劇場版AIRネット配信


 広告提携してる関係もあって、TV版AIRの4巻以降はDMMで注文したのですが。そのついでに、劇場版AIRのDVDも通常版で注文いたしました。コレクターズ・エディションだのスペシャルエディションだの、そんなのまではさすがに。TV版初回限定の麻枝准メッセージカードですら、うーんと唸ってしまったのに。
 
 でまあ、その劇場版AIRの件。
 えーと、よそのblogなどでも取り上げられていることですが、アニメイトTVにて、劇場版AIRの冒頭30分の、オンライン配信が開始されたようです。
http://shop.frontierworks.jp/digital/web_anime/detail48.html
 期間は6/16(木)まで。
 劇場版は結局見ておらずDVD待ちの私めも、視聴してみました。
 感想。
 ・・・・・・・・・・・・。
 あの、失礼ですが、これって何という作品でしたっけ? 私の知っている「AIR」という作品とは、随分違う気がするのですが。
 いやもう。いきなり観鈴が不登校にされてるし。往人が人間嫌いの家族否定論者だし。晴子は国崎家に泊めるのあっさりOKするした挙げ句スケスケネグリジェだし。川口さんが意地悪そうなコギャルだし。神奈は大人しい姫君だし。柳也コマサムライだし。
 ついつい、「U-1」なんて言葉が思い浮かんでしまいましたよ。
(注 U-1:AIRの前作「Kanon」の二次創作SS等で、主人公相沢祐一を、作者にとって都合のいい若しくは好みの姿にするために、原作設定を無視し大幅な改編を加えてしまったものがある。そのようなSS、若しくは「相沢祐一」のことを「U-1 SS」「U-1」と呼することがある。)
 演出面では。iAcnが言っていた「どんどこどんどこ」は、まあそれほど気にはならなかったですけどね。まだ前半だからかなあ? しかしそれ以外の、あまりにも不自然な演出(画面分割とか、止め絵とか)は目に付きました。
 今日見た「雪の女王」でもなんか止め絵が使われてたし、出崎監督はよほど止め絵がお好きのようで。でも使うんだったら、もうちょっと意味のあるシーンで使って欲しいなあ・・・。もしくはTV版の「国崎最高」シーンみたいなのか。
 とにかく。原作AIRを知っていて原作好きな自分としては、「到底他人には勧められない」という感想を持ちました。いや、もう少し正確に言えば、知らない人にこれがAIRなんだと思って欲しくない。
 これまでにも、良い原作がアニメ化されたら駄作になっちゃったというのは結構ありましたけど。ここまで落胆したことはないですよ。
 とは言え。ここまで突き抜けてると逆に、原作全く知らない人が見たら駄作とは感じないのかもしれない。単に面白い話がつまらなくなったというんでなく、全くの別物と言っていい出来ですから。
 はあ。東映は一体、どういう意図でこれ作ったんかねえ。
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劇場版AIR DVD <コレクターズ・エディション><スペシャル・エディション><通常版
予約受付中 DMM


劇場版AIRネット配信」への3件のフィードバック

  1. Old Dancer's BLOG

    劇場版AIR 30分無料視聴

     あー。なんでオレこんな記事書いてるんだろ…。乗りかかった船だから?…わかんねぇ…。 まーとにかく、アニメイトTVのWEBアニメシアターで、劇場版AIRの冒頭30分が、本日から期間限定で無料で視聴できるそうです。「そうです」っていうか、今見てます。なんで見てるんだオレ。他

  2. てりぃ

    いつもお世話になってます。TBさせていただきました。
    >「どんどこどんどこ」は、まあそれほど気にはならなかったですけどね。まだ前半だからかなあ?
    残念なことに、前半だからです(苦笑)。どうやら観鈴の症状悪化とシンクロさせたいらしく、具合が悪くなるのに比例して激しく連打される仕様になってます。
    >はあ。東映は一体、どういう意図でこれ作ったんかねえ。
    出崎監督が大きく軌道修正する前の稿は、まだかなり原作に忠実だったそうですから、東映自身はやはり「AIR」を作りたかったんではないですかね。それを、話の骨子が理解できてない(しようともしなかった)監督が、全然別ものにしてしまったというのが、最もありそうな話と思うのですが…。推測の域を出ませんけどね。
    もちろん、暴走したのは監督だとしても、それを止められなかったという意味では、東映も十分にGuiltyと思いますけども。

  3. 荒野草途伸

     いつもお世話になっております。ところでどんどこは、やはり後半からが肝ですか(苦笑)。そういえば確かに原作でも観鈴が祭りに行きたいとか言ってる描写があったから、それと絡めてる可能性はありますねぇ。でも映画の方では、観鈴が祭り行きたがってるとかあまり強調されてないような気も・・・。
     作品そのものの出来は確かに監督に責任がありそうですけど。ただ私としては、「結局東映は、Key作品を金づるとしてしか見てないんじゃないか」という疑念が、いまいち払拭できんのですよ。利益が出せる範囲以上のことをやらせず、手間を掛けて作るのを拒んだのではないかという・・・。まあ被害者妄想みたいなものですけど。

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