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標的の沖縄


 12年前の2004年8月13日、沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学構内に米軍のヘリが墜落し、校舎の壁に激突した。この時沖国大は丁度前期試験が終わって夏休みに入った直後であり、幸いにも死傷者は出なかった。これがあと数日早かったら、学内には在学する殆どの学生がいたであろうし、その後の展開も含めて想像もつかない大惨事になっていたことは想像に難くない。
 沖縄国際大学は民有地であり、捜査権限は当然のことながら沖縄県警にある。消防活動の義務と権限は宜野湾消防本部にある。この両者は、ヘリが墜落して真っ先に現場に駆けつけ、宜野湾消防は消火活動、沖縄県警は操作活動を始めた。
 
 だがこの後、米軍並びに日本政府によって行われた蛮行を、我々は忘れてはならない。

 この後、当時の日米地位協定に照らし合わせても敷地内に対して捜査権限どころか立ち入り権限すら有しない米軍部隊が、沖国大当局の許可を得ることもなく無断で沖国大敷地内に立ち入り、挙げ句先に来ていた宜野湾消防と沖縄県警を追い出して、事故現場を勝手に封鎖してしまった。
 外国軍が、条約の規定を無視して民有地に無断で立ち入り、しかも日本国の国権たる防災・捜査活動を排除して、日本の民有地を不法占拠してしまったのである。これは、米軍による日本への侵略行為に他ならない

 沖縄国際大学と宜野湾市は直ちに米軍に抗議し、沖縄県も国を通じて抗議を行った。この際、沖縄県は事態が事態だけに、県民を守る為に沖縄県警機動隊を出動させることになるかもしれない旨、日本政府に伝えていた。県民を守るべき立場にある沖縄県としては、当然の判断である。
 だが、日本政府の回答は、米軍の不法行為を黙認せよというものだった。この時の首相は小泉純一郎、内閣官房長官は安倍晋三である。

 この時の模様は、記録映画「標的の村」にも一部出てくる。
 ひたすら無表情に徹する沖縄県警の警察官と、それとは対照的に怒りと憎悪の表情を露わにする沖国大職員。ただ、どちらも気持ちは同じだっただろう。

 米軍所属ヘリの事故は沖縄ではほぼ毎年のように起きていたのだが、この事件の後、沖縄県民の感情は、(県外民の私から見ても)少し変わったように思う。「米軍ヘリ」「ヘリ事故」に対する反応が、それまでとは全く異なるようになった。
 その極致が、2013年のオスプレイ配備問題に対する”建白書”である。尚、この建白書をはねつけたのは、第2次政権首相に就いたばかりの安倍晋三である。
 この建白書の発起人となった翁長雄志那覇市長は、この後自民党を離党して沖縄革新勢力と組み、2014年沖縄県知事選で翁長氏は現職仲井眞氏を破って県知事に当選した。その後の衆議院総選挙、2016年の沖縄県議会選、参院選と、全県規模の選挙ではこの”建白書”派は勝利している。
 その原点が、この沖国大ヘリ墜落事件にあると言ってもいいだろう。

 先に挙げた「標的の村」は、東村高江に建設中の米軍ヘリパッド建設への反対運動を記録した映画である。第1次安倍内閣時の2006年に寝耳に水の話として東村にも沖縄県にも相談もなく計画すらも知らされず建設が始まったということもあるが、運動が大きく盛り上がりを見せだしたのは「ここがオスプレイの訓練場になる」という情報が流れてからである。
 現在、高江で米軍施設工事を警備しているのは、沖縄県警では無い。警視庁や千葉県警をはじめとした、他県から来た機動隊員である。

 本土の人達(私は「本土」という言い方は嫌いだが、敢えてこの言い方を使わせて貰う)は、この経緯を見てどう思うだろうか。
 中国が中国ガと騒ぐより以前に、米軍によって既に日本の国家主権が侵害されているのである。
 
 それとも、「サヨクを叩けるなら日本の国家主権は侵害されてもいい」そういうお考えだろうか?
 それとも、「サヨクの発信する情報は正しい情報ではない」と言い張って、”ネットの正しい情報”にしがみつくおつもりか?

参考文献:沖縄国際大学「米軍ヘリ墜落事件」
http://www.okiu.ac.jp/gaiyou/fall_incident/


「TPPと著作権の非親告罪化」勉強会報告書


 3/9(月)に、東京・永田町の衆議院議院会館で行われた「TPPと著作権の非親告罪化」勉強会に行ってきました。
 国際日本文化研究センターの山田奨冶教授の講演の他、参院議員の山田太郎(日本を元気にする会)・徳永エリ(民主党)両議員より、現在の情勢についての報告がありました。

 以下、報告並びに講演の内容を、ざっと列挙していきます。
(※注釈以外は、発言の内容を要約したものであり、荒野草途伸の個人的見解とは異なる倍があることをあらかじめお断りしておきます。)

 まずは冒頭、山田議員からの挨拶を兼ねた報告。

山田議員:
 過去の大臣答弁について言及。下村文科相は過去に「TPPは慎重派のはず」という質問に対し、親告罪化は適切でないとの答弁があったことを確認。
 条約には留保という手段があることを紹介。
※注 国連人権A規約など。後ほど出てくるように、憲法上必ずしも適切な方法では無い)。
 一部条項について留保を適用すべきではないかとの質問趣意書を提出しているが、政府は一向に回答してこない、無視状態。
 一部の与党議員からは「山田さんはあきらめろ」とまで言われている,とのこと。

 また、警察庁に確認したところによると、「同人マーク」(※注 漫画科の赤松健氏らが提唱した、著作権利用の黙認の意思表示の為の統一標章)は、全くの無意味。あろうがなかろうが、捜査対象になるとのこと。

 この後、山田教授による講演会。これも要約した形で列挙する。

 TPP交渉が秘密会議で行われている事に対して大きな違和感を感じている。
 現状を鑑みて、やむを得ず変更しなければいけないならば、という視点で講演。

 

そもそも、非親告罪化とは?

 権利者の意志に関わらず検察が起訴に持ち込める。現状は起訴に持ち込めないが故に警察・検察が動かない(捜査が無駄になりかねない為。現在でも動くことはできる

 アメリカにとっては日本のアニメ・マンガ文化はライバル(穿った見方)なので、日本に制約をかけたい意図もあるのではないか?

現在の流れと影響

 今回の「非親告罪化」の話は、ウィキリークスによって公表された文書に記載されているもの。ウィキリークス日本語訳アカウント @fr_toen はフォロー必須。
 ウィキリークスの内容としては
・非親告罪化は、ベトナムが反対している
商業化限定云々は、日本の提案
・権利者が著作物を利用する権利に限定
 この内容ならば、現状通りの親告罪でいいのでは? という矛盾をはらんだ内容。

 これが通ってしまうと、創作文化に多大な悪影響が及ぶことが懸念される。例えば、孤児作品(著作権者不明の古い作品)のアーカイビングは誰もやらなくなると思われる

 日本国内での動きとして、2009年1月の分科会では、非親告罪化は慎重に検討、という結論になった。
 2012年に違法ダウンロードの刑罰化が規定されたが、これも現在はまだ親告罪である。親告罪は捜査の障害になっていない。告訴しない人は、そもそも捜査に協力しない。
※注 逆に、非親告罪化された場合、警察が勝手に動いた案件で著作権保持者が警察の取り調べを受けるケースもあり得る。さらに言えば、それを別件捜査に利用される懸念も

他にも。。。
・著作権保護期間の70年化
・法定賠償金制度(示談で済まない)
 といった、懸念される改定協議が行われている模様。
 現行法と非親告罪化+上2つで、著作物の利用と保護のバランスが崩れる

 

対処法として

 フェアユース制度は有効なのではないか。これはそもそもアメリカの制度。ただし、今回アメリカはフェアユース制度導入を要求していない。また、商業的規模の二次創作は、フェアユースとはいえない(保護できない)。
 映り込みの規制緩和等(※注 一昨年秋施行の改正著作権法から、「映り込み」に関しては著作権侵害では無いとの明確な規定が入った)は、日本に於けるフェアユース導入議論のなれの果て。このレベルではフェアユースとは到底いえない。

日本政府の姿勢

 徳永参院議員による質問趣意書への回答:
「守るべきものは守り攻めるべきは攻める」(意味不明)

 アメリカ国内ではTPP交渉の秘密主義に対する批判もでている。

 方向性として、「登録著作物のみの非親告罪化(70年化も同様)」という話も出ている。
※注 著作権そのものは自然発生権である為特許のような登録は不要だが、訴訟等に供える為の制度として、文化庁に著作権保持の登録を行うことが出来る。登録された著作物はほぼ企業によるものだから、産業財産権並みの扱いをしてもいいのでは? という話らしいのだが。。。

 政治が文化に悪影響を与えることはあってはならない

 山田教授の講演は、ここまで。
 この後、徳永・山田両参院議員より、改めて報告が行われる。

徳永エリ参院議員:

 アメリカのTPP交渉担当省庁であるUSTRの情報は、一部大企業はアクセスできる。日本政府の秘密主義の深刻さ。(※注 日本は、TPP交渉は一切が秘密交渉であるという建前の元、一般国民には一切の情報開示がなされていない。
 農協改革も、TPPに反対する農協への制裁なのではないか? という声も上がっている。

山田太郎参院議員:

 「国会批准の時に議論すればいいんじゃないの」と言う人がいる事への懸念。条約はほぼ自動成立という憲法上の規定がある。(アメリカとは違う)
 通されたときのための備えが必要。運動を盛り上げすぎると途中で息切れしてしまう。

 これに、山田教授が質問
「条約と関連法は政治手動?」
→山田議員
「政府は秘密でやりかたがっている。批准と関連法を突然一気に出してくることが想定される。逆に先に議員立法で著作権法改正案を出してしまう手もある。」

 この後、質疑応答。誰も手を上げようとしないので、先に荒野が質問した。

「著作権というのはそもそも文化財産権で、特許や商標等の産業財産権とは違う。著作権を産業財産権として扱ってしまっていることに、そもそも無理があるのではないか?」

→山田教授:
 著作権は1970年代とはだいぶ性質が違う。産業財産権の性質も多分に持っている。が、現在の著作権法は複雑すぎる。正直理解出来ない。
 整理し直す為にもドラスティックな改正が必要。

→山田議員:
 著作権は適用が主観依存。適用の線引きが難しい。司法サイドの拡大解釈に依存している。登録著作物であれば、わかりやすいが、そうでないものは線引きが難しい。
 警察はどのみち捜査権は持っているというスタンス。一罰百戒という形になるだろう。懸念されるのは自主規制とお互いの刺し合い。
 また、それってそもそも著作権なのか? という議論は残っている。

 この後、他にも幾つか質問が出た。

質問:
 韓国では米韓FTAに伴いフェアユース制度が導入されているが、韓国でどういう問題が起きているか。日本で適用した場合の懸念点

→山田教授:
 韓国の専門家に訊いたが要領を得なかった。そもそも韓国でもあまり認知されていない? むしろ情報がほしい。

質問:
 フェアユース実施時の権利者の反応について。また、パロディ利用に水を差すのではないかという懸念は?

→山田議員:
 現行法でも権利者は守られている。めんどくさいから権力任せにしたいのではないか。
 今回の次第の懸念は、「なんだかよくわからないけど怖いね」という不安感。

 この件に関して、勉強会主催の「うぐいすリボン」の荻野氏より、報告。

荻野:
 権利者からすればフェアユースは権利の切り下げですらある。権利者からすればフェアユースは本当にイヤ。

質問:
 フェアユースで同人誌は守られないとはどういうこと?

→山田教授:
 そもそもフェアユースがあるから許されると言うものではない。あくまで裁判の時の武器。どっちみち二次創作は裁判上等でやらないといけない。
 また、アメリカから見れば、日本の同人誌文化はフェアユースと同等。むしろアメリカの方が規制は厳しい。アメリカは訴訟大国なので、裁判用の環境整備が必要で、その為のフェアユース制度。日本は訴訟にいく前のことを考えないといけない。
※注 注釈というわけでは無いが、ならば「フェアユース」という言葉は使わない方がいいのでは? という疑問を持ちました。

 ここまでで、予定時間が来てしまったので、会議終了。本日21時までの「緊急声明」への賛同の呼びかけを以て、閉会しました。

 「緊急声明」への呼びかけはTwitter並びにGoogle+で既に行ったので、そちらに任せるとして。
 著作権制度の抜本的改正の必要性と、それを議員立法で行うことによるに日本政府へのカウンターという話には、大変興味を引かれました。
 以前、もうかなり昔になるが、一太郎訴訟の際に関して書いた文書で、ソフトウェアに関して特許や著作権という枠組みでは到底収まりきらない部分が有り、新しい権利制度を創設するべきでは無いか? という事を触れています。
 これを、ソフトウェアに限らず、商業著作物や映像コンテンツ等といった「新しいメディア」を包括する形で権利と利用のバランスの取れた制度を作れないか。という事を感じたというか以前から考えていたのですが、改めて感じた次第です。
 TPP交渉自体が今後どうなるか、全く先が見えませんが。


ツヨシの青い空


すっげだるい。マジだるい。だるいなんてモンじゃ無い、午前中はほんとこのまま一生を終えるのかしらんとか思った。

先週頭に双極性障害(躁鬱病)の躁が突然来て、その後ずっと現在に至るまで欝が続いている。自分の場合の欝は、気分が滅入るというのもあるが、思考回路から消化器系から循環器系から、あらゆる体内器官をサボタージュに追い込んでくれる割と性質の悪い鬱状態なので、本気で何も出来なくなる。寝たきりだ。いや、それでも寝れるならいい、そこで「眠いのに寝れない」が発動すると、ほんともう、誰か殺してくれと思うことすらある。

暗い話から始めてしまった。
ほんとは明るい内容の動画の話なのに。

今から7年前、浦添で転職したばかりの頃、自分は当時珍しく元気で、このままなら普通の人と同じ人生歩けるとか思い込んでた頃。
物理学科の同級生で今は福岡にいるTN君が、結婚することになった。
しかし割と急だったので、沖縄にいる連中は殆どがいけない。そこで、TN君と同じN研究室出身で、TN君の人生のライバルであるNT君が、色紙にみんなのお祝いメッセージを集めるため、沖縄本島北部の辺土名高校(当時のNT君の勤務先)から南部のニライカナイ橋(この辺には同級生住んでないんだが…)を経て那覇空港から福岡空港を経て結婚式場に辿り着く、というとりあえず感動しとけ系の動画である。

ほんとはもっと前にアップしたくて、NT君以外の出演者全員の了解は取れたんだけど、主役のNT君がクビを縦に振らなかったので、お蔵入りになってしまった。

今回、ほんのちょっとした気まぐれで、事後承諾という形でアップすることにした。…よく考えたらこれ、BGMも許諾とらんといかんはずだが…まあ文句言われたらその時に対応しよう。

 ちなみにこれ撮影しているとき、ちょうど沖縄県は、現地では国政選挙より重要という沖縄県知事選挙のまっただ中だった。大田革新県政の副知事だった仲井眞弘多と、大田革新県政与党の中心的存在だった沖縄社会大衆党委員長の糸数慶子の、大激戦がくり広げられていた。
 そんな中我々は、読谷村役場だの沖縄電力本社だの普天間基地の目の前にあるキンタコだの、そんなところをうろついて怪しい行動を繰り返していたのだ。ちょうどニライカナイ橋で撮影を始めた頃、一台の沖縄県警のパトカーがやってきて、我々と少し距離を置く形で停車して、中から我々を監視し始めた。
 ちなみにこの時のNT君の姿は、動画の通り空手着に日の丸はちまきという、どう見ても一般人を超越していた姿をしていた。沖縄にはこんな恰好でうろついている奴なんざぁ、いない。否、本土にだっていない、たぶん。少なくとも愛知県と福岡県にはいなかった。

そんな苦労もあって作成された動画なのである。このままお蔵入りというのも勿体ないと思い、また既に沖縄県外に移住した人は殆どが見ていないと思われる為、今回UPすることにした。

うお、以外と文章長くなっちまった…。一言程度で済ますつもりだったのに…。

 しっかしまあ、この頃は元気あったなあ…。あのときの元気の100分の1でも、欲しいわ…。

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AIR関係で皆さんに依頼したいことがあります


 AIR絡みで、ここを見ている方々に二点ほど依頼があります。
1.アニメ最萌
 アニメ最萌トーナメント(http://lovely.kakiko.com/animemoe2005/index.html)の本戦が始まっていますが、AIRキャラが軒並み非常にキビシイ立場に立たされています。
 特に明日8/25は、同じAIRキャラの遠野美凪と裏葉が対決させられる上、もう一人の相手が「ネギマ」の人気キャラという、大変に厳しい状況なのです。
 
 是非、皆様には遠野美凪にご支援くださりますよう。荒野草途伸もギリギリまでSS投下支援できないか考えます。SS投下支援決定しました。
2.AIRアンケート
 てりぃさんとこでやっている劇場版AIRアンケートに、協力を呼びかけたいと思います。
 私としても、この結果は気になるところですので。
 「AIR関係ないもん、知らないもん」っていう方は、この機会にAIRを知ってください。
 これもお願いです(笑)
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劇場版AIR視聴


 我々は何故AIRを語るのか。それは、また夏が来るから。
 って、もう8月も半ば過ぎてるし!
 昨日、TV版AIR5巻と劇場版AIRのDVDが届いた。本来の発売日は先週だったのだが、クレジットカードが限度額に達していたため、支払日まで決済が出来ず届けられることもなかったのだ。
 ったく、限度額10万って低すぎだよやっぱ・・・。
 まあそんなわけで、とりあえず二本とも見た。今日はそのうち、劇場版について語ろうと思う。読み飛ばさないで欲しい。
 さて。劇場版AIRであるが。一通り見た感想としては、「意外に見れた」。これまでさんざん、悪評を聞いてきて、さらに6月頭に30分視聴版をネット配信で見たときに「ああ確かに」と思ったので、かなり酷い出来だと思いこんでいたのだ。
 少なくとも、原作AIRとはなんだか別物である。既に自分の中でそういう認識が出来上がっていたが為に、「これはAIRではない」という前提意識の元で見ることが出来たのだ。
 そして思ったことが、“AIR”と関係ない一本のアニメ映画としてみればそんなに悪い出来ではない、むしろ良い方に分類しても良いのではないか、ということなのである。
 そういう感想を持ったうえで、さらにもう一回見てみた。そうすると、これまで違和感の固まりでしかなかった「原作AIRとの違い」が、逆に意味のあるものにすら見えてくるのだ。
 不登校の観鈴、おしとやかな神奈。痴女晴子は敬介から姉さんと呼ばれ、人間嫌いの往人が人形劇で大もうけ。飛べないはずの“そら”は空を飛ぶ。剣の達人であるはずの柳也はコマで敵を倒す。全て原作と正反対である。そう、ここまで徹底して正反対にしてあるのだ。
 これはつまり、「この作品は原作AIRとは違いますよ」という制作側のメッセージなのではないだろうか。
 無論、そういう原作と乖離したものを作ってしまうことの是非はあるだろう。が、それはそれとして置いといて、一本の映画作品としての「劇場版AIR」そのものは評価しても良いのではないか。そんな感想を持った。
 おそらく一般人には、いつだって急展開なTV版よりも、こっちの方が受け入れられやすいのではなかろうか。
 まあでも、さすがに「海辺でどんどこ」はキましたけどね。あまりの違和感に腹抱えて笑ってしまったくらい。
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魁先生を侮辱する奴はこの私が許さん


 いやまさか、こんな事態になるとは。
 クロマティさん、「魁!!クロマティ高校」差し止め申請(asahi.com)だ、そうである。
 いやー、なんか正直な感想として。洒落のわからん人やなー。もしやらせでないなら。
 て言うか、「パブリシティー権」って何・・・? そんな権利が存在するの?
 仮に存在したとして、これをその権利を主張できるケースに当たるのか? 商標ですら、その独占的権利はかなり制限されているというのに。ましてや審査も経ていない、いい加減な権利がそんな簡単に通用して良いのか?
 もしこれが名称使用権の侵害とかいう話なら、じゃあ「クロマティ」の前についている「魁」はどうなりますか。そうですよ、AIRの美凪シナリオやCLANNADの藤林姉妹&勝平シナリオを担当した、魁先生ですよ。おもいっきりかぶってるじゃないですか。しかもCLANNADの主人公なんて「体がガラクタで出来た不良」だから、まんまメカ沢そのものですし。・・・あ、これだとKeyの側が侵害していることになっちゃうのか?
 まあそういうアホ話はおいといても。正直、もしこの裁判でクロマティ(高校じゃない方)が勝ったら、風刺系の著作物は全滅に追い込まれかねないと思うんですけど。評論も影響受けるかもしれませんね、著名人を対象にすることで売りとする文章なんて、幾らでもありますから。新聞・雑誌も安易に人の名前載せられなくなりますね。うわー、じゃあ一体何を報道すれば良いんだ? 黒塗りされた公式文書発表のみですか。もしくはレッサーパンダ。
 すいません、少々怒り気味ですので、かなり毒入りです。
 て言うかこれ、絶対クロマティ本人が訴え起こしたんと違うだろ。誰かが焚き付けたんだろ。んっとにろくなことしねえな、オイ。
(7/15追記)
 「クロマティ高校とクロマティさんは関係ないことを明記する」という条件で、和解したそうです。とりあえずホッ。
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劇場版AIRネット配信


 広告提携してる関係もあって、TV版AIRの4巻以降はDMMで注文したのですが。そのついでに、劇場版AIRのDVDも通常版で注文いたしました。コレクターズ・エディションだのスペシャルエディションだの、そんなのまではさすがに。TV版初回限定の麻枝准メッセージカードですら、うーんと唸ってしまったのに。
 
 でまあ、その劇場版AIRの件。
 えーと、よそのblogなどでも取り上げられていることですが、アニメイトTVにて、劇場版AIRの冒頭30分の、オンライン配信が開始されたようです。
http://shop.frontierworks.jp/digital/web_anime/detail48.html
 期間は6/16(木)まで。
 劇場版は結局見ておらずDVD待ちの私めも、視聴してみました。
 感想。
 ・・・・・・・・・・・・。
 あの、失礼ですが、これって何という作品でしたっけ? 私の知っている「AIR」という作品とは、随分違う気がするのですが。
 いやもう。いきなり観鈴が不登校にされてるし。往人が人間嫌いの家族否定論者だし。晴子は国崎家に泊めるのあっさりOKするした挙げ句スケスケネグリジェだし。川口さんが意地悪そうなコギャルだし。神奈は大人しい姫君だし。柳也コマサムライだし。
 ついつい、「U-1」なんて言葉が思い浮かんでしまいましたよ。
(注 U-1:AIRの前作「Kanon」の二次創作SS等で、主人公相沢祐一を、作者にとって都合のいい若しくは好みの姿にするために、原作設定を無視し大幅な改編を加えてしまったものがある。そのようなSS、若しくは「相沢祐一」のことを「U-1 SS」「U-1」と呼することがある。)
 演出面では。iAcnが言っていた「どんどこどんどこ」は、まあそれほど気にはならなかったですけどね。まだ前半だからかなあ? しかしそれ以外の、あまりにも不自然な演出(画面分割とか、止め絵とか)は目に付きました。
 今日見た「雪の女王」でもなんか止め絵が使われてたし、出崎監督はよほど止め絵がお好きのようで。でも使うんだったら、もうちょっと意味のあるシーンで使って欲しいなあ・・・。もしくはTV版の「国崎最高」シーンみたいなのか。
 とにかく。原作AIRを知っていて原作好きな自分としては、「到底他人には勧められない」という感想を持ちました。いや、もう少し正確に言えば、知らない人にこれがAIRなんだと思って欲しくない。
 これまでにも、良い原作がアニメ化されたら駄作になっちゃったというのは結構ありましたけど。ここまで落胆したことはないですよ。
 とは言え。ここまで突き抜けてると逆に、原作全く知らない人が見たら駄作とは感じないのかもしれない。単に面白い話がつまらなくなったというんでなく、全くの別物と言っていい出来ですから。
 はあ。東映は一体、どういう意図でこれ作ったんかねえ。
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劇場版AIR DVD <コレクターズ・エディション><スペシャル・エディション><通常版
予約受付中 DMM


劇場版AIRパンフの件


 まずはお詫びから。5日付文書で荒野草途伸は「出﨑監督はAIR原作の内容を知らない」という理由で出﨑監督を批判しておりましたが。この根拠は、パンフレットにそう書いてあるという、噂にとどまるもので、明確にそう書いてあったわけではありませんでした。不明確な情報源を元に出﨑監督を批判したことをお詫びいたします。
 ごめんなさい。
 で。結局映画自体は見てないのですが、パンフレットだけ入手することに成功したので、読んでみたのです。で、それに掲載されている出﨑監督のインタビューによると。あくまで荒野草途伸の主観ですが、監督はAIR原作の内容自体は、把握しているのではないかと。そう思えたのです。根幹になるテーマは少しはずして捉えているなとは思いましたけど。まあでも、少なくとも見てもいない人間に批判される筋合いのものではないですね。
 つーことで。これ以上の評論は、劇場版実際に見てからにしたいと思います。(99%、DVD買ってということになると思いますが・・・)
 しかし、この件で一部の同志(=Keyファン)が、出﨑監督のファンクラブの掲示板に突入していって、騒動になっているようです。
 同類ですし、彼らの気持ちはわからないこともないのですが。「ファンクラブ」というのはそれを好きな人が集まるための場所であって、決して批判したい人がわざわざ出かけていくような所ではないと思うのです。言いたいことがあるなら、葉鍵板なり、自分のWebサイトなり、いくらでも手段はあるわけですから。
 もし、万一あそこを荒らしている人がここを見たならば、どうかもう引き下がってくれるようお願いしたいです。
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劇場版は・・・・・・


 2日寝てたらとりあえず風邪は治まった模様。
 普段からひき慣れてるから対処もしやすいし、治りも割と早い。病弱も悪いことばかりではない。
 寝てる間に、劇場版AIR公開である。自分はポリシーの関係で見に行けない(日常の愚痴2004年4月4日付文書参照)ので、某葉鍵板の書き込みなんかを見て、状況を楽しんでいたわけですが。
 ・・・うーん。もしかして、このまま葉鍵板だけ見てた方が面白い?
 という内容だったらしいです。

参考:
http://blog.livedoor.jp/seochan_k/archives/13658800.html
http://d.hatena.ne.jp/r34net/20050205

 いやまあ、解釈は読み手によって違う、出来るものは作り手によってもっと違う、ということは、わかってはいるんですけど。
 いくらなんでも、監督が原作の内容知らない、っていうのはあんまりじゃないですか?
 例えば川端康成の小説が映画化されたとして。映画のパンフレットで監督が「この小説読んだこと無い」なんてあったら。そんな映画、誰も見ないし、批判されますよねえ・・・?
 まあそれでも、原作を知らない人が見れば、そこそこ見れるものらしいので。もしヒマだったら、荒野草途伸の代わりにでも見に行ってやってください。できればカップルで(笑)


続・流離いのゴーヤ売り


 昨日の妄想の続き。
 1800年後の夏。道ばたでゴーヤを売る、一人の青年がいた。
 青年の周りには主婦が二人。消費者の興味を惹くには、ゴーヤの値段は高すぎた。
 青年(29歳)は旅の人。ゴーヤを売りながら生計を立てている。
 彼が拠り所とするものは二つ。それは太古の昔よりずっと受け継がれてきたもの。苦く、切ない気分にさせるゴーヤの、種。そして、遥か海の彼方にいるというイボイボを持った少女、その思いを受け継ぐ女の子を捜すという、使命。
 それは千八百年に渡り、幾重にも繰り返されてきた使命。
 ある日、彼は空腹のため南セントレア市で行きだおれてしまう。そんな彼に、話しかける少女。友達がいないというその少女との出会いをきっかけに、青年の南セントレア市での暮らしが始まる。
 夏の日差しの元。空には、中部新国際空港から沖縄に向けて飛び立つ飛行機。消えゆく飛行機雲を見送りながら、二人の長い長い夏は始まってゆく。
 ・・・すいません、まんまAIRのパクリです
 そんなわけで、また、AIRの話。
 劇場版AIRの、プロモーションムービーが公開になった。
http://www.air2004.com/asx/p05010029_xfwe_bb.asx (WindowsMediaPlayer版のみ)
 まあ、ごく普通の映画のプロモーションムービーなのだろうか。この手のことはよく知らないのだけど。ただ正直、これだけで今までAIR知らなかった人に「映画見に行こうか」という気にさせるものかというのは、疑問ではある。
 せめて公開時期が夏だったら、季節感が出ていてもっと効果があったかも知れないが・・・。
 でも、変なパクリネタぶちかましてAIRの評判落とす奴よりは、ずっとマシかな・・・。
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