ここにいるよ~リトバス2期Reflain~第3話~感想~


 モブという言葉がいつ出来たのかはわからないが、結局これってどういう意味なんだ?

 2期3話。唯湖編も3話。
 うーん。ううーん。これは一体…。唯湖を一体どういうポジションに位置づけたいんだ???

 厄介そうなので唯湖についてはひとまず置いとくとして。話の流れ順に他の子達の動きを拾ってみることにしよう。

 一人雨の中たたずむ恭介。敗北した姿を現しているのか、今起こっている状況に不満な様を表しているのか、雨が降ってるから花火打ち上げられなくてしょげているのか。
 意味深だけど…その意味はちょっと分からないな。ただ一つ言えるのは、アニメの恭介は中二病ということだけ。

 前回から、やたら強調されている「能美クドリャフカ」の文字
 リキからガン無視されちゃってるけどクドはちゃんとここにいますよ、という主張の現れでしょうか。と同時に、1期22話(クド編2話)でも同じ事が起きてるんですよ、というメタ方面での示唆も含まれてるのかもしれません。
 
 教室の後ろには美魚葉留佳小毬が、ちゃんといます。理樹はガン無視していますが、ちゃんといるんです。
 この後のシーンで、鈴も加わって4人で楽しそうになんかやってます。鈴には見えていて、でも理樹には見えない。鈴はもう大体の事情を知っているから? ってこと何だろうか。

 理樹「恭介が知らない事なんて何もないんだから」
 ↓
 電話でない
 
 これは…どういうことだろう。理樹の恭介信仰が世界を見えなくしてしまっている、という示唆なんだろうか。確かに原作だとこの後鈴ルートでそういうお話になっていくし。その伏線なのかも?

 そして唐突に出てくる唯湖の過去編。原作にはいっさい出てこないオリジナルの話ですが。
 えっとね。唯湖が感情が理解できないという設定は確かにあります。あるんだけどね。唯湖の場合頭で感情をエミュレートしているからそれに関して日常生活には支障はなく、強いていえば性欲とか抑制できない、というそういう話だったはず。少なくとも、家庭生活は円満で、笑わない子だから母親が発狂してるだなんて設定はなかったはず。
 ちょっとねえ。これは駄目だよ。outout。酷い原作改変ですよ。しかも、このあとの話にこれがどう繋がってるのかさっぱりわからないし。何のためにこれ入れたんだ。

 しかもですよ。この直後に唯湖がとんでもないこと言い出します。

唯湖「何が起きても鈴君を守れ」

   なんだそれ

「鈴は保護すべき対象であり、だから理樹は鈴を守るために強くなるべきである」
 これって、原作で恭介が犯した最大の間違いなんですけど。これと同じ考えを唯湖までもが持ってしまっていると???

 原作だと唯湖は恭介の方針に反抗している、というより、女の子全員が、恭介が犯している過ちに対して修正を試みている、というのが原作の(特に鈴後編以降の)話であり、それが最後のゆめの小毬と鈴の対話につながっていくわけです。鈴を、男に依存して守られるだけのひ弱な存在ではなく、自分で物事に対処していける子に育てて送り出す、という目的は、はるかな編やクド編でも随所に出てますよね。
 ただ唯湖はその辺の立ち回りがあんまりうまくないから、恭介に対し割と露骨に反抗してしまった、ってこと何じゃないんですか?

 1期18話でも、(原作では恭介に反乱を起こす)唯湖と謙吾が恭介と一線を引いている様がわかりやすく描かれていたし、アニメでも当然同じ解釈で行くと思っていたのに。

 なんかねえ。前回から一抹の不安を感じてはいたんだけど。一部ではびこっている、恭介を絶対視して、恭介のやったことがすべて正解で、あの世界も登場人物も全部恭介が操っている、という盲目的恭介信仰に迎合しちまってるんじゃないだろうか?
 …そんな話だったら、もうアニメリトバス見る価値なんて無いんだけど。

 そうではなくて、何か壮大なトリックを仕掛けているんだ、ということを期待したいところですわ。

 
 何はともあれ、唯湖一体どういう立場で今はどういう存在なのさ、というところですね。
 原作だと、あの世界に残っているのは唯湖の理樹に対する想い(心残り? 未練?)であって、で、佐々美ルートのラストで残ってしまった唯湖の思いを回収しに行くわけですが。これではなくなった、のは間違いないでしょうね。

 

 で、次回予告の恭介の台詞「俺はこの恋を待っていた」。
 うーん。理樹と鈴の恋愛が恭介の押しつけなんだという路線は、原作のままということなのかな…?
 いや、もし恭介万能論に迎合してたら、押しつけじゃない、かっこいい兄貴がすばらしい恋愛を用意してくれたぞ的な展開になりかねないけどさ。

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