スルー・トゥ・トゥルー


 7/27の文書で書いていた事の続きだが、ちょっとその前に一つ個人的な昔話をしよう。
 いつの年のクリスマスイブだったか、当然の如く独り身であった荒野草途伸はそのときやりたいギャルゲーもなく手持ちぶさたな状態にあった。
 ところで、随分前に書いたことであるが我々鍵っ子にとってクリスマスイブといえばキムチラーメンなのである。
 Keyの事実上の前身にあたる旧Tacticsの「ONE」という作品があって、そこに出てくるヒロイン「七瀬留美」が、主人公にクリスマスイブに誘われてデートかと思ってウキウキドキドキでついて行ったら連れて行かれた先はキムチラーメン屋だった、という故事にちなむものである。
 この七瀬留美であるが、元剣道少女で腰を痛めてやむなく引退し乙女道を目指すようになった、という設定付けがされている。ところで、荒野草途伸の大学の同級生にGCさんという女性がいるのだが、彼女も元剣道少女である。ツインテールではないが、割と乙女チックなところもある人だ。
 ここで、荒野草途伸の脳内に一つの等式が成立した。

<<  GCさん = 七瀬留美  >>

 私は即座に、彼女にメールを送った。
「クリスマスイブにはキムチラーメンを食べに行くべきだと、私は考えます。」
 GCさんから返事は全く無かった。
 このお話の教訓は、「無視(スルー)する優しさもあるんだよ」という所である。
 さて、本題に戻ろう。
 あれからすぐ、自分が休職中で云々嘘ついてごめんなさい、という内容のメールを送ったのだが、返事がなかった。
 それから何回かメールを送ったのだが、やはり返事はなかった。まあこれはもう完全に脈無しだと判断し、一応のけじめというか終了処理として「もう今後メールを送らない方が良いですか?」というメールを出した。
 そうしたら、速攻で「これで最後でお願いします」という返信が返ってきた。
 これが意外と堪えた。
 無視するんなら、最後まで無視しきって欲しかった、というのが正直なところだ。
 そんなわけで。これを読んでいる皆さんに「無視(スルー)する優しさ」というものについて一つ考えてみてもらえると、書いた私としてはありがたいところである。
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