一応事実を書いてあるつもりだが間違ってたらすまん
---------------------
愛知県は天下のトヨタはじめ製造業が超強い土地柄なんだけど、
(INAXとかカゴメとか日本ガイシとか日本車輌とか)
五大老のリスト見ればわかるように、製造業が1つも入ってない。
特にトヨタは、本社が名古屋市内に無いこともあって五大老から激しくつまはじきされてた。
そういうわけで、トヨタは反中日新聞で、親朝日新聞だった。
(その所為か、自分が高校生ぐらいの頃は朝日は愛知県では地元紙扱いだった。
今はすっかり勢力が衰えちゃったけど)
セ・パが分裂した頃、
「朝日新聞社を名目オーナーに、名古屋にパリーグの市民球団を作ろう」て
運動があった。
ところが、中日新聞社が五大老の力を借りてこれを潰してしまった。
経営戦略としてライバルを潰しにかかるのは当然…とは言え。
ちなみに、当時中日新聞社は読売新聞と提携していた。
(だから読売は80年代まで名古屋に進出してこなかった。)
で、読売新聞が日テレ系列局を作ろうと名古屋テレビを設立した。
中日新聞はライバル社がテレビ局作るのをことごとく潰してきたのだけど
(典型例が岐阜放送。本来朝日系の中京広域県局になるはずだった。)
名古屋テレビは読売系ということで妨害しなかった。
けど名古屋テレビは経営上の理由からNET(現:テレビ朝日)との
クロスネットになった。
その後UHF局が一斉開局になって、名古屋には中京テレビが出来ることになった。
筋からいえば、名古屋テレビが日テレ系単独ネットになって、
中京テレビがテレ朝系になるはずだったのだが、
名古屋テレビの筆頭株主だったトヨタが「朝日でなきゃいかん」と言って
名古屋テレビは読売資本なのにテレ朝系になってしまった。
CBC(中部日本放送)は、その名の通り中日新聞(元は中部日本新聞)の直営局として
設立されて、当初は日テレとTBSのクロスネットだった。
しかし当時はTBSが圧倒的に強かったので、CBCはJNN協定もあって
TBS単独ネットになった。
これに機嫌を損ねた中日新聞は、この後東海テレビ/東海ラジオの方に肩入れするようになった。
それでも中日戦の中継権はCBC・東海で半々で分け合っていたのだが、
CBCが毎日新聞に接近した為に資本引き上げ、
さらに中日戦の中継権を奪い取ってNHKやテレビ愛知に割り振ってしまった。
ただ、CBCはCBCで独自にブランド力を築いており、
さらに中日新聞が東京進出(東京新聞)したのをきっかけに読売新聞が
中日新聞社との提携を解消して名古屋に攻め込んできた為、
結局中日新聞側が折れてCBCは中日戦の中継権を取り戻した。
この件もあってか、中日新聞はTBS・毎日新聞と少し仲良くなり、
後のMXTV開局に繋がっていく。
(MX開局にはTBSが全面協力しており、開局前にはTBSでCMが流れるほどだった)
中日直系となった東海テレビ/東海ラジオは、やはりトヨタと仲が悪く、
日産がスポンサーである人気看板番組の公開収録を栄地下街の広場で毎週行うなど、
トヨタへの挑発行為を続けていた。
トヨタと五大老・中日新聞は犬猿の仲のままだったが、
国鉄民営化でJR東海が誕生したことで、情勢が若干変化。
それまで五大老の一角である名鉄憎しから徹底的に反鉄道だったトヨタが
軌道修正して、JR東海とは経営陣が頻繁に交流するようになった。
その後Jリーグがスタートして、トヨタは名古屋グランパスの筆頭株主になったが、
中日スポーツはグランパス徹底無視の編集方針を採った。
(代わりに、朝日系の日刊スポーツがグランパスを積極的に取り上げた)
逆に、静岡の中日系局であるテレビ静岡を清水エスパルスの筆頭株主にして、
グランパス潰しを謀った。
グランパスの本拠地だった瑞穂運動場は人工芝すら無い雨が降ると池状態になる
酷いグラウンドだったが、一向に整備されなかったのも五大老・中日の圧力だと言われる。
(結局グランパスは、トヨタのお膝元である豊田グラウンドに事実上本拠地を移した)
一方、当時中日球団の本拠地だったナゴヤ球場の最寄り駅は
名鉄ナゴヤ球場前駅(現山王駅)だったが、JR東海がJR貨物の路線と設備を借りて
ナゴヤ球場の目の前にナゴヤ球場正門前という臨時駅を設けて、
中日戦開催日だけ名古屋駅から臨時列車を走らせるという行動に出た。
これに対し、名古屋経済界は即座に大曽根の三菱工場跡地にナゴヤドームを建設し、
わずか数年で完成させて中日球団の本拠地を移してしまった。
(但し大曽根は元々国鉄の駅前街なので、一概にJR潰しとも言えないが)
ちなみにナゴヤドーム計画にトヨタは一切関与せず、代わりに三菱の支援を得た。
その後、金融危機で東海銀行は三和銀行に吸収(UFJ銀行)され、
名鉄は岐阜-豊橋間の路線競争でJR東海にボロ負け、
松坂屋もJR東海が名古屋駅に作った高島屋に押されて衰退、五大老の威光は崩壊した。
当時計画されていた愛知万博・中部空港計画は、激しい反対運動があったこともあって
頓挫状態になり、愛知県が共産県政になる一歩手前にまで追い込まれた。
中部経済界はやむなくトヨタ・JR連合に頭を下げて、
中部空港はトヨタが経営、愛知万博もトヨタ・JRが前面に立って運営することになった。
(但し、中部空港には名鉄の他にJR武豊線を電化・延伸して乗り入れさせる予定だったが、
JR東海は結局手を付けなかった。)
中部経済界の主導権を握ったトヨタは、名古屋回帰路線に転じて
東京本社の機能を名古屋駅前に移転することを決定。
老朽化していた毎日新聞中部本社ビルに目を付け、買い取りを持ちかけるが、
毎日新聞は売却を拒否し、代わりに新高層ビルの共同経営を提案した。
こうして出来たのがミッドランドスクエアである。
(なので、ミッドランドスクエアの地主は毎日新聞社である。)
この経緯もあって、トヨタは朝日新聞から毎日新聞にシフト。
トヨタの後ろ盾を失った朝日新聞は愛知県での勢力を一挙に失い、
結果愛知県の現在の新聞販売数は中日新聞が圧倒的シェアを握っている。
一方毎日新聞は、中京圏での自前販売店を全面撤退させて中日新聞販売店に委託させている。
(元々中京圏のシェアは低く「新聞は副業」というのが毎日新聞中部本社の実態だった)
ただ、中日新聞とトヨタが和解したという話は聞かない。
---------------------
ちなみに現状を補足しておくと
TPPに関して、トヨタは推進の旗振り役であり、安倍首相がTPP交渉参加を決めた際にはトヨタの社長に直接報告したくらいである。
なので、トヨタと組んでいる毎日新聞も当然TPP大賛成である。
一方の中日新聞は反TPP派の急先鋒。最近は共産党と仲がいいらしい。
--------------