共産党は目を覚ませ


 私は今激怒している。離党届を書こうと思うぐらいに、所属する日本共産党に対してである。

 理由は、アベ友議員の在籍するれいわ新選組に振り回されて、参院選の公約を安直に翻し消費税減税を言い出したこと、である。

 現実問題として、私個人が障害者福祉を受けている身であり、その財源として消費税がある以上、安直な減税は福祉切り下げに繋がりかねない。比喩では無い、文字通りの死活問題だ。

 確かに、共産党は元々消費税に反対していた政党ではある。なので、消費税減税を政策として検討すること自体はまだ許容範囲ではある。
 しかし。7月の参院選では、それを棚上げして戦ったはずだ。8%据え置きを前提として、財源も示した。だから私個人も堂々と訴えることが出来た。

 だが、9月になって、れいわ新選組の山本代表と志井委員長が会談し、唐突に消費税減税を言い出した。
 要するに、れいわ新選組に振り回されての政策転換なのである。
 選挙で公約として掲げた事柄を、わずか2ヶ月で翻す、しかも自発的意志では無く他党に振り回された結果として。

 これでどうして、自民党や公明党の公約違反を指弾できるのか?

 さらに悪い事に、れいわ新選組にはアベ友、即ち安倍晋三首相の友人である船後靖彦が議員として在籍している。ただの友人では無い。首相官邸までわざわざ赴いて談義するほどの仲である。
 与野党に別れた議員同士であっても、個人的交友関係にまで口出しされる謂われは無い、という主張もあるかもしれない。だが船後は違う。首相官邸という公の場に国会議員が訪れると言うことの意味を、船後やれいわ新選組は考えなかったのか。
 共産党が散々敵視する日本維新の会でも、ここまで軽率な真似はしない。

 れいわ新選組は野党などではない。当然、共闘など検討の余地も無い。

 そんな政党に振り回されて、有権者との約束を反故にするとは、何事か。
 維新以下の政党に振り回されて政策を変えるなど、恥ずかしくないのか。

 共産党は、労働政策、特に超過過重労働の問題に関しては大きな功績がある。それ故に私は支持してきた。責任野党になったと思ったからこそ入党もした。2016年の安保法制反対運動の時代錯誤ぶりに対する周りからの批判にも、黙って耐えてきた。
 だが、このていたらくは一体何だ。

 ふざけるな! 

 いくらなんでも、アベ友政党に振り回されて自分の首を絞めにかかってくる組織に殉ずるほど、私はお人好しでは無い。

 出す出さないは別にして、次の支部会議は離党届を懐中に入れて臨む。
 


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