「地図のアルプス社が民事再生法申請」(asahi.com)というニュースを見た。別に関わり合いのある会社というわけではないのだが、少し思うところがあった。
受験生の頃、筑波大学の自然学類を受けようとした事がある。偏差値的に言えば到底受かるはずのないレベルだった。が、選択科目の中に地理が含まれており、「選択科目で特に高得点をあげたものは優先的に合格させる」という規定があったため、それでの一発逆転に掛けたのだった。
ちなみに高校の社会科の授業では、世界史を選択していた。センター試験は倫理・政経で受けた。
いくら何でも独学独習では限界があると感じ、予備校の”地理論述”の授業を受けた。周りはみんな文系の、しかも東大や京大を受けるような人たちだった。「場違いなところに来ちまった」と思いながら授業を受けていたものだ。
地理論述では、地形図が読めるようになる事が必須。そこで講師は、常に近辺の地形図を持ち歩き、自分が歩いている場所と地形図を比較しながら歩け、と言った。ただ、地形図を置いている本屋は滅多に無いし、あっても場所が限られている。そこで、「新栄のCBCの近くにアルプス出版という会社があるから、そこに行けば手に入る」と教えてくれたのだった。
結局アルプス出版で地形図を買う事はなかったし、筑波大にも合格できなかった。地理からも遠ざかってしまった。
地理の勉強をしていた事自体、すっかり忘れ去っていた。
そんな昔の事を、久々に思い出させてくれたニュースだった。
地図
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