行きつけのカフェの目の前にあるガソリンスタンドが、「レギュラー売り切れ」の看板を出していた。それでもひっきりなしに車が入っていったから、みんなハイオクでもいいからとにかく今日入れたい、という心境だったのだろうか。
軽くパニック現象だ。それでも1994年の平成米騒動ほどの騒ぎにはなっていない(ように見える)のは、ガソリンは米ほどの必需品ではない、ということだからなのか。
そんな事情も念頭にあってなのか、官房長官がこんな発言をしている。
「ガソリンの価格を高く設定してその消費を抑制することは地球温暖化対策に確実に役立つ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080430-00000757-reu-bus_all
そりゃあ確かにガソリン価格が上がれば、自分みたいに休日くらいにしか車使わない人間はなるべく乗らなくなるし、その分CO2排出量も抑制出来るだろうけど。
でもその一方で、車がないと通勤すらままならない、という人だっているわけだし。て言うか沖縄は殆どがそうなんだけど。じゃあそこでガソリン価格も高いし環境のためにも通勤に電車を使いなさいとか言われたって、「うちの近所にゆいレール通ってねーよ!」と逆ギレされるのがオチである。
かと言ってバスは正直、CO2対策として有効かどうかちょっと疑問だし。特に、沖縄みたいに無駄に大型のバスを走らせてる所なんかは。
だから、本気でCO2対策をやりたいんだったら、ただガソリン価格を上げるだけじゃ全然効果が無い。車の代替手段となる鉄道なんかを整備するとか、次善の策として環境配慮車にもっと補助を出すとか、そういうのまで含めて手を打ってかないと効果が出ない。
その為の財源として、いわば「環境税」としてガソリン価格に上乗せをしますよ、というのなら話はわかるのだが。今回の暫定税率は、そういう話では全く無い。環境対策とは殆ど無縁の道路財源として使われるだけなのだから。
自分自身は環境政策にはそれなりに関心があるし、本気でそういうのに取り組むつもりなら支持しても良いが。しかしこの発言は、到底そういう意図があってのものとは思えない。暫定税率復活への国民からの反発に動揺して思いつきで言ったとしか思えない。今日まで環境のかの字も出てこなかったのだし、そもそも自民党は炭素税に反対してたんじゃなかったのか?
だからこの発言は支持出来ないし、むしろ自分達の政治権益を守るために突然環境問題を引き合いに出しているわけだから、そこに嫌悪感すら覚える。
「国民は理解してくれると確信している」とか言ってるけど、こんなとってつけたようないい加減な説明ばかりしておいて、一体どこからそんな自信が湧いてくるのか。後期高齢者医療制度の問題だって、結局はそこでしょ。官僚は政策を作るのが仕事だけど、政治家はそれを国民に説明するのが仕事だ、と思っていたけど。
実際の所、政権与党ってのはこんな程度の能力があれば務まるものなのか。こんなんだったら俺でも出来るじゃんか。
暫定税率の是非よりも、時の政権の無能ぶりに失望してしまいました。福田さんはもっと出来る人だと思ってたんだけどなー。がっかりだ。
-----
「時事」カテゴリーアーカイブ
労働者を金儲けの道具にするのはいい加減やめましょうよ
荒野草途伸みたいな左翼かぶれの人間に噛みつかれる原因になりますよ。
(↑警告です、一応)
ということで、眠いのでとりあえず簡単に済ませる。眠いけど寝付けないのでネット漁ってたら、こんな記事が。
南西運転代行で労使紛争が起きているらしい(風のはて)
その元記事はこちら。
南星運転代行の組合否認・団交拒否と不当解雇(沖縄県労連)
要約すると、「南西運転代行という、県内では「安い」事で有名な運転代行会社の経営者が酷すぎ」という、そういうことらしいです。
自分は、2年くらい前からこういうのがあるっていう県労連(うまんちゅユニオン)の記事を見ていて、「沖縄の労働環境は相変わらず酷いなあ」とか思ってたのですが。よその(県労連絡みの)争議はだいたい組合結成->団交で解決の方向に向かってるのに、ここだけがえらい揉めてる感じだなあと。当時からそういう感想を持っていたのですが。
2年も引きずってるのはさすがに異常な気がする。
まあ、ここの場合は経営者が相当おかしい(というか、経営者じゃない?)みたいだから、ここまで話がこじれてるんだろうけど。
しかしここまで大きな話になってるのに、上部団体(全労連)は何やってんだろうねえ。キヤノンや松下みたいな大企業相手じゃないから動かないのか? 大企業の偽装請負問題は確かに全労連の大金星だったけど、でもこういう底辺(て言ったら失礼か)の問題にも真剣に取り組んでこそ、真のユニオンなんじゃないかなあ、とも思う。
非組織労働者である自分が偉そうな口きけた立場じゃないかも知れないが。
ところで話はちょっとずれるけど、沖縄の経営者って結構勘違いした人間が多いように感じる。まあ上の南西運転代行は例外としても。どうも従業員を道具のようにしか考えてない人間が結構多いように感じる。
以前、知の風というNPOの講座を聴きに行ったときに、沖縄のホテル経営の立て直しを手がけたコンサルタントがこんなことを言っていた。
「沖縄の経営者は、経営改善だとか言って正社員を雇わずにパートやアルバイトで済まそうとする傾向がある。私は叱った。そんなことをしていたら従業員は育たないし、すぐ辞める。会社の資産にならない。経営を悪くするばかりだ」と。
私は、首を振って賛同していた。ホテル業に限らず、人材を軽視する経営者が多いなと、前々から感じていたからだ。
ちなみに荒野草途伸の以前の勤務先の常務は、私の前でこんな台詞を吐いた。
「沖縄のSEはレベルが低いから、内地の技術者とは勝負出来ない。だから、単価の低さで案件を請け負っていくしかないんだ。」
私、その場で常務ぶん殴ってやろうかと思いましたが、そんな事したら逮捕されるのは私なのでとりあえず堪えて、一年後に辞表叩きつけてやりました。
経営者というのはどこの都道府県に行っても地域経済の中核を担う人物だと思うのですが。そいつらがこんな体たらくでは、そりゃあ経済の浮揚なんてできっこないと言うものです。
甲斐の名称武田晴信(信玄)は言いました。
「人は石垣、人は城」と。
従業員を大事にしない会社は、伸びるわけがないし遠からず潰れます。
もし労働組合が出来たりしたら、それは自社を治癒させるための苦い良薬と考えるべきです。組合つぶしなどもってのほか。
もちろん、沖縄県に限った事じゃないですよ。よその都道府県でも、こんなふざけた意識を持った経営者がいるなら、すぐに意識を改めるべきです。
最初に言った「警告」というのは、そういう意味ですから。
あー、10行くらいで済ませるつもりだったのに、結局長くなっちまった。
とりあえず寝よう。寝れるといいな。寝ないとまともに仕事出来ないから。
-----
人でなしどもには本当に頭に来た
米兵に性犯罪行為をされた女子中学生が、告訴取り下げに追い込まれたようだ。
事件発生直後から「女子中学生が悪い」とかいうふざけた声が上がっていて、個人的にはらわたが煮えくりかえる想いがしていたのだが。とうとうこんなことになってしまったと嘆かわしい気分だ。
愚民どもによる精神的暴力と言って過言ではない。
しかも。告訴取り下げでこういう発言は収まるどころか、却ってエスカレートしている。痴話喧嘩だの客を取ってただのという、根拠のない発言まで飛び出す始末。
どこまで人格腐ってんだ。
米兵による犯罪ももちろん大問題だが、むしろこんな欠格人間が大手を振って歩き回っている日本社会の方が問題なのではないか?
そう思えてすら来る。
で、こういう事を書いていると今度は「ゆとりがどーの」とか、きっとそういう発言が出てくるんだろう。自分を正当化したいのかなんか知らんが、そのために他人、しかも自分よりも弱者である者を攻撃対象にするのは、本当に愚かで汚い行為だと思う。
何故、日本はこんな人間性の欠如した連中だらけの国になってしまったのか。
今の日本に必要な改革は、政治よりも経済よりも、屑だめと化してしまった社会に対する改革なのかもしれない。
-----
餃子のネタには青ジソがよい
千葉の生協をてはじめとして、殺虫剤入り冷凍餃子の問題が騒がれています。
冷凍食品の買い控えの動きも起きているようですが、平日の帰宅が遅い独身サラリーマンである荒野草途伸としては冷凍食品を手放すわけにはいきません。
ということで、この御時世に敢えて、コープに加入して、冷凍食品と餃子を買ってきました。
普段会社で常識に縛られた行動を強いられているのですから、せめてこういうところで世相に反抗する行動でも取らないとやってられません。
冷凍食品のコーナーを物色していたら、偶然大学の同級生のUT君に出くわしました。
「こんなとこでなにしてんの」
「いやお前こそ」
「買い物だよ、普通に近所だし。普通に買い物。」
冷凍餃子の一件を理由にコープに来ているのですから、全然普通ではないのですが。それは言えませんでした。
とりあえず軽く話をして別れましたが。しかしよく考えたら、UT君の家は琉大近辺なので、コープの店舗がある牧港からは近くはないです。仕事帰り(彼は高校教員)と言っていましたが、その勤務先からの帰り道からも大きくはずれています。
ところで、私とUT君とは学生時代こんな過去がありました。
2/14のバレンタインデーの日に、たまたまと言うかいつものように大学生協の食堂で私とUT君を含め男4人でたむろっていたのですが。突然UT君が、「一人50円づつ出してバレンタイン用のチョコを一個買って、誰かのロッカーに放り込もう」と提案してきました。他の二人は乗り気じゃなかったらしいのですが、私が「おれは乗るぜ!」と躊躇無く50円玉をテーブルに叩きつけたので流れが決まってしまい、生協の売店でチョコを買って学生控え室のNT君のロッカーに放り込んでしまいました。
この結果がどうなったかはさておき。UT君はこの様に、頭の造りがネタ仕様になっている人なわけです。そう考えると、何故彼がわざわざ道をそれてまで牧港のコープまで来ていたかという事も説明がつきます。
きっと彼も、コープで冷凍餃子を買いたかったに違いありません。
-----
杏と・京都・京都
ウイルスに知人の名 作成者逮捕、同じ大学生にショック(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0124/OSK200801240074.html
別件逮捕とはいえ、京都府警による日本国内初のコンピュータウイルス制作者の逮捕。て言うか、未だに別件でなきゃ逮捕出来ないんだというのがむしろ衝撃。
うん。まあ、それはおいといて。もっと重要なのは、このウイルスの画像。うん。藤林杏ですね。Key原作で。京都アニメーションがアニメ化したCLANNADの。て言うか思わずでかいフォント使っちゃったじゃないですか。
別に、そんな大喜びするようなニュースじゃあないはずなんだけどね。うん。まあ、ちょっと風邪ひいたみたいで。全身が痛いし思考力も大幅に鈍っているのですよ。やっぱウイルスですかね?ウイルス感染?あー、じゃあ、俺にも杏を、画像じゃなく本物をギブミー
-----
個人推薦2007参院選with荒野草途伸
参院選なので、個人推薦を出しておく。特にどっかから要請されたわけではない。勝手にやってるだけだ。特にどこかに影響があるとも思わないが、別に気にしない。
とりあえず、沖縄在住だから、選挙区は南から順番に。
山口:戸倉多香子 民主
高知:村上信夫 共産
香川:植松恵美子 民主
兵庫:原和美 9条ネット
大阪:宮本岳志 共産
京都:成宮真理子 共産
愛知:八田ひろ子 共産
長野:中野早苗 共産
神奈川:畑野君枝 共産
東京:田村智子 共産
埼玉:綾部澄子 共産
栃木:谷博之 民主
千葉:浅野史子 共産
北海道:多原香里 無所属(大地)
比例区は以下の通り
前田芙美子 共産
推薦理由だが。まあ、「俺の主観!」で済ませてしまってもいいのだが。たぶんそれだと説得力がないとか文句言う人がいそうなので、一応簡単に説明しておく。
まず、沖縄については、糸数慶子。これはもう、後援会員ですから(実は)。出さないでどうするってくらいですね、むしろ。
他県については、基本的に共産党候補を中心にした。元から支持者というのはもちろんあるのだが、それ以上に今回は、経済格差の問題が大きい。
いずれ書くと思うが、やっぱり今の日本の経済格差は、深刻だと思うから。これだけの好景気にも関わらず、今だに食うに困る人間が世の中にごろごろいるという、この現実を変えるには、民主党程度じゃダメだという。そういう思いがあるのですね。なので、(あくまで主観だが)共産党当選の芽が少しでもあるところは、推薦出してます。
基本、1選挙区一人に絞ったので、共産に推薦出したとこは、申し訳ないが他党候補の推薦は無しです。
で、残った選挙区でざっと(ほんとにざっとだけど)政策が良いとか勝たせたいと思った候補にも推薦を出してます。
比例は、左翼系の沖縄出身候補を2名。それ以外の理由はないです。
さて。この中から一体何人が当選するのか。29日が楽しみですね。
7/25
以下の13名を追加推薦。焦点は既に二人区に移ったと見た。
大分 松本文六 無所属(社民系)
広島 河野美代子 無所属
岡山 姫井由美子 民主
和歌山 阪口直人 民主
岐阜 加藤隆雄 共産
静岡 平賀高成 共産
富山 森田高 無所属
新潟 森ゆうこ 民主
群馬 福田晃治 国民
茨城 田谷武夫 共産
福島 宮本しづえ 共産
宮城 加藤幹夫 共産
-----
政権担当能力
安部総理閣下や、年金・国保や経済格差や沖縄の問題よりも、教育を選挙の争点にしたいご意向なようなので、その辺も踏まえつつ、いつもの個人政治評論をば。
ということで。先月いつの間にか成立しちまったらしい、教員免許更新制度の為の法律。もう成立しちまったので、今更止めるのが至難の業なんだが。そもそも、止める止めない以前に、この制度の概要がよくわからない。
「更新」って、具体的にどういう「更新」内容になるのかよくわからないし、何のためにやるのかもわからない。
まず、この段階で既に問題なんだけどね。教育という、国の機関政策に関わる重要事項の改正を、国民がよくわかってない(おごった言い方かもしれないが、荒野草途伸は一般的平均日本国民よりは、時事問題には精通しているとの自負がある。その荒野草途伸がわかっていないのだから、たぶん一次当事者の教員関係者以外は全然わかってないだろう)、この時点で既に大問題なわけだ。
さらに。ここからは、政策の内容がよくわかっていないので、伝聞と憶測混じりで話すが。聞くところに依ると、「教員の質を維持するために」数年ごとに30時間の講習を受けさせて、合格したら免許維持、という制度になるらしい。
さて。まずそんな制度に、実効性があるだろうか?というのが自分の中には疑問としてある。というのも、30時間の講習とはいうが、それは運転免許の更新みたいにビデオ見て終わりとか、そんな生やさしいものではないだろう。(むしろ、そんなのを30時間もやるんだったら、ただの金と時間の無駄である)。おそらくは、大学、否大学院レベルの「授業」を受けさせることになると思う。
そうなると。30時間と一口に言っても、拘束時間は30時間では済まない。予習復習含めてだいたい倍の60時間が、プライベートから削られることになるだろう。
60時間。7.5日分=1週間半の標準労働に匹敵する時間だ。こんな時間を、数年おきに確保していかなければならないのだ。おそらくは、無給で。
「教員はヒマだ」と思いこんでいる人間が世の中には多いが、実際のところそんなヒマ教員は数えるほどで、特に優秀な教員ほど、寝る間もないくらい忙しいのが現実だ。そんな彼らに、この上こんな時間拘束を強要するというのか。それとも、その分の時間確保=労働量軽減のために、人を増員するとでも言うのか? 増やすどころか、コスト削減とか言ってどんどん教員の頭数を減らしているこのご時世だというのに。
さらに言えば。民間人の免許保有者の問題がある。
個人的な意見だが、荒野草途伸は民間人からの教員登用は、どんどん進めるべきだと思っている。学校外部の経験、実社会の経験を積極的に教育の場に生かしていくべきだと思うし、それに社会経験を持った教師のいう言葉には、やはり重みがあるからだ。
私の友人で、教員になることを前提に、その前段階として経験を積むために、わざわざネットワーク・エンジニアになった男がいる。彼は今、正規採用の際に校長から指名を受けるくらい評価を受けているらしい。まあ、彼のことはいずれ詳しく話そう。
さて。民間人登用といっても、結局教員免許が必要なことには変わりない。普通は大学在学中にとって、それをそのまま持ちっぱなしにして、何年かしたら教員採用試験を受けることになるのだが。
ここで、免許更新制度が導入されたら、これはどうなってしまうのか?
常識的に言って、民間人は忙しい。公務員と比べるのはいろいろアレなので、とにかく忙しいんだとだけ言っておこう。裁判員制度ですら絶対断るなんて言い出す人間が後を絶たないくらいのレベルだ。
そんな人間に、教員免許の更新講習を課す。1週間半も。無理だ。普通に、夏休みのレベルも超えてるし。たいがいは業務と関係ないから、業務命令になるとも思えない。
つまり。民間人は、教員免許の更新が、出来ないのだ。
これはすなわち、民間人が教員に転職することは、今後非常に難しくなる、ということを意味する。
これらの問題は、教育にど素人で教員免許すら持っていない荒野草途伸ですら思いつくことなのだが。こういう事について、国会は十分な議論をしたのだろうか? 否、していないだろう。与党の強引な国会運営で、流れ作業のごとく法案通過マシーンにかけて成立させてしまったのだから。
国家政策の基本たる教育制度で、ろくな議論も精査もないまま、制度の改変をしてしまう。これはいったい、どういうつもりなのか。
この教育問題に限らない。安部内閣が成立してからというもの、あまりにも稚拙で拙速な制度改革・法案成立が目につく。
彼ら自民党は「これこそが安部政権の成果」と吹聴するが、私に言わせれば「こんなやっつけ仕事ばっかしやがって、何が成果か」と、むしろ憤慨したくなる気分である。
しかも、何か問題が発生するたびに打ち出してくる、泥縄的な対策の数々。SEやってる人間なら誰でもわかったと思うが、自民党の言う「一年で全データを突合完了」なんて、無理に決まってるのだ。しかも、泥縄ならいざ知らず、まるで見当違いの対策、例えば「年金ICカード」を導入して云々。それに一体いくらのカネと手間と時間がかかって、そしてそれが一体、今回の問題の何の役に立つんですか?と。
ただの思いつきですか?それとも、騒動を逆手にとって新たな利権の発掘を狙いましたか?
冗談じゃない。国家制度や法律は、おもちゃじゃない。それが重要な問題であるほど、例え時間をかけてでもきちんと調査し設計し、時には後戻りすら辞さない覚悟で作り上げていかねばならないものなのだ。何でもかんでも出しゃいいんじゃない。議論して、良質なものを作り上げていかねばならんのだ。その為の民主議会ではないか。
そういう自覚が、彼ら与党議員にあるのだろうか? 政権を担当しているのだという、自覚と責任を持っているつもりなのだろうか?
問題は少し異なるが、先頃、アメリカの核使用を容認するかのような発言をして辞任した防衛相がいた。これもまた、自分自身の立場を自覚していないが故に出た発言だろう。発言の中身云々より、こういう時期にこういう発言をしてしまうこと自体が、問題なのだ。
任命した安部首相の責任はもちろんあるが、それ以上に、所属する自民党の問題がより大きいと私は考える。こんな議員を、防衛相という重要ポストにおいておかねばならなかった。今回限りではない。2回も、3回も、同じような問題ばかり起きているではないか。
そこまで、自由民主党は人材に枯渇しているのか。政権の一部を担える、そんな人間が、今の自民党にはいないということなのか。
なれば、私はこう結論づけざるを得まい。
自由民主党に、もはや政権担当能力など皆無である、と。
率直な話、民主党や共産党の方が、まだ、政権担当能力があるように見える。これはひいき目ではなく、純粋に比較の上で。「やむを得ず、彼らに任せる選択肢もあるんじゃない(そうした方がいいんじゃない?)」という話だ。
まあ、今回の参院選だけでは、政権は変わらないことにはなってるんだけど。
-----
誰が為の政策か
ニュース見てると憤慨するものばかりなので、全部を取り上げきれない。それに数が多いから、一件一件に対して深い考察も、簡単な調査もできないし。
なので、つい、無難で扱いやすい政治ネタとかになってしまうわけよ。本当は、著作権とがバンバン取り上げていきたいんだけどねえ・・・。
せめて1件ぐらいのリンクぐらいは張っとくか。
サービス会社が敗訴=音楽ダウンロード著作権侵害-東京地裁(Yahoo-毎日)
考察が不十分なので、この件に関しては今回はコメント無し。
で、手っ取り早い政治ネタの方。左翼にとって叩きやすくてしょうがない“安部ちゃん”のニュース。
安倍首相 年金支給漏れ問題、参院選争点化を強くけん制
いや、社保庁の解体法案通したばっかなんだろ。牽制してないで、正々堂々と国民に向けて説明しなさいよ。
首相曰く、「社会保険庁は国民の信頼を裏切った。だから廃止、解体して非公務員型の組織にする」と、言うが。年金未払い問題は、政府直轄事業としての社会保険庁が引き起こしたミスでしょ?
それを、「ミスしたから解体します」では、何の問題解決にもならない。むしろ、組織改編の混乱とどさくさに紛れて資料が散逸する可能性もあるし、事態が悪化する可能性すらあるではないか。
そもそも、自民党としては「左翼勢力の巣窟である社会保険庁は、一刻も早くぶっつぶして、左翼系の人間を全員失業者にしたい」ってのが本音の理由だしね。そりゃ問題が出ようがなんだろうが関係なく、早く潰してしまいたいよね。
けどさ。それで、未払い問題は、一体どうなるんだ? なにも解決になってないよね。
ここはむしろ、「将来的に民営化する方針は変えませんが、この重大な問題が解決するまでは政府が責任をもって社会保険庁に調査・解決に当たらせます。それが終わるまで、解体は延期します」というのが、正解ではないのか?大人の判断ではないのか?
ね。それでないと、未払い被害者が全然安心できないでしょ。
「誰が為の政策か」ってものを、ちゃんと考えないとさ。
でも安部自民党は、「早期解体」という方針を強行決定してしまったわけだから。これはもう、自民党が政権に居座り続ける限り、この方針は絶対に変わらないと見ていい。
だったら、これに異を唱える勢力(=野党)が選挙の争点にするのは、これは当然でしょ?と。
相変わらず、言うことやることに隙がありすぎだよね、安部さん。
世論調査で「安定感が出てきた」なんて評が聞こえるけど、何を根拠にそんなことが言われるんだろう。それだけ、見る目がない馬鹿な連中が多いって事か。ま、日本には自民党を盲目的に信仰している人間がかなりの数に上るくらいだしね。これくらいは不思議ではないか。
しかし、この「自民党信仰」に対しても、日本社会のあり方というものも含めて、一度考察してみないといかんな。あ、これは独り言ね。
とりあえず今日は、安部ちゃん叩きが出来て少し気分が晴れた。数少ないストレス解消法だから、今抱えてる仕事が全部片付くまでは、退陣して欲しくないなあ、・・・なんて本音も。
-----
ルール違反を何故許す?
日本は退化している。最近、ニュースを見るとそんなことばかり考えてしまう。
女子高生と「関係」の男性 恋愛認め無罪 名古屋簡裁
要するに、「妻子あるロリコン男が勤務先のバイトの女子高生に手を出して捕まったのだが、アホな裁判官が『愛があるから大丈夫』と無罪にしちまって、更正の機会を奪った」という話である。
て言うかさ。まず。ロリコンは死ね。これはもう、問答無用で。
って言いたいところだけど。ロリコンといえど人間である以上人権というものが存在するので、それだけで簡単に死ねとは言えない。生きる権利は認めてやろう。そして性欲もどうしても存在してしまうだろうから、二次元の世界での云々は認めてやってもいい。ほんとはそれすらも迷惑なんだけどね。こいつらの所為で、「オタクはみんなロリコン」って世間から誤解されるから。でも、さすがにそこまで規制はできないよ。
でも。リアルで手を出したとなったら、話は全然別。犯罪ですから。法的にも、社会的にも。ついでに言うなら「男同士の暗黙のルール」にも違反。いや、たぶんそういうルールは存在する。わかってるはず。まともな大人なら。まともな大人でない自分だってわかってるんだから。
つかさ。大人だったら抑制しろよ。仮に少女の側から求めてきたとしても、だ。理性無いのか?猿か?猿だってもうちょっとマシだと思うが。
「愛し合ってるんだからいいじゃないか」とか言い出す人間がいるかもしれないが、ふざけんな。それは「大人の恋愛」の理屈だ。相手が大人でない以上、そんな理屈が通るはずがない。そして17歳は大人じゃない、全然。
だいたいさ。本当に愛があるんなら、待てるだろ。成人するまで待てるはず。何故二十歳になるまで待てない。
待てない、抑えきれないって事なら、それは愛なんかじゃない。欲望。単なる性的欲望って事だろ。要するに。
しかもこいつ、妻子がいるんでしょ。ふざけんな。巷では、圧倒的多数の若い男が愛も欲望も満たされることなくのたうち回っているというのに、何結婚した男が若い娘に手出してやがる。
男で「この人生で恋人というものなどいたことがありません」って奴なんかごろごろいるのに、女では滅多にいないのは、きっとこういう不埒な男がいる所為だね。極刑に処すべき。
なのに。何故無罪?
つかさ。この裁判官、「未成年を保護する」という青少年保護条例の趣旨を、根本的にわかってないよね。こんなのが裁判官やってて、いいの?
日本は退化している。最近のニュースは、そんなものばかりだ。
-----
東京都知事選2007
東京都都知事選まであと10日。ぶっちゃけ、沖縄県民の自分には全く関係のない話なのだが。
むしろ、後半にある参院沖縄補選について語るべきかのかもしれないが。あれは、投票日までまだ1ヶ月近くあるし、自分でもまだ全然考えがまとまっていないので、先送りする。なんていうか、アイデンティティーにもかかわる問題が、今回の補選にはあるんでね。
とりあえず。東京都のことは東京都民で勝手にやってくれていいので、誰が知事になろうとお構いなしというスタンスで来たし、だから無知で東京至上主義者の石原が知事やっててもそれ自体に文句言うことは今まで無かったのだが。
東京五輪とか訳のわからんこと企んでるようじゃ、ちょっと黙ってるわけにはいかなくなった。最初は、これ当然東京都の金だけで全費用まかなうんだとばかり思ってたけど、、国の金に手つけるつもりらしいからね。東京が。地方を搾取しまくってる東京が。て言うか、なんで東京なの? 福岡ならまだわかるんだけど。東京はもう、既に一回やったじゃない。何回オリンピックやれば気が済むのよ。
やるなら自分のポケットマネーでやれや慎太郎。息子の知人との食事会の経費まで、都の予算で落とさせるようなことしてんだから、随分小金貯め込んでんでしょ。
ということで、今回ばかりは、何が何でも反東京五輪派の候補に勝って貰いたいと願う次第である。
と、書くと。東京のマスコミの論調だと、「じゃあ浅野さんですね」となっちゃうみたい。朝日新聞なんか、今月頭に浅野氏が立候補表明したその日に、「石原対浅野どっちに勝つ?」なんてWeb投票やってるし。世論調査もしないうちから。おいおい秋から立候補表明してた吉田がWeb投票の対象にすらならないのかよと、さすがに呆れてしまった。
まあ要するに、マスコミ(というか東京のマスコミ)は、何が何でも「自民 対 民主」という政治的対立構造を作り上げたいわけだからね。理由はよくわからないけど。
だから、今回の東京都知事選は、自民=石原 vs 民主=浅野 という対立構造で、他の余計な候補に乱入してきて貰っては困るわけだ。第4権力の持てる力の限りを尽くして、自民系と民主系の候補だけを徹底的に宣伝し尽くして、そして有権者に「現実の戦いは自民対民主です」と思わせなくてはいけないわけだ。
例えそれが虚像であっても。
えっと、これだけだとたぶん「また荒野草お得意の電波が」とか言われかねないので、具体的な前例を出します。 昨年の秋に、沖縄県知事選が行われたわけですが。この時は、自民・公明が擁立する男性候補(現知事)と、野党連合が推す参院議員で社大党の副委員長をやっていた女性候補、それと琉球独立党の候補が出馬しました。 野党連合の中身は、社民・社大・共産・そうぞう・民主・自由連合沖縄、他に推薦だけなら国民新党と新党日本もありましたが、この2党は実質県内での組織も支持もないので、実質はこの6党派の連合体と言えたでしょう。 で。当然、地元マスコミは「自公対野党」「自公対反自公」と言う書き方をして、申し訳程度に琉球独立党を取り上げる、という選挙報道の仕方をしたわけです。これは実際その通りだったので、当然です。 ところが。東京マスコミの取り上げ方は全然違っていました。揃いもそろって、「自民 対 民主」または「自公 対 民主」。とんでもない間違いです。まるで民主党が単独で自公与党に挑んでいるかのような取り上げ方。 とんでもない話です。だって、そもそも野党連合だし。候補者は社大党の人だし。連合の中で民主党が主導権をとってたわけでもないし。運動で一番活発に動いてたのはそうぞう2番目に共産党だし。だいたい、沖縄の民主党って本土に比べてめちゃくちゃ弱いんだよ。共産党より勢力弱くて、県議会で1議席も持ってないのに。ちなみに、下地氏は民主党会派にいるけど、だからってそうぞうは民主党じゃないよ? そんな有様なのに。一体どうして、民主単独で自公与党に対決できるの? ちなみに、言わなくてもわかるかもしれませんが、琉球独立党は存在自体を完全無視です。復帰前から存在する正当な沖縄の政党なのに、名前すら無しの「諸派」。役職は「政治団体代表」。これが正しい報道と言えるの? そうやって沖縄の事情を全く知らず、正しく伝えようともせず、とにかく自分達の思い描く「自民対民主の対決」という図式に当てはめたくて、演出したくて、そういう報道をしたわけです。やつら、東京のマスコミは。 |
ちなみに本土の方は知らない人も多いと思うので敢えて説明しておくと。
社大党というのは沖縄社会大衆党という、沖縄の殆どの政党のルーツになっている伝統ある地域政党です。昔に比べて弱くはなっていますが、本土の自民党並みに地域に根付いているので未だに侮れない勢力を保持しています。県議会では自民・社民に次ぐ第3勢力を持っています。 そうぞうは、前回総選挙時に自民党から離党して当選した下地幹郎代議士が結成した、保守系の政治団体。県議会で2議席、市町村議会でもかなりの数の議員を抱えています。 参考文書:2005/9/14付文書。 |
とまあ、だらだらと沖縄のことな一件を書いてしまいましたが。とにかく、東京のマスコミは信用ならんわけです。だから、石原優勢とかいう世論調査の結果も、うさんくさく聞こえてくるのです。自分には。都民にはどうだか知らないけど。
あと、ついでだからこの機会に毒を吐いておくと。
浅野支持者だか民主党支持者だか知らないが、「吉田が立つと反石原票が割れる、だから吉田は降りろ」なんてふざけたことを言う輩がちらほらいるみたいなのね。
ぶっちゃけ個人的にはこの主張自体根拠がないと自分は思うのだが(何故なら、知り合いに知事選は石原に入れたが他の選挙は共産党に入れてる、ってのが何人かいるもんで)。もし仮にこの主張が正しいとしても、民主主義者としてはあるまじき言動である。
だいたい、前述のように、立候補表明は吉田の方がずっと先で、浅野は3月になっていきなり現れた、最初はやる気がなかった候補者なわけじゃない。順番から言えば、降りるのは浅野の方でしょ?
そもそも、そんなに共産党系の票が欲しいんだったら、まずそちらから協力を依頼してくるのが筋じゃない?党本部にしろ、支持者団体にしろ、無組織系の支持者にネットで呼びかけるにしろ。頭下げてお願いしますって言うのが、マナーじゃない?
それを、この傲慢な言動。例え下っ端の言葉とは言え。
民主党が一向に政権取れない理由の一つが、ここにあると思いませんか?
と、まあ。とりあえず、言いたいことは言った。
統一地方選前半日程は、沖縄関係ないから、家でゆっくりTV見るだけって事になるだろう。ああ、そういえば前日が上司の結婚式で、東京や愛知からも何人か来るんだよな。ちゃんと日曜20時までに投票行くように、呼びかけなきゃ。
-----