16日に受けた検査の結果が出た。検査そのものの結果は、全く問題無いというものだったのだが、医師から「問診などから判断して、慢性疲労症候群の疑いがある」と言われた。
この病名を聞いたとき、正直、愕然とした。と言うのも、この病名は自分にとって決して縁のないものではなかったからだ。
小説桜落葉陶芸部でも冒頭で少しだけ触れているのだが、中二の時私は原因不明の病気で半年ほど学校を休み、入院までしている。目覚めると既に夕方で、日が暮れるとともに眠気が襲ってくる、赤い夕日しか記憶に残らない日々。入院時には毎日毎日嫌になるほど検査を受けながら結局何の病気かわからないまま退院した。
秋の終わりに体力が少し回復したので復学して、そのまま卒業し、高校も特に問題無く進学している。ただ、結局病名はわからなかった。
その後、妹が全く同じような症状でやはり学校を休んで入院してしまった。この時妹に下された診断が、「慢性疲労症候群」であった。私自身はその頃既に通院はしておらず当然医師の診断も下されていないのだが、状況判断からして自分もこの慢性疲労症候群であったと考えられる。
その当時、慢性疲労症候群は「原因不明」且つ「治らない病気」と言われていた。
そもそも、アメリカで最初にこの症例が報告されたのが自分が入院したかしないかぐらいの頃であり、伝染病なのか遺伝病なのか精神疾患なのか内分泌系の異常なのか、否それ以前に症例の切り分けすら出来ないという状況であったのだから、致し方ない。
二十歳で琉大に入って最初の健康診断の時、問診票の既往歴に「慢性疲労症候群の疑い」と書いたところ、問診担当の研修医がそれをみてものすごく申し訳なさそうな顔をしながら「これってまだ治ってないですよね…?」と訊いてきたので、その時点ではまだ不治の病のままであったのだろう。
それを書いた所為か知らないが、その後大学の医療センターから訳のわからない強制治療みたいな事をされておまけに金銭トラブルになったこともあり、正直うんざりして、その後この病歴のことは出来るだけ書かないし言わないようにしてきた。
ただ、その頃から「自分の体の中には爆弾を抱え込んでしまっている」という意識が、心のどこか、潜在意識の中に影を落とすようになっていた気がする。
その後紆余曲折ありながらも何とか就職し、価値観にもよるが一応問題無いと言えば問題無い生活を送ってきたので、この病名のこと自体すっかり忘れていた。なので、今の精神科の主治医にもこのことは伝えていなかった。
そして今日、爆弾は破裂した。否、破裂が確認されたと言うべきか。
考えてみれば、うつ状態・体力低下・1日12~20時間の睡眠と、中二の時の症状と今の症状は酷似している。再発したと考えてほぼ間違いないだろう。
ただ、改めて調べてみたところ、20年経っただけあってだいぶ研究も進んでいるようで、もはや不治の病というわけでもないらしい。それには少し安心した。
とりあえず、沖縄の国立病院にもその分野に詳しい医師がいるとのことなので、来週にでも診察を受けてみるつもりだ。
これとは一応別件になるのだが、休職期間が今年いっぱいに延長されることが決まった。高齢・障害者雇用支援機構というところが実施しているリワーク支援制度を使って職場復帰訓練をしようとしたのだが、通例だとだいたい3ヶ月くらいかかるケースが殆どとのことで、会社や精神科の主治医と相談の上で、今年いっぱい休職するという事で方針が決まった。
ただ、この時点では慢性疲労症候群の事は誰の頭にもなかったので、もしかしたら状況が変わってしまうかもしれない。まあ、中二の時もちゃんと復学できたので、全然悲観視はしていないのだが。
ちなみに、先日職場の同僚から12月に結婚式をする旨連絡のメールが来た。7月にも一人結婚式を挙げているので、結果的に自分の休職中に同じ部署から二人も結婚することになる。
人が休職してる間に…と、さすがにこちらはちょっとごちりたくなるが、どうしようもない事である。それにまあ、自分には藤林杏がいるし。二木佳奈多もいるし。
とりあえず、中二の頃の状況を思い出しながら、いろいろ対策を考えてみたい。
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「中二病」への3件のフィードバック
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脳脊髄液減少症患者です。
ブログ書いてます。http://blog.goo.ne.jp/aino-yume75215/
慢性疲労症候群ではなく、もしかしたら、
脳脊髄液減少症かもしれません。
脳脊髄液減少症に似た症状がないか、よくお調べください。
では、お大事になさってください。
ゆめさん
情報ありがとうございます。ざっと検索してみましたが、脳脊髄液減少症ではないと思います。まあ、この件は未だに診療続行中なので…。ああ、そうかこの件でもまた病院行かなきゃいけないんだった…。めんどいなあ。
現状報告
とりあえず、9/20付け文書のその後の結果。
国立病院に行ったら慢性疲労症候群の可能性は低いと言われ、血液検査をしたら慢性疲労症候群とは全然関係ないが副腎皮質ホルモンの値が低いと言われた。ただこの検査は朝食を抜いてやらないと正確な結果が出ないとのことで、後日別の内科で検査することに(どこでも出来るからと言われた)。
そして後日内分泌計の専門医だという近所の内科で朝食抜きで血液の再検査をやった結果、副腎皮質ホルモンの値は問題無かった。が、今度は乳汁分泌ホルモン(その名の通り乳汁を出…