日別アーカイブ: 2007年3月11日

東映角川バンダイナムコCLANNAD世界は今我ら鍵っ子の手の元に!!!


 鈍感力が強いため時事ネタへの反応も遅い荒野草途伸です。ごめんなさい、今日のネタは5日遅れです。
 「バンダイナムコ、角川と東映との株式持ち合い発表」(asahi.com)
 バンダイナムコといえば「ガンダム」や「コードギアス」を制作しているサンライズの親会社。東映も子会社に、東映アニメーションを持っています。そして角川は、コミックやライトノベルで数多くのアニメ原作を抱えている会社であり、自らも「涼宮ハルヒの憂鬱」のようにアニメ制作も手がけている会社です。
 アニメ業界でも屈指のこの3社が、株の持ち合い=資本提携をする。電機業界に例えるなら、ソニーとNECと東芝が資本提携するくらいのレベルの話であり、これは相当大きなニュースだと思うのですが。
 何故か市場の反応は芳しくありません。
 所詮、オタ業界に対する世間からの扱いなんて、こんなもんなんですね。。。。
 さて。東映と言えば、8日に劇場版CLANNADの公開が正式発表されました。
 東京の方では昨日今日と大がかりな宣伝イベントをやっていたらしいです。聞くところによると、随分と金のかかった大規模な宣伝をやっていたそうで。さすが大資本東映というか。まあでも、それだけ宣伝投資するだけの価値がCLANNADにはあるとみなされているわけで、そこは鍵っ子として素直に喜んでおきましょうか。
 しかし、劇場版AIRがあれだけ批判されたにもかかわらず、同じファン層をターゲットにしたCLANNADにこれだけ力を入れるということは。なんだかんだ言って、劇場版AIRは商業的には成功していた、って事ですね。
 逆に言えば、東映としてはもう後には引けないわけで。だから広告宣伝活動にもより力を入れなければならないし、うるさいファンを納得させるだけの質を得るために製作費用も確保しなければならない。
 きっと、東映の今回の増資は、そのための資金調達でもあるのでしょう。
 さらに、宣伝を有利に進めるために有力メディアを抱える角川と手を組み、キャラクタービジネスへの展開も見越してバンダイナムコとも提携しておく。相乗効果を高めるため、角川とバンダイナムコもついでに提携する。
 つまりは、この3社はCLANNADを理由に資本提携に踏み切ったわけです。
 まさに、今、「CLANNADが大企業の経営を動かしている」のです!
  (バ鍵理論)
 ま、それはいいとして。とりあえず自分の希望としては。
 沖縄でもちゃんと公開上映してくれないかなあ。
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CLANNAD 光見守る坂道で
OfficialAnotherStory


DON KAN サラリーマン


 「巫女みこナース 愛のテーマ」が会社で大ウケしたので、次は「撲殺天使ドクロちゃん」をカラオケで歌ってやろうかと思っているのですが、内なる良心がそんなことはやめろと叫んでいます。
 鈍感力で克服だ!
 さて。鈍感力で思い出したのだが、自分はかなり鈍感力が強いと思う。特に恋愛関係の鈍感力は、他に類を見ない程の強力さがあるという自負がある。
 それを裏付ける過去の逸話を一つ。
 まだ大学生の頃。後半の、引きこもっていた頃の話である。とは言え、週2,3回のバイトだけはちゃんと行っていたので、完全なるひきこもりとは言えなかったかもしれない。理学部棟は歩いて15分かかったが、バイト先は歩いて5分もかからない場所にあったので、その差かもしれない。当時の琉大生ならたいがい知っていたと思われる、「赤マント」という店だった。
 そのバイト先に、Yさんという同い年の女の子がいた。琉大の近くにある沖国大の学生で、背が高くて店長にデカ女と言われてた人だった。
 バイト先の店長が「俺は軍雇用員になる」と言いだして店をたたむことになった。自分は4年生の4月、ようやく通学を再開して、研究室も辛うじて決まった頃だった。
 最後の日に、みんなで赤マントでお別れ会をした。当時は琉大東口にカラオケボックスがあったので(今でもあるのかもしれないが)そこで二次会をし、そして解散という流れになったときに、誰かが言い出した。
「Iさん(=荒野草途伸)のお家が近いから、そこで3次会しよう。」
 自分は、部屋が超汚いからと断ったのだが(事実その通りだった)、先輩のDさん(参考)はじめとして殆ど全会一致で否決されてしまい、私は部屋を片づけるため先に帰るため、全力で走る羽目になってしまった。ギアスをかけられたわけでも無いのに。
 結局、たった10分あまりで連中は来てしまった。人間の棲み家ではなかった私の部屋が10分でろくな片づけが出来るはずもなく、一同はそのあまりの惨状に唖然としていた。だが、私は帰るなら今だといったが、誰一人帰らなかった。結局、男女合わせて5人くらい来た。その中に、Yさんもいた。
 途中のことはどうでもいいので省略する。まあ、ごく普通の学生のバカ騒ぎと思って貰ってかまわない。
 帰り際になって、Yさんが言った。
「けいちゃん(バイト先で、私はこんな恥ずかしい呼ばれ方をしていた)、また、来てもいい・・・?」
 私は答えた。
「部屋汚いからダメ。」
 汚いも何も、現にその超汚い部屋に彼女もいるのだから、この回答はあまりにも愚かだとしかいいようがなかった。何故、こんな馬鹿な返答をしたのかはわからない。もしかしたら、潜在意識から発せられた自分なりのギャグだったのかもしれない。
 そして彼女たちは帰っていった。
 それから2年あまり後。
 私は大学を卒業し、しかし県庁の採用試験を受けるという口実で定職にも就かず、フリーター生活を送るフリをして、Keyの二次創作の世界にのめり込んでいた。それまで恋愛関係とか本当に、全く知識も興味もなかった自分が、ギャルゲーのおかげで少々色気づき始めた頃でもあった。
 ある夏の日の、昼下がりだった。ふと、赤マント時代のことを思い出した。そして、Yさんのあの最後の言葉を思い出した。そして気づいた。
 あれはもしかして、自分の人生の中で最も、「恋人」とか「彼女」とかいう存在に近づいた一瞬だったのではないかと。
 それを、自分は、自らの手で、潰してしまったのだ。
 しかも。それに気づいたのは、2年後。
 もう手遅れだ。
 さて。私の鈍感力が如何に強いか、解っていただけましたかな?
 て言うかこんな力、一体何の役に立つというんですかねえ・・・?
 ちなみに、Yさんがその後どうなったかは、全く知りません。同い年だからもう32のはずだし、たぶんとっくに結婚でもしてんでしょうね・・・。
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