今日8/13は、2004年に米軍沖国大占領事件(沖国大米軍ヘリ墜落事件)が起きた日である。
この事件に関する記事は、7年前にも書いている ので、興味があったらご参照いただきたい。
どういう見解を持とうが、どれだけ理屈を付けようが、2004年に米軍という外国軍が日本の私有地を不法占拠したという事実を否定することは出来ない。許されない。
アメリカ合衆国という存在はこの時、法の支配も民主主義も、土足で踏みにじったのだ。
この歴史的事実は覆らない。
さて。
この件とは全く関係はない(※本当は関係ないことは無いのだが、公式には関係ないことになっている)が。
先日、沖縄からほど近い台湾を訪問した自民党の高齢政治家が、「戦う覚悟」なるものを日本も台湾もアメリカも持つべきだと説いたらしい。
台湾は今、総統選挙の真っ只中だ。中国との主戦論も含めた過激な言説が飛び交うのもやむを得ないだろう。
だがそれは台湾の国内事情だ。日本が迎合する必要は無い。否、してはならない。
そもそも、法と民主主義を重んじる政治家であるならば、戦う覚悟よりも「戦わない覚悟」をこそ説くべきだ。
戦う覚悟など、小学生でも口に出来る。
それを、迎合なのか自身の政治的威信の維持のためなのかは知らないが、わざわざ台北まで行って戦う覚悟などと煽動する行為を行う。
何という愚かしさか。
沖縄では煽動などでは無く、現実に生活を脅かされ続け、飲み水を汚され国道を塞がれ経済発展も阻害され、挙げ句最低限の法すらも守られない。それが何十年も続いている。
実はこういうのは沖縄に限った話では無く、在日米軍基地の近くではほぼ間違いなく問題が起きている、という事がここ数年で明るみに出ているが。それを差し引いても沖縄の被害は深刻だ。
よもや、その沖縄に向かって米軍と戦えとエールを送ったつもりではあるまい。
この話、てっきり耄碌した老人が妄言を吐いているのかと思って当初は静観していたのだが。
どうやら、外務省は了解済の話らしい。むしろ、入れ知恵くらいしているのかもしれない。
その入れ知恵の所為なのかは知らないが、この自民党の政治家はその直前にルフィがどうのとかいう発言もしたらしい。が、私はワンピースはあまり詳しくないのでそちらは敢えてスルーする。
だが、戦う覚悟と言われたら、さすがにこう返したくなる。
「お前は一体誰と戦っているんだ?」と。