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春眠暁を覚える


 「アカツキ」というと何を連想しますか?

  • 「機動戦艦ナデシコ」に出てきたネルガル重工の会長
  • 京都と長崎を結ぶブルートレイン
  • 日本共産党系列の印刷会社
  • 放送作家早坂暁
  • 戦後ソ連によるシベリア抑留の中で起きたとされる「暁に祈る」事件

・・・偏ってんなあ。
 「春眠暁を覚えず」というと、春になって暖かくなるとつい朝が来ても寝過ごしてしまう、という意味の諺であるが。荒野草途伸はここ数日、夜中に目が覚めてしまって暁を見るまで眠れなくなってしまうという日が続いている。
 頭が冴えた状態ならやることはいくらでもあるのだが、困ったことに半分は眠ったような状態なので、勉強しても頭に入らず文章書いても意味不明という状態で、事実上何も出来ない状態だ。しかも昼間眠くなる。困ったものである。
 季節が春になっても、自分の眠りが「春眠」になっていないのだろう。ではこの春眠とは、一体何であろうか。
 思春期(春機発動期)や売春の春とは、性欲のことである。もしかしたら春眠の春も、季節の春ではなくてこれのことなのかもしれない。そう、実際性欲が枯れてしまった老人は、睡眠時間が短くなって行くというではないか。つまり、頭の中を春、つまり性的な妄想でいっぱいにしてしまえば、深く長い睡眠が得られるのだ。
 早速実践してみよう。
 悶々として余計眠れなくなってしまったではないか。
 暁を過ぎても眠りを貪れるのはとても恵まれたこと。存分に春を堪能召しませ。
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SB鼻毛の王子様


 wikiで中国史を読みふけっていたらつい徹夜になってしまった。夜寝れないので発売されたばかりの「蒼い空のネオスフィア」をやっていたら、さらに徹夜継続になってしまった。
 以来調子が悪い。徹夜が堪える歳ということか。
 以前探偵ナイトスクープで、「ゴキブリの王子様」というのが取り上げられたことがあった。
 「以前見た、真っ白で美しいゴキブリの王子様を捜して欲しい」という依頼であった。結局それは、脱皮直後でまだ色づいていない状態のゴキブリの事であった。確かにあの茶色いゴキブリに比べれば多少マシに見えるのかもしれないが、しかしゴキブリであることには変わりなく、特に美しいというほどのものではないのではないか、と思ったものだ。
 以上、予備知識。
 本題。
 先日3/27付け文書に関して、「30過ぎると鼻毛に白髪が出来る」という情報が寄せられたが。実際の所、それに類するものは既に一年程前に経験している。
 その時私は、自宅で鼻毛を抜いていた。鼻毛というのは、髭ほどではないが放っておくと結構伸びてくるものなので、切るか抜くかしないといろいろ不都合が起きる。いくらキモオタといえど、入浴と鼻毛の手入れだけは怠ってはいけないのだ。
 その時抜いた一本の鼻毛。それは、色がなかった。白髪などというものではない。完全な無色透明だったのだ。物に例えれば、アクリル樹脂で出来た細い糸のようであった。
 それは今まで見たことがないほどに美しい鼻毛で、私はそれを、きっと鼻毛の王子様に違いない、と思ったのだった。
 私はその美しい鼻毛を妹に見せてやろうと思ったのだが、怒りを買って部屋から蹴り出されることは明白であることに気づき、途中で引き返して鼻毛をゴミ箱に捨てたのであった。
 それ以来、鼻毛の王子様にはお目にかかっていない。
 これはわたしがまだ20代の頃の話である。30過ぎてからこういうものに初めて遭遇していたら、きっとこのような感動的な体験とはならなかったのだろうなと思うわけで。そういう意味でも、若いうちに貴重な経験が出来たと思っている。
 今日は早く寝よう。
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15年目の約束


 いよいよ明日から愛知万博開催。荒野草途伸自身は万博に行く予定はありません。が、万博絡みの予定は、一つだけ入っています。
 今から15年前。名古屋五輪の誘致に失敗した愛知県は、今度は万博の誘致に動き出し、テーマを「産業と技術」、会場候補地を瀬戸市海上(かいしょ)町の県有林一帯(現在の万博瀬戸会場とその周辺)に設定しました。
 これは地元にとっては寝耳に水の話で、しばらくは半信半疑で話題に上ることも少なかったのですが。次第に、会場予定地近くの市南部の住民から、混雑による生活被害などを不安がる声が出始めました。
 さらに、万博開催に合わせて建設する高速道路が、市東部の森林地帯を通り、インターチェンジが二つ造られるという話になって、「環境破壊ではないか」「閑静な住宅街の近くに高速道路が出来るのは困る」という声が上がり始めます。
 その上、会場予定地である海上町近辺で、天然記念物で国内希少野生動植物に指定されているオオタカの巣が確認され、環境破壊だとの声が一気に高まります。
 万博計画は、それまで政治的に目立った対立の無かった瀬戸市を二分する大問題となり、さらには愛知県知事選での争点にまで発展していきました。
 この辺の政治的な話については、荒野草途伸が2000年に書いた文書があるので、参考にしていただきたい(主観的視点で書いたものなので、若干正確さを欠く部分があることはお断りしておきます)。
 その後紆余曲折を経た後、万博のテーマは「環境と自然」になり、主会場は海上の森から南に約5Km離れた愛知青少年公園を利用することとなりました。
 まあ、そんな万博開催の経緯は置いといて。
 万博会場が最初に発表された15年前。荒野草途伸は、高1でした。既に高校生ではありましたが、たまーに中学自体所属していた陶芸部に顔を出していました。ダッテホカニトモダチイナカッタカラ。というのは1割ぐらいしか真実ではないのですが。
 そうやって顔を出していた時に、持ちかけられた話があるのです。
「15年後。万博開催初日に、またここに集まろう」と。
 その当時は、「15年後・・・30目前・・・それまで自分は生きてるのか?」などと思い、また「まあ間違いなく忘れてるだろうな」とも思いました。
 15年経った今。その約束は、少なくとも自分の記憶にはちゃんと残っていました。
 とりあえず明日は、10余年ぶりに中学校まで行ってみることにします。誰か一人でも、記憶を共有している人がそこにいるといいのですけど。
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