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結局「有識者」って無知なんだよね


政労使会議を秋にも再開 「残業代ゼロ」協議へ


 

 連合が果たしてどれだけ歯止めになるやら…。

 そもそも、仮に御用労組中心の連合系とはいえ組合がある会社ではそこまでの深刻な問題は起きないだろうし。だから、連合はブラック企業の問題にも今ひとつピンときてない感じだし。

 

 なんかいまいち理解してないバカタレがあまりに多すぎるみたいだから、再度経緯と問題点を簡単に書いておくけど。

 

  1. 第一次安倍内閣の時に、「ホワイトカラーエグゼンプション」というものが飛び出してきて、この時は「年収1000万以上の人間は残業代を0にする」という話だった。

    (ちなみにこの時の理由は、「労働者は残業代欲しさにダラダラ残業をして家族をないがしろにしているから」という、開いた口が塞がらないふざけた理由だった。)

  2. 民主党政権になって、この話は一応立ち消えになった。

  3. バカな日本人が再びアベを首相にした為に、またしてもこの話が復活した。
    しかし、今年の春ぐらいまでは、「年収1500万円以上が対象」ということになっていた。

  4. いざ諮問会議の答申が出てみたら、また「年収1000万以上」に戻っていた

  5. しかも、経済界代表は「これだけでは適用範囲が小さすぎる」等といっている。今後さらに800万、500万、300万、と年収要件が引き下げられるのは少し考えればわかること。

  6. ちなみに補足すると、年収1000万には、各種諸手当も含まれる。
    (家族手当とか、研修手当とか、単身赴任の為の家賃とか。下手すりゃ出張時の旅費日当も合算されるかもしれない。)
    そういうの含めたら、年収1000万行く人って、かなりの数に上るはず。会社の為に生活を犠牲にしている人ほど。

  7. これが対象者が800万とか500万とかになったら、もう本気で生活に困る人が出てくるだろう。子供を大学にやる事なんて、まず無理。そもそも、親が会社から帰っていない家族など、大学以前に家庭崩壊の懸念すらある。

  8. 高等教育を受ける若者が減った社会が、成長するなんてあり得ない。日本は間違いなく衰退する。


 

 

 此らを踏まえた上で、今回の記事内容を分析してみる。

 

 「秋の祝日前後に有給休暇の固め取りができるよう政労使会議で協力を求める考え



 逆に言えば、それらの条件が通れば過労死促進殺人法案の成立は容認する、って言ってるようなものじゃない。もう条件闘争かよ。連合という組織の存在意義が問われてるって事理解してるのか?

そもそも祝日が休みでない会社が、未だにいっぱいいっぱいいっぱいいっぱい、あるんですけど?そういう会社の従業員にとっては、そんなの何の意味も無いんですけど。まさに労使協調しか頭にない御用労組の発想。

 

 問題は組合のない、最悪作らせない為にありとあらゆる手段を執ってくるような会社でしょ。そういうのを問題にしてるって事、全く理解してないよね。

 既にサービス残業を強要されている労働者は、毎日退勤時間をメモ書きやTwitterで記録していても、そんなの全く意味が無いという話になってしまう。むしろ大手を振って、24時間365日働けと言ってくるだろう。そんなことされて生きていける(生活という意味では無く、ガチで生命的な意味で)人間は殆どいないだろう。

 私のような元から病弱な人間は、1ヶ月100時間でも死んでしまう。いや、実際死にかけた。

 

 諮問会議のメンバーが言い放った「経営者のモラルが低いとでも言うのか」という妄言は、図らずもこれを象徴している。あのなあ、まさにそれを問題にしてるんですけど?

 

 

 で、そういうブラック企業・ブラックバイトを初めとする労働諸問題に今割と真剣に取り組んでるのは、共産党と、そこと共闘関係にある全労連。(社民党も取り組んではいるけど

 なのに、その全労連を排除して、御用労組の上部団体とだけ「政労使会議」なる茶番会議を作っても、「労働側とは話が付いた」というお墨付きを得たいだけ、と受け取られても仕方ないよね? いや、実際その通りだろうけど。

 

 まあ、連合は一応今のところは、何が何でも阻止するとは言ってるけど。民主党政権の時にすら労働問題を解決できなかった人達がそんなこと言っても、信用できるわけがない。

 連合傘下にある組合員や、そもそも「自分は定時帰り出来てるから」と問題意識の欠片も無い低脳日本人など、形だけ抵抗することすら無いだろう。むしろ、次の選挙では平気で安倍自民党に投票するだろう。それが立場の弱い人間に対する殺人行為であるということが、わかっているのかわかってないのかは、読み取れないが。

 罪の意識すら無い殺人者がこの国には溢れている。こんな国が、何をやっても成長などするはずが無い。

 

 

 

 

 さて。この話は、これまでに一体何回出ているか。

 第一次痴安倍内閣の時に1回目。与党は自民党と公明党。

 去年の8月に2回目。こんとき、政権は第二次安倍内閣。与党は自民党と公明党。維新も援護射撃した。

 そして今回、3回目だ。政権はやはり第二次安倍内閣。与党は自民党と公明党。連合がこれに妥協するなら、連合が支援する民主党も同罪だ。

 

 これだけ見ただけでわかるだろう。自民党政権が続く限り、この殺人政策は止まらない。しかし、現状では選挙ではこれを止める手段は無いのだ。左翼系を名乗る知識人ですら、殆どがこの問題に全く無関心だ。それどころか、彼らが支援する中道勢力の支持を拡大させる為に、まがりなりにもこの問題に取り組んでくれている共産党を攻撃することすらしてくる。

 

 前回の記事でも書いたが、数の上では、不利だ。向こうは6割以上いる。選挙では勝てない。

 



だったらもう、革命しかない。

我々が生き延びる為には。

 

 できれば合法的な手段を執りたいが、それがままならないのなら、超法規的措置を執らざるをえない。致し方ない、そうしないと、自分と、自分の仲間を守ることが出来ないのだから。

 

 

 

 ただ、合法的手段、例えば選挙で、政治サイドから問題を解決する道筋も、全く見えないわけでも無い。

 一例が、沖縄の動きだ。現状、穏健保守と共産党を含めた革新が連携の動きを見せている。理由は普天間移設問題だが、労働問題でも合意が出来るようなら、今後の展開に若干希望はある。

 経営者だって、何も全部が悪質なわけじゃ無い。それぐらいはわかってる。だが現状、そういうまともな経営者こそが馬鹿を見ている有様になってしまっている。

 そういう人達と本格的に手を組めないか。勿論、共産党は抜きで等というばかばかしい理屈を出してくるなら、手を組む余地は無いが。

 実際の所、共産党内も今少しずつ党改革が進んでいて、昔のような独善的体質は無くなりつつある。もう少し理解を深めてくれれば、手を組むぐらいなら出来るはずだ。

 

 

 


 ちらっとだけ記事コメントするつもりでいたが、ずいぶん長い文章になってしまったので、BLOG記事にすることにした。

 

 あと、最大の敵は、やはり「無知な日本人」だ。右翼とかじゃ無くて、自分が問題抱えてないから後はどうでもいいなどと言い出す、無関心低脳層だ。

 それを痛感した週末であった。



 

 

 

 
Twitterでも書いたけどさ。こんな事ばっかじゃ無くて、もっと心ぴょんぴょんすることを書きたいよ…。結局の所、それなんだしさ。

 

 

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主任のお仕事


 部下にクドリャフカ呼ばわりされた荒野草途伸です。
 シャクだから翌日からマント着てベレー帽かぶって「わふー!」とか言って接してやろうかと思いましたが、やめておくことにしました。
 主任なので。
 ということで、主任の立場について考えてみる。
 主任という役職は世の中でも結構ありふれたものであるわけだが、しかし一口に主任といってもその位置づけは結構差があるように思う。
 ウチの会社の場合、ヒラ<副主任<主任<係長<課長代理<・・・となっていて、最近のシステム会社に多い「チームリーダー」とほぼ同じポジションになるわけだが。じゃあよその会社でも主任といえばだいたいこんな序列や位置づけかというと、どうもそうでもないようだ。
 例えば日立などは、制度的には ヒラ<技師<主任技師<技師長 という感じになっていて、字句だけ見ると主任技師っていわゆる主任と同じですか?と思ってしまうのだが。実は主任技師というのは、よそで言う課長クラスに当たるらしい。ちなみに技師が係長クラスで、技師長は部長クラスとなるようだ。
 他にも、確か昔のNECは ヒラ<リーダー<係長<主任<課長 という順だったように聞いている。係長より格が上になるわけだ。
 システム系以外でも、例えば主任看護師というと、まあたぶん自分と同じような非管理職の熟練リーダーという位置づけなんだと思うが、国の研究機関の主任研究員とか言ったら相当のお偉いさんである。
 かと思えば、あやしい訪問販売のお姉さんが「私これでも主任なんです」とか言って名刺を差し出してきたりして、そりゃお前ヒラだとナメられるから主任って事にして箔付けてるだけだろそれで俺と同格気取りかよふざけんな、とか思ったりするわけである。
 Wikipediaを参照すると、「官公庁、企業などの組織において、一般の従業員の中での熟練者をさす役職であり、管理職には該当しない。」ということらしいが、一方でJAでは準係長クラスとあるし、人民中国では国務大臣クラスに該当するなんて事が書いてある。
 このように、主任というのは実にイイカゲンな融通の利く役職なわけだ。
 荒野草途伸のような人間にぴったりのポジションと言えますネ。
 ちなみに荒野草途伸が主任になったときというのが実はいつなったのかよくわからなくて、ある日常務との面談があったときに「君の今の立場は主任なわけだけど」と突然言われて、「僕主任なんですか?!」とかなり面食らった記憶がある。
 まあ、そんなものだ。
 というようなことを、書こう書こうと思って忙しさにかまけて書けないうちに、いつの間にか係長にされてた。しかも一週間前の日付で。
 クドリャフカの方が良かった気がしないでもない。
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SEの常識は世間の非常識


 20時に帰宅して「今日はこんなに早く帰れた」とメールすると、「いつもこんな遅いの?」と言われてしまう。そんな31歳SE。
 NIKKEI NETのIT+PLUSに、こんな記事が載っていた。
 優秀な人材が逃げるIT業界の長時間労働――放置すれば罰金刑も
 確かに、この業界(IT業界、システム業界)の残業の多さは問題だ。
 数年前、新入社員の1/3が3年で辞めていくと言われた時代があったが、IT業界に関して言えば逆に残るのが1/3しかないとささやかれたものだ。適正や人間関係が理由の人ももちろんいたろうが、それだけで他業種とのこの差の大きさを説明は出来ない。
 また、SEは非常に独身が多い。
 別にかっこつけて結婚してないとか言うんではない。プライベートな時間が取れなくてデートも出来ない、それ以前に出会いすらない、という理由からそうなってしまうのだ。さらに離婚率も高い。運良く結婚相手に巡り会えたとしても、残業残業で家に帰らず夫婦の会話が無い為に、結局そうなってしまうのだ。
 少子化が大いに問題となっている昨今、これはもう業界内部の問題だけでは済まされない話だ。
 このような長時間労働以外にも、システム業界は、いわゆる偽装請負(しかも二重三重の)が常態化している(システム業界ではあまりにも多い為、みんなそれが当たり前と思っていて誰も違法性に気づかない程)など、労働面で非常に多くの問題を抱えた業界だ。
 今や情報システムというのは社会が回るのに全く欠かせないものになっているわけだが。このままでは、上記記事のタイトル通り、優秀な人材がシステム業界に入ってこなくなってしまう。
 システム開発というのは実はコストのほぼ100%が人件費だ。システム設計もプログラムも、現時点では機械化が不可能だからだ。だから人手が必要なわけだが、しかし優秀でない人間だけで回せるほどコンピュータシステムは甘くない。だから、もし優秀な人材から総スカンを食らうような状態になったら、システム業界そのものが立ちゆかなくなる。コンピュータシステムはメンテも更新も出来なくなり、社会全体に深刻な悪影響を及ぼすことになるだろう。
 かつてあまたの産業が経験したように、情報システム業界も抜本的な構造改革を迫られているということだろう。無論それは、「コスト低下の為の人員削減」などという話ではなく。
 ちなみに荒野草途伸の今日の退勤は19時。上流の仕事が詰まっちゃってる故普段より早いのだが、しかしこの時間で「早い」と思ってしまう自分にもまた、改革は必要なのかもしれない。
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オブジェクトAIR


 どうにも更新が滞ってしまっている荒野草途伸です。
 滞っているのは忙しいから、と言う理由もあるのですが、アクセス数とか来る人の需要とかそういう事ばかり考えて、自分の書きたいことを抑えてしまっていた、というのもあった気がします。
 商売でやっているわけじゃないんだから、もっと好きなこと書けばいい、と思うんですけどね。
 で。自分の好きなものと言ったら、年上のお姉さんとKey作品(特にAIR)なので、今日は大好きなAIRについて語ろうと思います。
 AIRというとその壮大な設定が賞賛される要因の一つになっており、その中でも「翼人(星の記憶を継ぐもの)」というのは物語の中核を為す重要な要素となっています。メインヒロイン神尾観鈴は翼人ではありませんが、最後の翼人の生まれ変わりとして夢の中で記憶を消化するポジションにいます。
 このあたりの関係を、UMLでクラス図にして表記してみました。

翼人クラス図
(クリックすると拡大図が出ます)

 UMLの規則について簡単に説明すると、矢印(↑)は継承を、-と+はそれぞれプロパティ(項目要素)とメソッド(実行要素)である事を表します。
 全ての翼人は、「星の記憶」プロパティを継承しています。最初の翼人から連綿と記憶を受け継ぎ、さらに自らの記憶を追記していきます。(記憶の継ぎ足しであることを考えればオーバーライドとするべきなのかもしれませんが、ここでは各翼人の個別の記憶である事を考慮してオーバーロードとしました。)
 最後の翼人・神奈備命も、翼人の持つ全ての属性エンティティを継承しています。加えて神奈は(物語の中核となる人物ということもあって)種々の属性が追加されていますが、上記クラス図ではその辺の殆どは省略しました。
 神奈は空に封印されますが、その後1000年をかけて地上にての転生を繰り返します。転生した少女たちは神奈の持つ属性を継承しますが、翼人と人間との器の違いから、その全てを受け止めることは出来ません。そのため、一部の属性については無効化(オーバーライド・シャドゥ)されます。
 神尾観鈴もまた、同様に神奈の持つ属性を継承し、一部の属性については無効化されています。しかし、翼人の記憶(観鈴の見る夢)や「海に行きたい」と言った要素はしっかりと受け継いでいます。加えて作中での国崎往人との出会いによって、種々のメソッドが追加されています。
 その観鈴は、全ての夢を見終わることによって、翼人の持つ記憶を終了させます。それ故に観鈴を継承した「ラストの少女」は、観鈴の持っていた翼人の属性は無効化されています。ですが観鈴自身の持っていた「町の外に出てみたい」という願望はそのまま受け継がれていることが、作中では描写されています。
 以上。
 ふう。さて、明日は年上のお姉さんについて語ろうかな。ところで上の文章、誰か最初から最後まで全部読んだ人、います?
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続々年賀状~解答編


 結局応募は一通もなかったけど。12/18の年賀状文書で出した問題の解答を出しておきます。
 21日の文書で示した方向通り、「パターン分け」を使って解きます。
 まず、出す対象は、以下の4つのグループ。
・大学の同級生で、昔出していた人(A)
・大学の同級生で、A以外の人(B)
・大学の同級生以外の友人(C)
・義理で出す人(D)
 「大学生の頃同級生の一部にしか出さなかったので、これでもかなり余った。が、5枚買って足りないと気づいたことがある。」
 という文章から、5<A<10が導けます。つまり、『A=(6,7,8,9)』です。
 「彼らには今回も出す。彼ら以外にだす大学の同級生もいるが、6人もいない。」
 という文章から、1≦B<6が導けます。つまり、『B=(1,2,3,4,5)』です。
 「今はもう、10枚だけではさすがに足りなかった。ので、もう10枚買ったら、余った。」
 という文章から、『10<A+B+C+D<20』が導けます。
 「友人以外の、いわゆる義理で出すものは、4枚である。」
 という文章から、『D=4』が導けます。
 
 Cの条件に関する文章はありません。0ということもあり得ます。
 
 これらの条件から、A・B・C・Dの取りうる組み合わせを、表にしてみると

(合計)
1~5 11~15
1~5 12~16
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 12~16
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 13~17
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20
1~5 14~18
1~5 15~19
1~5 16~20

 となります。
 この表を使って、選択肢の内容を検証してみると
1.大学生の頃出していた年賀状は、8枚以下である。
 A=9 という場合があるので、×。
2.表を印刷したはがきのうち、大学の同級生以外の友人に出すものは、8枚以下である。
 Cが取りうる値は全て8以下。○。
3.裏面を印刷したはがきのうち、最も数が多いのは、大学の同級生への8枚である。
 裏面を印刷していないはがき(1枚)がA,B,C,Dのどれであるかはわからない。「Aは全て裏面を印刷した」と仮定すると、大学の同級生には9枚以上印刷していることがありうる。よって×。
4.住所未確定の人は、大学の同級生以外の友人である。
 住所未確定の人が誰であるかという手がかりは、文章中にはない。×。
5.大学生の頃と今とで、出していた枚数の差は8枚以上ある。
 Aと、(合計)を比較することになる。A=6のときに、(合計)が11枚でその差は5枚という事があり得るので、×。
 と、いうことで、正解は「2.」です。
 この手の問題は、公務員の採用試験で「判断推理」と呼ばれている分野に該当します。数学的な問題ではありますが、直感を使って解くようなところがあるので、理系の人よりむしろ文系の人の方がよくできる分野らしいです。
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