コミックライブとあおなみ線


 iAcnに「特典CD付きグラディウス攻略同人誌」入手を依頼され、23日は名古屋金城ふ頭のポートメッセ名古屋で開かれた、コミックライブに行ってきた。
 ポートメッセ名古屋にはこれまで、地下鉄名城線(現・名港線)で終点の名古屋港まで行き、そこから金城ふ頭行きの市バスで30分というルートを使っていた。が、昨年10月にあおなみ線が開通したので、今回はそのルートを採ってみた。
 というより、あおなみ線開通と同時に市バス路線が廃止されてしまったので、他に選択肢がなかったわけだが。
 あおなみ線というのは、JR名古屋駅から名古屋市中川区を通って名古屋港・金城ふ頭に至る第3セクター(自治体が出資する半官半民の鉄道会社の事)路線。元は貨物専用線だった「西名古屋港線」を、改修して旅客化した路線である。東京在住の人には、「りんかい線」みたいなものだ、といえばわかりやすいだろうか。
 ただ、りんかい線と違って、

  • 地下鉄道ではなく、全線高架線
  • 他鉄道線との相互乗り入れがない
  • 途中にJR貨物のターミナルがあり、現在でも貨物列車が走る

といったことがある。
 また、他線との乗り継ぎ駅は、起点の名古屋駅のみ。前述の乗り入れがないことも含め、決して利便性がよいとは言えない。
 とまあ、そんなあおなみ線に実際乗ってみての感想。
「殆どが、コミックライブ目当ての人」。
 行きに一緒に名古屋駅から乗った客、その6割強が金城ふ頭で降りた。また、金城ふ頭からの帰りでは、途中から乗ってくる客が殆どいなかったのだ。
 金城ふ頭というのは、ポートメッセ以外には自動車などの積み出しふ頭があるだけの場所で、ここで乗降する客というのは間違いなくポートメッセのイベント(というかこの日の場合はコミックライブ)参加者である。つまりは、こういう大きなイベントがなければ、あおなみ線は営業として成り立たない可能性すらある。
 実際、先日の朝日新聞に「あおなみ線大不振」という特集記事が載っていたので。おそらくはその通りということなのだろう。
 「あおなみ線」で検索して見つけたページに、「あおなみ線延伸案。」というのがあった。実際、こういう風に利便性の向上を図らないと、あおなみ線のコミックライブ依存状態は解消しないだろう、と思う。


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