゴミ」という言い方の方が一般的かもしれない。

 この「マスゴミ」という言葉に象徴されるように、第4権力の腐敗ぶりは目に余るものになっている。
 つい今週にも、週刊文春がカップ焼きそばの「ペヤング」の虫混入事件を告発した学生(無名の一般人である)を晒し者にして販売部数を稼ごうとするという、醜悪としか言えない腐敗ぶりをさらけ出している。

 ここまで行かずとも、特にテレビメディアによる人権侵害の数々は、BPOへの申し立て内容を見て貰えればその酷さが解るだろう。

 では、今回の「STAP」騒動ではどうか。まあ、わざわざ記すまでもあるまい。一年前のSTAP細胞論文掲載発表時には、研究成果については全く取り上げる事無く、特にTVメディアはさも自慢げに「我々は小保方さんの人間性に注目してみました」等と恥ずかしげも無く言ってのけていたのだ。
 にも関わらず、問題点が指摘された途端に自身の報道姿勢の検証はそっちのけで理研や小保方氏に対し「検証と説明責任を」と突き上げている始末である。

 彼らは今後、自分たちの行動について自戒することがあるのだろうか?
 記者個々人については、そういう人もいるだろう。だが、きっとそういう良心を持った人間は、今の第4権力の中では少数派なのでは無いか。だとすれば、今後も同じような報道の名の下の暴力は繰り返されるだろう。特に、彼らが全く理解しようとしない自然科学の研究に対しては。


2.科学的検証の必要性を全く無視して平然と政治介入を行う政治家

 一人具体的に名前を挙げてしまえば、下村博文文部科学大臣である。所轄大臣なのだからさすがに個人名を挙げても何ら問題は無いだろう。

 論文問題が世界レベルの騒ぎになり出した頃、文部科学省は理研に対する特定法人の指定を先送りした挙げ句、下村文科相が記者会見で公然と論文取り下げを要求したのである。

 ネイチャーまで巻き込んだ世界中が注目する研究成果なのだから、疑問点が出たら検証するのは当然であるし、事実世界中の研究者が検証に協力しようと準備を始めていた。しかしその矢先に、こいつは論文取り下げの圧力をかけて事実関係を闇に葬り去ろうとしたのである。
 取り下げた論文に対して検証作業もへったくれも無い。事実は有耶無耶になるだけである。

 悪意は無かった、という人がいるかもしれない。傷が浅いうちに無かったことにした方が良かったという論理だろう。だが、それこそが不見識の表れなのである。
 研究過程で何が行われたのか。論文のどこに不備があるか。「科学的」の要件である再現性はあるのか。記されている証拠のどこまでが事実なのか。事実である部分については何故そのような現象が起きたのか。これらを全て明らかにしなければならないし、それは世界中の協力を得なければ到底出来ない事なのである。
 それをこの文部科学大臣は、政治圧力でひねり潰してしまった。自然科学に対する冒涜、犯罪行為である。

 さて。ここまでで、下村文科相一人を攻撃する内容にしてしまったが、では他の政治家についてはどうだろうか。直接この件について何か発言したという話は聞かない。だが、もし下村ではなく他の政治家、与党は自民党だから自民党議員の誰かになるだろうが、誰であれ他の自民党議員が文部科学大臣をやっていたら、まともな対応が取れていたであろうか。
 甚だ疑問である。やっていない以上、YESともNOとも言えないが、疑問を呈さざるをえない。そもそも、上で書いた文章を読んだとして、その意味が理解出来るだろうか?
「官僚の言うことを聞いて、大衆の不興を買わない程度の発言をしておけばいい」、そういう程度の認識しか無い政治家が多い。これは事実だろう。
 科学研究や、それを支援する為の科学行政に対するまともな見識を持ち合わせた政治家など、一体何人いるのだろうか。


3.科学者を標榜しつつ学閥と権威を守る為の権力闘争に終始する生物学界の腐敗

 これについては、パンドラの箱と言わざるをえない話である。自分ですら開けるのが怖い。出来れば目を逸らしたいレベルの話だ。

 最初に断り書きしておくが、生物学、自然科学研究に関わる人間全てが、権力闘争に明け暮れているわけでは無いことは、きちんと断り書きしておく。むしろ、真剣に研究活動に没頭したい人間が、そういう権力闘争のせいで足を引っ張られ潰されて、世に出るはずの研究成果ごと潰されている、それが日本の科学研究の実態だ。

 自分自身は物理学という(日本では)かなりリベラルでやりたい放題が許される学問領域の出身なので、周辺でさすがにそこまで酷い話は聞かなかった。それでも、学生時代には物理学会のポスターセッションで中傷としか言えない言いがかりをつけられたことがあった(たかがポスターセッションで)。

 これが生物学の領域になると本当に酷くて、ざっくり言うと医学部系と理学部系と農学部系で派閥争いというか殆ど序列みたいなものがある。農学部系の人など素晴らしい研究成果を出しても学会では全く相手にされず、結局学問の世界を去って全く関係ない職業に転職していくという例はごまんとあるようだ。理学部でも、生物学科系でない出身の人は殆どゴミ扱いで、やはり相手にされない。(※物理系の人間はそれでもお構いなしで突っ込んでいくもんだからかなり煙たがられるが笑。)

 当然学閥争いというのもあって、まあこれは一般の人にもわかりやすく、東京大学が絶対王者として君臨している。京都大学ですら決して序列が高いわけでは無く、あのiPS細胞の山中教授ですらその辺で相当苦労したらしい。
 そんな経験があるからか、京都大学はiPS細胞で勝ち取った権威を守るのにかなり必死で、「STAP細胞がiPS細胞に取って代わる」という報道には、かなり神経質になっていたし、小保方潰しの流れになったときにはこれ幸いとそれに荷担する動きもあったようだ。(私の所にすら、昔フォロワーだった京大卒の人が変な言いがかりをつけてきたくらいだ。)

 しかしこういう京大系の動きはある意味自己防衛とも言えるのでまだマシとも言える。もっと性質が悪いのは、学歴はあるが自分ではまともな成果を上げていないような輩が、論文の些末なミス、否ミスとすら言えないようなものをあげつらって人格攻撃に走っているような事例だ。
 こういうのは何も研究者に限らず民間企業や物書きでもあることなのだが、今回のようなケースでは、高学歴という権威づけがなされている人間が集団でやっている分、尚のこと性質が悪い。

 最近は少し下がったとも聞くが、少し前までは東大入学者の半分が受験専門高校の出身者が占めていた。自分が受験生の頃は、そこまでの比率では無かったが、そういう学校の出身者で無くともとにかく人を蹴落として受験に勝つことしか頭に無い人間が「上流大学」を占拠していた。そんな人間がそのままエスカレーターの如く研究職、それに限らず高級官僚や一流企業の幹部職に付いている。それが今の日本社会だ。
 そんな人間が結果を出せるか。若しくは結果を出した人間を正当に評価できるか。失敗したときに真っ当な検証作業が出来るか。
 出来るわけが無い。

 「STAP事件」は、そういう構図の縮図とも言えるのでは無いだろうか。


4.これらを全く理解しようとせず権威に盲従するだけの日本国民

 ここまででこの項目の論旨の半分位を既に書いてしまったのだが、要約を兼ねて書いておく。

 細胞研究の具体的内容には関心を寄せず、小保方晴子の割烹着姿にばかり興味を持つ日本国民。
 科学的検証の必要性を説く政治家よりも、耳障りの良い台詞を吐く大衆迎合政治家を選挙で選出する日本国民。
 学閥と権威に盲従し、若しくは自らそれに加わる猿山のサルの如き日本国民。
 
 ざっくり書いてしまったが、つまりはこれらが問題の根源なのである。

 TVインタビューで、「科学者なのだから説明責任を果たすべき」等といっているアホがいた。科学者にそんな責任は無い。自分の出した成果を認めてもらう為なら論証を積み重ねる必要はあるが、研究活動というのは基本的に自由なものである。公的責任など何ら存在しないし、説明責任などあろうはずも無い。
 まさに、日本人の科学研究に対する無知蒙昧ぶりを象徴する発言である。何もこの人一人に限らないだろう。多くの、殆どの日本人がそうだ。天気予報は予報であって予知では無い、それすら理解出来ていないのだから。

 その結果が、今回の「魔女裁判」としか言いようのないこの顛末である。

 研究の過程や意義には何らの理解も示そうとせず、魔女を狩ることばかりに終始する日本人。そんな環境で、今後この分野の研究を行うことが可能であろうか?
 よって、最初に述べた、『「細胞にストレスを与えることによる万能性の有無の研究」そのものが、今後は禁忌とされてしまうのでは無いという危惧を抱いている』という結論に至るのである。

 中世欧州の魔女裁判で「魔女」とされた人には、実際には化学や薬学の研究者が多く含まれていたとされている。魔女とは言っても男性もかなりの数が魔女として処刑されたようだ。そしてその多くが、彼らの研究活動に対する一般大衆の無知偏見から来る告発によるものであった。
 そして今、現代日本で同じ事が起きている。大袈裟などでは無い。実際に死人まで出ているのだ。それとも、拷問器具まで持ち出さないと、愚昧な日本人は満足できないのだろうか?

 救いはあるだろうか。中世欧州でも、「魔女」の研究に理解を示し教会から隠し守り通した人々も僅かながらいたという。
 現代日本にそのような人間がどれだけいるだろうか。









総選挙2014刮目


 沖縄県知事選挙から、3週間ちょっと。本来なら、今頃政治からは一旦離れて佳奈多の抱き枕とゴロンゴロンしてるはずだったのに。解散なんかしやがってクソアベ。

 とはいえ、ここで何もしないでスルーすると折角出した沖縄県知事選の結果が無効になりかねないので、もう少しだけがんばる。少しだけ。ミリ単位で。

 前回参院選からネット選挙が解禁されたので、BLOGでも堂々と候補者の応援が出来るようになった。ので、今回総選挙の候補者のうちとりわけピックアップしたい人を、紹介してみようと思う。

「四神誓鳴」沖縄県4候補

沖縄1区 赤嶺 政賢(共産)
沖縄2区 照屋 寛徳(社民)
沖縄3区 玉城 デニー(生活) 
沖縄4区 仲里 利信(無所属)

 先の沖縄県知事選で、翁長新知事当選のために共に戦った「建白書」派の人達。幸か不幸か直後に総選挙があった為、その枠組みそのまんまで総選挙突入に。
 辺野古新基地問題が改めて問われるわけだし、全国でも共産党が候補者を立てていないのは沖縄2,3,4区だけ、という全国的にも注目の選挙区…のはずなんだけど、大手マスコミは案の定ガン無視。そんなにアベの飯はうまいか。

「最弱返上」愛知県・比例東海

比例東海 本村 伸子(共産)

 愛知県のピックアップしたい候補はもっと他にいるのだが、後述に回したかったので敢えて本村さん一人で。
 昨年の参院選愛知選挙区で惜敗し、今年の初めに2年後の参院選に再挑戦するという発表がされたばかりだったのだが、近く解散があるらしいという情報から、即戦力ということで急遽比例東海の名簿1位に。専門は脱原発…と思っていたが、どうやら何でも行けるらしい。かつて八田広子元参院議員の秘書を務めていて、実務能力は折り紙付きだそう。
 ちなみに「最弱返上」というのは、愛知共産党は県議会で17年間議席が無い、いわば全国最弱状態であるため、4月の統一地方選でそれを返上するきっかねになれば、という意味を込めてのもの。

「臥薪嘗胆」”非正規”出身候補

愛知4区 高橋 祐介(共産)
愛知7区 郷右近 修(共産)
長野3区 唐沢 千晶(共産)

 愛知4区の高橋氏は臨時教員、愛知7区の郷右近氏は派遣技術者、長野3区の唐沢氏は派遣事務員。いわゆる「非正規労働者」の出身である。おそらく東京や大阪でも非正規出身の候補者はいるんだろうけど、ある程度事情を把握しているのがこの3人ということで。
 「アベノミクス」とやらが失敗した原因は幾つかあるが、大きな原因の一つが、非正規労働者という奴隷を生み出すシステムを放置して貴族だけで金が循環するシステムを作り上げておきながら、トリクルダウンなどというまやかしの論理で国民を欺いてきた。これにあるだろう。
 虚構と幻想に惑わされた愚民が支配する日本社会、それを打ち砕くためにも、是非頑張って貰いたい3名である。

「論客三強」共産党若手論客3名

比例東京  宮本 徹(共産)
比例北信越 藤野 保史(共産)
東京21区 吉岡 正史(共産)

 Twitterを見ている限りだが、「共産党の若手論客」と呼ぶに相応しいのがこの3名、と自分は見た。
 東大出身で安定した弁論力のある宮本氏、共産党政策委員会で現在の「ニュー共産党」とも言える政策作りに携わった藤野氏、技術者出身の自らの体験をふまえ論緻密な論理構成で解説と提言を行う吉岡氏。
 よそに引き抜かれやしないか、と心配になるほどの面々である。安倍晋三よ、耳かっぽじってよく聞け。三本の矢というのは、こういう人達のことを指すんだ!

「最強不敗」京都共産党

京都1区 穀田 恵二(共産)
京都4区 吉田 幸一(共産)

 いや、決して不敗などでは無いんだけど。共産党が小選挙区として議席を取ったのが、1996年総選挙の京都3区と高知1区だけなもので。
 共産党としては1区を全力で取りに行く構えのようだが、個人的には4区も取って欲しいところ。いやね、相手候補がね。派遣法審議の時にアホな質問してた奴と、参院選で落ちそうだから票回してくれと他党に泣き付くような奴なもんで、ね。

 以上。なんだけど。他にも有望な候補はいっぱいいるので、是非Webサイト見るなりTwitterアカウントフォローするなりして、発言に注目してやって下さい。


過去記事リスト_労働問題


 アベ殺人政権による労働者虐殺政策の一環、労働者派遣法改悪が明日衆院で強行採決されるらしいので、せめてものと自ブログの労働問題関連記事をリスト化した。

資材のお仕事(2014/10/24)
http://bunsyo.kouyaxatosi.info/blog/%e8%b3%87%e6%9d%90%e3%81%ae%e3%81%8a%e4%bb%95%e4%ba%8b/

上にいる連中は結局問題をわかってない(2014/9/5)
http://bunsyo.kouyaxatosi.info/blog/%e4%b8%8a%e3%81%ab%e3%81%84%e3%82%8b%e9%80%a3%e4%b8%ad%e3%81%af%e7%b5%90%e5%b1%80%e5%95%8f%e9%a1%8c%e3%82%92%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%aa%e3%81%84/

俺経済学部じゃなくて物理学科卒なんだけどなあ(2014/8/21)
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結局「有識者」って無知なんだよね(2014/6/30)
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解雇特区と右翼利権(2014/9/23)
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ブラック企業に基準無し(2013/8/10)
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自民じゃ出来ない労働改善(2013/7/6)
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働く機械、産む機械(2007/2/1)
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頭キた。総理を殴りてえ。(2007/1/5)
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SEの常識は世間の非常識(2006/10/3)
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 冗談抜きで頭痛い。


豊見城市政の課題


 先日9/7に、沖縄県内市町村の首長・議会選挙(通称沖縄統一地方選、共産党流の言い方だといっせい地方選)が行われた。結果の詳細は細かくは語らないが、11月の沖縄県知事選の行方を占うという意味では、”翁長陣営に若干の分はあるものの、決して見通しは甘くは無い”結果だったと言えるだろう。
 知事選の前にまだ2つ、うるま市議選と豊見城市長選がある。とりわけ市長をどれだけ押さえているかは沖縄政界では大変重要視されるため、豊見城市長選を取れるかどうかが知事選勝敗の大きな鍵になる。

 豊見城市長選の投票日は10/12は、告示は一週間前だから10/5。もう1ヶ月切ってしまっている。
 こんな時期になるまで記事を書くのが遅れてしまったのが正直自分としては痛いのだが、まあここで言い訳をしてもしょうがない。
 沖縄統一地方選の結果から見えてくるのは、”辺野古”の問題は大きな争点とはいえども、決してそれだけで勝てるような話では無い、という事だ。特に名護から遠い南部であれば、その傾向は顕著だろう。

 では辺野古が争点にならない豊見城市長選は勝てないかといったら、そうでもない。この半年弱の間、現市長のBLOGや豊見城市関連の文献に目を通すなどし、また7月に帰沖した際には多少ではあるが豊見城の町を巡ってみたりもした。
 結果自分なりに見えてきた問題点が幾つかある。とりあえず列挙。

1.保育、育児、学校教育に対する現市長の姿勢の問題
2.交通政策を含む町作りの視点が現市長には欠如している
3.公契約条例すら未だに制定されていない、労働政策への現市長の無策無関心ぶり

 以上3つが大きな柱になる。

 項番3に関しては、これはもう自民党市政共通のあるあるレベルの問題なので、今更深くは語らない。”公契約条例”でググって貰った方が早い。

 なので、この記事では1と2を中心に記す。

1.保育、育児、学校教育に対する現市長の姿勢の問題

 まず項番1の、保育教育の問題。
 近年大きな問題になっているから関心の高い人はよく知っていると思うが、沖縄県の待機児童の多さは東京都に次ぐ全国2位に上っている。算定方法の違いという問題もあるが、沖縄県内の待機児童が多いことは、友人に子供のいる人だとか保育関連の仕事やってる人がいれば、もう常識レベルだろう。
 中でも深刻なのは、那覇市を中心とする那覇都市圏である。都市圏で保育施設が不足しているのは、全国どこでも共通している。それでどこも頭を悩ませていて、民主党系の横浜市長と社民党系の世田谷区長が喧嘩する事態になったりしているわけだ。

 那覇市でもこの問題を解決しようといろいろ試みが行われていて、現市長の翁長雄志氏が民間委託をベースに保育施設を増やそうとして共産党が保育環境の劣化を問題視して対立する、という事もあった。(この両者が今回知事戦で手を組むとは、なんとも不思議な歴史の巡り合わせだが。)

 さて。では、那覇都市圏第3の都市である豊見城市はどうか。
 いろいろ探してみたのだが、「待機児童は対策します」というお題目が見つかるぐらいで、具体的に何をしたとか何をするとか、一切書かれていない。
 豊見城と言ったら、沖縄県内では我々の世代に一番人気のある街である。ガチで子育て世代だ。子供がいないわけが無い。で、豊見城の施設とか定員調べてみると、はっきり言って少ない。足りるわけが無い。保育所どころか小学校すら足りてねえんじゃねえのかこれ、レベルである。

 ところが、現市長はこれに何らの対策も打っていない。高度エリート教育とかいう、全く的外れな政策をぶち上げている有様である。
 高度エリート教育云々というのは、少子化で人口自然減で子供のいる家庭を奪い合いしないといけないような自治体が、人口社会増に持って行くためにうちに来ればいい教育を受けられますよと魅力作りのためにやるような性質のものである。
 まあ、それ自体が悪だとまでは言わないが。それ以前に、人口が自然増な上に社会増も上積みされてる豊見城ではそもそも保育所には入れない学校は人が溢れてるという状況なのに、高度教育もへったくれも無い。
 現状認識しとんのかと。新人ならまだいざ知らず、4年も市長やってて。

 さらに、こんなアホなことも言っている。
「給食費無料化4千万円あれば2億の補助事業が出来る」

 そもそも給食費無料化に本当に4千万円も必要か? という話もあるのだけど。とりあえずそれは脇に置くとして。
 補助事業?? 補助事業って要するに起債ですよね。建設起債。保育所や小中学校の増設のことですか? でもこの市長、そういう施設増やすとは一言も言ってないんですよね。不思議なくらい、一言も。

 で、どうもこの人、そういう保育教育以外のことにお金を使いたがっているらしい。それとも関連してくるのが、項番2。

2.交通政策を含む町作りの視点が現市長には欠如している

 7月に帰沖した際に、豊崎の辺りを歩いてみた。いつも沖縄帰ると、とみとんでそば食ってるので今回もそうしただけなのだが、夏場に帰ったのは初めてだったので、クソ暑かった。まあそれはどうでもいい。
 ちょうどその日に、道の駅でマンゴーの安売りをやっていて、凄い人だかりができていた。その辺を歩いてみてわかったのだが、その道の駅から西側の海岸方向は、食品関連の工場が建ちならんでいることを知った。そして豊崎の陸側は、意外なことに広大な農業地帯になっている。
 陸側の第1次産業の農業地区。海側の第2次産業──食品工業地区。その間に挟まれて、農産品や加工品を売る商業地区──第3次産業。まさに典型的な、”第6次産業”の発想に基づいた町作りを目指していた、といえる。

 そう、「いた」なのだ。過去形なのである。
 道の駅周辺に、「豊崎にMICE誘致」というのぼりがいっぱい立っていた。工場と道の駅に接する形で広大な空き地があったから、多分そこに誘致したいのだろう。
 MICEとはなんぞや、と、自分でもあんまりよく理解していなかったのだが。どうやら東京の有明や名古屋の白鳥みたいな、レセプションホールやホテルが集積する地区を沖縄にも作ろう、という話らしい。ちなみに補足しとくと、大阪の咲州は大コケして大きなビルが不良債権化して大阪府庁として使わざるをえない事態に追い込まれている。

 まあ、沖縄にそのMICEとやらを作るかどうかの是非はともかく。豊崎がその適地か? というと、甚だ疑問である。少なくとも、第6次産業をベースにした町作り、という発想からは完全に外れる。空き地もギリでレセプションホールが作れる程度で、大して広くない。
 それでも、県の最終候補地選定で、西原町と並んで残っているらしい。相当熱心に誘致しているのだろう。

 で、改めて言うと。これを誘致して一体何がしたいんだと。

 「とにかくハコモノ作れば経済が潤う」とかいうお花畑思考なのか。
 はたまた、現市長がえらくご執心のLRT敷設のための材料にしたいのか。MICEを豊崎に作れば、輸送機関が必要だということでゆいレールの赤嶺駅から豊崎までLRTを敷設するカネを引っ張ってこれる、とか考えているのかもしれない。
 ちなみにLRTというとなんかかっこよく聞こえるが、要するに低床の路面電車である。成功例としてよく富山や広島が上げられるが、どちらも既存の鉄道路線をLRT化したためにうまく行っている事例であり、新規に鉄路を敷設してわざわざ輸送力の低いLRTを走らせるメリットなど、皆無である。
 まあ、さすがにそれは言われんでもわかっているのだろう、具体的な路線なんかには言及していないけど。

 とにかく、豊崎を一体どういう町にしたいのか、現市長の発言や施策からは何も見えてこない。
 さらに言えば、東部の方に関してはもう何も言及していないに等しい。那覇空港自動車道の活用とか言ってるけど、人口密度これからもどんどん上がってくのに、このまま自動車社会を続けるつもりかと。

 といったところで。これに項番3

3.公契約条例すら未だに制定されていない、労働政策への現市長の無策無関心ぶり

を加えて、とにかく無為無策な市長だなあと。正直呆れ果ててるわけです。

 豊見城市長選は、今のところ現職の他に大城氏という人が出馬表明しているようです。
 参考までに
沖縄タイムス:「大城氏が出馬表明 豊見城市長選」
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=65834


上にいる連中は結局問題をわかってない


 またしても全文をTwitterに書き切れなかったから、blogにUPする。
 
参考:
 
 これなんか、「週休4日で月収15万円」自体は、そんなに悪い話じゃ無いと思うんだよな。多少給料安くても、(理由は様々だが)働く時間は短くしたい、って人はいるのだから。(かくいう荒野草途伸もそう。)
 
 むしろ問題は、「それだと各種社会保険には入れない」という点。
 
 年金・健保もそうだが、特に雇用保険なんて、入っていないとほんともう損することばっかり。単に失業給付だけでなく、職業訓練とか、他にもいろいろ制度あるんだけど、雇用保険入ってなかったら当然そういう制度は使えない。で、今の自民党政権が進める「雇用対策」「スキルアップ」云々ってのは、だいたいがこの雇用保険加入していることを前提にしているわけ。
 でもね。実際の所、雇用保険入ってる人って、どんだけいる?契約社員でも雇用保険は入れることになってるけど、それって結局正社員と同じだけの働きしないと、入れないようになってるんだよね。法制度として。そういう人達は「職業訓練給付」とか、そういうの一切受けられない。下手すりゃ一生「生涯ハケン」。
 歴代自民党政権が、そういう格差拡大化政策を実行してきたわけ。だって「経済界」とやらは、ほんの僅かでも「公的負担」のお金を負担したがらないもの。「税金を納めないことが正義」なんて豪語するバカ経営者までいるくらいなんだもの。そんな奴さすがに日本から出て行けって思うけどね。でも自民党が奴らの利益を代弁する所為で、改善どころか事態はどんどん悪くなっている。
 
 「『個人事業主』を含めて指揮命令を受ける労働者は全て社会保険への加入を義務づける」ってしないと、ますます底辺層が増えて再チャレンジすら出来なくなっていく。
 現実問題として、自民党が政権に復帰してから、利益を得るのは六本木とか神楽坂に住んでるような一握りのアッパー層のみ。
 そういう連中は当然「アベノミクス」とやらで大恩恵を受けているし、当然アベ政権は支持しまくり大絶賛。で、それでよくわかってない人達が(たとえ貧困層でも)感化されて「アベ自民党」マンセーってなって、結局安倍内閣支持率6割に戻っちゃうなんて結果になってしまう。
言うまでもないが彼ら貧困層に経済的恩恵が行き渡ることは無い。)
 
 
 9/3にアベ新内閣が発足したが。顔ぶれを見ると、まあ悲惨なものである。
厚労相は比較的穏健派だった田村更迭して塩崎になったし。経産相も当初は高市という話だったし。さすがにあの右翼女には無理すぎるってんで小渕になったけど。
 下は6月の記事だが。アベ新内閣の布陣を見てると、労働者を殺りたくて仕方ないのは明白だろう。
アベ殺人政権の目論見
 
 共産党も、何か19世紀の工場法に固執してるのかたまに的外れな事言い出すけど、基本的には改善の方向の政策掲げてる。まあおかげで、確かに支持率は上がってる。でも、多くの人間はその事実すら認めない。特にTVなんか、ガン無視。まあTV関係者なんてのはは、「六本木とか神楽坂に住んでるアッパー層」そのものだしね…。
 
 
 ねえ、これ一体、どう対処したら良いの? やっぱりプロレタリアート革命しか無いの? 個人的にはそんなのめんどくさいからやりたくないんだけど…、。
 でも、どうしても改善しないなら、もうそれしか手段は無いよね。