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安倍自民党に殺される日本人労働者


 Twitterで書くつもりで書きだした文章だけど、読んでわかるように多少なりとも詳しく書くと、到底140文字で収まりそうに無いので、

 で。2月16日の安倍晋三の愚かな国会答弁を聞いていると。

 安倍「非正規の職に就きながら不本意で正規職に就けない人の割合は確実に減少している」
 とか国会答弁でほざいているけど。一体何の統計を根拠に言っているんだ???

 つい去年まで非正規労働者の数も割合は増加していて、しかもその人達の6割近くが正規雇用への転換を望んでいるという調査結果が出ているんだけど。
 1月の調査で多少減少したのかもしれないけど(とは言っても政府のちゃんとした統計調査では無く、どこぞのサンプル数もろくに多くない世論調査でしか無いみたいだけど)、たった1回の調査で減少したからって、それって統計的な有意性は低いし。何回か継続して同じ傾向が出て、初めて統計的な裏付けが取れたと言えるんだけど。それだけで「確実に減少」なんて到底言えない。
 継続的に減少が確認されて初めて統計的な裏付けを以て「減少傾向にある」と言っている、って言えるんだけど。

 それとも何か? エセイスラム国(日本のマスコミの大半が言うところの”イスラム国”)に対して国会演説で「テロには屈しない(キリッ)」と(まだ解放交渉中に)言い放ってテロリストを挑発したみたいに、今度は「統計には屈しない(キリッ)」とか言い出すつもりか?
 てめえ一人が屈せず全部”自己責任”で片付けられるんならいいんだけど。自己責任どころの話じゃ無い。労働者の大半が、巻き込まれるのだ。否、巻き込まれるという表現は不正確だ。安倍晋三自身は、ただブチあげるだけで何らの被害も被ることは無いのだから。

 仮にも民主国家の指導者として、そんな無思慮で無謀な言動が本来許されるはずが無い。

 …ああ、でもあのバカ総理がそんな考え方でいるから、「如何なる理由、場合によっては他人に押しつけられ強要された理由でも、全部自分の責任として処理せねばならない」し、時には世間から自殺したくなるぐらいの誹謗中傷を受けて、人生と名誉をズタズタにされるのですな。なるほど、いかにも自己責任と成果主義に基づく、自己責任と過労死促進の思想ですなあ。

 ああでも、右翼の弁によるとこんな愚宰相でも、民主選挙によって選ばれた総理何でしたな。勿論安倍自民党に投票した人間は右翼であって、我々左翼はこんな殺人政党に投票なんかしてないですけどね。
 ええ、だから私は以前から言ってるんですよ。善良な日本人労働者が右翼に殺される、って。

 事実、これでもう4回目になる過労死促進法案に加えて、営業職の裁量労働制適用拡大まで通常国会に提出されることで本決まりらしいじゃないですか。年末の総選挙で共産・民主が議席を伸ばした意味を、全く理解していないどころかガン無視なんだから。


TVアニメーション「2014年」


第1話 分裂選挙
第2話 名護の変
第3話 山梨封鎖
第4話 静かなる京都の乱
第5話 八の持つ意味
第6話 オバマ、来日
第7話 「私が憲法だ」
第8話 統一戦線
第9話 幻想最後の夏
第10話 黒と黒との衝突
第11話 夢にしがみつく者達
第12話 決戦・沖縄県知事選
第13話 嵐の前の総選挙

TVアニメーション「2014年」 
1月よりQAB他にて放送開始


1116沖縄同日選建白書派候補者まとめ


”建白書”派の統一候補のまとめ

沖縄県知事選

翁長 雄志(前那覇市長、元自民党沖縄県連幹事長)

那覇市長選

城間 美紀子(前那覇市副市長、元小学校校長)

沖縄県議補選

那覇市区

比嘉 瑞希(那覇市議{共産}、元病院職員)

沖縄市区

島袋 恵祐(玩具店店長、元自衛隊員、命の雫裁判原告事務局長)

名護市区

具志堅 徹(前名護市議{人民→共産})

那覇市議補選

永山 盛太郎(会社員)

支援団体

社民党沖縄県連
沖縄社会大衆党
共産党沖縄県委員会
生活の党沖縄県連
沖縄県議会県民の会
那覇市議会新風会(元自民)
稲嶺名護市長並びに名護市議会与党会派
野国北谷町長、石嶺読谷村長ら県内首長
宮城前嘉手納町長、伊波元宜野湾市長ら県内首長経験者
かりゆしグループ、金秀グループなど県内経済界
連合沖縄
沖縄県労連


11月初頭連休のイベント情報


来週の連休は全国各地でイベントがあるようです。
主なものとして

愛知県内:
11/1~2
ぽぷかるパーティ2014(長久手市:愛・地球博記念公園)
http://www.popcul-aichi.jp/popupa/

東京都内:
11/1~3
第41回赤旗まつり(江東区:夢の島公園)
http://www.jcp.or.jp/maturi/

11/2
KeyPoint6(千代田区:全電通労働会館)
http://www.ayuket.com/keypoints/index.html

荒野草途伸は、ぽぷかるパーティ4にサークル参加します。
(体育館 く-13)

出品物は、オリジナル新感覚自虐系コンテンツフレームワーク「瀬戸川家の人々」の、企画資料と、”討議資料”になります。


2014沖縄県知事選構図(8/9版)


 6/9に記事をupしたときから情勢が多少変化しているので、図面を更新。

20140809沖縄県知事選構図

 今後まだ状況が変わるとかいう話があるので、今回は特にコメントはなし。
 9月の頭に沖縄統一地方選がある、というのを前回書き漏らしてたくらい。
 









結局「有識者」って無知なんだよね


政労使会議を秋にも再開 「残業代ゼロ」協議へ


 

 連合が果たしてどれだけ歯止めになるやら…。

 そもそも、仮に御用労組中心の連合系とはいえ組合がある会社ではそこまでの深刻な問題は起きないだろうし。だから、連合はブラック企業の問題にも今ひとつピンときてない感じだし。

 

 なんかいまいち理解してないバカタレがあまりに多すぎるみたいだから、再度経緯と問題点を簡単に書いておくけど。

 

  1. 第一次安倍内閣の時に、「ホワイトカラーエグゼンプション」というものが飛び出してきて、この時は「年収1000万以上の人間は残業代を0にする」という話だった。

    (ちなみにこの時の理由は、「労働者は残業代欲しさにダラダラ残業をして家族をないがしろにしているから」という、開いた口が塞がらないふざけた理由だった。)

  2. 民主党政権になって、この話は一応立ち消えになった。

  3. バカな日本人が再びアベを首相にした為に、またしてもこの話が復活した。
    しかし、今年の春ぐらいまでは、「年収1500万円以上が対象」ということになっていた。

  4. いざ諮問会議の答申が出てみたら、また「年収1000万以上」に戻っていた

  5. しかも、経済界代表は「これだけでは適用範囲が小さすぎる」等といっている。今後さらに800万、500万、300万、と年収要件が引き下げられるのは少し考えればわかること。

  6. ちなみに補足すると、年収1000万には、各種諸手当も含まれる。
    (家族手当とか、研修手当とか、単身赴任の為の家賃とか。下手すりゃ出張時の旅費日当も合算されるかもしれない。)
    そういうの含めたら、年収1000万行く人って、かなりの数に上るはず。会社の為に生活を犠牲にしている人ほど。

  7. これが対象者が800万とか500万とかになったら、もう本気で生活に困る人が出てくるだろう。子供を大学にやる事なんて、まず無理。そもそも、親が会社から帰っていない家族など、大学以前に家庭崩壊の懸念すらある。

  8. 高等教育を受ける若者が減った社会が、成長するなんてあり得ない。日本は間違いなく衰退する。


 

 

 此らを踏まえた上で、今回の記事内容を分析してみる。

 

 「秋の祝日前後に有給休暇の固め取りができるよう政労使会議で協力を求める考え



 逆に言えば、それらの条件が通れば過労死促進殺人法案の成立は容認する、って言ってるようなものじゃない。もう条件闘争かよ。連合という組織の存在意義が問われてるって事理解してるのか?

そもそも祝日が休みでない会社が、未だにいっぱいいっぱいいっぱいいっぱい、あるんですけど?そういう会社の従業員にとっては、そんなの何の意味も無いんですけど。まさに労使協調しか頭にない御用労組の発想。

 

 問題は組合のない、最悪作らせない為にありとあらゆる手段を執ってくるような会社でしょ。そういうのを問題にしてるって事、全く理解してないよね。

 既にサービス残業を強要されている労働者は、毎日退勤時間をメモ書きやTwitterで記録していても、そんなの全く意味が無いという話になってしまう。むしろ大手を振って、24時間365日働けと言ってくるだろう。そんなことされて生きていける(生活という意味では無く、ガチで生命的な意味で)人間は殆どいないだろう。

 私のような元から病弱な人間は、1ヶ月100時間でも死んでしまう。いや、実際死にかけた。

 

 諮問会議のメンバーが言い放った「経営者のモラルが低いとでも言うのか」という妄言は、図らずもこれを象徴している。あのなあ、まさにそれを問題にしてるんですけど?

 

 

 で、そういうブラック企業・ブラックバイトを初めとする労働諸問題に今割と真剣に取り組んでるのは、共産党と、そこと共闘関係にある全労連。(社民党も取り組んではいるけど

 なのに、その全労連を排除して、御用労組の上部団体とだけ「政労使会議」なる茶番会議を作っても、「労働側とは話が付いた」というお墨付きを得たいだけ、と受け取られても仕方ないよね? いや、実際その通りだろうけど。

 

 まあ、連合は一応今のところは、何が何でも阻止するとは言ってるけど。民主党政権の時にすら労働問題を解決できなかった人達がそんなこと言っても、信用できるわけがない。

 連合傘下にある組合員や、そもそも「自分は定時帰り出来てるから」と問題意識の欠片も無い低脳日本人など、形だけ抵抗することすら無いだろう。むしろ、次の選挙では平気で安倍自民党に投票するだろう。それが立場の弱い人間に対する殺人行為であるということが、わかっているのかわかってないのかは、読み取れないが。

 罪の意識すら無い殺人者がこの国には溢れている。こんな国が、何をやっても成長などするはずが無い。

 

 

 

 

 さて。この話は、これまでに一体何回出ているか。

 第一次痴安倍内閣の時に1回目。与党は自民党と公明党。

 去年の8月に2回目。こんとき、政権は第二次安倍内閣。与党は自民党と公明党。維新も援護射撃した。

 そして今回、3回目だ。政権はやはり第二次安倍内閣。与党は自民党と公明党。連合がこれに妥協するなら、連合が支援する民主党も同罪だ。

 

 これだけ見ただけでわかるだろう。自民党政権が続く限り、この殺人政策は止まらない。しかし、現状では選挙ではこれを止める手段は無いのだ。左翼系を名乗る知識人ですら、殆どがこの問題に全く無関心だ。それどころか、彼らが支援する中道勢力の支持を拡大させる為に、まがりなりにもこの問題に取り組んでくれている共産党を攻撃することすらしてくる。

 

 前回の記事でも書いたが、数の上では、不利だ。向こうは6割以上いる。選挙では勝てない。

 



だったらもう、革命しかない。

我々が生き延びる為には。

 

 できれば合法的な手段を執りたいが、それがままならないのなら、超法規的措置を執らざるをえない。致し方ない、そうしないと、自分と、自分の仲間を守ることが出来ないのだから。

 

 

 

 ただ、合法的手段、例えば選挙で、政治サイドから問題を解決する道筋も、全く見えないわけでも無い。

 一例が、沖縄の動きだ。現状、穏健保守と共産党を含めた革新が連携の動きを見せている。理由は普天間移設問題だが、労働問題でも合意が出来るようなら、今後の展開に若干希望はある。

 経営者だって、何も全部が悪質なわけじゃ無い。それぐらいはわかってる。だが現状、そういうまともな経営者こそが馬鹿を見ている有様になってしまっている。

 そういう人達と本格的に手を組めないか。勿論、共産党は抜きで等というばかばかしい理屈を出してくるなら、手を組む余地は無いが。

 実際の所、共産党内も今少しずつ党改革が進んでいて、昔のような独善的体質は無くなりつつある。もう少し理解を深めてくれれば、手を組むぐらいなら出来るはずだ。

 

 

 


 ちらっとだけ記事コメントするつもりでいたが、ずいぶん長い文章になってしまったので、BLOG記事にすることにした。

 

 あと、最大の敵は、やはり「無知な日本人」だ。右翼とかじゃ無くて、自分が問題抱えてないから後はどうでもいいなどと言い出す、無関心低脳層だ。

 それを痛感した週末であった。



 

 

 

 
Twitterでも書いたけどさ。こんな事ばっかじゃ無くて、もっと心ぴょんぴょんすることを書きたいよ…。結局の所、それなんだしさ。

 

 

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6/4時点での沖縄県知事選の動向(めも)


今年(2014年)の11月に予定されている、任期満了に伴う沖縄県知事選挙。

現時点で取りざたされている候補者は4人。

1.仲井眞弘多。

 現職。元々は大田革新県政(1期目)の副知事。
 1,2期は自民・公明が推薦。過去に沖縄電力社長を務めていた経緯から沖電労組が強力に支援している。今回自民の一部が分裂する見通しだが、公明は引き続き支援すると見られる。加えてそうぞう(沖縄維新)も今回は支援すると見られる。
 75歳と高齢で且つ前回も健康問題が取りざたされたが、自公陣営で担げる候補者がぶっちゃけ他にいない。

2.翁長雄志

 那覇市長。元は自民党の沖縄県議。
 前回の那覇市長選挙では自民・民主・公明の推薦で、社民・社大が相乗りした共産系候補と戦った。が、辺野古移設問題がこじれた結果、その共産党が知事選候補として猛プッシュ。出れば社民・社大に加え、生活も最終的に乗るものと見られる。
 仲井眞県政と車の両輪の関係であったことから、仲井眞知事勇退後の後継を狙っているものと見られていた。が、辺野古移設問題で国のやり方に反発し、系列市議と共に反乱を起こした。

3.高良鉄美

 琉球大学法文学部教授(憲法学)。大田革新県政では法律面でのブレーンとして活躍した。
 社民党系の県平和運動センターと近いことから、5月の革新系候補者選考会で名前が浮上した。
 出れば革新票はまとまるだろうが、保守層に食い込むのが厳しいと思われる。

4.鳩山由紀夫

 元内閣総理大臣。民主党。
 民主党県連代表の喜納昌吉氏が擁立に熱心。正気かと思うだろうが、たぶん喜納氏は本気。
 出れば、前回革新側に回った民主党票の他生活の一部も割れる可能性がある為、革新陣営には不利と見られる。が、もともと民主票の離脱は織り込み済みな上、”連合は民主党支援”を建前に革新系候補の支援を拒絶してきた沖電労組が言い訳できなくなるため、一概に仲井眞有利とも言えない。

20140604沖縄県知事選情勢

*現時点での情勢見通し

 1月に行われた名護市長選で、革新と穏健保守が手を組む県政野党陣営が市長の座を守った為、引き続きこの枠組みでという気運が強く、翁長擁立の動きに繋がっている。4月の沖縄市長選で市長ポストを自公に奪われたが、これが逆に確実に勝てる候補をという気運に繋がっているものと見られる。
 10月に行われる豊見城市長選で、社民・共産は早々と候補者を一本化。前回も僅差であり、また豊見城を地盤とする共産党が全国的に波に乗っているため、勝てる見込は十分にある。那覇市のベッドタウンとして人口が急増している地域でもあり、ここを取れるかどうかが知事戦前最大の焦点になる。

 与党側は辺野古移設をめぐる混乱で自民が分裂し、最有力候補だったはずの翁長氏を革新側にとられかねない状況で、仲井眞3選出馬以外に道が無い状態。とは言え国政・県政共に与党であることの強みは大きく、加えて前回は革新側についていた民主・そうぞうが離反、そうぞうは与党側につく公算のため、力押しで勝ちに持ち込む可能性は大きい。
 2月に行われた石垣市長選挙で市長ポストを守ったことから、これをモデルに選挙戦を進めてくるものと見られる。

 民主党が鳩山擁立したとしても、万に一つも勝ち目はない。むしろ、組織崩壊寸前の民主党県連を不戦敗させず、且つ元総理を擁立することで本土マスコミの耳目を集める事が目的と見た方がいい。
 おそらく候補を立ててくるであろう幸福実現党を上回れるかどうかが焦点。

※6/5追記:

 iAcnの指摘によると、大城浩氏(経営コンサルタント)が既に出馬表明しているとのこと。
 ”沖縄独立”を掲げているらしいが、米軍基地撤去の立場であることから、過去に知事戦に候補者を擁立した琉球独立党とは無関係と思われる。
宜野座の大城浩氏って、なんか以前にどっかで名前聞いたような気もするんだよなあ…。さっぱり思い出せないけど。

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草途伸さん的ウクライナまとめ


 そもそもロシア連邦を含む旧ソ連圏の殆どは、かつてモンゴル帝国の支配下にあった土地だった。例外がバルト三国。旧ソ連圏以外だと、ハンガリー(ハンの国)とかシリアやイラクの辺りも、モンゴル帝国だった。
 何でロシアがシリアに固執するのかは、この辺に理由があるかもしれない。

 ロシア(ルーシ)というのはスラブ系よりもモンゴロイド系の血が濃い人が多く住む地のことで、ウクライナは逆にスラブ系の強い土地。ベラルーシ(白ロシア)はその中間。
 なので、ウクライナ人とロシア人は、潜在意識的になんか対立意識があるらしい。

クリミア半島は、元々はモンゴル帝国最後の末裔だったクリミア・ハン国があった場所。その末裔がクリミア・タタールだと言ってる文書もあるけど、違うと言ってる文書もあるし、その辺は良くわからん。
 ロシアからしたら、かつて自分らを支配していたモンゴル帝国からの解放を完遂させたのがクリミアなので、特別な思い入れがあるのかもしれない。

 しかしソ連時代に、ソ連に限らないけど当時の社会主義国は民族主義からの脱却に力を注いでいたので、当時の指導者フルシチョフがロシアとウクライナを仲良くさせる為にクリミア半島をウクライナに移譲させた。と、昔の文献で読んだが、最近読んだ文書だと、単にクリミアの維持費を捻出するのがめんどくさくなったので経済力のあるウクライナに押しつけただけ、とか書いてあった。どっちがほんとなんだか。

 ここまでが20世紀の頃の話。

 で、現在。どうも状況を見るに、ロシアとしてはセバストポリの海軍基地さえ確保できればそれ以上は望んでいない印象がある。
 過去にも旧ソ連圏の独立共和国のロシア人地区がロシア編入を求めたことがあったけど、結局ロシアはのらりくらりでかわして編入を回避している。そりゃそうだ、編入したら経済的にも軍事的にも面倒見ないといけなくなるもん。

 この理屈で行けば、ウクライナだってセヴァストポリの海軍基地以外はロシアに何のメリットもないから、あんまり問題を大きくしたくなかった。だから、ヤヌコビッチがロシアに亡命しようとしたとき、最初は拒否した。

 ところが、どういう風の吹き回しか、ヤヌコビッチを受け入れてしまった。欧米のどっかか、或いは日本が受け入れてくれると踏んでいたのにどこも受け入れようとしないもんだから、しょうが無いから引き受けたんだろうか。これは憶測。
 受け入れたら今度はヤヌコビッチがロシアはウクライナに軍事介入しろと騒ぎ出して、プーチンもタカ派で通してるからそういうの無視するわけにも行かず、ウクライナとの条約で2万ちょっとまでは兵士を駐留させていいことになってるから、海軍基地のあるセバストポリだけ制圧した。ウクライナが抵抗したらそれを口実にさっさと撤退するつもりだったのだろう。
 ところが、ウクライナの海軍司令官が速攻でロシアに投降するという想定外のことをしてくれたもんだから、引くに引けなくなってしまった。

 クリミアのロシア系住民はもう完全にロシア軍が来るもんだと期待しちまってるし、しょうがないからクリミアだけとりあえず占領した。

 一方欧州は、もともとティモシェンコ側に付いている、という建前になってはいるが、本音から言うと今の欧州にウクライナを経済的に支援する余裕なんかないし、本音ではロシアに支援を任せたいところ。とは言っても非民主的な体制を支援するのは欧州民主主義の本分に関わるので、とりあえずヤヌコビッチは追い出した。
 で、代わりに、投獄されていたティモシェンコが復活。

 アメリカはオバマ民主党が元々人権重視姿勢な上に、アメリカ国内では右翼利権のティーパーティがまだ健在でとにかく成果を上げたいし、最低限「弱腰」と見られては困るので、あんまり乗り気ではなかったけど欧州と歩調を合わせてロシアと対決姿勢をとることになった。

 ところが、ティモシェンコは牢屋の中にいて外部の状況をあまり知らされていなかったからなのか、空気読まない過激発言ばかり繰り返して、結局革命派が過激化してしまった。
 これに、クリミアを中心とするロシア系住民が不安を抱き、対立が激化。キエフは極右が事実上支配しちゃうし、さすがに極右の傀儡にされてはかなわんと、ティモシェンコは治療を理由にドイツに移動。

 つまり今、ウクライナは指導者不在。

 そこで困っちゃったのがロシア。というか、プーチン。プーチンとしては何もここまで問題を大きくするつもりはなかった。ウクライナのパイプライン止められたら、ロシア政府もガスプロムも困るんだから。輸出止めるぞって脅したところで、おお止めてみそ言われたら、もうそれ以降未来永劫ガス輸出出来なくなるかもしれないんだから。

 なので、ロシアとしては今切実に仲介役が欲しいところ。

 当てになる大国は、まずは中国。ロシアとは元々関係が深いし、シリア問題でもロシアの味方してくれたし、そのシリアの毒ガス処理の関係で、実はここの所中国海軍の艦船は黒海を動き回っている。

 ただ、逆に言えば、ウクライナから見れば中国はロシア寄りの国なので、中立的立場として仲介してもらおうという気には、ウクライナとしてはないだろう。というか、中国自身、少なくとも北京政府はアメリカと対立するような真似なんかしたくない。ただでさえ人民解放軍の過激分子押さえ込むのに必死なのに。
 なので中国は、国連安保理では味方してくれても、積極的に仲介役を引き受けてくれる状態では無い。

 そこで次に頼みにしたのが、日本。
 一応現時点では中立。なにより東欧に関して何の利害関係もない。

 なので、アベがソチ五輪の開会式に来たときは、プーチンは大歓迎だった。

 しかし。ロシアはわかっていなかった。今の日本の首相は、世界史上たぐい稀にみるアホ宰相なんだということを。
 アホ宰相アベシンゾウは、ウクライナ問題を仲介するどころか、ソチ五輪をただの観光旅行と勘違いしていたようだ。

 その後もロシアとウクライナの関係を仲介する動きなどさらさら無く、数日前にようやく、外務省の官僚を「調査」に送っただけというお粗末ぶり。ここまでの事態になったら、政務官クラスぐらいおくりこまないかんような状況なのに、甲信越雪害時の反省もなくまたしても得意げにパラリンピックの選手に電話をかけている始末である。

 さて。じゃあどうしたらいいのか。可能性はきわめて低いとは言え、アメリカ海軍も黒海に入りだしているし、第3時世界大戦の引き金になる可能性だって、0ではない。0ではない、ってレベルだと信じたいけど。

 平和的解決を模索するなら、どうしたらいいのか。国連は安保理が分裂するの分かり切ってるからね。スイスは永世中立だから国際紛争には直接介入できないし。やっぱり日本が動くしかない。
 でも、今の日本はアホ総理だ。問題解決能力なんてありゃしない。そもそも問題をちゃんと理解しているかすら疑問だ。
 副総理の麻生は、一応問題はちゃんと理解しているようだが、なにぶんこの人はどうも発想が冷戦時代のままな傾向があるし、そもそも親米で通ってるから、解決に導けるかはちょっと疑問。

 ここからは、ちょっとキワモノな文章になる、予め言っとく。


 と、なると。
 日本が政権交代して、自民党以外からロシアともウクライナとも中立の立場をとれる首相を選び出すしかないんですよねえ。

 勿論、それは民主党じゃない。維新でも渡辺党でも小沢党でも分裂の党でもない。

 だめ押しで言いますが、ロシアもウクライナも、旧ソ連です。そして、そういう国々と「野党外交」ってえのをやってきた政党が、1個だけあるんですね。
 しかも最近、アメリカのオバマ民主党とも結構仲がいい。欧州からも中国からも一目置かれている。

 はい。共産党です。日本共産党でも志井共産党でも、呼び方は何でもよろしい。
 ロシア・ウクライナ問題を解決するためには、中立の立場で仲介できる日本が動く必要があって、しかもその為には、日本の政権政党を日本共産党に変えないといけないんです。


 えらいことになったね。アベが無能すぎるのがいけないんだけどね。

 でももっと悲惨なのは、こんな無能で恥さらしな首相を、半分以上の日本人が支持してるって事。

 恥ずかしくないの? ねえ、恥ずかしいと思わないの? 恥知らずなの? 日本人って。

 反論はいくらでもどうぞ。ただし、ちゃんと反「論」してね。

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宇都宮健児は何故大敗したか(荒野目線)


・日本は連合国に大敗した。
・宇都宮健児は舛添要一に大敗した。

 どことなく右翼っぽい書き出しになってしまったが、しかし事実は事実だ。冷静に受け止めねばなるまい。
 しかし、宇都宮支援者の間には、どうもこの自覚が無いように見受けられる。それどころか、「細川と脱原発票が割れたのに前回より票を上積みした、大勝利だ!」等とあり得ないことを言い出す御仁までいる始末だ。頭が痛い。

 宇都宮健児は大敗した。

 まずはこの現実を直視しないことには話にならない。

 では、何故勝てなかったのか。明確な答えがあるならとっくに対策が打てていただろうし、今の段階では「考え得る可能性」ぐらいしか提示できない。
 なので、その可能性を列挙していくぐらいしか出来ない。大言壮語を吐いておきながらその程度かという人もいるだろうが、ああそうですよくさとしさんその程度の人ですよ、としか。

 それはさておき。何はともあれ、イの一番に挙げられる原因は、「本気で勝つ気が無かった」ってとこだろう。
 私事になってしまうが、荒野も今回の選挙は「舛添なら別にいいか…」という思いが常に頭から離れなかった。昔の舛添ならいざ知らず、今は別人かと思うくらい変わったのは事実だし、少なくともタモガミみたいな現状認識もまともに出来ないようなガイキチよりはずっとマシか、と、つい思ってしまっていた。
(その為に田母神が出馬したんだろうけどね。)
 私の考えが多数派と一致するなんてのは滅多に無いことなので、関わったことも無い東京都民にどれだけこういう思いを抱いていた人間がいるかはしらんが。一種の厭戦気分のように「舛添でいいじゃん…」と思っていた人は、たぶん多いだろう。

 どうせ舛添が当選するなら、変な妥協をするよりも自分らの支持する候補を応援したい。16人も候補者が乱立したのには、そういう思いもあったのではないか。
(それでも投票したい候補者がいないとかいってる子がいたのにはさすがに呆れたが…。もうそういうのはさすがに、だったら自分で出ろよとしか)


 「本気で勝つ気が無いなら、勝つ気のあった細川に譲れよ」こう言われるかもしれない。

 これについて。まずは、未だに誤解してる人がいっぱいいるみたいなので、「一本化」の経緯を説明しておく。
 まず、そもそも宇都宮氏が出馬表明したのは、去年の暮れ。猪瀬前知事が辞任して間もない頃だ。この頃、「細川派」の人達は誰を立てるかということすら定まっておらず、宇都宮陣営はむしろ「宇都宮で統一候補という道もあるんじゃね?」ぐらいの雰囲気だった。
 ところが。小泉純一郎が世間話程度に「細川お前出ろよ」と言った事に旧新進党の連中が飛びついて、系列のマスコミを操作して一気に細川出馬の流れに持って行ってしまった。
 ここまでは、まだいい。誰が出馬しようが誰を擁立しようが、そんなのは勝手だ。
 ところが、情勢分析で細川単独では勝てないとみるや、新進党の連中は、夜中の3時に宇都宮氏の自宅に押しかけて、「お前が都知事選降りるまで帰らない」などという脅迫じみた真似までしでかしたのだ。ヤクザに刃物突きつけられてもひるまなかった宇都宮氏がそんなことで降りるわけが無いのだが、とにかく話し合いぐらいはしよう、ということになった。
 ところが。今度は細川が話し合いに応じない。候補予定者としての討論会すら忌避するような殿様だから、貧民上がりの弁護士と対等な話し合いをするなど、プライドが許さなかったのだろう。
 結局、細川や新進党の連中の頭には、「一方的に宇都宮を引きずり下ろして細川陣営に服従させる」ということしか頭に無かった。この事実を知ったときの荒野の怒りはハンパなかったが、宇都宮氏や宇都宮陣営の人達の怒りは、この比じゃ無かっただろう。
 こんな礼を失した連中と一本化するわけには行かない。この事実だけは知っておいていただきたい。

 さて。ちょっと感情混じりの話になってしまったが。誤解の無いように言っておくが、決して宇都宮敗北の原因を細川陣営になすりつけたいわけでは無い。むしろ、宇都宮陣営の説明不足に原因があるのではないか、と見ている。
 上記のような事実を、きちんと冷静に説明できる人間がいなかった、というのは、これは敗因の一つではなかろうか。おかげで、事実を知らない家入支持者辺りから「ちゃんと話し合いをしないのはよくない」等と的外れな指摘が飛んできたりしたものだが。事実を知らないんじゃあ、そんなことを言われても仕方が無い。
 宇都宮氏を外部から支援している荒野の元にも、この情報が入ってきたのは選挙戦もだいぶ終盤になってからだった。
(※荒野は共産党支持者で今回宇都宮支援に回ってはいるが、選対に入ってなどいないしそもそも共産党員ですら無い。)
 もっと早く知っていれば多少なりとも打つ手はあったのに…とも思う。
 ブログアクセス数一ヶ月100人足らずの荒野に何かが出来たとも思えないが。だが、荒野以外の誰かが何か出来たかも知れない。
 これは本当に、数十年来の左翼の悪い癖なのだが、公開すべき情報をきちんと公開しようとしない。「情報は統制すべきもの」というソ連的発想に染まっている人間が、いまだに中枢に残っているのでは無いか。

 これではアベ自民党の北朝鮮的体質を批判できやしない。

 と、こういう事をいうと「いやそれは共産党が」とか言い出すアホがわき出すので、「いやお前だよ」と一応言い返しておく。しておくだけ。問題点を洗い出すのが目的であって、仲間割れが目的なのでは無い。

 なので、私は、今現在でも尚仲間割れを煽っている共産党支持者達にも、同じように声を大にて苦言を呈しておきたい。

 もうこの件に関しては本当に言いたいことが山程あるのだが、本題から外れるので今回はやめておく。

 つーことで。「ロ」は仲間割れが原因、ってことで。


 「ハ」。序盤で掴んでいたはずの20代の票が離れてしまった。
 朝日新聞の調査によると、20代の投票先は、1位が舛添(36%)で、2位は田母神(24%)、宇都宮は3位(19%)との事。序盤の調査では僅差とは言え宇都宮が20代でトップに立っていたはずなのに、一体どうしたことか。

 元々田母神や舛添を支持していたというのならまだわかるのだが、宇都宮から離れた挙げ句そっちに行ってしまったというのが、どういう事なのか。正直、今原因を出せと言われても、よくわからない。
 上述のような醜悪な仲間割れに嫌気が差したとか、宇都宮の政策が高齢者よりで失望したとか、それ以前に政策集が膨大すぎて読む気無くしたとか。考えられることはあるのだが、それを裏付ける証拠が、今のところ無い。

 根拠のないものに分析を試みてもしょうがないのだが、一応上で思いついた3つについて検証してみよう。

 まず、1つ目。仲間割れの件。言うまでも無し。仲間割れしてる集団を支持しようとか、誰が思うか。

 2つ目。政策が高齢者寄り。
 …これは、宇都宮氏の政策呼んでて私自身思ったことなのだが、「高齢者向けの政策」というよりかは、「発想が高齢者」と言った方がいいのだろうか。70年代の革新自治体の頃の発想というのか。間違っちゃいないんだが、ちょっと古いよね、と言いたくなるような。
 そういう意味では、ネットから政策を拾い上げてまとめ上げた家入陣営の手法には、非常に学ぶべきところが多いと思う。中身自体は、最終盤でブチかましてきた全ての労働者を非正規にみたいなトンデモな結果に終わったけど。
 …まあ、共産党は今それをやりたくて暗中模索してる状態なので、ここを突かれるとほんと泣きたくなるんだけどね。

 3つ目。政策が膨大だから読む気がしない。アホか。…と言いたくなるんだが、それじゃ選挙では勝てないのも事実なわけで。これは本当に、一体どうしたらいいんだ。
 まずそもそも論からして、政治というのはこれだけ莫大な課題を抱えているんだ、というところをあまり理解して貰えてない気もするし。だから田母神みたいな宗教右翼に票が入っちゃうんだろうしなあ。日本人は他力本願な人が多いからね。アベにしたって、「安倍先生に任せておけば全て大丈夫」って感覚で支持してる馬鹿が多いようだし。ナムアミダブツで世の中良くなりゃ、苦労はせんわ。

 と、愚痴っててもしょうが無いので。目下、これが最大の課題と言ったところか。
 でもこういう事を言い出すと、また「○○って○○なんだよ! ほら怒れ」的論法でやらかす人達がいるから…。

 そりゃあね。事実を提示しても認めようとせず議論しろだの言い出すバカウヨよりはなんぼかマシだけどさあ。鹿を連れてきてるのに「これは馬だから議論しろ」とか言われてもねえ。

 はあ。どうしたものか。

 いっそ全部放置して、バカウヨが日本を滅ぼしてくれるのをぼけーっと見てる、ってのが一番楽な選択肢なんだけどね。ああ、みんなもしかしてそれに気づいちゃったのか…。

 まあいいや。当分、自分が関わる選挙は無いし。て言うか都知事選だって本来なら予定に無かったんだよ、誰だよこんな選挙設定したのは。

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