お金あげたい


 現在このblogアクセス数トップは2004/12/04付けの「レモンバーム」(307アクセス)なのだが、数日前までは2004/12/23付けの「女子高生トラップ」(305アクセス)であった。レモンバームの方はここ一ヶ月で急激に増えたので原因はよくわからないのだが、女子高生云々の方はテーマに「女子高生」を設定しているので、どうもそちらの方から来ている方が多いようだ。
 一体何を期待しているんだか・・・・(フ)。
 ということで、一つアクセス数稼ぎを目的に、純粋にそれだけを目的に、女子高生ネタを一つ書いてみよう。
 まだ無職でなかった頃、要するに会社員だった頃。出勤途中、駅構内に一人の女子高生が立っていた。別に何の変哲もない普通の、否自分らの世代からすれば普通だが今時の普通よりはちょっとだけ真面目っぽい印象のある、女子高生だった。
 彼女を見た時、突如、何の脈絡もなく、私の心にある思いが沸き上がってきたのだ。
「この子にお金あげたい」と。
 別に、お金あげて何かしたいとか、そういう事ではない。本当に純粋に何の見返りも無しに、むしろ何か見返りがあったら嫌だというくらいに、そう思ったのだ。
 なんでそんな風に思ったのかは、全くわからない。もちろん全く知らない人だし、何か恩を受けたわけでもない。誰かに似ていたというわけでもない。自分の好みとかいう事ならそもそも女子高生という時点でアウトだ。前世からの繋がりとかそういうのだとさすがによくわからないが、そういうのは信じないし信じたくないしむしろ関わりたくない。お金あげるなんてもってのほかだ。
 向こうからしても、いきなり見ず知らずのむさ苦しい男から「見返り無しでお金あげます」なんて言われても、まず確実に退くだろう。見返り無しなんてまず信じられないし、もし本当だったら却って気持ち悪いし、それ以前にこの目の前のオタ男自体が気持ち悪いし。
 泣き叫んで助けを呼ぶのが彼女の当然の行動であろう。
 結果は明白。感情のまま動けば、悲劇以外の何物も生み出さない。
 にも関わらず、私の心の中ではさあ金を渡せと悪魔のようなささやきが聞こえ続けてくる。原因不明の感情と現実的判断の狭間に立たされてしまった私は、物理的にも一瞬その場に立ちつくしてしまった。
 彼女がこちらを見たような気がした。自分は我に返り、わき上がる感情を必死に押さえ込んで、その場を立ち去ったのだった。何らの金品をも渡すことなく。
 それ以来、彼女には遭っていない。そしてあの時の私の感情は、今以て原因不明である。
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