北へ-7日目、根室


 7日目。5泊滞在した弟子屈摩周温泉の宿を発って、摩周駅へ。この日は根室方面へ向かった後、釧路に戻って一泊する。
 8時半発の列車に乗る。なんか今までよりも異様に混んでいる。それでも、座れはした。超訳資本論を読んでいたが、途中で寝てしまう。
 気が付いたら釧路駅だった。ここで花咲線に乗り換え。根室本線って、釧路までは根室本線と名乗るくせに釧路から根室に向かう路線は途端に通称が変わってしまうのは、どうしてですか?
 荷物が超重いので、いったん泊まる予定の宿に行って荷物を置いてくる。宿の方向はわかっていたはずだが、途中で「本当にこの道であっているのか?」という迷いが出て何回か無駄な往復をしてしまい、結局1Kmの道を30分近くかけて宿までたどり着いた
 宿に荷物を置いた後、コンビニで新聞などを買って、再び釧路駅へ。すぐに、乗車予定の快速ノサップが来る。
快速ノサップ
 ここでもどういう訳かやたら人が多い。しかも、背広姿の人とか、観光客以外の利用がやたら多いようだ。本気で座れるかどうか心配だったが、何とか座る場所は見つけた。
 根室まで2時間。超訳資本論を読み終えて日経新聞を9割方読んだところで、根室駅に着いた。小さな駅だ。
 駅横にある根室バスのターミナルに行って、納沙布岬までの往復乗車券を買う。11:15、発車。
 途中、「歯舞」というバス停があった。歯舞諸島の歯舞と同じなので「?」と思ったが、あとで聞いたところによると、元々根室半島の先端部あたりには「歯舞村」というのがあって、歯舞諸島もこの歯舞村の所属だった(だから歯舞諸島?)そうだ。歯舞村は現在では根室市と合併しており、故に歯舞諸島は根室市域という事になるらしい。
 (北方領土の他の島は、それぞれに根室市とは別個の自治体が、本来は存在する)
 約40分で目的地の納沙布岬に到着。
 どういうわけかしらないが、右翼のDQN車が大量に来ていて、駐車場を占領している。何をしに来ているのか知らないが、決して良い気分ではない。
 でかい建物がいくつも建っている。どれも、北方領土返還祈願と関連した建物ばかりだ。そして、「日本最東端」という文字はどこにも見あたらない。
平和の塔
返還祈願の鐘納沙布岬の碑
 納沙布岬の端っこまっでは、柵で遮られていて行けなかった。ロシア云々という事では決して無く、単に危ないからという理由だろう。そしてそこにもカモメはいた。
納沙布岬のカモメ
納沙布岬灯台と貝殻島を望む
 納沙布岬灯台と貝殻島を望む
 近くにあった資料館のような所に入ってみる。北方領土返還祈願の署名というのがあったのでとりあえず書いておいた。この名簿は毎年内閣に持って行って云々あったが、しかし日本政府にこんな名簿を毎年持って行ったってあまり意味は無いのでは?と思った。持って行くならロシア政府でなければ意味は無い気がする。
 外に出たら、パンパンと爆竹を鳴らす音が聞こえた。何事かと思ったら、どうやら、集結している右翼どもが何か勝手に自分らのイベントをやっているらしい。正直、ここまでやられると迷惑以外の何物でも無い。死ねばいいのに。
 帰りのバスまで時間があったので、土産物品店で昆布クッキーと根昆布を買う。まだ時間があったので、ベンチに座って日経新聞の残りを読んでいた。右翼どもの車が見える位置にいたので、どうせなら朝日新聞を買ってきてここで読んでやれば良かったと少し後悔。赤旗ならもっと効果大だが、さすがにそれはコンビニで売ってない。
 根室駅に戻ると、雲行きが怪しくなっていた。列車に乗り込んですぐに、降り出す。傘を持ってきていなかった(というか稚内の宿に忘れた)ので、この点は運が良かった。ただ、座る位置を間違えて東根室駅(日本最東端の駅)の写真を取り逃がしたのは残念。
 16時頃に釧路駅に着き、宿へ。何故か、どっと疲労感が襲ってくる。7時に朝食を食べたはずだが、何故か異様に空腹感があった。この宿は食事無しなので、コンビニで買ってきたサンドイッチとパックドリンク3本を一気に平らげる。北海道限定というわけでもないので、ドリンクの写真は特になし。
 明日は最終日。飛行機に乗るまでの時間に釧路湿原をめぐる観光バスに乗ろうかどうか悩む。疲れていたので、とりあえず寝て、翌日起きた時点の体調で決めることにした。
 一応この宿も温泉付きだったのでとりあえず入浴して、仁科りえ支援の呼びかけをブログでして、寝てしまう。北海道も、残りいよいよ、あと一日。。。
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