共産党」カテゴリーアーカイブ

デモ嫌いの荒野草途伸より


 正直に言って、私はデモが嫌いである。

 疲れるし
 めんどくさいし
 なにより、外になんて出たくないし

 だから、外に出て人の多いところにノコノコ入り込んで挙げ句シュプレヒコール唱和など、マジ勘弁御免被りたいところである。

 それでも、この1ヶ月弱。8/30の反アベ全国一斉蜂起、9月第2週の改悪派遣法採決への国会前抗議、9月第3週の戦争法抗議と、立て続けにデモ(またはそれっぽいもの)に加わっている。

 何故か。

 率直に言うと、ネットを使った運動に限界を感じた(敢えてはっきり言うと、ネット民に失望した)からである。
 その一方で、デモとかの街頭行動をやっている側は、着実に結果を出している。
 だったら、結果が出ている方に加わるのは、当然の合理的判断だ。

 そして、実際デモに加わってみて、それまで見えていなかったものも見えてきた。
 これまでも自分は、参戦する選挙がある度に(外に出たくないとはいいつつ)選挙が行われる地域を出来るだけ自分の目で観察するようにしてきた。それだけでも、結構な情報は得られる。
 しかし、デモ実行中の街頭の反応というのは、何も無いときにただ歩き回っているときとはまたわけが違う。単純に言うと、デモに好意的か否定的か、ということだ。この地域は好意的、ここはイマイチ、ここは戸惑っている。少し目線を横にずらせば、町を歩く他人の反応からそういうものは読み取れる。

 自分が加わったのは派遣法の時を除いて基本的に地方都市のデモなので、国会前に集まっていたのでは、こういうものは確かに見えないかもしれない。だが、街中に出れば、ネットでは決して見えない情報が見えてくる。それに気づいたのだ。

 とは言っても、自分がデモ嫌いであることには変わりない。ピーマン嫌いにピーマンの栄養価値をどれだけ説いたところでピーマン嫌いが治るわけは無い。私はこれからもずっとデモ嫌いだろう。
 だから、これからも無闇やたらにデモに参加などはしない。しないというより、御免被りたい。

 だが。今回のような最重要局面では、デモに繰り出すこともあり得る。これは自分が持つカードの一つだ、そう割り切ることにした。

 何人たりとも、私にデモを強要はできないし、行くなという権利も無い。

 これが私の立場である。

 世の中には、外に出て街頭で行動するのが好きな人間もいれば、ひたすら家に引き籠もってパーソナルフィールドを死守したい人もいるだろう。
 どちらも自由だ。当然、どちらもお互いの立場を否定などできない。

 だが、自分達だけでは数が足りない、声が届かないと感じたら。協力を求める必要は出てくるだろう。勘違いしてはいけないのは、これは「歩み寄り」という問題では無い。そもそもの価値感がねじれているのだから、軸そのものが違うことを踏まえたもっと別の手立てを考えておかなければいけない。
 残念ながら今は私はその答えを持っていないので、提示出来ないが。

 (以降、ちょっと言葉がきつい内容になるので、枠囲みさせて貰う。)


 ただ、ネット民は(賛成反対中立問わず)、今回自分達が全く結果を出せなかったという現実は、率直に受け止めるべきである。(これは自戒を込めてのことでもあるが。)
 街頭行動をしていた人達を根拠の無いデマに基づいて批判したり、あまつさえやっかみからSHIELDsを中傷したりなど、もってのほかである。

 一方で、「街頭」側は、少なからぬネット民に「置いてけぼり感」を食らわせてしまったことを、猛省して頂きたい。(本当に猛省すべき人はこんなところは見ていないとは思うが…。)
 以前から気になっていたことなのだが、左翼側でもネット利用が広がったのは結構なのだが、どうも「facebookでネットの声は十分拾える」と勘違いしている御仁が多いように見受けられる。率直に言って、あそこは内輪で傷をなめ合う為の場所だ。リアルで言うところの市井などでは全く無い。

 あと、言うまでも無いことだが、「無関心こそが正義」とでも言わんばかりの冷笑系の連中には、合わせる必要は全く無い。彼らには然るべき時に然るべき場所に行って貰おう。
 ま、こいつらが敵に回るというのなら、それはそれで受けて立つがw

 そして繰り返しになるが、私はデモは嫌いだ。だから簡単には行かない。だが絶対にとは言わない。

 以上
 連休中はデモなんか断って家で爆睡してた、荒野草途伸からでした。


「派遣法改悪案」は「ブラック企業支援法案」


 労働者派遣法に関して、先週末に野党の要求を呑むとかいう情報が出てきて「ホンマかいな?」と様子見してたら案の定、修正もへったくれも無いそれどころか8日に採決という情報が入ってくる、もう大混乱状態である。

 要するに、金曜日に大阪のバラエティー番組に出演して遊んでいたアベ晋三が土曜日に帰京して「派遣法を採決してから翌週に安保法制を」(修正は一切無し)という指示を出したらしい。
 ほんと状況わかっとんのかと思うが、まあ所詮、2014年雪害で山梨封鎖状態になった時に支援者と料亭で天ぷら食ってたような輩だし、ほんと何も理解していないのだろう。
 派遣法の何がいけないのかも、理解していないし、そもそも理解する気が無いのだろう。

 安保法制に対する国会前集会への反応を聞いていると、どうやら自分の目の前でなんかやられるのはそれなりに効果があるらしい。
 だったら俺も、東京まで出てアベ晋三の目の前で労働者虐殺政策撤回を迫るしか無いのだろうか。

 まあ、それは今夜中に検討するとして。

 とりえあず、Twitterでうpしたと告知したビラ2枚

http://bunsyo.kouyaxatosi.info/img/201508kxzihou.pdf
http://bunsyo.kouyaxatosi.info/img/201509kxzihou.pdf

 これ、PDFなので、第二号の本文の内容をBLOGに転載しておく。
第一号はBLOG転載済み。)


「派遣法改悪案」は「ブラック企業支援法案」

 9/10の日経新聞1面に「残業代ゼロ法案」(通称:過労死促進法案)は次の国会に先送り(※この情報自体は先月半ばに既に出回っていたはずなのですが…。)という記事の中で、しれっと「労働者派遣法の可決は9/10」という内容が記されておりました。

 日経新聞というと、財界経団連の機関誌で、アベ自民党が推進している「アベノミクス」を全面支持しています。
 そして「労働法制改革はアベノミクスの3本めの矢である」として、労働者虐殺政策でしか無い労働法制改革(労働者派遣法、残業代ゼロ法、解雇要件緩和、特許権の会社帰属化、等)を全面支持しています。

 そんな日経新聞なので、派遣法審議に関わる自民党の重要人物から何らかの情報を得て書いたのでしょう。少なくとも、自民党は9/10に「可決」を狙っているようです。
 アベ自民党は、派遣労働者を生涯奴隷として縛り付けておく為の法案を、取り下げるどころか数々の欠陥指摘も無視して可決させる準備に入ったようです。

 労働問題に詳しい弁護士で、ネット上でも数多くの情報発信をしていらっしゃる、佐々木亮弁護士という方がいらっしゃいます。その佐々木弁護士が、先日Twitter(@ssk_ryo)でこんな事を仰っていました。
附則9条問題があまり話題にならない・・。マニアック過ぎたか・・。:【マニアック】派遣法案附則9条問題の解説と迫る強行採決の危険!(佐々木亮) – Y!ニュース   Twitterに飛びます→

 付け加えれば、付則9条だけでは無いのです。例えば、最大の焦点となっているみなし雇用義務制度の適用条件には、付則でこんな内容が書いてあります。
「但し専門的業務に携わるものを除く」
 しかも明文では書かれていません。C言語のポインタでも使っているかのようにあちこちの条文にジャンプして、ようやく内容がわかるようになっているのです。
 まさにアベ自民党の国民を騙す姿勢が凝縮された条項です。
←(派遣法の複雑さを解説した記事です。)
 他にも、わかりづらい言葉でどうとでも解釈出来るような文章が並んでいて、ブラック企業経営者なら平然と自分の都合の良いように利用できる条文がたくさんあります。この先不利益な扱いを受けた派遣労働者が法律を盾に戦うと、ブラック経営者が独自解釈でねじ伏せる、そういう未来しか見えないのです。

 貴族が俺が法律だとばかりに奴隷を好きなようにこき使う。時の支配者はそれを黙認またはお墨付きを与え、見返りを得る。一体いつの時代の話でしょうか。
 現代日本の話です、と言わざるを得無い日が、残念ながら近づいています。アベ自民党の暴走を止めない限り。


犬山でのこと


 先日8/30の全国一斉反アベ行動で、自分は大垣・豊橋・犬山・川名(名古屋市昭和区)の各集会をハシゴした。どれも主目的は「戦争法案」であり、労働法制に触れているところはなかった。
 理由はわからない。保守派の、特に経営者層の中には、「労働法制には賛成だが戦争法案には反対だ」という人もどうやらいるようなので、労働法制は棚上げして戦争法案反対で「一点共闘」ということだったのかもしれない。

 私の立場はあくまでも「反・労働者虐殺政策」だ。
 が、歴史的経緯を見ても、そういうことを本気でやらかしてくる内閣は、第一次安倍内閣と第二次安倍内閣、この2つ以外にもあるのだけど、とにかくこの2つが突出している。
 なので、「反アベ」という「一点共闘」で、私は行動を共にすることに決めた。

 大垣や豊橋の話も十分書くに事足りる内容はあったのだが、とにかく今すぐに書かねばならないことがあるので、犬山での一件に絞って書く。

 犬山駅前の参加者は、だいたい100名前後という感じだった。もう少し少なかっただろうか。それでも、いわゆる「左翼活動に熱心な定年退職者」といった人達だけではなく、自分と同世代かもう少し若いくらいの人も結構いた。集会が終わる頃には4割くらいになっていただろうか。

 参加者が一人づつスピーチをする時間があった。私は開始冒頭からいたのと、外見が若く見えるからか、「若い人からも一言」とマイクを渡された。

 正直な話、「戦争法案」で何か語れるほどの見識は、自分は持ち合わせていない。前述のように、自分はあくまで「労働派」だ。そして、反アベ派だ。

 だから、派遣法のことを語った。
 戦争法案よりも先に、労働者派遣法が衆議院で強行採決されたこと。先日18日に60日が経過して、派遣法に関しては「60日ルール」の適用が可能になったこと。元々9/1施行と書いてあったのを、それまでの成立が厳しいからとみなし雇用義務規定が適用開始になる10/1前日の9/30に変更しようとしていること。この改正案は派遣労働者の為のものだと言っているが、法案を読めばそんなの全くの逆だということ。そしてなにより、それらのことに殆どの日本国民が騙されているのだということ。
 こういった構図が、アベ政権の本質であり、戦争法案と全く一緒だ、ということも付け加えておいた。一応戦争法案の集会だから。というか、それも事実だし。

 たぶん、上記のようなことを話したと思う。終わりの方では、自分自身の経験だとかその後いろいろあった事やら何やらで感極まって言葉が出なくなりそうになったが、それでも何とか喋りきった。

 その場にいる、少なからぬ人達がうんうんと頷いてくれていた。先に言った、同世代くらいの、子連れだとか独身男性だとか、そういった層だ。
 この人たちみんなが派遣労働者というわけではないだろう。派遣労働者の比率は、実はそこまで多くはない。だが、そこまで少ないわけでもない。自分は正社員でも、自分の家族や友人、親戚、同級生といった交友関係のある人の中に、「ハケン」が一人もいない人を見つける方が、むしろ難しいのではないか。

 自分のことではなくても、かといって他人事でもない。それが、「ハケン」や派遣法の問題なのではないか。
 私自身、その光景を見るまでその事に気づかなかった。

 日経新聞の情報によると、政府自民党は派遣法は来週9/10に可決させる方針らしい。観測気球的な記事で、確定ではないかもしれない。が、アベ自民党政権はそういう日程も視野に入れているという事だ。

 詳しく説明するのも難儀なくらい、この改悪派遣法は複雑で狡猾なやり方で、派遣労働者の権利を奪い取っている。
 それを残り一週間でどう説明して理解してもらって反対に回ってもらって声を上げてもらうか。

 基本単独行動しかできない自分には、今のところ道筋すら見えない。

 とりあえず共産党含め野党諸氏には、例え戦争法案を止められたところで派遣法が通ってしまったのなら、それは野党のアベ政権に対する全面敗北なのだ、ということを肝に銘じておいてもらいたい。

 と、煽るぐらいしか今のところ思いつかない。


20150830全国一斉行動あとアベ自民党はもういいよ


 久々にWebプログラミングやろうとしてうまく行かなくて不貞寝してたら、もう18時前だった。
 やはり1テーブルとはいえ6時間でデータベース操作を伴うWebサイトを構築しようというのは無理だったようだ。ABJWdみたいにoutputだけで作るんだったら数時間でも何とかなるが、inputを伴うとなるとセキュリティを考慮しないわけには行かないし、(例え頭の中で済ませるにしても)ちゃんと設計やらんといかんし。最低でも1日はかかるわ。6時間でやろうとかバカすぎる。

 で、何をやろうとしていたかというと、明日8/30(日)に、反アベ政権の全国一斉行動があるのだが、赤旗で発表されたリストを、開催時間でソートした表が欲しいなと自分自身が思ったのと、どうも一部に漏れがある(少なくとも瀬戸市は漏れてた)ので、まあ共産党本部もてんやわんやで全部は把握しきれてないんだろうし、だったらいっそ自分達で開催情報を入力出来るサイトを作っちまえば良いんじゃ寝?(ピコーン)
 ってかんじで、作ろうとしたんです。先に書いたように、テーブル1つで済むはずだし。

 つーことで。

 東海4県のデータだけ、三四郎(まさかの三四郎)に打ち込んで時刻ソート表は作りました。

http://bunsyo.kouyaxatosi.info/bunsyo/silyou/20150830issei.htm

 まあ、必要な人はこうやって作れば良いって事で、今回は良いよね。。。

 荒野草途伸自身としては、先週来低気圧の所為なのか何なのか、あと詳しくは言わないけど満点取れたんじゃ無いかと思うくらい絶対受かると思ってた資格試験落ちてかなり凹んでた上に信頼してた人にも裏切られて、かなり体調悪めなのですが。
 まあ医者にも少しは外に出ろと言われてるので、自作のプラカードでも下げて、電車であちこち周ってこようと思います。

(こんな感じの奴です)
page001

page002

 戦争法案反対が趣旨みたいになってるけど、だがこの運動は我々労働派が乗っ取る
(言ってやった!)

 上記の表によると、朝一が大垣みたいなので、そこから豊橋まで行って蒲鉾買って、犬山か各務原まで行った後名古屋市内回ってリニモで瀬戸までもどろうかなー。とか考えてます。

 まあ、電車の時間とか次第でもありますけど。

 なんか雨みたいだし。あ、でも午後からは晴れるのか?

 て言うかそれ以前に、起きれるのか…?


「派遣法改悪案」あの衆院強行採決から60日が経過


 いや、もう19日だから61日経過だけど。

 ビラでも作って配ろうかとも思って文章を書いて実は印刷までしたのだが、配るだけの体力が無かった。

 8/18(火)で、「派遣法改悪案」衆院通過から60日が経過しました。
 これにより、アベ自民党政権はいつでも「60日ルール」(法案が衆議院を通過して参議院に送られた後、60日経っても採決されない場合は「参議院は否決した」とみなす事が出来るルール。60日ルールを適用したあとは、衆議院で2/3以上の賛成多数があれば再可決となり、法案は成立する)を発動することが出来るようになりました。

 派遣法は、2009年の年越し派遣村など、派遣労働者にまつわる諸問題を多少なりとも改善する為に3年前に法律に盛り込まれた、「みなし雇用義務規定」が最大の特徴です。
 派遣先の直接雇用義務違反があった場合に、自動的に派遣先の社員として雇用した扱いにするという、法的拘束力を持った規定です。
 しかし、改悪案ではこのみなし雇用義務規定を実質的に無効化する為に、複雑怪奇な追加や修正を加えていて、実質的にみなし雇用義務は発動できないようになっています。
 みなし雇用義務規定は3年前の成立の際に自民党の要求で施行時期を3年後とされた為、今年の10月1日にならないと有効にはなりません。そして今回の派遣法改悪は、法案提出時では9/1の施行となっています。
 さらに、成立見通し時期が後ろにずれ込むと、自民党は
10月1日の前日の9/30に施行日を修正しようという姑息で露骨なみなし雇用義務規定潰しを謀っている始末です。

 派遣労働者とは、本来「著しく専門能力の高い」スペシャリストを「臨時・一時的」に支援要員として入れる為の制度でした。しかし実態は、「練度の低い・経験の浅い」労働者を、正社員代わりに低賃金で常用雇用する為の手段、現代の奴隷制度を維持する為の手段として使われてしまっています。

 これを少しでも改善するはずだったみなし雇用義務規定を、財界経団連の支援を受けるアベ自民党は何が何でも潰そうとしているのです。

派遣法だけでは無い!まだまだ続くアベ自民党政権の労働条件悪化政策!

 アベ自民党政権が成立を図っているのは、派遣法改悪だけではありません。
 派遣法審議が大幅に伸びたたために今国会での審議入りは無くなりましたが、別名過労死促進法とも呼ばれる残業代ゼロ法を次の臨時国会で成立させるとしています。

 また特許法では、社員が発明した特許を、現在は社員のもの(または会社が買い取る)となっているのを、「最初から会社のものとする」とする改悪案が現在審議中です。

 雇用条件も、現在は(判例で)解雇前の事前交渉が義務づけられているのを、交渉無しに二束三文の解決金で解雇できるように労働基準法を改悪する動きも出ています。

 しかし、暗い話ばかりではありません。

 政府自民党の目論見では元々7月頭に参議院で可決・成立するはずだった派遣法改悪は、ネット世論を中心とした猛烈な反対の世論に審議先送りが続き、8月中の成立は絶望的となっています。
 このまま押せば、今国会での成立を阻止することは夢ではありません。
 生活・経済・社会の安定の為には、雇用の安定は何よりも不可欠です。社会の安定を破壊する結果しかもたらさない派遣法改悪に反対する声を、是非よろしく御願い致します。


沖縄の戦後政党史(簡略)


 「沖縄の戦後史を整理する」の記事の中で書いてしまおうと思った沖縄の政党史だが、結構長くなってしまって元記事の本題からそれてしまった感があるので、別記事にしておく。

 まず「琉球新報」の話で出てきた瀬長亀二郎氏であるが、元々はリベラル左派ではあっても共産主義者では無かった。琉球新報退職後米軍からの自治権拡大を掲げて「沖縄人民党」を結成するが、当初は弱小勢力で活動資金にも窮する有様であった。

 一方、これとは別に日本共産党の支援を受けて琉球共産党が結成されていたが、米軍の弾圧下の元非合法化され地下活動を余儀なくされており、公然活動の場を探していた。この琉球共産党が人民党に合流し、瀬長亀次郎という看板と日本共産党からの人的・資金的援助の元で党勢を拡大し、瀬長を那覇市長に当選させるまでに至る。
(但し市長就任後、瀬長は経済団体との会合で我々は共産主義政党では無いと明言している。)

 だが、人民党の反米軍姿勢と容共姿勢が問題視され、米軍による那覇市の銀行口座凍結などの弾圧を経て(法的根拠の無いまま)瀬長市長は解任されてしまう。が、那覇市長時代の人気を背景にその後琉球立法院議員当選を経て、国政参加選挙では人民党公認で当選。
 その後1972年の沖縄本土復帰後、1973年に沖縄人民党は日本共産党と対等合併し、瀬長は日本共産党副委員長に就任した。

 
 一方、沖縄の政治史を語る上で最も欠かせないのが、沖縄社会大衆党である。
 もともとは「アメリカ合衆国の支援の元、琉球民族の国家建設を目指す」事を目標に結成されたが、その後米軍の暴虐ぶりを目の当たりにして路線転換し、「反米軍利権」から「対米自立」「日本復帰」へと路線を変えていった。

 もともとが反米軍利権を掲げていたことから、当初は教員を中心とする労組・左派系から穏健保守まで幅広い勢力が集まっていたが、経済界や人民党との関係等から次第に保守派が離脱し、それに従って「日本国憲法に基づいた統治が行われている日本への復帰を目指す」という方針に純化して行き、教員労組を中心とした左派政党の色彩が強くなり、本土復帰運動では人民党と協調路線を取るようになった。

 本土復帰前後に日本社会党との合同を目指す勢力が離脱、復帰後も当時の委員長が民社党に走るなどの混乱もあったが、現在も都市部の公務員労組や郡部の自治会組織を中心に根強い支持がある。また、前述のように沖縄の自民党・社会党(現・社民党)・民社党(現在自民党や民主党、公明系などに霧散)のルーツともなっている。

 これに対し、米軍との融和路線を掲げていた勢力があった。ぶっちゃけ言うと米軍利権の甘い汁を吸っていた連中なのであるが、逆に米軍からするとこれほど都合のいい勢力も無く、立法院選挙では常に米軍の全面支援を受けていた。政党組織としては(戦後当初の日本同様)いくつかの政党に別れていたが、全体としては多数派を取ることが多かった。

 上記の親米軍派と、社大党から離脱した保守派が合流して結成されたのが、民主党(琉球民主党、沖縄民主党)である。(※現在の民主党とは全く関係が無い。)
 当初は親米軍・復帰反対の立場であったが、協力関係にあった日本の自民党が沖縄復帰に傾いたたため路線転換し、沖縄自由民主党と改称し、復帰後はそのまま自由民主党沖縄県連に改組した。

 尚、復帰後に大きな分裂騒ぎを何度も繰り返しており、1990年代には中央の動きに合わせて新生党(後に新進沖縄)が分裂、またその直後に社大党系のルーツを組む西銘派が奄美の徳田虎雄氏に同調して沖縄自由連合に合流した。(西銘派はその後自民党に復帰。)
 また、2000年代に入ってJC沖縄系の下地幹郎氏が自公路線に反発して離党、地域政党のそうぞうを結成した後国民新党に合流している。
 また、記憶に新しいところでは2014年に自民党県連幹事長まで務めた那覇市長の翁長政俊氏の支持議員が辺野古移設問題を巡って除名され、翁長氏共々自民党から離脱した上で共産党や社大・社民といったかつての対立党派と組んで、知事選で翁長氏が自民党の支援を受けた現職を破り、さらに続く総選挙でも県内4選挙区を独占するという事態になっている。


派遣法改悪案の概要を改めて


 安倍自民党政権による、奴隷法案=労働者派遣法改正案 が、先週末衆議院を通過してしまった。

 派遣労働者にとっては死活問題であり、また、今後安倍政権が目論む”労働改革”と同じ思想に基づく法改正であることを考えれば、正社員にとっても他人事では無い話である。にも関わらず関心は異常に低く、保守勢力による隠蔽工作も相まって、法改正の内容が全く認知されていないのが現状である。中には、安保法制とごっちゃにしている者までいる始末で(ペルシャ湾派遣とかそういうのだとでも思ったのか?)、本当に頭の痛い限りである。

 

 なので、整理してまとめておく必要がある。

 まず、今回の派遣法改悪に至る歴史的経緯を軸に箇条書きでまとめたものを記しておく。

 
・そもそも雇用は正社員(期間の定めの無い雇用)が原則

・後に専門職の一時的な需給を満たす為に派遣労働が認められた(原則は専門・一時的)

・規制緩和の名の下専門職以外にも派遣を開放、専門性の高い業務は期間制限が無くなった

・企業社会で正社員>派遣の階層化が進む

・家も借りられない派遣労働者が続出し、年越し派遣村などの問題が噴出

・民主党政権下で、緊急措置として「みなし雇用義務」規定が導入、但し自民党の抵抗で施行は3年後に

・今年の10月でその3年が来る

・改正派遣法ではそのみなし雇用義務が実質的に撤廃、他にも部署を変えれば期間制限の穴をすり抜けられるなど派遣の待遇を悪化させる規定がずらり

 

 ”派遣会社の正社員”を専門業務派遣する(特定派遣)は派遣期間の制限が無く、特定派遣の廃止に期待する人もいる。が、一般派遣に統合されるだけで派遣先に正規雇用される保証は無し。いづれにせよ、安倍政権はこれらの問題すら議論する気は無く、採決ありき。その結果が先週の乱闘騒ぎ。

 この中でもとりわけ重要なのが、「みなし雇用義務の実質的な撤廃」である。

 これを理解するために、派遣労働者には現在4種類ある事を理解して貰いたい(ここがそもそもいろいろ混同されている)。

 

 まず、業務内容により2区分

・専門26業務(派遣期間の制限無し)

・自由化業務(3年の派遣期間制限がある)

 

 そして、派遣事業者との雇用形態により、2区分。

・特定派遣(派遣事業者と正社員雇用の関係にある)

・一般派遣

 

 以上の組み合わせで、4種類。

 

 今回の法改正で、「特定派遣」は廃止になるため、法改正が施行されると「専門」とそれ以外の2種類に統合される。

 ここで注意しないといけないのは、特定派遣が無くなっても専門26業務の派遣期間は制限無しで変わらない、という点である。言い換えると、3年経とうが何年経とうが、違法では無い、ということである。

 また、自由化業務についても、部署を変えて”厚生労働省令で定める手続き”を踏めば、派遣期間は延長できることになる。この”厚生労働省令で定める手続き”とは、労働組合または社員代表から意見聴取を行うこととなっている。また、この”厚生労働省令で定める手続き”は、行わなくてもみなし雇用義務の適用対象外とされている。

 

 

 みなし雇用義務とは、直接雇用義務などの派遣受け入れの法令を派遣先企業が守らなかった場合に、自動的に労働者と派遣先企業の間に雇用契約が発生する規定である。(参考:allabout/派遣法改正の目玉!?「雇用みなし」とは?/更新日:2012年05月28日)。野田政権下の2012年に導入されたが、今回の安倍政権による法改正では上述のように派遣期間制限に係る部分が実質的に無効化されている。

 

 

 政府側の主張としては、「今年の10月にこの規定が施行されると、その直前に派遣契約を打ち切る”雇い止め”が続出する恐れがあるので、規定を変える」というものである。しかしこれは、強姦罪をそのままにしておくと強姦の口封じの為の殺人が発生するので和姦で免罪される道を幾つか作ります、と言っているようなものである。

 

 改正成立前と成立後の違いを図にまとめた。

 

改正前

20160621改正前

改正後

20160621改正後

 

 安倍政権による派遣法改悪がどういうものか、おわかりいただけただろうか?


屋比久康隆・瀬戸市議候補2015_街頭宣伝日程


早朝

4/22(水) 品野坂上バス停付近(品野地区南部国道248号線沿い)
地図: https://goo.gl/maps/Ide3l

4/23(木) 宮前(深川神社付近)
地図: https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B7%B1%E5%B7%9D%E7%A5%9E%E7%A4%BE/@35.228042,137.102667,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x6003687950894513:0x77d9032b7676a139

4/24(金) アピタ前(尾張瀬戸駅の近く)
地図: https://www.google.co.jp/maps/search/%E3%82%A2%E3%83%94%E3%82%BF%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%BA%97/@35.222924,137.096545,17z

4/25(土) 瀬戸駅前(尾張瀬戸駅前)
地図: https://www.google.co.jp/maps/place/%E5%B0%BE%E5%BC%B5%E7%80%AC%E6%88%B8%E9%A7%85/@35.225122,137.097284,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x6003687e1e326ecd:0xee350fc7f11757ad

夕方

4/25(土)  宮前鳥居前街頭演説(深川神社前)
地図: https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B7%B1%E5%B7%9D%E7%A5%9E%E7%A4%BE/@35.228042,137.102667,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x6003687950894513:0x77d9032b7676a139

その他、大まかな街宣日程はこちら

21 22 23 24 25 26
火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
早朝 瀬戸駅前 品野坂上バス停 宮前 アピタ前 瀬戸駅前

午前1 陶原 品野 本山 陶原 陶原
午前2 祖東 品野 本山 本山 陶原
午後1 本山 陶原 品野 祖東 祖東
午後2 本山 陶原 品野 祖東 品野
品野 祖東 陶原 品野 本山
(宮前・鳥居前)

屋比久選対一日目を終えて


 諸々の理由から疲れ切ってさっさと寝ようとしたのだが、眠りが浅いまま4時前に目が覚めてしまったので、BLOGの記事でも書こうと思う。
 瀬戸市議選告示日の昨日4/19、屋比久康隆候補の選対事務所で半日ほど手伝いをしてきた。2010年の沖縄県知事選以来、自分の出来る範囲で「ネット選挙」に関わってきた身であるが、実は運動員として直接参加するのは今回が初めてなのである。(今まではただの「一人勝手連」。)
 とは言っても、朝事務所で葉書の枚数チェックをしたのと、出発式KIMG0270
で旗持ちをしながらツイキャス中継をした(しかも屋外でのピントなのか露出なのかがおかしくて映像がまともに映っていない)だけ。あとは何もやることが無いので、14時過ぎには帰ってしまった。
 それでも正直、学ぶところが多かった。未経験のことは全て勉強だ、と思い知らされた。
 Twitterでちょこちょこ言っていたように、心に残った言葉が、「守破離」という弓道の基本理念である。屋比久氏は弓道の錬士五段(弓道はよくわからないが相当すごい段位らしい)なのだそうで。
 この守破離とは、まず基本を守り、次に基本を破り、最後に基本から離れる。という意味なのだそう。今の自分に最も欠けていることでは無いのか。そう思えた。

屋比久氏の経歴

  屋比久氏の経歴は、結構波瀾万丈だ。
 まず苗字からわかるように、ルーツは沖縄だ(沖縄のどこなのか、聞きそびれてしまったが)。但しご本人は、名古屋市で生まれている。
 名古屋の名城大学法学部を出て、最初は法曹の道を目指していたのだが夢叶わず、しかしその他に取った宅建やFP等の資格を生かして多治見や土岐で独立開業や社会事業などに携わっていた。2010年頃(?これも細かく確認とってない)に瀬戸に移ってきて、銀座通り商店街で沖縄料理の店「もやい処」を開業し、瀬戸の商工会議所や青年部とも関わってきた
 そして今回、共産党から瀬戸市議候補として出馬したというわけである。共産党候補としては経歴的に結構異例な方だし(※かつてこの地区からは水野高至氏という会社経営者の共産党市議もいるにはいたのだが)、沖縄系でありながら瀬戸市議、というのも異例だろう。とにかく、異色の候補なのである。
 そんな事情もあってか、各方面から相当注目されているようだ。特に、同時に行われている瀬戸市長選は、今回4人が立候補しており(参考:中日新聞「瀬戸と田原、市長選が激戦に23市議選も19日告示)、自民系が3分裂している上に民主が自民系の一人を推薦しているにもかかわらず民主党の元市議も出馬しているという、大混乱状態なのである。そんな中、今回共産党は市長選で候補を立てていないので(市議選だけで既に背水の陣なので)、逆に各陣営から(票目当てで?)熱い眼差しを送られている、と言ったところなのだろうか。
 なので、屋比久陣営出発式が始まる前から、市長候補の選挙カーや行列が通る度に、(小声ではあるが)「屋比久候補の健闘をお祈りします」とどの陣営もエールを送ってくれるある意味異常事態。(※ちなみにそのすぐ側に公明党候補の事務所が構えているのだが、そっちには特に何も言わない。まあ、投票先が決まってるんだろうけど)。口止めされたので名前は明かせないが、屋比久氏が街宣演説中にたまたま通りがかった某市長選候補者が屋比久氏に握手を求めてくるという状態である。(※何度も言うが、全員これまで共産党とは対立していた党派の人達であり、仮に当選しても共産党はクソうるさい野党になるだけなのである。)
 余談になるが、出発式の原稿を党の上の方から手直しされて自民・公明をより攻撃する内容に修正されたらしいのだが、何しろ目の前に公明党の事務所があるんだし、運動員の方の一人が「いくらなんでも公明党の事務所の目の前で、こんな公明党攻撃するようなこと言うのはねえ…」とこぼしていた。…以前にも言ったけど、愛知県では共産党と公明党(創価学会)は、そんな激しく対立はしていないのですよ…。(参考:Wikipediaでは書かれない伊勢湾台風の話

屋比久氏の政策

  さて、そんな屋比久氏であるが、訴えている政策はおおむね3つ。福祉政策と、商店街等の中小企業振興と、地域交通政策の充実。加えて、国政レベルの話になるが、安倍自民党の独裁的軍事国家路線への批判と、一億労働者層奴隷化政策への反対、と言ったところか。
 特に力を入れて訴えているのが、福祉政策。
 実は瀬戸市は財政力では全国屈指の優良自治体なのだが(企業団地とか住宅団地とかあるので)、しかし福祉に回される予算は殆ど最下位レベル。
 これは自分も実感している。何しろ自分は、ブラック企業に潰されてポンコツにされて精神障害者3級にされた身なので。なのに、名古屋市や尾張旭市では受けられる給付や支援が、瀬戸市には無い。病院への交通費も全額自腹。正直、かなり痛い。
 そして中小企業振興。これは、お店を構えている銀座通り商店街の衰退ぶりを何とかしよう、という周囲からの期待なのだと思う。
 あと、地域交通政策。これは福祉政策とも絡んでいるのだが、コミュニティバスの本数をもっと増やせとか(実際、3~4時間に一本のバスとか、利用価値あんのかと思うし)、バス停のある場所にバス用の停泊所どころか歩道すら無い問題とか、そういうのをどうにかしよう、という訴えをしている。
 と、このような訴えをしている屋比久候補。やたら「実行力!実行力!」と叫ぶばかりで、具体的に何を実行したいのかさっぱりわからない他党派の候補者よりは、遥かに魅力的だと思うのだが。
 どうだろうか。特に、若年層の皆さん。瀬戸市、このまま住みにくい町のままにしておいていいと思いますか?

他共産党候補との棲み分け、等

 一応地域割りとしては、品野・祖東・水野・本山(道泉)の各学区が担当で、他学区は原田・浅井という別の候補者の担当地区になっているのだが、勿論投票は自由なので、誰に投票して貰ってもかまわない。
 一応紹介しとくと、原田氏は荒野草途伸が小学生の頃に市議初当選したベテラン市議で、浅井氏はこの間まで共産党の市議団事務局長(秘書みたいなものか?)をやっていた人である。まあ、市政そのものに関してはこの二人の方がベテランだ。
 うん、結構長くなってしまった。私は屋比久氏の応援要員なので、あくまで「屋比久康隆に一票を」と訴えさせて頂く。
 今日4/20は、とりあえず初日が済んだし人員割り振りはもう済んでいるようなので(割り振った人が事務所に来ないとかいろいろゴタゴタしてはいるけど)、とりあえず顔を出してやること無いか訊いてから、行動を決めたいと思う。
 投票日は4/26日、日曜日。深川から4人出てるから相当厳しいという話ではあるけど、それでも目標は、敢えて、敢えて高く、トップ当選。その為にも是非ご協力を。瀬戸市民で無くとも、瀬戸市民の知り合いに、是非この記事を紹介して頂きたい。
 そして私は、これが終わったら今後の身の振り方を本気で考えようと思う。
 (4/21 一部誤字・日付間違いなどを修正しました。)

4.12統一地方選:個人的願望


 4/12投開票の統一地方選は
・自民党の議席上積みの阻止、目減らし
・京都市議会での自民党第1党阻止(=共産党第1党奪取)
・愛知県議会での共産党空白解消
 これを個人的な目標、というか希望としたい。

 ほんとは北海道知事選も入れたかったところだけど、旧態依然で過去の幻想しか見てないマスコミ連中が「自民対民主」って構図で報道してやがるからさ(--; 
(経緯としては、独立候補に共産党が乗っかったから民主党も後追いした形なのに)
 なので残念ながらリストには加えず。?

 4/26投開票の後半戦については、また別枠ということで
 ほんとは瀬戸市議選で応援している(沖縄系の)候補がいるんだけどね。今名前を書いちゃうと事前運動、というか県議選の最中に別の政治運動やってることになって公選法違反になっちゃうからね。