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発電方式の整理


発電方式の整理

原発やら新電力やらが何かと話題になっている昨今なので、発電方式をまとめてみることにしました。

まずは表にまとめてみました。

発電時の電気の種類 使用される主な発電方式
交流 タービン式 火力(石油、石炭、バイオマス)原子力地熱
非タービン式 水力風力波力海洋温度差ディーゼル
直流 太陽光燃料電池(水素)熱電対

表を見て貰えればわかるように、大きく3つに分類することが出来ます。

交流と直流、これ自体の説明は今更不要でしょう。補足すれば、交流電気を生み出す機械を「発電機」、直流電気を生み出す装置を「電池」と呼びます。これは、そういうルールだ、としかいいようがないです(というか物理学科のローカルルールで、工学部だと違うかも?)。

直流:

電池というと、乾電池を想像する人が多いでしょうが、あれは「ボルタ電池」と呼ばれる、金属の電気化学反応を使って直流の電流を取り出す装置の系譜を組む電池の一つで、直流の電気を取り出す装置はみんな電池になります。

それ以外の電池で今一番メジャーなのが、太陽電池でしょう。何か電池と呼ぶのが間違ってると思っているのか、最近は「太陽光」 という言い方をすることが多いようですが。直流電流を生み出す装置なので、電池で合ってます。
太陽電池は、光電効果という、金属結合に光を当てると電流が発生する現象を利用しています。余談ですが、アインシュタインがノーベル賞を取ったのはこの光電効果の研究の成果のためです。相対性理論があまりにも有名なのでこっちでノーベル賞を取ったと思われがちですが、実際は光電効果の研究なのです。

光電効果は金属(金属結合)ならどれでも起こるのですが、発電効率の関係で半導体結晶がよく使われます。最もよく見るのは、シリコン結晶を使った青いタイプです。シリコンは大量にとれるので原価が安いですし、コンピュータ用半導体の材料としても長らく使われてきたため、製造技術が確立されていて、安価に大量生産できます。が、発電効率があまり良くないということで、最近はアモルファス半導体の技術を応用したものが使われ出しています。
この太陽電池、実は発電効率はあまり良くありません。どんなに頑張っても光を電流に変えるエネルギー変換効率が40%を超えることは無いとも言われています。現状は、学習付録につくような安いのだとせいぜい3%程度、メガソーラーに使われるような高級品でも、ようやく10%行くかどうか、といったところです。

それでは、何故太陽光がこれだけもてはやされるのか。理由は二つ。
一つ目は、燃料が要らないこと。晴れてさえいれば太陽の光が勝手に電気を生み出してくれるので、その点に関しては原価0です。
二つ目は、メンテナンスの手間がかからないこと。太陽電池は基本的に金属のパネルで複雑な機械構造とか無いので、基本メンテナンスフリーです。しかも光電効果で材料が劣化するとかは無いので、理論上は半永久的に使えます。実際には表面を覆うコーティングが汚れたりはげたりというのがあるので、完全メンテナンスフリーにはならないのですが。それでも、他の発電方式よりは圧倒的に手間はかかりません。24時間体制で監視しなければいけない大型発電所よりは、ずっと低コストです。
こういった理由があるので、トータルコストで見ると、他の発電方式と十分勝負できるというわけです。

他に最近話題になっているのが、燃料電池です。水を電気分解すると水素と酸素が発生するから、その逆をやれば電気が取り出せるんじゃね? という、一見ホントかよという原理ですが、実際それで自動車が動き出しているのですから。飛行機が空を飛ぶのと同じで、とりあえず信じといて下さい。
ただ、規模がそれほど大きくは無いので、いわゆる送電網に繋ぐ発電方式としてはちょと非力かも知れません。スマートグリッドが完成すれば、これも電力供給網の中に組み入れられるんでしょうけど。

あまり知られていないし普及もしていませんが、熱電対発電という方式もあります。種類の異なる2種類の金属を貼り合わせて熱を与えると電流が発生する、という現象を利用したものです。琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬先生の専門は、実はこれです。(原子力の専門家だと思っている人が多いようですが。。。)
熱海市で温泉の廃熱を利用した実験が行われているようです。

直流電流全体のメリットとして。蓄電池を同じ直流回路の中に組み込める、というのがあります。現在実用化されている蓄電池は直流で充放電を行うので、変換が必要な交流よりも直流で発電した方が効率はいいです。但し、日本の送電網は交流なので、交流に変換しなければいけない、というのがデメリットでしょうか。

交流(タービン式):

交流電気は、発電機を回して作ります。この発電機、高校で物理を履修した人は習ったでしょうが、直流モータを回すと発電機になります。磁界を高速で変化させることによって起きる電界の変化を位相を持った電流として取り出す、という原理で、センターレベルでは出ないかも知れませんが国立二次ならよく出題されますね。
発電所で使われてるものはだいぶ設計が違いますが、原理自体は同じです。

で、問題は、どうやって発電機を回すか? というところです。究極の方法としては、人力ですね。手回しとか、自転車とか。しかし商用にはとてもなり得ないので、ここでは省きます。

発電機を回す方式として、現在最もよく使われているのが、蒸気タービンです。水を沸騰させて高温の蒸気にして、それをタービンに吹き付けて発電機を回す、という方法です。

表に挙げたように、火力・原子力・地熱が蒸気タービンを使用する方式です。この3つの違いは、どうやって上記を得るか、という違いです。
火力は、「蒸気」として一番イメージしやすい方式です。石油なり石炭なりで火をたいて水を沸騰させて、蒸気を得る方法です。地熱発電は火山で沸騰した地下水をそのまま使う方式です。

そして、今話題の原子力。これは仕組みがちょっと、というかかなり複雑です。
まず、原子炉の中で特定の放射性物質を核分裂させて莫大な熱量を得る(この辺りが原爆と同じと言われる所以)のですが、火力と違って熱量が莫大すぎて、普通の蒸気タービンに吹き付けたら、あっという間にタービンが壊れます。しかもこの蒸気、ハンパない放射能を含んでいます。
そこで、原子炉で直接作った蒸気は「一次冷却水」とし、さらにその一次冷却水を使って水を沸騰させる、という二度手間を取る方式もあります。前者を沸騰水型、後者を加圧水型と呼びます。さらに、一次冷却水の代わりにナトリウムを使う高速増殖炉というのもあるのですが、これはかなり特殊なのでちょっと脇に置いておきましょう。
沸騰水型は前述のように、原子炉で作った高温高圧の蒸気を直接タービンに吹き付けるので、タービンの製造にかなり高度な技術が求められます。日本ではこれの大型化に成功して、三菱重工やIHIが日立や東芝に納入しているのです。これが、いわゆる原子力村と呼ばれる企業集団ですね。

原発には、最大の問題点として核廃棄物(使用済みのウランやプルトニウム、施設や備品に至るまで全て)という問題があって、もちろんタービンも廃炉の際には核廃棄物になるのですが、それについてはちょっと本題から外れるので、ここでは軽く触れるに止めておきます。

交流(非タービン式):

交流を発電させる方式は、蒸気タービン以外にもあります。

その中でも最大勢力が、水力です。シムシティだと唯一爆発しない、最もコストパフォーマンスがいい扱いの奴です。

仕組みは、水車を使って発電機を回す。という、割とシンプルなものです。水の落差を利用するので、ポテンシャルエネルギー発電と呼ばれたりもします。
最もよく使われるのは、専用のダムを建設して溜め込んだ水の落差で発電する、というものです。岐阜県や長野県は急流が多いため大型水力発電所が非常に多く、管内の中部電力だけで無く、関西電力(むしろ中部電力より多い)・東京電力・北陸電力の他、JR東日本も専用の発電所を持っています。立山黒部アルペンルートで有名な黒部湖も、関西電力の水力発電所用に作られたダム湖です。

しかし大型ダムの建設は、谷が丸ごと水没するとか、地盤にコンクリートを注入するので地中の水理系が破壊されるとかで、それ自体問題視されるようになっています。
なので近年では、小型ダムやダム自体用いない「小水力発電」の活用が提唱されています。

水力の対抗馬と言えるのが、風力でしょう。水車の代わりに風車を使う、という方式ですが、風の力は一定では無いため、実際に稼働している風力発電所では力を均一化するための工夫がされています。
風の強い北海道や、海風が有り電力供給量がそこまで多くない沖縄の離島で普及しています。

他に、海上の波の動きを回転に変えて発電機を回す波力発電、海洋表面と深海の温度差を使って揮発性の液体を循環させ、発電機を回す海洋温度差発電といったものもあります。

ディーゼル発電は、燃料は軽油ですが、蒸気タービンでは無くディーゼルエンジンを使って発電機を回す方式なので、こちらに分類しました。

まとめ:

ここまで、3つの方式(というか、分類)について簡単に解説してみました。

おおむね、タービン式がでっかい発電所で電力を大量生産するモデルが多いのに対し、直流発電には実用化に達している新エネルギーが多い、と言えるでしょう。無論、どちらかが優れていて一方は劣っているとか、そういう話をしているのでは無いですが。

発電方式とは違うので、言葉を出しただけで解説をしなかったのですが、ITを使って小規模発電を安定給電網の中に組み込むスマートグリッドという技術も出てきており、役割に応じて安全でコスト力の高いものを使って行くことになるでしょう。
ただ、前述のように、スマートグリッドに不可欠な蓄電池は直流と相性が良いのは事実で有り、一方で原子力は大規模且つ複雑すぎて、制御するだけで莫大なコストがかかるのは明白です。
「細かく作って細かく使う」というスマートグリッドと原発は決して相性が良くないためか、原発推進派が力を取り戻してからはあまり聞かなくなってしまいましたね。

ちなみにこのスマートグリッドは、ITを使うということで、NECや富士通・ソニーと言ったIT系企業が力を入れています。特にNECはスマートグリッドに社運を賭けていて、これに注力するためにビッグローブを切り離したようなものです。
(なので、NECの社員はかなり本気で脱原発派を支援しています)

一方で日立は、IT部門もあるので昔はスマートグリッドを唱えていましたが、原発と相性が悪いことがわかったからか最近は口にしなくなってしまいました。
三菱と火力発電を統合したように、原発が駄目でもせめてタービン方式を主力に、と考えているようですね。

電力問題は政治問題や経済問題として語られることが多いですが、技術的な側面から見ても面白いものですね。

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19年前


19年前。浪人生。時の政権は村山内閣。センター試験の翌日、阪神大震災。2月、荒野草途伸琉大受験、初沖縄入り。3月上旬、琉大合格。合格したのは他に神戸の甲南大学1校のみ。前年夏には松本サリン事件、この年3月に東京地下鉄サリン事件。地下鉄サリン事件の当日、琉大入学手続きのため沖縄に飛ぶ。3月27日、荒野草途伸二十歳。翌4月の統一地方選、沖縄転居が決まっていたため投票出来ず。初投票は7月の参院選に持ち越し。愛知万博反対派の酒向英一氏は惜敗。当時セーラームーンはSシリーズ、最終回を見て沖縄に転居。SSシリーズは10月のQAB開局まで見れず。6月、社会学の課題でHT君・iAcnと共に沖縄県平和祈念資料館に。9月、在沖米兵による少女暴行事件が発生。地元紙がすぐに載せなかったため同級生誰も知らず、わざわざ朝日取ってた自分だけが知ってた。革マル系自治会メンバーだったNさんに新聞もってかれそうになる。10月21日、沖縄県民総決起大会。同じ日に物理学科の懇親会。iAcn飲み過ぎで潰れる。翌日行政書士試験、復活したiAcnに送って貰う。12月、行政書士試験合格。Windows95日本語版発売。当時社会党は新党名を公募していた。冬休みは短いので実家帰らず。というかシムシティにハマって帰れる状態じゃ無かった。

 翌年1996年、村山内閣は退陣し橋本内閣に交代した。SACO合意などの実績は残すものの、沖縄をめぐる政治は長い迷走の時代に入る。1996年に行われた小選挙区比例代表並立制導入後最初の総選挙では、新進・民主両党が低迷する中、共産党が小選挙区2議席を含む26議席を獲得し躍進した。
 
 
 そして19年の月日が流れた。

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iイスラム金融


 「イスラム金融」の世界に、日本の銀行が大変関心を示しているらしい。というより、もう既に進出を始めているらしい。

 イスラム教には「金融で利益を得てはいけない」(利息を取ってはいけない)という教義があり、欧米やアジア諸国のようないわゆる銀行業が、母国と同じように資金を融資して利息で利益を得る、という手法をとることが出来ない。イスラム教は不労所得を厳しく禁じており、利息は不労所得である、という考え方からだ。
 これを回避する為に、「物品の商取引を介した資金融通」いわゆるイスラム金融と呼ばれる手法がある。
 仕組みが複雑で理解するのが困難であるとよく言われる。確かに欧米や中国でわざわざこんな手法をとる必要性は無いので、仕組みを聞いても何故こんなめんどくさいことをという思いが出てくるし、それが理解を妨げるのかもしれない。

 ところが。日本には実は、似たような仕組みが既にある。
 
 街角の、ちょっと裏通りに値するような場所で、こんなような看板を見たことは無いだろうか。

「クレジットカード 現金化」

 昔は、暴力団のマネーロンダリングの為に自分のクレジットカードを提供する、とか、そういう手合いの商売だったらしい。が、暴対法が施行されて暴力団と関わること自体が大変なリスクとなっているので、今はそういう手法を使った商売はしていない。

 代わりに主流になっているのが、「ショッピング枠の現金化」である。
 これが、前述のイスラム金融と同じ原理で動いているのである。

 実例を出そう。沖縄県浦添市に住む、Xさんという人がいたとします。はい、数年前の私となんか似ていますが、そこは気にしてはいけません。Xさんは「ショッピング枠の現金化」の仕組みに興味を持ち、試しに5万円を借りてみることにしました。そこで、沖縄県内のとある業者にメールを出しました。
 すると、半日程で返信がきました。メールには、県内の某大手家電チェーン店に行くように、指示されていました。

 某大手家電チェーン店に着いたXさんは、そこで指定された携帯の番号に電話をかけます。すると、○○という店員と話をするよう告げられます。その店員がどこにいるか、レジで訊こうとすると、待ち構えていたかのように本人が出てきました。
 Xさんは指示通り、6万円分の商品を買いたいとその店員に申し出ます。何故6万円なのかは、後で解説します。
 店員さんは、最近ではiの付く超有名な音楽プレイヤーが人気ですよ、等と世間話の振りをして話しかけてきます。頃合いを見て店員さんが、よろしければ代わりにお選びしましょうか? と持ちかけてきます。Xさんは、別に自分が引き取るわけでは無いので、なんだってかまいません。トラブルにならないように念押しだけすると、実はもうセットになっているものがあるのですが、ご覧になりますか? と。なんだっていいのでXさんが了承すると、店員さんは奥からiの付く超有名な音楽プレイヤーがいっぱい入ったカゴを持ってきます。

「こちら全部お買い上げ戴くことになりますが」
「でも引き取って貰えるんですよね」
「はい」
「ならそれで」

 商談成立。そう、これはあくまで「商談」なのだ。

 てことでXさん、カゴいっぱいのiの付く超有名な音楽プレイヤーを、お買い上げ。ここで、クレジットカードの登場となるわけである。精算はその某大手家電店のレジを使うので、大概どこのカードでも使えるし、「商品を買う」わけだから使われる枠は当然ショッピング枠だ。
 Xさん、そこで一つ思いついたことがあった。
「…Edyでも、支払えますか?」
 Edyは沖縄県が全国普及率1位の、現在は楽天グループに買収されてしまったビットワレット社の電子マネーである。沖縄の中堅以上の店舗ならまず使える、というかもはや使えないと商売にならない。
「はい、できますよ。ポイントカードはお持ちですか?」
 あくまで某大手家電チェーン店で買い物をするだけだから、普通に買い物をする際に使える決済手段は全部使えるし、ポイントもちゃんと付く。ということらしい。

 そして精算終了。あのカゴいっぱいのiの付く超有名な音楽プレイヤー、どうするのかなー、と思っていたら、店員さんが「受け取りの方が来られるまでこのままお預かりしておいてよろしいでしょうか?」と。自分で持っていても何のメリットも無いので、Xさんはそれで承諾。
 レジから少し離れたところで、Xさんは再び電話し、購入完了を伝える。相手は、2時間以内に沖縄海邦銀行のXさんの口座に5万円振り込むと告げ、電話終了。

 かくして、Xさんには、沖縄海邦銀行の口座に5万円の現金が入り、Edyとクレジットカードの利用履歴には合計6万円弱分の利用履歴が残ったわけである。
 この差額の1万円弱が、業者の得る利益、実質的な「利息」になるわけである。

 整理しよう。

  1. まず、Xさんは、6万円弱、具体的金額にする為に仮に58,900円としようか。この値段で、iの付く超有名な音楽プレイヤーを購入した。
  2. 購入の際には、電子マネーedyとクレジットカードを使用した。
  3. この、iの付く超有名な音楽プレイヤーを、すぐに業者に売り払った。売値は5万円丁度。
  4. 5万円は銀行口座に振り込まれ、Xさんはいつでも自由に使える状態になった。
  5. 業者は新品のiの付く超有名な音楽プレイヤー数個を入手した。この時価は不明。
  6. edyのチャージに必要な料金や、クレジットカードの売掛金は、Xさんが後日責任を持って支払わなければならない。その合計金額は58,900円。
  7. edyや家電店のポイントが2,000円程付いている。これは現金化できないが、Xさんが本来の目的通り使うのは自由。

 つまりXさんは、今5万円を手にする代わりに将来的にカード会社に58,900円を支払わないといけない。8,900円の利息が付いているのと一緒だ。単純に利率を計算すると、17.8%。

 これが普通にお金を貸している場合だったら、返済期間に応じて年利を計算し直さなくてはいけなくなる。
 が、このやりとりは法律上「商取引」になるので、利息制限法など金利を規制する法律の規制は、受けない。

 そう。ここがまさに、イスラム金融と同じ理屈になるのである。

 実際のイスラム金融では、5万円だのiの付く超有名な音楽プレイヤーだのという、そんなレベルでは無いだろう。もっと規模が大きくなるはずだ。
 また、実務面では、取引そのものをイスラム法学者が事前審査してイスラム法に反した取引は却下する、という仕組みになっているらしい。
 が、取引そのものの基本的な考え方としては、これと同じである。と、断言してかまわないと思う。

 欧米からはなかなか理解されないイスラム金融が、日本の金融機関は割とすんなり理解して既に進出を始めている。それは、日本に既に同じような仕組みの金融市場が存在していて、そこのノウハウを持って行けば割とすんなり融資業務を始められる。そういう事情もあるのかも知れない。

 日本はキリスト教国では無いし、歴史的にイスラム圏に対しては中立の立場を取ってきたことが多かったので、信頼されやすいというのももちろんあるだろう。

 ただ一点懸念点として。この「イスラム金融」というのは、あくまでイスラム教の教義、もっと踏み込んでいえばイスラム教徒の倫理観・道徳観に根ざした制度だ、ということである。似たような制度として「喜捨」というのがあるが、これは欧米だと寄付文化という形で社会に根付いているのに対し、日本にはそういう文化は全く無い。それどころか生活保護受給者を保守政治家がいじめて楽しんでいるような、そんな文化だ。

 そんな日本人が、ひたすら利益追求を目当てにイスラム金融事業を展開していったら。間違いなく、イスラム圏の猛反発を食らうだろう。

 そこだけはどうか気をつけて、事業展開して貰いたいものだ。折角の、日本がアドバンテージを取れる数少ない分野なのだから。

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Xatosi RT 1207


Xatosi RT 1207

Twitterのサブアカウントで、ニュース系を中心にひたすらRTばかりするという行為をしている。こんなんに目を通してますー、ぐらいの意味であって、特別な意味は無い。特別な意味は無い。

特別な意味は無い。

いつも目安として、午前と午後に20~30件をRTしているのだが、今週は特定秘密保護法騒乱があったおかげで、RT数が膨大になってしまった。メモ帳に積み残しのURLが溜まってしまったので、整理する意味合いで放出しておこうと思う。ジャンル分けは、まあ、あまり気にしなくていい。

特定秘密保護法:
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エネルギー・資源・原発:
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経済:
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文化:
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そんなある日の日常:
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地方自治:
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沖縄:
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太平洋:
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ユーラシア:
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雇用・労働:
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青年の主張:
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食品・健康:
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社会:
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性差問題:
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政治動乱:
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歴史:
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自然科学・科学技術:
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生物:
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選挙:
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右翼利権の本音:
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さて、リトバス見るか。

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今年は放送大学の授業を録音してたら気がついたら年が明けていたのですがこれはそれによる正月ボケの一種で


荒野草途伸「マイナスイオンは体にいいとか言うけど、マイナスイオンって要するに電子だよね? β線だよね? という事は、β線を発する機械であるところのブラウン管テレビって実は超健康器具じゃね? エコじゃね? でもエコポイント制度でブラウン管テレビは液晶テレビやLEDテレビに置き換えられちゃったよね。辛うじて電子を発するプラズマテレビは敗退したっぽいし。矛盾してないか? そういえば民主党政権になったらイオン株上がると思ってたけど大したことなかったな」
α「という事を新年早々ほざいているアホがいるわけだが」
γ「嘆かわしい、こんな奴でも国立大物理学科卒とはな」
α「そもそもイオンとは分子が電離状態になったときに、電子を余分に持つか若しくは手放すかという状態にある事を言うのだ。β線はあくまで運動量を持った電子であって、イオンではない」
γ「放射線をイオンと混同するとは、高校生でもこんな間違いはしないぞ」
β「だが待って欲しい、α線は要するに電子を放出し正電荷を帯びたヘリウム原子であるからして、陽イオンと言えなくもないのではないですか」
α「否定はしないがそれがどうしたという感じだな」
β「アルファさんだけがイオンの称号を持ちうるとは。これはなんたる不平等。これが巷で流行の格差社会というものか」
γ「アルファさんというとヨコハマ買い出し紀行を思い出すな」
α「古い上にマイナーな話題を持ち出すではないか。ところでおまわりさんひろしは今どうなっているのだ」
β「古いと言ってもKanonAIRと同時期ですよ」
γ「だがKanonAIR世代は鍵っ子の間では完全に古参扱いだがな」
α「麻枝准が36歳になったくらいだからな。ところで話を戻すが、イオンの称号はそんなに良いものか?」
β「イオンがいいと言うより放射線がイメージ悪すぎるんですよ」
γ「日本人は核アレルギー強いからな。今世紀に入って落ち着いてきてはいるが」
α「アメリカがいけないのだ。スターリンと張り合う為だけに原爆2個も落とした上に、最初の水爆被害者まで日本人から出してしまうという大失態を演じたのだからな」
γ「だがその核アレルギーのおかげで、日本の原子力技術は安全性で世界のトップレベルと認められるようになったのだ。先だってもトルコの原発計画を韓国から奪い取ったところではないか」
α「つまり核アレルギーは必要悪というわけだな」
β「そうはいってもイオンがこれだけちやほやされているのに僕達がこんな悪者扱いとか、納得いかないですよ。生化学的にはイオンの方が有害なのに」
α「もてはやされてるのはマイナスイオンだけだがな」
β「だから僕も、マイナスイオン並みにもてはやされたいんです」
γ「あきらめろ、そもそもお主の危険性は兵器利用が研究されるレベルだ」
α「そもそもお前がいけないのだ。大人しく原子核の周りを適当にうろついておればよいものを、なまじ観測可能な運動量など持つからいけないのだ」
β「アルファさんは原子核だからそんな事を言うんです。僕がどこにいようと僕の勝手でしょ」
γ「お主はフリーダムすぎる」
β「鉄板を貫通するガンマさんに言われたくないです。どこでも行き放題じゃないですか」
γ「鉛にはかなわないがな」
α「だが奇妙なものだ。物理的に最も安定とされる鉄でも化学的に最も安定とされる金でもなく、よりにもよって鉛が我々の最大の障壁であるとは。しかもその鉛自体が人体に有害だというのだから、皮肉なことこの上無しだ。」
γ「そもそも人体に有害でないモノなどこの世に存在するのか」
α「思い当たるモノが無いな」
β「情報ですら有害判定されるご時世ですからね」
α「人間とは厄介な存在だな」
γ「ところで、件のアホはどうするものであるか」
α「放置すればいいだろう。CIAにかまって欲しくてバギ星人を名乗っていたようなアホだ」
β「そんな過去もありましたね」
γ「『過去』なのか怪しいがな」
 この程度の内容を書くのに一週間もかかってしまった。新年早々これだ。年々能力が衰えている。
 ちなみにこの内容は、マイナスイオン発生機能付きの加湿器に水を補充していて思いついたのだが、ぶっちゃけマイナスイオンには全く期待していなくて、PCの隣で動かすことで気化熱でCPUとGPUの温度が下がることを期待して使用しているだけである。
 
 どっちにしろ間違っている気がしてならない。
 
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沖縄振興策を斬ってみる~1.沖縄科学技術大学院大学~


自分のBLOGや個人ページ全体が、日本社会や沖縄社会に与える影響というのはどのくらいのものなのだろうか。…いやまあ、アクセス数を見れば一目瞭然だとは思うのだが、以前与那国島の防衛問題について書いた(参照)ら半年もしないうちに与那国町で自衛隊誘致運動が起きてしまったことを考えると、つい勘違いをしたくなってしまう。
とりあえず影響力云々は脇に置いといて、従前から疑問に感じていた「沖縄振興策」2点について、今回の沖縄県知事選をきっかけに意見を発信してみようと思う。
1回目は、「沖縄科学技術大学院大学」である。
自分の記憶に間違いがなければ、稲嶺県政の初期頃に自民党の議員が発案して、「沖縄絡み」という事で十分な検証もされずにそのまま事業化されてしまって、当初はITや精密機械も研究科に加える予定だったが、結局予算不足になってしまい当時もてはやされていたバイオ分野1点に絞って、正式な開学はしていないが、恩納村に敷地を造成し研究者も募集中、という状態だったはずである。
仲井眞弘多現知事は、この大学院大学を足がかりに、沖縄をR&D(Research and Development、要するに研究開発)の拠点にしたい、という「夢」を持っているようである。この夢自体は、決して悪いものではない。実現出来るなら最高である。
だが。果たして実現可能だろうか?
まずイの一番に挙げたいのが、「育成された研究者はどこへ行くの?」という問題である。
沖縄科学技術大学院大学では、世界中からトップレベルの研究者を集め、授業は全て英語で行うとしている。もし実現出来れば、確かに優秀な学生が育つことであろう。
だが。その優秀な学生は、一体どこに就職するのであろうか? 沖縄に定着してくれるのだろうか? もっと踏み込んで言ってしまえば、「年収300万も払えないような沖縄の企業が、こんな優秀な学生を雇えるんですか?」という疑問である。
優秀な人間であれば、それに見合った報酬を求めるのは当然である。日本人はそういう意識が低いからあまり実感が沸かないかもしれないが、外国人はこういうところシビアである。そして、沖縄科学技術大学院大学は世界中から優秀な学生を集めることを視野に入れているのだから、当然彼らの視点にあわせて進路も考慮しなければいけない。
アメリカや中国の企業が高報酬を提示すれば、当然そっちに人は流れる、と考えるべきだろう。
結局、2年間沖縄で学んだだけで素通り、沖縄には何の実もない、ということになりかねない。否、むしろその可能性の方が大きい。
あとは、「バイオ分野って実は基本特許の殆どを既に欧米の企業が押さえていて、今から研究をスタートさせたってやれる事なんて限られてるんじゃないですか?」とか、「そもそも世界レベルの研究者を集めるなんて出来るんですか?」とか、そう言ったところだろうか。まあ、些細と言えば些細だが、しかし重要な問題ではある。
ここで、もう一つの問題点を挙げたい。オカネの問題、日本政府から分捕る予算の話である。
これまでは、「沖縄絡み」ということであればほぼ何でも予算がついた。理由は様々だろうが、そこを議論するつもりはない。過去の話だからだ。
問題は現在である。日本政府の財政は火の車である。実際には10年以上前から火の車だったのだが、まともに取り組んだのは橋本内閣(ちなみに自社さ連立政権であった)ぐらいで、後は結局民主党に政権交代するまで殆ど手つかずにされていたと言っていい。
その是非をここで議論するつもりも無い。また別の話だからだ。要は、「日本政府はもう簡単にお金を出してくれないよ。沖縄も例外じゃないよ」ということである。
事実、「事業仕分け」でこの沖縄科学技術大学院大学もやり玉に挙げられているのである。
結局、沖縄科学技術大学院大学の予算は、温存ということになった。だが。これは果たして正解だったのだろうか?
「大学院大学の予算つけたんだから、他の予算はいいよね」という理屈で、本当に沖縄にとって必要な予算を削られる結果になりはしないだろうか。
他の予算を犠牲にしてまで、オカネを分捕るだけの価値が、果たして沖縄科学技術大学院大学にあるだろうか。私は、無いと思う。
もし「大学院」にこだわるのなら、作るべきなのはむしろ社会人向け大学院ではないだろうか。
今沖縄に必要なのは、沖縄に居着くかどうかわからない一握りのエリートなどではなく、沖縄に愛着を持っている優秀な中堅集団だと考えるからだ。

(現在の県の制度でもITOPといった社会人教育プログラムは確かにある。が、前の会社でこれの担当をしていたからわかるのだが、これらの制度は個人単位での利用が事実上出来ない上に、企業側からの申請や事後手続きが非常に面倒くさく、教育制度として充実しているとはとても言い難い。)

どうせ予算獲得するなら、そういった中堅教育の方面での予算獲得を目指すべきであり、費用対効果の薄い沖縄科学技術大学院大学はもうあきらめるべきである。
確かに、「沖縄科学技術大学院大学」の方がインパクトはあるし、格好いいように見える。だが、見た目の派手さに惑わされてはいけない。今、沖縄に何が必要で、そして何が出来るのか。そういう事を現実的に考えなければならない。
そして、以上を踏まえて知事選の話、いきなり飛躍するが全体的な政策の話に移すと。仲井眞氏の政策は夢や願望ばかりで、現実味がない。伊波氏の政策の方が、地味だが確実であると言える。
嘘だと思うなら、両者の政策をきちんと比較検証してみると良い。
さて。次回は、「DFS」について斬ることにする。

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大人のツインテール


ツイッターの方にはちょっと書きましたが、今沖縄に来ています。
もともと、JALのマイレージの期限切れが迫っていて近いうちにどこかで消費しないといけないのだけど、いったいどこで時間を取ろうかと思っていたところ、たまたま11月前半にまとまった時間がとれることになったので、急遽来沖することにしました。
決めたのが、先週末です。…閑散期だから宿も飛行機も取れたけど、通常期や繁忙期だったらこんな真似は出来なかったよなあ。iAcnから昔「君はいつだって行き当たりばったりだ」と言われたことがありますが、本当にその通りですね。
何はともあれ、約1年ぶりの沖縄です。旅行というより里帰りみたいな気分です。親戚は一人もいないけどね。残念ながら。ぐすん。こんなはずじゃなかったのに…とか愚痴る時期はもう過ぎたな。
つーことで、今は久茂地の一泊3千円の安宿に滞在中です。…客単価の向上に貢献できなくて済みませんねえ。そりゃカネがあればラグナとか泊まりたいんだけどね。
でも、このデフレ時代に、客単価の向上とか目指すのもあまり現実的でなくなってる気もするんだけどなあ。むしろ、客単価の安さを武器にしていく戦略も考えておいた方がいいんじゃあないかと。無論、沖縄県民の労働条件を犠牲にしてはいかんけど。
本題。
せっかく沖縄来たので、行きつけだった美容院で髪を切ることにしました。まだ前の会社で働いていた頃に職場の同僚より発動された「改造計画」(参考)の一環として紹介された、ミムデオムという美容室です。
その美容室は、沖縄起つ直前に行ったので、やはり約1年ぶりです。専属のスタイリストさんは健在でした。
そこで、以前から疑問に思っていて訊いてみようと思っていたのだけど、訊けていなかったことを今回訊いてみました。
「ここの女性のお客さんで、ツインテールにしたいという人っています?」
「…ツインテール?」
「ほら、あの、髪を二つに分けた」
「うーん、そういうお客さんはいないかなあ…」
「そうですか。いや、『大人にも似合うツインテール』というのは絶対存在するんじゃないかと思って、訊いてみたんですけど…」
「…。」
スタイリストさんは黙ってしまった。本来ならここで、「ツンデレにはやはりツインテールが最良でありその元祖は七瀬留美で云々」と話を繋げるつもりだったのだが、返事が返ってこないので話が続かなくなってしまった。
やはり、大人のツインテールなどというものは幻想なのだろうか。オタクの世界ですら、ふざけた幻想はぶち壊されてしまう時代だしなあ…。
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児童保護に名を借りた創作物規制の動きに警戒心を


 この文書は、8/30付けで沖縄タイムスの文化面に掲載された「サイバー化する性的虐待」という記事に対して、私荒野草途伸がタイムス者に送った反論文である。が、どうやら掲載採用されなかったようなので、ブログの方にあげておく。
 当該記事については、無断転載するわけにはいかないので、図書館で確認するなりして欲しい。
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 8/30付文化面に掲載された「サイバー化する性的虐待」という記事に対し
て、我々オタクと呼ばれる集団を代表して、反論をしたい。
 まず新垣氏始めこの手の問題に論を唱える人が理解していないのがが、「いわゆる児童ポルノには被害者が存在するが、創作物(我々は一般的によりわかりやすく二次元創作物と呼んでいる)には被害者が存在しない」という点だ。
 表現の自由まで持ち出して、とも書いておられるが、何故表現の自由という問題が出てくるのか、本当に理解されておられるのだろうか。
 我々は、児童ポルノの規制に反対しているわけでは決してない。法の抜け穴を利用して、あるいは影に隠れて脱法行為をしてまで児童ポルノを買い求める人間がいることに、軽蔑と嫌悪の感情を持っている。
 だが、それはあくまで被写体である実在する児童が被害に遭っているという大前提があるからだ。登場人物が現実に実在しない二次元創作物にまでそれと同じ理屈を当てはめられるのは、暴論という他ない。。
 もし仮に、人物の実在の有無にかかわらず規制を行うべきであるというならば、事の問題は性表現にとどまらない。暴力表現や名誉毀損、果ては子供の素行や倫理観、言行といった問題だって出てくることになるだろう。規制せよというならば、それらについてもすべて規制しなければ、理屈に合わない。
 そしてそれらすべてを規制したとき、憲法で定められている「表現の自由」は、果たして機能していると言えるだろうか。答えは否である。言いたいことも言えない、書きたいことも書けない。そんな、かつて日本にもあった暗黒時
代の再現にも繋がりかねない、重大な問題をはらんでいるのである。
 被写体のない純粋な創作物というものにあまりなじみがなくご理解が難しいのかもしれないが、二次元創作物という「純粋な」創作物に対する規制は、被写体の存在する創作作品とは一歩引いて考えるべきである、というのが我々の主張である。
 そして。我々が決して看過できない一文が氏の文章にはある。それは、カンボジアの友人がゲームを「キモイ」と言いながら私に見せた(一部略)という一文である。この「キモイ」という言葉はいったい何だろうか。それは理屈も
何も無い、ただの感情でしかない嫌悪感から出た言葉ではないだろうか。
 そしてその嫌悪感は、そのゲーム自体にとどまらず、ゲームをやっている人間そのものに向けられた侮蔑の言葉ではないのか。
 そもそも何故、この手のゲームをやる人間がいるのか、その理由を考えたことがあるだろうか。単なる被虐思考を持った人間である、と片付けるのは簡単だろう。だが実際には違う。現実の女性に恐怖心を持ち、異性との正常な人間関係を持てなくなってしまっている、言わば「性的弱者」もその中には含まれているのだ。
 そのような性的弱者に対して、「キモイ」という言葉をあなたたちは投げつけるのだろうか。その行為は、児童ポルノという手段を用いて児童を虐待する行為と、いったい如何ほどの差があるだろうか。
 何度も繰り返すが、我々は児童ポルノの規制に反対しているわけではない。
 だがそれを、二次元創作物の規制に結びつけ、あまつさえ我々の仲間を感情論で人格否定するような行為を絶対に許せない。
 そのあたりも含めて、氏を含め読者諸氏にはもう一度この問題について考え直していただきたいところである。
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以上。
 しかし、先の総選挙で自民党(=大半が規制推進派)が大敗したのは大変良いことながら、この問題に最も熱心に活動していた社民党の保坂展人氏が落選したのは、痛恨の極みといったところである。
 民主党内にも規制派が多数紛れ込んでいる事実もある以上、表現の自由を守るため、「これからがほんとうのたたかいだ」と言えるのかもしれない。
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東京都だけでやってくれ…


東京五輪招致、政府が「財政保証」へ(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090124-OYT1T00163.htm?from=navr
 一言で言えば、「ふざけんな」である。
 何がふざけんなかというと、本来東京都の財源だけでやるべき東京五輪招致活動なのに、遂に国のカネに手を突っ込もうとしているところがだ。
 だいたい、東京五輪招致とか、何を考えてるんだという感じである。そもそも東京は既に一回やってるじゃないか。
 これが福岡(国内選考で東京に敗れた)だったら、「まあ福岡は初めてだし九州はアジアへの玄関口だし、国を挙げて応援してもいいんじゃない?」という気分にもなるが。
 なんで一部の東京都民の自己満足のために、貴重な国税を投入しないとあかんのか。
 そもそも東京都は、大企業やネット企業の本社が集中していて、本来地方に廻るべき法人税のかなりの額が東京都に搾取されているのである。にも関わらず、この上国税にまで手を突っ込んでまでやらないかんような、そんなイベントか? 東京五輪は。
 自民党政権はどうやらこれを閣議了解する腹づもりのようだけど、ほんとこいつらはダメダメだね。東京五輪にちょっと待ったかけるぐらいの心意気がないのか。しかも、消費税増税しなきゃいけないほどの財政危機なんだろ? こんな無駄金使ってる余裕無いはずだぞ。
 東京ビッグサイトとかには、「東京でしかできないオリンピックを」とかキャッチフレーズ書いてあったけど、だったら何もオリンピックでなくてもいいじゃん。東京都の財源の枠内で出来る、低予算で面白いそれこそ「東京でしかできない」新しいイベント考えればいいじゃない。
 思考が古すぎ。まるで1960年代の発想。まあ、知事がアレだからね。
 それでもどうしてもオリンピックやりた言ってんだったら、東京都の予算だけでやることを明言すべし。国のカネには絶対に手をつけるな。頼むから。
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北へ-5日目、弟子屈摩周温泉(休息日)


 この日は休息日とした。特にそう予定していたわけでもなかったのだが、なんかもう疲れてぐったりして宿でぶっ倒れていたので、結果的にそうなった。
 寝てたか温泉入ってたかぐらいしかしていないので、特に書くことがない。
 仕方ないので、旅行とは全く関係ないが、荒野草途伸の考える理想の女性の紙型というものについて述べてみることにする。
 荒野草途伸的には、最強の髪型はやはりツインテールである。ツインテールに次ぐといったら、ポニーテールが来てその次がショートカットといったところか。しかし、ツインテールの破壊力は群を抜いていると思う。
 荒野草途伸は基本的に黒髪以外認めない立場ではあるのだが、ツインテールだったら染めてても許せると思う。それくらい最強だ。
 だが、一つ問題がある。荒野草途伸は年上好きというか年上でないと基本受け付けない立場であるのだが、荒野草途伸より年上というと当然30代のしかも半ばになる。その歳で髪型をツインテールにしている女性は、殆どいないということだ。
 否、正確には、その歳で似合うようなツインテールタイプの髪型が確立されていないという事か。
 しかし、30代だからと言って一概にツインテールの可能性を排除してしまうのも考え物だろう。ツインテールは単なる二つわけのお下げではなく、いろいろな応用方があるはずだ。であれば、30代女性に見える大人っぽく見せるツインテールというものは、あってもいいはずだ。否、無ければならない。そして普及させなければならない。
 もしこのブログを読んでいる人で美容師とかスタイリストとかをやっている人がいたら、是非、30代女性に似合うツインテールというものを考案していただきたい。
 ということで、当分の間は現実的最上位髪型は黒髪ポニテという事になるのだろうか。
 以上、荒野草途伸の理想とする女性の髪型についてでした。
 あと、正確には寝てただけでなくて、ちょっと出かけたりもした。土産として買った利尻昆布を石垣旅行で世話になったAN君夫妻に郵送したついでに、ちょっと弟子屈町市街・摩周温泉地区を散策したりしてみた。
 変に開発が進んでおらずひなびた感じで、自分としては結構こういう場所は好きである。実際住むとなったらまた別問題だろうが。
 ついでに摩周温泉の源泉も見てきた。
摩周温泉源泉
 ついでにと言うほどホテルから遠くないというか、すぐ目の前なのだが。
 あと、マンゴーカツゲンも買ってきた。
マンゴーカツゲン
 21時ぐらいに4日目の分のブログ書き終わったらもう眠気が襲ってきて、気が付いたら寝てた。翌朝、眼鏡がどこに行ったかわからなくなっていたくらいに。
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