月別アーカイブ: 2013年12月

リトバス2期Reflain~第12・13~感想~


 コミケ組の皆さんおはようございます。

 先週の放送で佳奈多編が2話しか無い事が確定して、もう何か全てにやる気を失っておりました。一人3話確保してあるっつー話だったじゃないですか…。

 残りの感想ももう書かないつもりでいましたけど、やっぱりやりかけた以上最後まで書こうかなと。

 生きるとは諦めることなんだと。

 今更分割しても仕方ないので、11話12話まとめて。内容的にもセットにした方がいいですしね。結果的には。

 えっと。まずは、主人公はやっぱり鈴だったんですね。いやあ、てっきり理樹だと思ってたよ。鈴が理樹を犯すお話だったんですね。いや、鈴のローアングルがやたら目立つ気がしたからさ。
 駄目です。理樹を犯すのは佳奈多です。

 まあそれは置いとくとして。鈴が随分自発的に動いてますね。ゲームだと結局理樹の指示に従ってるだけでしたが。そうか、だから敬語ミッションはカットされたのか。
 他にも、鈴のトラウマとか、理樹の両親の死因とか、理樹の病状とか、「そういう設定だったか…」というのが結構多いですね。特に鈴のトラウマの原因。これって、鈴は結局、葉留佳と似たような目に遭ってたって事なのか? いや、これは全く想定していなかったなあ。
 今、棗家と三枝家は実は遠縁、という突拍子も無い設定が頭に浮かんじゃいましたよ。いやこれだとね、恭介が三枝家の事情知っててもおかしくないってなるし。恭介が鈴よりも葉留佳の方がむしろ似てるってのも説明できるし。佳奈多にあてがわれた遠縁の婚約者も、実は恭介だったって話に。
 駄目です。佳奈多は理樹を犯すんです。

 その佳奈多ですが。最終回でちらっとだけ出てきました。本当に、ちらっとだけ。あーちゃん先輩と一緒に。それともう一人の風紀委員…結局この子が四葉なのか? しかし、台詞が無いのはしょうがないにしても、本当にちょっとだけだなあ。いや、こんな1カットだけなら、逆に佐々美さんと愉快な仲間達も入れてあげても良かったのでは? と思ってしまいます。

 そんな恵まれない彼女達のためにこんなものを用意してみました。

 佐々美の取巻人気投票

 
 
 あとね。理樹が葉留佳をお姫様だっこしてるシーンあるけどね。あの、無理だから。なんかね、以前「こたつで寝てたら旦那が布団まで運んでくれたんだけどお姫様だっこじゃ無くてずるずる引きずっていったのが不満」といってた女性がいたんですけどね。無理だから。並みの男がお姫様だっことか、無理だから。赤ん坊ですらあんだけ重いんだよ。
 て言うか、他の人はちゃんと理樹と鈴の二人がかりで運んでるのに。なんでここだけ。もう現実世界での話だから、象徴とかそういうの関係ないはずだし。

 その葉留佳は、ラストシーンでクド抱きかかえて走ってますけどね。…まあ、クドくらい小さければ…いややっぱきついと思うけどなあ。

 …あれ? もしかして、「まだ虚構世界ですよ」設定って事??? だから遥か彼方に続く、って事なんですか?

 でも2話なんですよね。特報とか無かったし。

 とりあえず「僕たちの戦いはこれからだ」って事だと解釈しときます。はい。

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iイスラム金融


 「イスラム金融」の世界に、日本の銀行が大変関心を示しているらしい。というより、もう既に進出を始めているらしい。

 イスラム教には「金融で利益を得てはいけない」(利息を取ってはいけない)という教義があり、欧米やアジア諸国のようないわゆる銀行業が、母国と同じように資金を融資して利息で利益を得る、という手法をとることが出来ない。イスラム教は不労所得を厳しく禁じており、利息は不労所得である、という考え方からだ。
 これを回避する為に、「物品の商取引を介した資金融通」いわゆるイスラム金融と呼ばれる手法がある。
 仕組みが複雑で理解するのが困難であるとよく言われる。確かに欧米や中国でわざわざこんな手法をとる必要性は無いので、仕組みを聞いても何故こんなめんどくさいことをという思いが出てくるし、それが理解を妨げるのかもしれない。

 ところが。日本には実は、似たような仕組みが既にある。
 
 街角の、ちょっと裏通りに値するような場所で、こんなような看板を見たことは無いだろうか。

「クレジットカード 現金化」

 昔は、暴力団のマネーロンダリングの為に自分のクレジットカードを提供する、とか、そういう手合いの商売だったらしい。が、暴対法が施行されて暴力団と関わること自体が大変なリスクとなっているので、今はそういう手法を使った商売はしていない。

 代わりに主流になっているのが、「ショッピング枠の現金化」である。
 これが、前述のイスラム金融と同じ原理で動いているのである。

 実例を出そう。沖縄県浦添市に住む、Xさんという人がいたとします。はい、数年前の私となんか似ていますが、そこは気にしてはいけません。Xさんは「ショッピング枠の現金化」の仕組みに興味を持ち、試しに5万円を借りてみることにしました。そこで、沖縄県内のとある業者にメールを出しました。
 すると、半日程で返信がきました。メールには、県内の某大手家電チェーン店に行くように、指示されていました。

 某大手家電チェーン店に着いたXさんは、そこで指定された携帯の番号に電話をかけます。すると、○○という店員と話をするよう告げられます。その店員がどこにいるか、レジで訊こうとすると、待ち構えていたかのように本人が出てきました。
 Xさんは指示通り、6万円分の商品を買いたいとその店員に申し出ます。何故6万円なのかは、後で解説します。
 店員さんは、最近ではiの付く超有名な音楽プレイヤーが人気ですよ、等と世間話の振りをして話しかけてきます。頃合いを見て店員さんが、よろしければ代わりにお選びしましょうか? と持ちかけてきます。Xさんは、別に自分が引き取るわけでは無いので、なんだってかまいません。トラブルにならないように念押しだけすると、実はもうセットになっているものがあるのですが、ご覧になりますか? と。なんだっていいのでXさんが了承すると、店員さんは奥からiの付く超有名な音楽プレイヤーがいっぱい入ったカゴを持ってきます。

「こちら全部お買い上げ戴くことになりますが」
「でも引き取って貰えるんですよね」
「はい」
「ならそれで」

 商談成立。そう、これはあくまで「商談」なのだ。

 てことでXさん、カゴいっぱいのiの付く超有名な音楽プレイヤーを、お買い上げ。ここで、クレジットカードの登場となるわけである。精算はその某大手家電店のレジを使うので、大概どこのカードでも使えるし、「商品を買う」わけだから使われる枠は当然ショッピング枠だ。
 Xさん、そこで一つ思いついたことがあった。
「…Edyでも、支払えますか?」
 Edyは沖縄県が全国普及率1位の、現在は楽天グループに買収されてしまったビットワレット社の電子マネーである。沖縄の中堅以上の店舗ならまず使える、というかもはや使えないと商売にならない。
「はい、できますよ。ポイントカードはお持ちですか?」
 あくまで某大手家電チェーン店で買い物をするだけだから、普通に買い物をする際に使える決済手段は全部使えるし、ポイントもちゃんと付く。ということらしい。

 そして精算終了。あのカゴいっぱいのiの付く超有名な音楽プレイヤー、どうするのかなー、と思っていたら、店員さんが「受け取りの方が来られるまでこのままお預かりしておいてよろしいでしょうか?」と。自分で持っていても何のメリットも無いので、Xさんはそれで承諾。
 レジから少し離れたところで、Xさんは再び電話し、購入完了を伝える。相手は、2時間以内に沖縄海邦銀行のXさんの口座に5万円振り込むと告げ、電話終了。

 かくして、Xさんには、沖縄海邦銀行の口座に5万円の現金が入り、Edyとクレジットカードの利用履歴には合計6万円弱分の利用履歴が残ったわけである。
 この差額の1万円弱が、業者の得る利益、実質的な「利息」になるわけである。

 整理しよう。

  1. まず、Xさんは、6万円弱、具体的金額にする為に仮に58,900円としようか。この値段で、iの付く超有名な音楽プレイヤーを購入した。
  2. 購入の際には、電子マネーedyとクレジットカードを使用した。
  3. この、iの付く超有名な音楽プレイヤーを、すぐに業者に売り払った。売値は5万円丁度。
  4. 5万円は銀行口座に振り込まれ、Xさんはいつでも自由に使える状態になった。
  5. 業者は新品のiの付く超有名な音楽プレイヤー数個を入手した。この時価は不明。
  6. edyのチャージに必要な料金や、クレジットカードの売掛金は、Xさんが後日責任を持って支払わなければならない。その合計金額は58,900円。
  7. edyや家電店のポイントが2,000円程付いている。これは現金化できないが、Xさんが本来の目的通り使うのは自由。

 つまりXさんは、今5万円を手にする代わりに将来的にカード会社に58,900円を支払わないといけない。8,900円の利息が付いているのと一緒だ。単純に利率を計算すると、17.8%。

 これが普通にお金を貸している場合だったら、返済期間に応じて年利を計算し直さなくてはいけなくなる。
 が、このやりとりは法律上「商取引」になるので、利息制限法など金利を規制する法律の規制は、受けない。

 そう。ここがまさに、イスラム金融と同じ理屈になるのである。

 実際のイスラム金融では、5万円だのiの付く超有名な音楽プレイヤーだのという、そんなレベルでは無いだろう。もっと規模が大きくなるはずだ。
 また、実務面では、取引そのものをイスラム法学者が事前審査してイスラム法に反した取引は却下する、という仕組みになっているらしい。
 が、取引そのものの基本的な考え方としては、これと同じである。と、断言してかまわないと思う。

 欧米からはなかなか理解されないイスラム金融が、日本の金融機関は割とすんなり理解して既に進出を始めている。それは、日本に既に同じような仕組みの金融市場が存在していて、そこのノウハウを持って行けば割とすんなり融資業務を始められる。そういう事情もあるのかも知れない。

 日本はキリスト教国では無いし、歴史的にイスラム圏に対しては中立の立場を取ってきたことが多かったので、信頼されやすいというのももちろんあるだろう。

 ただ一点懸念点として。この「イスラム金融」というのは、あくまでイスラム教の教義、もっと踏み込んでいえばイスラム教徒の倫理観・道徳観に根ざした制度だ、ということである。似たような制度として「喜捨」というのがあるが、これは欧米だと寄付文化という形で社会に根付いているのに対し、日本にはそういう文化は全く無い。それどころか生活保護受給者を保守政治家がいじめて楽しんでいるような、そんな文化だ。

 そんな日本人が、ひたすら利益追求を目当てにイスラム金融事業を展開していったら。間違いなく、イスラム圏の猛反発を食らうだろう。

 そこだけはどうか気をつけて、事業展開して貰いたいものだ。折角の、日本がアドバンテージを取れる数少ない分野なのだから。

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リトバス2期Reflain~第11話~感想~


 1985年1月28日。長野県長野市の大安寺橋で日本福祉大学の学生らを乗せたバスが川に転落し、乗客の半分以上が死亡する大事故がありました。全国的な扱いはどうだったのかわかりませんが、東海地方では連日ニュースで取り上げられ、小学生の間でも話題になる程でした。
 当時三重県伊勢市に住んでいた11歳の麻枝准少年は、この事故を見て何を思ったのでしょうか。

 11話。1期からの通算で35話目にして、ついにリトバスの世界観が明らかにされました。…というには、ちょっとあっさり流してしまった気もしますが。
 …いや、違いますね。原作だとここで全部説明しきってるんですけど、アニメはこの辺りで改変入れてることが確定したので。まだ全部じゃないです。
 次回は小毬の、原作で言うところの「最後のゆめ」に該当する話になるわけですけど。このお話、1期24話で既にやってるんですね。なんか中途半端な形で終わりましたけど。なので次回は、この続きをやることになるのでしょう。

 前回の記事で3つ挙げた疑問点のうち、2つはこれで解決することになるでしょう。もう一つも…おそらく次回で回収するんじゃないでしょうか。とことん恭介視点であり、恭介の驕りと焦りがダイレクトに世界に繁栄されてしまっている。といったところなのかな。

 それを象徴するかのような恭介の台詞が一つあります。「鈴は可愛い女の子。ずっと側で見ていたかった」。いや、ただのブラコン発言だろといってしまえばそれまでなんですが。
 どういう意味にせよ恭介は鈴を溺愛していて、何が何でも鈴だけは助けたかった。から、鈴以外で唯一無事だった理樹に「鈴を守る使命」を植え込もうとして、その為に鈴かわいいよ鈴状態にしていた。というのがアニメの設定なのかな、と。原作だとこれは要素の一つであってもっと複雑な事情があるんですけど、そこは尺の都合とかで単純化されたんでしょう。
 他の人間を犠牲にし、理樹に一種の洗脳を施してまで、妹である鈴を守ろうとした。9話に出てきた「人の倫理を踏みにじり」という言葉の意味を、ここに置いているのかも知れません。

 エンディングタイトルが「遥か彼方」ですしね。だからこの曲は特別なんですよ…。

 アニメの内容とは外れてしまいますが、原作サイドからの補強点として。この恭介の今の心境と同じになっている子がもう一人いるんですね。二木佳奈多です。
 どういう経緯でこの世界に入ってきたのは今以て不明ですが、佳奈多ルートの台詞から、何が何でも妹の葉留佳を守り切るという意志を持ってこの世界に来ていることがわかります。発想は同じなんですが、目的は正反対なので、当然恭介と佳奈多は対立関係にあります。…というのは佳奈多編のお話になってしまうんですけど、どうせ深くやらないんだろうし。

 そして。この考え方自体に異議を唱えている子が、小毬になるわけですね。誰かを犠牲にして生きのこるなんておかしい、みんなで生きのこる方法を考えよう。小毬なら当然こう考えるはずです。
 だから恭介の裏をかいて鈴に何か吹き込んでるんですね。あと小毬と佳奈多は微妙に仲が悪い…って、これはアニメではやらなかったなあ、そういえば。

 さて。今回久々に女の子メンバーズが復帰しました。ずっとどこかに隠れて理樹と鈴を見守っていた。と、簡単に言ってしまえばそんなところでしょうか。そしてリトバスメンバーズの結集でこの世界が作られたことを恭介は語っています。映像的には、波紋の上を光の玉が飛び交う場面ですね。
 が、一方で恭介はこんな事も言っています。無数の光の玉が昇華していく廊下で、「みんなと過ごしたこの場所を見て回るか」と、こう言っているのです。リトバスメンバーだけじゃない。この世界にいた全員が、恭介に協力していた。ということが、ここからは読み取れます。
 1期で恭介は、野球の試合を行う為に、方々に頭を下げて回ったと語っています。表向きは試合への協力依頼ですが、これは裏側では、救済世界への協力を学校の生徒から関係者から、手当たり次第頼んで回っていた事の示唆でもあるわけです。佐々美一派や高宮勝沢も含まれるのか? 含まれるんでしょう。本人だからこそ、何度も何度もループさせられた高宮さんはブチ切れてるんです。
 この「手当たり次第頼んで回る」という描写は、クドわふたーでも出てきますね。こっちは対象が全地球規模になってましたけど。

 さて。次回は、謙吾にして「悪の化身」と言わしめる、小毬ちゃんのお話。全然関係ないけど、小毬のどSっぷりって美魚や佳奈多にも匹敵するような気もする。

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リトバス2期Reflain~第10話~箇条書き~


 なんかもう、なんやかんやといろいろあって。AT-Xでのリトバス放送時は朦朧としながら見てたし、放送終わったらそのまま爆睡してしまって、気がついたらもう木曜日。

 なので、感想文なんて到底まとめられる状態じゃないので、とりあえず疑問に感じた部分だけ箇条書きで抜き出し。

・女の子5人を恭介が選んだとか言ってるけど。原作だと女の子達は恭介じゃなくて理樹の元に集まってる、って唯湖が言ってるよね。美魚に至っては最終的に連れてきたの唯湖だし、だから恭介は「俺は西園美魚のことを知らない」って言ってたんじゃないの?

・なんでこの段階で小毬が恭介達と直接会話してんの。しかももう思い残すことはない、って。あんた心残りありまくりだから残ってたんじゃないんかい。

・鈴しゃべってないけど、どこ行ったの?

 以上。

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Xatosi RT 1207


Xatosi RT 1207

Twitterのサブアカウントで、ニュース系を中心にひたすらRTばかりするという行為をしている。こんなんに目を通してますー、ぐらいの意味であって、特別な意味は無い。特別な意味は無い。

特別な意味は無い。

いつも目安として、午前と午後に20~30件をRTしているのだが、今週は特定秘密保護法騒乱があったおかげで、RT数が膨大になってしまった。メモ帳に積み残しのURLが溜まってしまったので、整理する意味合いで放出しておこうと思う。ジャンル分けは、まあ、あまり気にしなくていい。

特定秘密保護法:
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エネルギー・資源・原発:
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経済:
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文化:
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そんなある日の日常:
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地方自治:
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沖縄:
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太平洋:
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ユーラシア:
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雇用・労働:
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青年の主張:
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食品・健康:
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社会:
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性差問題:
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政治動乱:
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歴史:
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自然科学・科学技術:
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生物:
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選挙:
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右翼利権の本音:
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さて、リトバス見るか。

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原点を探して


 最近になってふと思い出したことがあって、名古屋市昭和区にある八事まで行ってみた。

 八事には中京大学の本部キャンパスがある。19歳の頃、浪人2年目の私は、千種の河合塾に通いながら空き時間に市バスに乗って八事の中京大学に通うという生活を送っていた。
 中京大学に通っていたわけでは無く、キャンパス内にある放送大学愛知学習センターに通っていたのだった。その当時の自分は高校の同級生とすら連絡を取ることも無く無意味な空回りとしか言えない浪人生活を送っていた。2浪が決まったとき、私の中には大変な焦りがあった。このまま大学に入っても、同い年の連中とは2年分の差がついてしまっている。何とか取り戻せないものか。

 そんなときたまたま放送大学のパンフレットを手に取り、予備校に通う傍ら先行して大学の授業も受けておこう、と思ったのだった。
 親からも無茶だと言われたが、結果的にはこれで良かった。闇雲に受験勉強をするのでは無く、何のために勉強をしているのか、理由と目的をはっきりさせることが出来た。
さらに言えば琉大に入った後幾つか放送大学の単位を認定して貰ったのだが、まあ実質これのおかげで卒業できたようなところもある、のだがこっちはむしろ情けない話なのであまり深くは書かない。

中京大
八事交差点
 まあ、そんなことはさておいて。八事の中京大学である。写真奥の建物がそうなのだが、私が通っていた頃はこの建物はまだ未完成で、一部の教室と購買だけが使えた、ような記憶がある。

 手前の交差点寄りの所にサンクスが写っているが、ここは当時はサークルKだった。ユニーグループが一体何をしたいのか、私にはわからないが、当時はサークルKだった。お昼はだいたいここで買っていたのだが、ごくたまに、道を隔てたところにあるジャスコで買うこともあった。
ヅァスコ八事

 自分の記憶だと、左手にマクドナルドがあったように思うのだが…。これは記憶違いかも知れない。ちなみに現在はマクドナルドは地下のフードコートの中にあった。こんなフードコートは無かったと思う。学割を設定している店もあって、実質的に中京大学の学食の役割を担っているようだ。

 店舗内の写真はさすがに撮れなかったのだが、この中には食品売場もある。総合スーパーなのだから当たり前だ。というか昔はそこで飯を買っていたのだ。中京大の目の前にあることもあって、レジを打つ店員は学生バイト風の人が結構いた。

 そのうちのある一人の店員のことを思い出した。それが今回の話の、そもそもの始まりである。
その年の6月か7月頃だっただろうか。ある日、自分と同い年ぐらいのひょろーっとした若い学生風の男性店員が、おばちゃん店員に叱られているところを目撃してしまった。端で聞いてたら正直割とどうでもいいレベルの話だったし、何よりそんな目につくところで店員を叱責されても客としては困る。そう思ったので、私はその二人に近づいた。
 私が具体的にどういう行動を取ったのかは、全く覚えていない。もしかしたら途中で回れ右して何も見なかったことにして逃げ去ったのかも知れないが、その後すぐ地下鉄に駆け込んで電車の中で高揚していた記憶があるので、たぶん何かはやったんだろう。

 その学生がどうなったのかは、もちろん知らない。仮に同い年ならもう38ということになる。今頃は大阪辺りででも就職して、それなりに元気に働いているのだろうか。

 折角出てきたので、もう少しいろいろ見て回りたい。
 この八事からは、名古屋市営住宅の島田住宅行きのバスが出ている。
島田ゆき
 放送大学に通っていたところは、バスの標識案内を見たところで「フーン」としか思わなかったものだが。リトバスアニメが放映された今となっては、もう激しく反応してしまう。

 そのままこっちに向かっても良かったのだが、バス路線図を見ていたら気になる地名があったので、そっちに行ってみることにした。
八事バス停

川澄町
 川澄町。
 名古屋市立大学の南側に当たる。

 川澄舞は田村ゆかりで、川澄綾子がやったのは美坂香里、なのだが、何故か当時はあまり騒がれなかった。二人とも1つ下なんだということを知ったときは、ああまたかよという気分だった。堀江由衣で既に通過済みだったから。

 いいえ、私は井上喜久子さんより1つ下の16歳です。

 折角ここまで来たので、地下鉄桜通線で一駅移動して、御器所駅前に行ってみた。
 御器所近辺は、昔は「阿由知」という地名で、現在も道路名にはその名前が残っている。読みは「あゆち」。
阿由知
 残念ながらタイ焼き少女が走ってくることは無い。

 この阿由知という地、この近辺も含めて昔は池の多い土地で、元々は阿由池という池があったらしい。ここから桜通線で北に2駅行くと今池という駅があるが、その辺りも含めて、東は現在の日進市にいたる地域は広大な湿地帯だったらしい。この阿由池がなまって愛知となり、この湿地帯を所轄する郡は愛知郡となり、その名前が現在の愛知県の由来となっているのである。

 ちなみにこの阿由池、痴話喧嘩じみた伝説があって、男が自分を取り合って喧嘩することを嘆いた女がこの池に身を投げてしまった、とか言うような内容だったような。で、一節によるとこの男女というのは中大兄皇子・大海人皇子・額田王の3人なんだとか。それで、身を投げた池の周囲が額田郡と名付けられたのだとか。
 …はい、ちょっと調べて貰えれば、おかしいところだらけなのすぐわかりますね。この話、何の本に載ってたんだっけかなあ。学校で配られた何かだと思うんだけど。いいかげんなもんだ、学校が配る本なんてモノは。最近の教科書なんて右翼政治家が自分の思想に基づいた教育をしたくて、正規の手続きひっくり返して押しつけるシロモノなんだしね。

 ここから、桜通線を南方向に乗って、終点徳重まで。ここはさすがに、鍵とは何の関係も無い。…はず。そういう話は聞いたことが無い。

徳重駅前の池

 そして、徳重バスターミナルで地下鉄原行きの市バスに乗車。
 この途中にあるのが。
島田緑地
島田黒石
 はい、この辺が島田地区ですね。だからなんだって感じですが。
 この辺りは名古屋市内でも里山が残っていた場所だったのが、最近のもうバブルも遠い昔になった今になって、急激に開発が進み出して地元じゃ反対運動が起きてて、河村市長にとっては市民税減税以上に頭の痛い問題になっているのだとか。

 この後地下鉄原駅に着き、鶴舞線で西方向に。
 目指す場所はここ。
川名公園
 はい、厳密にはKeyじゃ無いですね。でもまあ、ONEってファンの間では事実上のKey作品とみなされてるし。

 この川名公園には、名古屋最初の生物共生空間(ビオトーブ)であるトンボ池がある、ということでそれを見てみようと思ったのだが。何か、無くなっていた。跡地らしいものはあったんだけど。
 これはどういう事情なのかよくわからない。いかにもその辺りの事情に詳しそうな人はいたんだけど、何かめんどくさいことになるのがいやで何も訊かず帰ってしまった。

 この時点でもう夕方になっていたので、地下鉄で久屋大通駅まで行ったあと、そのまま帰った。

 帰りの電車の中ですんげ気の利いたフレーズ幾つか思いついたんだけど、メモっとかなかったもんだから、忘れてしまった。
 て言うかもう2ヶ月前だし。

 自分探しとか、もはやそういうレベルじゃねえわ。

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リトバス2期Reflain~第9話~感想~


リトバス2期Reflain~第9話~感想~

アニメスタッフの方達にとって、謙吾はイチオシのキャラなのかなーと思うのですが。今回はそのイチオシしたいという意気込みを感じさせる回でした。

欲を言えば、あと12分、せめて10分の尺が欲しかった、と。ええ、もちろん無理難題なのでしょう、そんな中途半端な尺。ですが、むしろその無念さが伝わってくるのです。
今期のReflain、唯湖編では、尺の無さを逆手に取った見事なストーリー展開を見せてくれましたが、今回の謙吾編もそれに近しいものを感じます。尺が無い事への無念さ。それを、謙吾がずっと抱き続けている無念さと見事に重ね合わせているような、そんな気がするのです。
アニメではやらなかったですが、原作だと鈴ルートでこんなシーンがあります。鈴が戻って来て理樹が恭介に抗議したいと言ったとき、謙吾は一日だけ待って欲しいと言うのです。ですが理樹は、鈴は今泣いてるんだとだだをこね、結局恭介と不利な条件で対峙した挙げ句不正な手段で屈服させられてしまったのです。もし一日待ったら事態はどう変わっていたのか、それは結局不明です。ですが、この一日があれば、という思いを、もしかしたら謙吾はずっと抱き続けていたのかも知れません。
もっと時間があれば。そこがかぶって見えるのです。

暗い部屋で恭介をなじる謙吾。不正な手段で勝ちを取った挙げ句引き籠もっているのですから、そりゃあ激おこぷんぷん丸でしょう。ですが一方で、理樹を守り切れない非力な自分への怒りも内心あるのではないか。そんなふうに思いました。自業自得だ、ブーメランのようにその言葉を吐いているのでは無いでしょうか。

タイトルでは最強の男となっている謙吾。実際強いし、たいがいの事はこなす人ですが。一方で決して万能では無いのです。少なくとも、恭介に比べて。
複数の事を同時にこなすなんて器用な真似はできない。剣道なら剣道、野球なら野球、そうやって一筋に打ち込む事しか出来ないんですね。もちろんそれが悪いわけでは無いのですが、彼は結構気にしているようです。何故なら、遊びながら結果を出すなんて離れ業を平然とやってのける恭介という存在が、目の前にいるから。
かといって、理樹のように恭介恭介と無条件に甘える事も出来ない。真人のように、鈴に邪険にされても友情出来るような強さも無い。弱っちいくせに平然と保護者面できる鈴のような厚かましさも無い。なまじ強いが故に、そういうのを気にしているのでは無いでしょうか。
コンプレックスの塊なんですね、謙吾さんというのは。

そんな謙吾に、千載一遇のチャンスがやってきたのです。新メンバー含めみんなで決めたルールを恭介が踏みにじり、かってに暴走し始めた。謙吾はきっとこう思ったのでしょう、恭介に代わって、理樹鈴の保護者になるチャンスだと。どのみち恭介は間違えてるんです。バックで小毬たちも支援してくれてます。絶対に勝てる、そう思っていたのでしょう。
謙吾にとっての誤算は、理樹がもう謙吾謙吾と甘える必要が無くなっていたこと、でしょうか。それに気づいたとき謙吾は、結局俺は何がしたかったんだと涙するのです。

さて。では謙吾は、一体何がしたかったのか。言葉通り、ただ遊びたかった、ということなんでしょうけど。前述のように恭介へのコンプレックスがずっとそれを邪魔してきたのですね。それだけでは無いのでしょうけど、主に、って事で。
その恭介への拭いがたいコンプレックスが生まれた原因となった、出会いのエピソード。アニメではさらーっと流されてしまいましたが、原作ではこういう話でした。

地元の英雄になった宮沢謙吾という奴は朝から晩まで剣道ばかりしている。きっと親に拘束されて辛い目にあっているんだ、俺達が解放してやろう! そう意気込んだ恭介少年は道場破りを試みますが、謙吾の父親にあっさりのされてしまう。しかし謙吾の父親に勝ち目のない戦いを何度も挑み続ける恭介に、とうとう父親は折れて、というよりむしろ最初からそうするつもりだったのでしょう、倒れてしまいます。その姿を見た謙吾少年は、しゃあねえ付き合ってやるかとばかりに、恭介達の仲間になるのです。

この時点から、もう謙吾の恭介に対するコンプレックスは芽生えているのです。どう考えても遊び半分で自分を助けに来ているのに、その姿は真剣そのもの。何でこんな事が出来るのか、と。

恭介みたいな力が欲しい。恭介みたいになりたい。謙吾もまた、ずっとそう思っていたのですね。
でも。実際にその力を手に入れたのは謙吾では無く、彼がまさに守ろうとしていた理樹の方だったのです。

アニメでは今後の展開になるのであまり深くは書きませんが、最終的に理樹が謙吾を助ける形になってしまうのですね。でも謙吾は、理樹に助けられてしまうそんな弱い自分を、受け入れることが出来たのです。
そして。謙吾自身気づいているかどうかわかりませんが、これによって実は、謙吾はようやく恭介を超えることが出来たんですね。恭介はまだ、理樹と鈴に助けられる自分を受け入れられていませんから。

さて。謙吾・恭介・理樹の関係ばかり書いてしまいましたが。いや、三角関係は麻枝シナリオの基本ですから、ある意味しょうがないんですけど。かと言って鈴と真人を無視するわけにも行かないでしょう。この二人は今回何を言っているでしょうか。

鈴「双子の片割れが変装してる」
真人「実は60歳」

鈴の台詞は明らかに佳奈多のことですね。脈絡は何ら無いけど。しかしそうなると真人の台詞は…あーちゃん先輩!? おや誰か来たようだ、居留守居留守。

それはいいとして。鈴の病状は、だいぶ治癒したようです。空から幻聴が聞こえてくる辺り、まだ完治はしていないようですが。うん、ここの部分ね、男連中の台詞が無ければ、別世界で待機している女の子達からの応援、って解釈できたんだけどね…。
て言うか、理樹も鈴も女の子メンバーのこと思い出してるのに、姿が見えないんだよねえ。介入も干渉も無いし。小毬ですら。

古式さんは出てきてるのにねえ。って、これは謙吾の回想か。そういえば今更だけど、古式さんは何であそこにいたんでしょうねえ。恭介に操られていた、って説が有力らしいけど、でも恭介と古式さんって接点無いよね。え? 操るのに接点とか特に必要無いの?
でも、古式さんと直接接点があるといったら、謙吾以外だと運動部会のとりまとめやってる佳奈多ぐらいなんだよねえ。その佳奈多自身、未だに何者なのかって論争に決着がついていないんだけど。城桐先生は謎を解く鍵は全て書いたって言ってるけど、結局誰も解明できていないという、フェルマーの大定理状態。
謙吾・古式・佳奈多の3人の関係は、想像すると二次創作欲をかき立てられますけどね。謙吾+古式=佳奈多を満たす整数は存在するか。

そっか、全員助けることを諦めさせるという一点に於いては、恭介と佳奈多って利害が一致するんだな…。
と、ネタバレ注意、危ない危ない。

さて。次回はepisode恭介に該当する話なのかな? 今期は13話で終わりだから

10話:恭介
11話:理樹
12話:鈴
13話:最終回

こんな感じか。…んー、駆け足だなあ。この空を駆け抜けろとは言ってるけどさ。

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