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JCPmagazine epub電子書籍(非公式)


「のび太のくせに」という有名な言葉がありますが、一部界隈で「共産党らしくない」と失礼な評価をされている「JCPmagazine」。共産党の2016年政策集です。

jcpmagazine_1
冊子版は共産党の集会や事務所に行かないと入手できないレアものですが、PDF版はWebサイトからダウンロードできます。

http://www.jcp.or.jp/web_download/2016/05/post-393.html

しかしPDFというのはPrint Document Formatの略であることからわかるように、本来画面閲覧用の電子データ形式ではありません。ここはやはり、ネット時代の最先端を走る日本共産党らしく、電子書籍版が欲しいところです。

ということで、EPUB3.0版を作りました。

https://drive.google.com/file/d/0ByWygDHDI6bAeHQ4RzlubG95SG8/view?usp=sharing
※共産党本部に断りなく勝手に作っているので、文句言われたら公開停止します。

いつものepub同人のように一太郎で作成している為、一太郎epubに対応したReaderのみの対応となります。
(表示確認は Cupper Readerを使用しています。)

epub界隈は、営利業者の囲い込みの思惑が酷すぎて、それでアプリによって対応非対応の状況が酷いようですね。文化振興なんて考えは彼らの頭には無いのでしょう。
だから、こんな連中に著作権含む知的財産権をいじくり回させたらいかんのですよ。だったらお前が対案出せって? その為に共産党入ったんだよ。それだけが理由じゃ無いけど。

夜明けはまだ、山の頂の向こう。


3/27全国4箇所同時頒布会場への交通路


3/27の「S妹!ともりちゃん 中編」と「童貞を殺す友利と歩未アクリルキーホルダー」の頒布は、沖縄・名古屋・新潟・釧路、の4会場になります。
KIMG0128file20_名前入り

それ以外の東京や大阪在住の方は「とらのあな」通販をご利用下さいとお願いしておりますが、とらのあな通販は手数料と送料、消費税が上乗せされるため、即売会価格よりも割高となります。

そこで、「どうしても即売会価格で入手したい!」という方のために、主要都市から各会場への主な交通路と交通費をリストアップ致しました。


札幌:
最寄り会場:釧路(釧路市観光国際交流センター)

7:00 札幌駅
 ↓(JR特急スーパーおおぞら1号・釧路行 )
11:00 釧路駅
11:05 釧路駅前バス停
 ↓(くしろバス・65美原線(美原釧路駅前)・美原行 )
11:06 十字街7丁目バス停
 ↓(徒歩)
11:13 釧路市観光国際交流センター

片道交通費:9,060円(乗車券6,260円 特別料金2,590円、バス代210円)


仙台:
最寄り会場:新潟(新潟市産業振興センター)又は名古屋(名古屋市国際展示場)

新潟会場:
6:36 仙台駅
 ↓(東北新幹線はやぶさ2号・東京行 )
7:43 大宮駅
8:14 同
 ↓(上越新幹線Maxとき305号・新潟行 )
9:59 新潟駅
10時頃 新潟駅南口
 ↓(臨時シャトルバス)
10時半頃 新潟市産業振興センター

片道交通費:19,080円(乗車券9,610円 特別料金9,470円)

名古屋会場:
6:36 仙台駅
 ↓(東北新幹線はやぶさ2号・東京行 )
8:07 東京駅
 ↓(東海道新幹線のぞみ209号・新大阪行 )
10:01 名古屋駅(JR)
10:15 名古屋駅(あおなみ線)
 ↓(名古屋臨海高速鉄道あおなみ線・金城ふ頭行 )
10:39 金城ふ頭駅
 ↓(徒歩)
10時45分頃 名古屋市国際展示場・ポートメッセなごや

片道交通費:20,060円(乗車券10,500円 特別料金9,560円)


東京:
最寄り会場:新潟(新潟市産業振興センター)又は名古屋(名古屋市国際展示場)

新潟会場:
7:48 東京駅
 ↓(上越新幹線Maxとき305号・新潟行 )
9:59 新潟駅
10時頃 新潟駅南口
 ↓(臨時シャトルバス)
10時半頃 新潟市産業振興センター

片道交通費:10,250円(乗車券5,620円 特別料金4,430円、バス代200円)

名古屋会場:
8:40 東京駅
 ↓(東海道新幹線のぞみ157号・博多行)
10:21 名古屋駅(JR)
10:30 名古屋駅(あおなみ線)
 ↓(名古屋臨海高速鉄道あおなみ線・金城ふ頭行 )
10:54 金城ふ頭駅
 ↓(徒歩)
11時頃 名古屋市国際展示場・ポートメッセなごや

片道交通費:10,710円(乗車券6,610円 特別料金4,100円)


京都:
最寄り会場:名古屋(名古屋市国際展示場)

8:34 京都駅
 ↓(JR特急ワイドビューひだ25号・高山行)
9:55 岐阜駅
9:58 同
 ↓(JR東海道本線・浜松行)
10:25 名古屋駅(JR)
10:30 名古屋駅(あおなみ線)
 ↓(名古屋臨海高速鉄道あおなみ線・金城ふ頭行 )
10:54 金城ふ頭駅
 ↓(徒歩)
11時頃 名古屋市国際展示場・ポートメッセなごや

片道交通費:4,770円(乗車券2,940円 特別料金1,830円)


大阪:
最寄り会場:名古屋(名古屋市国際展示場)

7:47 大阪駅
 ↓(JR大阪環状線外回り・京橋・鶴橋方面 )
8:03 鶴橋駅(JR)
8:06 鶴橋駅(近鉄)
 ↓(近鉄大阪線特急・近鉄名古屋行 )
10:10 近鉄名古屋
10:30 名古屋駅(あおなみ線)
 ↓(名古屋臨海高速鉄道あおなみ線・金城ふ頭行 )
10:54 金城ふ頭駅
 ↓(徒歩)
11時頃 名古屋市国際展示場・ポートメッセなごや

片道交通費:4,790円(乗車券2,890円 特別料金1,900円)


岡山:
最寄り会場:名古屋(名古屋市国際展示場)

8:37 岡山駅
 ↓(山陽新幹線のぞみ120号・東京行 )
10:21 名古屋駅(JR)
10:30 名古屋駅(あおなみ線)
 ↓(名古屋臨海高速鉄道あおなみ線・金城ふ頭行 )
10:54 金城ふ頭駅
 ↓(徒歩)
11時頃 名古屋市国際展示場・ポートメッセなごや

片道交通費:10,700円(乗車券6,610円 特別料金4,090円)


広島:
最寄り会場:名古屋(名古屋市国際展示場)

8:00 広島駅
 ↓(山陽新幹線のぞみ120号・東京行 )
10:21 名古屋駅(JR)
10:30 名古屋駅(あおなみ線)
 ↓(名古屋臨海高速鉄道あおなみ線・金城ふ頭行 )
10:54 金城ふ頭駅
 ↓(徒歩)
11時頃 名古屋市国際展示場・ポートメッセなごや

片道交通費:10,700円(乗車券6,610円 特別料金4,090円)


福岡:
最寄り会場:沖縄

7:10 博多駅
 ↓(福岡市地下鉄空港線・福岡空港行 )
7:15 福岡空港駅
7:22 福岡空港
 ↓(スカイマーク501便 )
9:45 那覇空港
10:05 那覇空港駅
 ↓(ゆいレール・首里行 )
10:41 古島駅
 ↓(徒歩)
10時50分頃 教育福祉会館

片道交通費:23,490円


以上、ご参考にして下さい。

奈緖尚、とらのあな通販のURLはこちらになりマス。
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/39/57/040030395790.html


宜野湾を落とした以上、京都を落とすわけにはいかなくなった。


そんな言い切りが出来るほど甘いものじゃ無いことは百も承知。
むしろ甘さには細心の注意を払いたい。

文化庁だの、北陸新幹線だの、「何でこんな時期に?」としか思えない報道が相次いでますね。

個人的には、文化庁移転は反対では無いです。
著作権を管轄しているのは文化庁であり、その著作権は複雑怪奇化していて整理分割が急務となっています。しかし、東京には営利主義の魑魅魍魎があまりにも徘徊しすぎており、これまでも何かにつけて利己主義に基づく介入を繰り返し、結果としてそういう作業を妨害してきています。
なので、文化庁は東京から切り離した方がいいと思うし、京都が誘致しているというのなら京都でいいと思います。

でも、何故それを今この時期に決めるのでしょうか? 全国ニュースで現職市長の映像まで流して。徳島の消費者庁とはえらい扱いが違いすぎやしませんか?
そこにもってきてさらに、JR西日本の「北陸新幹線は京都経由」報道。

こういうあたり、「自民党だなぁ」という感想しか持ち得ないのです。

事実、ディズニー佐喜真は選挙で勝ちましたからね。

選挙向けの飴をバラ撒きまくる、20世紀の自民党そのものです。

最近、廃棄するはずの食品を横流しした事件が話題ですね。

飴は確かに甘くておいしいです。
でも、その飴、出どころ確認しましたか?

あと、飴だけでは健康を害しますよ。
ビタミンもタンパク質も必要なんです。

本田久美子氏は、京都にビタミンもタンパク質も提供できる人だと思います。
http://www.kyo-mannaka.jp/revival/280
私は京都市長選では、本田久美子氏を全面支援します。
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日本国憲法は社会の礎。
労働者も中小企業も社会の礎。


ぽぷかる5レポート


やるべき事はきっちり片付けてから、次に進むようにしたい。(自戒)

1/9・10に、「ぽぷかる5」が、まあ無事かどうかは知らないけど少なくとも来場者数的には大成功に終わりました。(公式発表で1万9500人)
私も、前回に引き続き即売会スペースで参加させて頂き、反応的にも売上的にも結構好調な結果となりました。さすがに黒字とまでは行きませんが。宣伝効果も合わせて考えれば、十分大成功です。(Twitterではnaecaが売れない! とか騒いでおりましたが、売れなかったのはnaecaだけなので。。。)

反省点というか残念だったことは、とにかく体調が悪かったこと。元々精神障害負ってる身なのに、その上あまりにも心労が重なりすぎて。これはぽぷかる関係ないんですが、うん、まあ、これはこの文書で言うのはやめとくか。ほんとにぽぷかる関係ないし。
というか、もういっそ今後ぽぷかる一本に絞るようにすれば、その心労の原因も多分関係なくなるんですけどね。ぽぷかる今回で終わりだって話だったもんだから。じゃあやっぱり鍵に戻るしか無いじゃんという。この辺の話、よくわからないですね。
少なくとも、「愛知県の緊急雇用対策事業としての『ぽぷかる』は、今回で終わり」ということみたいです。で、折角ここまで続いたのだから、今後は自主運営という形でぽぷかる6をやろう、という話が一部で出ている、ということ、で合ってるのかな?

まあ、ぽぷかる5の運営自体に関しても、全く不満が無いわけではないですけどね。でもその辺はアンケートにきっちり書いといたんで。公開の場ではあんまり言わない。こき下ろしたいわけじゃ無いから。

あ、運営側のアンケート回答募集、一応URL記載。

https://docs.google.com/forms/d/1hl4Gh0pW_lQLzpseqG7dZ81uuvE8qQQFyNlJelix6J8/formResponse

個人的な感想としては。寒かった。とにかく寒かった。冬だから当たり前なんだけど。いやもう、寒いのはわかりきってしだから自分はそれなりに防寒対策してきたつもりだったんですけどね。
むしろ、前日にイオンかカーマ辺りで安売りしてるカイロ仕入れてきて当日会場で売りさばけば儲かるんじゃね? という事まで考えたくらいで。いや、やりませんでしたけどね。…でもあそこまで寒かったんだったら、売りさばくまではしなくても、naeca購入者にカイロ進呈ぐらいはやってもよかったかなあ。(あくまでもnaecaに固執する。)
そんなに寒いのに、夏場でも風邪ひきそうなコスプレしてる人達って。一体どんな修行してるんですかね? The Ninjaが現代にいるとしたら、きっとあの人達ですね。
コスプレと言えば、鍵系のコスしてる人が3人もいたのが意外だった。小鳥と、鈴と、テヴア軍正装の人(男性だったのでクドだとは認めない絶対に認めない)。…いや、元々愛知県ってかつては全国最強の鍵っ子王国だったんだから、意外でも何でも無いんですけどね。

あと、昨年後半に一気に同人誌何種類も印刷した挙げ句、沖縄や新潟にまで遠征したもんだから、実は今資金的に非常に窮していて。なので、他スペースをまわっても眺めるぐらいしか出来なかったんですね。いや、手に取ったら買いたくなるじゃないですか。買ったらお金減るじゃ無いですか。実家暮らしだからご飯はパクってこれるけど、携帯代とかサーバ代とか同人誌代とか政治活動費とかはまかなえなくなるじゃないですか。

他には、開催中に尾張伝統工芸のイメージキャラクター? でいいのかな、の七瀬 詩織(しおり) というキャラからフォローされて。一応ご挨拶はしたんですけど。
まあ、愛知ご当地キャラ、乱立というか戦国時代の様相ですね。いっそ、「瀬戸川家の野望」というゲームでも出すか。瀬戸市は、「こまいぬクエスト」という知る人ぞ知る伝説もんのクソゲー出したところですからね。クソゲーの栄光よ再び。どうせ「瀬戸川家」って萎えキャラだし。
…ま、著作権的にいろいろ大問題発生しそうだけど。

 

終了後にTwitterで呟いた「リニモ即売会」が思いの外反響があったようなので、一応ネタ発言ではあったのだけど、どうやったら実現できるのかをざっと考えてみました。

課題としては、

  • 費用
    (1時間10万円かかる。ぽぷかる並みに搬入7時~退出18時まで借りたら、1日110万円。)
  • サークルスペースの配置
    (ロングシートならシートの前に机並べるという方法も出来るけど、リニモはセミクロスシートなのでこの方法は採れない。ブース形式にしても、客と対面にならない。)
  • 搬入、設営
    (リニモ自体は普通に営業してるので、駅で結構な大荷物を運び込むと一般利用客の邪魔になる。)
  • 重量
    (万博開催時にもあったが、重量オーバーするとリニモは浮上できない。重量規制が必要になる)
  • 一般客の扱い
    (乗車扱いをするのか)

一応考えた解決策としては

  • 費用→
    サークル数50、一般参加者トータル500名を前提に、試算。
    一般参加者には、リニモ一日乗車券付きのカタログを購入して貰う。一般参加者に一日乗車券を購入して貰うことを前提に、愛知高速交通にはリース料の値引きをして貰う。どれくらいの値引きになるかわからないが、一日乗車券収入が800円×500名=40万円という前提で、仮にこの分を値引き額として算定する。そうすると、実質のリース代は70万円になるので、サークル参加代は3000円(×50サークル=15万円)、一般参加者は1100円(×500名=55万円)とすれば、丁度リース代はまかなえる。(※一般参加者は、これに加えてリニモ一日乗車券代が加わるので、実質負担額は1900円。)一般的な地方イベントと比べると割高だけど、特殊イベントということで何とか納得して貰う。あと、広告費とか協賛費が入れば、もう少し値下げの余地はある。
    必然的にカタログと一日乗車券がセットになるので、カタログはリニモの駅窓口で販売して貰う。こうすることで、販売コストも抑えられる。
  • サークルスペースの配置→
    そういうイベント、という事で納得して貰うしか。リニモは揺れないことがウリなので、走行中でも販売は出来ると思われる。(法律的にどうかなというところはあるけど)
  • 搬入、設営→
    公園東のリニモ車庫で搬入・搬出という形になる? 一応駐車場もあるし。
  • 重量→
    募集段階で重量制限して、搬入時に荷物の重量チェック、という形か
  • 一般客の扱い→
    一日乗車券を購入して貰うので、一般参加者の乗降は自由。但し、カタログを持っていない人は即売会列車には入れないようにする(そうしないと運送規約とかで問題が発生する)。

一応こんな感じです。まあ、これだけで問題が終わるとは思えないけどね。一応、実現可能性はあるということで。

ええと、ぽぷかる5で出品したブツは、今週末17日に金城ふ頭でやるコミックライブ名古屋で、「瀬戸川家スタートパック」という形で委託出品します(番号:委託a-01)。…ええ、もう今回はぽぷかるで疲れてるのが明白だったので、最初から委託で申し込んでました。
ちなみに、2月の名古屋と浜松も、委託参加にしました。12/23の名古屋欠席がちょっとトラウマになってるので。とにかくリスク回避で。

 

 

ふう。


ぽぷかる5 出品物のご案内


相変わらず体調不安定ですが、今週出かける用事は週1会議と通院のみにしたし、ぽぷかる5の準備も予想外に早く完了したので、何とか出席できるように体調を持っていきたいです。
9日(土)は、午後一くらいで早めに引き上げて、10日(日)はいられるだけいる、という方向で考えています。

さて、その出品物ですが。今回の目玉は、

リニモmanaca導入記念
瀬戸川家 naecaNAE CArd

です!

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裏面のベニヤ板に「森子マネー」をチャージして使うカード型の、そう、アレですアレ。
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ちゃんと取説もお付けします。
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そして!

今回、年始早々の開催という事で、福袋もご用意しました!
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内容は、

  1. 500円相当の本 1冊
  2. 300円相当の本 1冊
  3. 300円相当のグッズ 1個
    今回新作のnaecaが入っている可能性もあります!
  4. 100円相当のコピ本 3冊

これら、合計で1400円相当の詰め合わせを、1000円で販売致します!

名古屋人は福袋好きだでね。買わなかんで? 俺は瀬戸在住だしルーツは三河と美濃だから買わないけど。

えー、ちなみに10個くらいしか用意してません。まあ売れてもこんなもんでしょう。
あと、袋によって内容は若干変わります。具体的になにが入ってるかは、まあ、過去の荒野草途伸の発行物から類推してください。

じゃ、体調整える為、もう寝るわ。(現在時刻15:08)


沖縄の戦後史を整理する


 自民党安倍一派が嘘八百田尚樹を招いて行った「勉強会」(実際には自己満足会としか思えないが…)で、またしても沖縄の戦後史に関するデマがクローズアップされているので、自分なりにまとめておく。
 まあ、自分が書かなくてもこの手の文献一杯あるから…と思って書くの控えていたのだが、やはり書かないと駄目だ。たとえ読むのが5~6人しかいなくても。
 本来なら参考資料を引用しながら書きたい所なんだが、その参考資料をきちんと保管していないという愚行を犯してしまったために、「どの参考資料」というのが明示できないのは申し訳ない、というのはあらかじめ申し上げておく。まあ、だいたい沖縄県内で発行されている書籍や新聞がベースだ。
 まずは、沖縄の「終戦」後の歴史から。一部の人はさすがにご存じだろうが、沖縄県内の「終戦」は、本土より約2ヶ月ほど早い。いや、実態を見れば、終戦などでは無く完全たる「大量殺戮に基づく殲滅状態の敗戦」なのだが。
 この大量殺戮は、米軍によるものもあれば、追い詰められた日本軍によるものも、両方ある。また、追い詰められて心神耗弱状態に陥って集団自決した例もある。もう一体どういう状態だったのか、今のネットスラングで言えば「カオス」である。たぶん多くの人には想像もつかないだろう、自分自身、とても想像がつかない。

 

 さて。このような熾烈な抵抗があったことから、(当初米軍は1945年の初頭には沖縄を制圧するつもりだったのだが、結局6月以降まで伸びてしまった)、生き残った沖縄県民や日本軍捕虜を大変に警戒していた。
 米軍による沖縄占領は(日本本土とは違って)一斉に行われたわけでは無く、まず本島周辺の太平洋・東シナ海からの海軍艦船からの艦砲射撃で、ある程度本島を焼け野原にした後(※ここのところなにげに重要なので留意)、本島中部の石川市(現在のうるま市石川地区)に上陸後、南北に別れて展開して、米軍が日本軍に勝ったところから順次制圧・占領が行われていった。
 前述のように米軍は熾烈な抵抗をした日本人を警戒していたことと、また住民が住んでいたところも焼け野原になってすぐには生活できないという理由から、米軍が設定した収容所に全住民を強制移住させる、ということを行った。
 収容所と言っても、本島の当時の生き残った住民全部を収容してるわけだから規模は大変大きく、万単位の人間がそこに住んでいた。アメリカは一応は「民主主義国家」という建前を持っていたので、その何万人もいる収容所で住民自治を行わせようとし、本島に10~20くらいあった収容所を「市」と銘打って、公選首長と議会を作ろうとした。
 但し、この「市」はあくまで鉄条網で囲まれた収容所に過ぎず、「市」同士の情報のやりとりは著しく制限されていた。物資も米軍から提供されていたので商売人の行き来というのもほぼ無く、全ては米軍の提供する情報によって統制されていた。
 この情報統制の手段として使われたのが、「うるま新報」(後の琉球新報)である。
 琉球新報という名は、戦前から存在した沖縄最古の新聞社から名前をとったものであるが、戦後に新しく出来た「琉球新報」は、元々は米軍の御用新聞として出発したものである。
 ところが、新聞の記事執筆や編集にはそれなりに高度な学識が必要とされるものであり、当時の沖縄には(※日本本土もだが)それが出来る人間があまりいなかった。やむを得ず、編集長池宮城秀意の人脈を頼って、思想の是非は問わず人材をかき集める結果となった。こうして集められた人材の一人に、後に沖縄人民党委員長となる瀬長亀次郎もいた。
(※この事を以て、「沖縄の新聞は共産党に支配されている」という主張の根拠にする者もいるようである。が、そもそも戦後の琉球新報が米軍の御用新聞として出発したことを考えれば、この指摘は当たらないものと考える。
 ただ、本来米軍の御用新聞であったはずの琉球新報にある程度リベラルな記者が入ったことで、収容所「市」間の情報交換はある程度正常なものになり、収容所解放・原住地復帰運動の原点ともなった。
 また、その後「沖縄毎日」や「沖縄朝日」「沖縄タイムス」(※本土の毎日新聞や朝日新聞とは直接関係ない)といった新聞社が発足し、沖縄の言論界はそこそこ報道の自由が担保されるようになった。
(尚、現存しているのは、琉球新報と沖縄タイムスの2社のみである。)
 政党の話が出たので、沖縄の政治史についても触れておこう。
 と思ったが、長くなってしまったので、これは別文書に譲る。
 さて。収容所「市」の話に戻ろう。
 この収容所「市」は「市」を名乗ってはいるものの、鉄条網で囲まれた閉鎖集落であり、そこに収容された人々は本来住んでいた場所から隔離されていたわけである。そして、米軍の情報統制により、自分達の家や畑が今どうなっているかということは、一切知らされていなかった。
 では、実際その私有地はどうなっていたのか。ぶっちゃけ言うと、その多くが米軍基地用地として無断使用されていたのである。
 沖縄の米軍基地建設に関して「銃剣とブルドーザー」という言葉がよく用いられるが、戦前の日本軍が銃剣で脅して土地賃貸契約を結ばせたのに対し、戦後になってからは収容所の外で勝手にブルドーザーが走り回り、収容所に入れられている人達は自分達の土地で何が起きているかすら知らされず自分達の住居を勝手に基地にされてしまい、事後で「現実を追認しろとばかりに契約を結ばされた」のである。(しかも当時の地代は二束三文だったらしい。)抵抗しても弾圧され、中には虐殺された者もいた。
 まさに略奪者、山賊行為でしか無い蛮行が平然と行われていたのだ。

 

 右翼がよく引き合いに出す、「普天間基地の周りは田畑しか無かった」という主張がある。そして、その”証拠写真”なるものも提示されている。ぶっちゃけ、大嘘である
 普天間基地の周りが田畑しか無かったわけではないことは、前述の通りである。
 そして”証拠写真”とされているものは、これは終戦直後に焼け野原にされた現在の宜野湾市周辺の様子である
(※特に現在の宜野湾市や浦添市周辺は、艦砲射撃に加えて日本陸軍の陣地があった嘉数高地の攻防で沖縄戦有数の激戦になった場所であり、周りは草木も生えないほどの焼け野原になっていたのである。)
 しかも住民は全員収容所送りにされていたのだから、その時点で人が住んでいなかったのは当たり前の話なのである。そんなときの写真を持ちだして「普天間基地の周りに人はいなかった」等と言い出すのは、事実誤認を通り越してただのペテン、詐欺である。

 

 ちなみに、戦前の普天間地区並びに宜野湾地区についての補足。(おおむね、普天間基地の北側周辺が普天間地区、南側が宜野湾地区と思って貰って構わない。)
 普天間基地のあった場所は元々結構な規模の集落があった。これは前述の通りである。

ちなみにこれについて補足すると、(現在の基地北側の話になるが)、「普天間」っていうのは普天間宮という結構大きな神社が由来であり、普天間地区というのは元々そこの門前町だった。門前町がそれなりにでかい町だってのは寺社に詳しい人(右翼なら当然詳しいはずだろう)なら当然わかるはずだ。少なくとも、「周りは田んぼ」なんてのは大嘘だってのはこれだけでわかるはずだ。

 

 そして、この普天間門前町から南北に大きな松並木を供えた街道があり、その周囲にも集落が点在していた。戦前の沖縄でも、結構栄えていた場所だったのである。
 そして、現在の基地西側のあたりから豊富な湧水があり、これを利用した田芋を育てる水田が拡がっていた。この一点をもってすれば、確かに「普天間基地の周囲は田んぼだった」という主張はあっているだろう。だが、西側の一部だけの話だ。そしてしかも、土地の少ない沖縄に於いて、この田芋畑というのは当時の沖縄の貴重な食料供給源でもあったのである。だがその大半は、普天間基地の強制造成によって、潰されてしまった。
 ちなみに捕捉すると、現在も基地のさらに西側の大山地区では湧水を使った田芋農業が行われている。が、基地内部で起きている化学物質による土壌汚染によって水質が劣化し、田芋農業が危機に追い込まれている。この問題も、米軍は責任を認めようとはせず、補償どころか謝罪すらしようとしていない。
 普天間基地返還が実現した後でも、本来なら米軍の責任で原状回復をすべき所を、何もするつもりは無いと公言している始末である。
(ただ普天間基地を返還させればいいという話では無いと言うことの根拠の一つである。)
 そして、右翼がことさらに引き合いに出す、「危険な普天間基地の周りに勝手に人が住みだした」「危険な基地の周りにわざわざ小学校を建設して児童を危険にさらしている」という主張について。
 「勝手に人が棲みついた」わけでは無いことは、前述の普天間・宜野湾地区の経緯からも理解して頂けるだろう。元々自分達が住んでいた場所を追い出されたから、仕方なくその周囲に居を構えているのである。
 ついでに捕捉すると、「もっと安全な場所に移住すればいいだろう」などという弁は、もうそれこそ沖縄の実態を理解しない愚かな発言である。沖縄本島で米軍基地の影響を受けないところと言ったら、那覇以南の南部か、北部の本部今帰仁あたりくらいしか無い。当然のことながら、そういったところにも既に人は住んでいるし、ぶっちゃけ生活には不便だ。そもそも、仮にそういったところに移住したくても、移転補償など全く出なかったのだ。とりあえず近場に移動する、または近隣に住む遠戚などを頼るしか無かったのだ。
 そして、右翼が錦の御旗の如く掲げる「普天間第二小学校」の問題。だが実際の所、錦の御旗どころかバカ発見器の御印なのである。
 まず、人口が増えて子供が増えれば、小学校は増設しなければならない。これは大前提の知識である。まあ、右翼は頭が悪いからこんな事も理解出来ないだろうけど、一般の人は理解出来るだろう。
 しかし。宜野湾市は市域の大半、しかもど真ん中を普天間基地が占領しているから、小学校を建設できる場所など限られている。特に普天間第二小学校のある辺りは、数少ない普天間宮門前町の区域として残っている場所で商店や住宅が既に密集しており、小学校を建設できる場所など限られている。そこでやむを得ず、普天間基地に隣接する場所に土地が確保出来たので、そこに小学校を建設した。
 しかし、やはりあまりにも危険すぎるということで、もっと北側の「西普天間地区」(※米軍専用の住宅地で、普天間基地とは別物)の一部を返還させて、そこに小学校を移転させようという話が持ち上がった。しかし、そこには地権者(軍用地主)がいるので、彼らから土地を買い上げないといけない。米軍基地の地代はおいしいので、軍用地主は高値で無いと土地を手離そうとはしない。
 そこで、宜野湾市は国に土地購入費の財政援助を求めた。ところが国は、当時の宜野湾市政が革新市政であったことを理由に、これに何かと難癖を付けて、財政支援を拒否してしまった。その間に校舎が老朽化して建て直さないとヤバいということになり、結局元の危険な場所で校舎を建て替えざるを得なくなってしまったのである。
 つまり、国(自民党政権)が、普天間第二小学校の危険性をそのままにしたのである

ところが右翼は、これらの事実を完全無視し、それどころか全くの真逆のことを匿名掲示板やアフィブログに書き立てている始末である。

 

 さて。現在の安倍政権は、「普天間の危険性除去」を辺野古新基地建設の大義名分としている。
 そもそも辺野古新基地が出来たからと言って普天間の危険性除去が出来るのか自体が甚だ疑問なのであるが。それを脇に置くにしても、「現在の普天間の危険な状態を、詭弁を使ってそのまま辺野古近辺に持っていく」ということには変わり無い。
 尚捕捉しておくと、辺野古辺野古言われるが、実際影響を受けるのは辺野古地区だけでは無い。むしろ、辺野古より北側の名護市二見以北10区の方が、影響は深刻なのである。そして、これらの二見以北10区には、(基地反対派だからというだからか)まともな補償どころか説明すらろくすっぽ行われていない。
 (ちなみにこの辺りは、国内でも有数の風光明媚な場所で、これらをウリにしたリゾートホテルが幾つか存在するのだが、辺野古新基地が出来たらこれらのリゾートホテルは当然全滅で地元民はほぼ全員失業である…ということは以前にも書いた。基地で雇用が増えるなどというのは、真っ赤な嘘なのだ。)
 尚、この辺野古や二見のある名護市東海岸よりさらに北に東村という村があって、米軍がベトナム戦争のような住民掃討を想定した訓練施設を建設しており、それに付随した形で高江という場所にヘリパッドを建設している。これに対する反対運動もあるのだが、日本政府は反対運動弾圧のために、全然関係ない運動に参加してもいない地元の小学生まで刑事訴追するというキチガイ行為まで行っている

 

 先の沖縄県知事選で翁長現知事が高江基地反対を公約に盛り込んだことでようやく他県からも注目を集めるようになったが、それまでは殆ど注目も無く、ひたすら黙殺されてきた。

これらの事実。殆どの人は認知していなかっただろう。

 何故君たちは知らなかったのか。
 率直に言って私は、「お前らが知ろうとしなかったからだ」と言いたい。

 

右翼のデマで溢れた匿名掲示板や、それを自民党サイドに都合よくまとめたアフィブログばかりを「ネットの正しい情報」とばかりに読みあさり、沖縄からの声や、多少なりとも理解のある左翼側からの意見には、耳を塞いでしまう。聞こうとすらし無い。ただサヨクサヨクと鼻で笑うばかり。

 そういう態度が、現在の嘘と虚言にまみれた歪んだ社会をつくっているのだ。

そして、これは何も沖縄問題に限らない。派遣やワープワ、長時間労働、セクハラを通り越した性奴隷化の横行と言った労働問題にも同じ事が言えるのだということを、明言しておきたい。

 日本人は真剣に反省しろ。

 

煽りでは無い。本気の怒りを以て、私はこの言葉を全ての日本人に投げつけたい。

 


「TPPと著作権の非親告罪化」勉強会報告書


 3/9(月)に、東京・永田町の衆議院議院会館で行われた「TPPと著作権の非親告罪化」勉強会に行ってきました。
 国際日本文化研究センターの山田奨冶教授の講演の他、参院議員の山田太郎(日本を元気にする会)・徳永エリ(民主党)両議員より、現在の情勢についての報告がありました。

 以下、報告並びに講演の内容を、ざっと列挙していきます。
(※注釈以外は、発言の内容を要約したものであり、荒野草途伸の個人的見解とは異なる倍があることをあらかじめお断りしておきます。)

 まずは冒頭、山田議員からの挨拶を兼ねた報告。

山田議員:
 過去の大臣答弁について言及。下村文科相は過去に「TPPは慎重派のはず」という質問に対し、親告罪化は適切でないとの答弁があったことを確認。
 条約には留保という手段があることを紹介。
※注 国連人権A規約など。後ほど出てくるように、憲法上必ずしも適切な方法では無い)。
 一部条項について留保を適用すべきではないかとの質問趣意書を提出しているが、政府は一向に回答してこない、無視状態。
 一部の与党議員からは「山田さんはあきらめろ」とまで言われている,とのこと。

 また、警察庁に確認したところによると、「同人マーク」(※注 漫画科の赤松健氏らが提唱した、著作権利用の黙認の意思表示の為の統一標章)は、全くの無意味。あろうがなかろうが、捜査対象になるとのこと。

 この後、山田教授による講演会。これも要約した形で列挙する。

 TPP交渉が秘密会議で行われている事に対して大きな違和感を感じている。
 現状を鑑みて、やむを得ず変更しなければいけないならば、という視点で講演。

 

そもそも、非親告罪化とは?

 権利者の意志に関わらず検察が起訴に持ち込める。現状は起訴に持ち込めないが故に警察・検察が動かない(捜査が無駄になりかねない為。現在でも動くことはできる

 アメリカにとっては日本のアニメ・マンガ文化はライバル(穿った見方)なので、日本に制約をかけたい意図もあるのではないか?

現在の流れと影響

 今回の「非親告罪化」の話は、ウィキリークスによって公表された文書に記載されているもの。ウィキリークス日本語訳アカウント @fr_toen はフォロー必須。
 ウィキリークスの内容としては
・非親告罪化は、ベトナムが反対している
商業化限定云々は、日本の提案
・権利者が著作物を利用する権利に限定
 この内容ならば、現状通りの親告罪でいいのでは? という矛盾をはらんだ内容。

 これが通ってしまうと、創作文化に多大な悪影響が及ぶことが懸念される。例えば、孤児作品(著作権者不明の古い作品)のアーカイビングは誰もやらなくなると思われる

 日本国内での動きとして、2009年1月の分科会では、非親告罪化は慎重に検討、という結論になった。
 2012年に違法ダウンロードの刑罰化が規定されたが、これも現在はまだ親告罪である。親告罪は捜査の障害になっていない。告訴しない人は、そもそも捜査に協力しない。
※注 逆に、非親告罪化された場合、警察が勝手に動いた案件で著作権保持者が警察の取り調べを受けるケースもあり得る。さらに言えば、それを別件捜査に利用される懸念も

他にも。。。
・著作権保護期間の70年化
・法定賠償金制度(示談で済まない)
 といった、懸念される改定協議が行われている模様。
 現行法と非親告罪化+上2つで、著作物の利用と保護のバランスが崩れる

 

対処法として

 フェアユース制度は有効なのではないか。これはそもそもアメリカの制度。ただし、今回アメリカはフェアユース制度導入を要求していない。また、商業的規模の二次創作は、フェアユースとはいえない(保護できない)。
 映り込みの規制緩和等(※注 一昨年秋施行の改正著作権法から、「映り込み」に関しては著作権侵害では無いとの明確な規定が入った)は、日本に於けるフェアユース導入議論のなれの果て。このレベルではフェアユースとは到底いえない。

日本政府の姿勢

 徳永参院議員による質問趣意書への回答:
「守るべきものは守り攻めるべきは攻める」(意味不明)

 アメリカ国内ではTPP交渉の秘密主義に対する批判もでている。

 方向性として、「登録著作物のみの非親告罪化(70年化も同様)」という話も出ている。
※注 著作権そのものは自然発生権である為特許のような登録は不要だが、訴訟等に供える為の制度として、文化庁に著作権保持の登録を行うことが出来る。登録された著作物はほぼ企業によるものだから、産業財産権並みの扱いをしてもいいのでは? という話らしいのだが。。。

 政治が文化に悪影響を与えることはあってはならない

 山田教授の講演は、ここまで。
 この後、徳永・山田両参院議員より、改めて報告が行われる。

徳永エリ参院議員:

 アメリカのTPP交渉担当省庁であるUSTRの情報は、一部大企業はアクセスできる。日本政府の秘密主義の深刻さ。(※注 日本は、TPP交渉は一切が秘密交渉であるという建前の元、一般国民には一切の情報開示がなされていない。
 農協改革も、TPPに反対する農協への制裁なのではないか? という声も上がっている。

山田太郎参院議員:

 「国会批准の時に議論すればいいんじゃないの」と言う人がいる事への懸念。条約はほぼ自動成立という憲法上の規定がある。(アメリカとは違う)
 通されたときのための備えが必要。運動を盛り上げすぎると途中で息切れしてしまう。

 これに、山田教授が質問
「条約と関連法は政治手動?」
→山田議員
「政府は秘密でやりかたがっている。批准と関連法を突然一気に出してくることが想定される。逆に先に議員立法で著作権法改正案を出してしまう手もある。」

 この後、質疑応答。誰も手を上げようとしないので、先に荒野が質問した。

「著作権というのはそもそも文化財産権で、特許や商標等の産業財産権とは違う。著作権を産業財産権として扱ってしまっていることに、そもそも無理があるのではないか?」

→山田教授:
 著作権は1970年代とはだいぶ性質が違う。産業財産権の性質も多分に持っている。が、現在の著作権法は複雑すぎる。正直理解出来ない。
 整理し直す為にもドラスティックな改正が必要。

→山田議員:
 著作権は適用が主観依存。適用の線引きが難しい。司法サイドの拡大解釈に依存している。登録著作物であれば、わかりやすいが、そうでないものは線引きが難しい。
 警察はどのみち捜査権は持っているというスタンス。一罰百戒という形になるだろう。懸念されるのは自主規制とお互いの刺し合い。
 また、それってそもそも著作権なのか? という議論は残っている。

 この後、他にも幾つか質問が出た。

質問:
 韓国では米韓FTAに伴いフェアユース制度が導入されているが、韓国でどういう問題が起きているか。日本で適用した場合の懸念点

→山田教授:
 韓国の専門家に訊いたが要領を得なかった。そもそも韓国でもあまり認知されていない? むしろ情報がほしい。

質問:
 フェアユース実施時の権利者の反応について。また、パロディ利用に水を差すのではないかという懸念は?

→山田議員:
 現行法でも権利者は守られている。めんどくさいから権力任せにしたいのではないか。
 今回の次第の懸念は、「なんだかよくわからないけど怖いね」という不安感。

 この件に関して、勉強会主催の「うぐいすリボン」の荻野氏より、報告。

荻野:
 権利者からすればフェアユースは権利の切り下げですらある。権利者からすればフェアユースは本当にイヤ。

質問:
 フェアユースで同人誌は守られないとはどういうこと?

→山田教授:
 そもそもフェアユースがあるから許されると言うものではない。あくまで裁判の時の武器。どっちみち二次創作は裁判上等でやらないといけない。
 また、アメリカから見れば、日本の同人誌文化はフェアユースと同等。むしろアメリカの方が規制は厳しい。アメリカは訴訟大国なので、裁判用の環境整備が必要で、その為のフェアユース制度。日本は訴訟にいく前のことを考えないといけない。
※注 注釈というわけでは無いが、ならば「フェアユース」という言葉は使わない方がいいのでは? という疑問を持ちました。

 ここまでで、予定時間が来てしまったので、会議終了。本日21時までの「緊急声明」への賛同の呼びかけを以て、閉会しました。

 「緊急声明」への呼びかけはTwitter並びにGoogle+で既に行ったので、そちらに任せるとして。
 著作権制度の抜本的改正の必要性と、それを議員立法で行うことによるに日本政府へのカウンターという話には、大変興味を引かれました。
 以前、もうかなり昔になるが、一太郎訴訟の際に関して書いた文書で、ソフトウェアに関して特許や著作権という枠組みでは到底収まりきらない部分が有り、新しい権利制度を創設するべきでは無いか? という事を触れています。
 これを、ソフトウェアに限らず、商業著作物や映像コンテンツ等といった「新しいメディア」を包括する形で権利と利用のバランスの取れた制度を作れないか。という事を感じたというか以前から考えていたのですが、改めて感じた次第です。
 TPP交渉自体が今後どうなるか、全く先が見えませんが。


愛知ぽぷかるパーティ4 2日目報告書


 2日目の開場時間中、運営の人が言っていました。ぽぷかるは毎回混沌(カオス)だと。はい、確かにカオスです。よくわかりました。いいえ、私は関係ありません。私は無罪です。
 とりあえず、コミケ(コミックマーケット)とは、随分雰囲気が違います。同人誌即売会と大学の学祭と企業メッセと地域イベントを全部ごっちゃにしたような感じ。うん、そらカオスにもなるわ。

 そんなカオス空間の片隅で、ワタクシぼっちサークルを気取っておりましたが、2日目はお隣のスペースも埋まるので、さすがにアレな雰囲気は多少控えようかなと。…一応控えたつもりでした。
 ”討議資料”を「これ、売り物なんですか!?」等といわれたりもしましたが…。ええ、売り物です! ぽぷかる委員会の証紙貼ってないから無償配布すると問題になるので1枚300円で販売しているのです! とは言えなかった。
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 来場者は、雨がやんだこともあってか、1日目より数は増えてはおりましたが。「何となく来てみた」という雰囲気の人が多くて、熱気という意味ではそこまで。熱心に見て回ってる人は、「あれ、昨日もいましたよね?」という人が殆ど。

 そんな感じですし、1日目の結果から、ブースで待機していてもあんまり意味は無いとわかったので。折角だし2日目はいろいろと見て回ろうと、ちょくちょく離脱。
 前日に(手持ち現金が不安だったので見送った)リニモカード3千円分買ったら、空いてる時間限定ということでポストカードにサインを貰いました。いいえ、リニモたんにです。隣に座ってたおじさんにでは無いです。
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 雨がやんだので、この日はコスプレ広場に人がいっぱい。その分屋内の人が減った感もあるが、まあそこは気にしない。

 お昼時なので、昨日食べられなかった味噌カルボナーラでも、と思ったのだが、メニューに無い。…あれ? 完売したのか、取りやめになったのか…。うーん、数量限定だったような気も。
 ぽぷかるカフェは席に空きがあるという程度でほぼ満席に近い状態だったが、屋外ステージ・飲食エリアは、前日の雨でぬかるんでいる所為か人はそこそこ。屋台バス(でいいのかあれ?)はどれも列が出来るほどでは無かったので、「最後尾」の札は店員が持っていたのだが、まあそこは気にしない。
 ロングポテトを食べてる人が多かったのだが、自分は富士宮やきそばにしてみる。食べた事無かったんで。うん、確かにB-1で何回か優勝してるだけあって、おいしい。

 2日目は、荒野草途伸が「エクレア地方開拓史」以来の旧知である、おおさま=破壊の大帝=ホウ・ライ=現在自称御緒紗馬さんが来るということで、一旦ブースに戻る。
 17年も経つと、顔覚えていないものですね。
 この時点でようやく、「企画資料」1部消化。…一応、これが元々の、本来の、出品物だったんだけどね。

 おおさまさんは「愛知妖怪保存会」の方がそもそも主なので、後日ゆっくり話そうということで離脱。暇なので自分もスペース離脱。

 何故か雨降ってる。

 人が屋内に集まって、濃さが凝縮された為なのか、屋内ステージ前は前日のような熱気が戻っておりました。
 即売会エリア改めて見て周ったり、VRの体験ブースが開いていたので乗り物酔いを経験してみたり。ぽぷかるジャンルを周ってたら、イベントのはずだったのに雨で流れてしまったという方がいました。
 適当に時間潰して、スペースに戻る。閉会直前になってきたためか、もう人もまばら。

 前日から熱心に呼び込みやってるサンソフトの男装女子ブース。もうすぐ閉会と言われ、意を決して列に並んでみる。
 待機中に「男装に興味無いですか?」と訊かれたので、「いいえ、いつも男装しています」と答えたら、「?」「?」状態に。男装女子とか男装喫茶に興味は無いか? という意味だったらしい。
 その後、何故か組長という設定で押し倒される。ひょろい組長だなー。
 …この時の写真、Twitterのリプで送ってくるらしいけど。よく考えたら、公開で送られるって事かこれ。まあ別にいいんだが。

 折角なので、ご近所ぐらいもう少し熱心に見て回ろうと、その辺をフラフラ。
 お向かいの「身巳」というブースを覗いてみたら、逆にこっちの出品物の件について聞かれてしまった。なんでも、愛知県立芸大の方で、教授が犬山市のゆるキャラ「わん丸君」をデザインした人で、ご当地キャラの企画に興味があるのだが。…いや、昨日からやけにこっちに興味がありそうな感じではあるなと思っていたのですよね。
 そういう話ならと、とりあえず企画資料を1部持って行って貰いました。殆ど思いつきに等しいものなので、参考になるかはわかりませんが。

 まあ、今回は意外な人脈が出来たということで。うーん、こんな事なら自分も名刺用意しておけばよかったなあ。いや勿論私が用意する名刺ですから……ですけどね。

 雨が降ってるなら撤収時間ずらした方がいいかなあ、とも思ったらやんでいたので、また降り出さないうちにさっさと撤収することに。荷物を車に積んだら最終イベントぐらい見ていくか、と思ったのだが、車に着いたら疲れがどっと出てしまったので結局そのまま帰ってしまった。
 本当なら撤収の手伝いぐらいした方が良かったんですけどね。

 しかし、後で流れてきた会場にゴミが殆ど無いというツイートを見て、ほほうと。
 確かに運営は少々グダグダではあったが、それを一般・サークル問わずバックアップしてイベントを進めるという、ある意味理想型が成り立っているなと感じました。今後規模が大きくなっていくと、そういうのを維持していくのも難しくなってしまうのでしょうが…。

 いやー、疲れたけど、でも楽しかったわ。
 来年はどうなってるかわからないけど。いや、ぽぷかるがじゃなくて、自分が。ぽぷかるは続くさ!


愛知ぽぷかるパーティー4お品書き


 告知が遅れましたが、本日11/1と明日11/2、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園にて行われる「愛知ぽぷかるパーティー4」に、サークル参加します。
 スペース番号は、「く-13」になります。

 以下、出品物になります。
 

     
  1. 「瀬戸川家の人々」企画資料   (15部ほど用意)   100円  
  2. 「瀬戸川家の人々」”討議資料”   (100枚用意)   300円  
  3. 「リトルバスターズ!に見るリーダー論」コピー本版   (10部ほど用意)   100円    

お品書き_画像

 生憎の雨ですが、スペースに来られた方には記念領収書も発行できますので、是非お越し下さい。
(0円でも発行します。)
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オザキ


手書きの履歴書と東京ばかり見てる俺
超高層ビルの上の空 正社員の夢を見てる
やりばのない気持の扉破りたい
若狭湾 地震で事故れば逃げ場もない
ネットでかたまり 敵を煽りあいながら
生活苦も解りあえない政治家をにらむ
同級生は卒業式を待たずに京都を発つ
とにかくもう 20世紀には戻りたくない
日本人の存在が何なのかさえ 解らず震えている
2014年の日本

盗んだリニアで走り出す 行き先も解らぬまま
暗いシャッター街の中へ
誰にも縛られたくないと 巻き戻したこの時代に
自由になれた気がした 15の春

空き地の中 ぽつんと立つ 百均ショップ
100円玉で買えぬ 5円と3枚の1円玉握りしめ
恋の結末も解らないけど
あの娘と俺は将来さえ 誓えない
大人達は強くなれ強くなれと言うが それで生き残れるのか
貧乏人の僻みが俺達の全てだというならば
なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力な
2014年の日本

盗んだリニアで走り出す 行き先も解らぬまま
暗いシャッター街の中へ
誰にも縛られたくないと 巻き戻したこの時代に
自由になれた気がした 15の春

盗んだリニアで走り出す 行き先も解らぬまま
暗いシャッター街の中へ
誰にも縛られたくないと 巻き戻したこの時代に
自由になれた気がした 15の春