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自由研究をしてみよう


 文部科学省が、ネット個人取引会社に対して「夏休みの宿題や自由研究の出品をさせないように」という”打診”をしたらしい。この”打診”なるものが行政上どういう位置づけになるのかよくわからないが、とりあえず大手3社は文科省に従うことにしたらしい。

 しかしこの問題、そもそも「不必要な宿題を出しすぎてとても消化しきれない」という問題が根底にあるのだが、NHKはじめ老害右翼既得権益勢力は相変わらずこの件を全く報じないので、自由の戦士の一員として、この荒野草途伸が”自由研究”を無償公開してやろうと思う。

 ところで、自由とは何だ。

 自由民主党などというろくでもないものは、当然脇に置く。まあ、何故こいつらが自由の名に値しないかというのも立派な研究ではあるのだが、小中学生にはさすがにハードルが高い。
 自由党についても、まあ沖縄県知事選が近いので言及は避ける。

 政治的、義務教育でいうところの社会科的には、自由には実は二種類ある。リベラルとフリーダムだ。
 フリーダムというとガンダムSEEDでキラ・ヤマトが乗っていた機体名称がフリーダムなので、ガンダムSEED世代だとフリーダムという言葉には反感を感じる人が多いかもしれない。そして困ったことに、世代的にこいつらはだいたい小学生の親くらいの年代になってしまうのだ。
 親の機嫌を損ねたくないなら、フリーダムは避けた方がいい。

 しかし、この親世代の連中は、「ネットの正しい情報」なる、デマを振りまくブログやSNSアカウントに洗脳された世代でもあるので、「リベラル=サヨク=反日」というとんでもない図式が頭の中で完成してしまっており、安倍晋三の悪口を言うと民主党員扱いしてくる困った世代でもあるのだ。共産党ならまだしも、既に存在しない民主党扱いしてくるのは非常に面倒なことこの上ない。
 親の機嫌を損ねたくないなら、リベラルは避けた方がいい。
 

 しかし、リベラルもダメ、フリーダムもダメ、では、自由研究は出来なくなってしまう。それでは困るだろう。
 そもそも、自由研究というのは多くの場合、社会よりも理科の研究に主眼をおいていることが多い。そこで、理科的(自然科学的)な意味での自由を考えてみよう。

 物理で言うと、自由というとまず自由電子が挙げられるだろう。電子というのは本来原子核の周りを適当にうろついているものなのだが、中にはフラフラと原子核を離れてどっかにいってしまう電子もある。
 これに電圧なる圧力をかけてやると、その逆方向に進み出すのだ。自由電子なので、同調圧力には屈しないのである。
 これが、いわゆる電流である。

 電流は自由に支えられているのである。

 では、自由電子の数が増えれえば、電流の量を増やすことが出来るのだろうか?
 自由電子というのは、摩擦や熱によって増やすことが出来る。いわゆる下敷きを髪の毛にこすりつけて発生する静電気も、あれも自由電子である。この夏の猛暑を乗り切る原動力となった太陽光発電(太陽電池)も、光によって自由電子を発生させて電圧を産み出しているのである。ちなみに、この研究はかの有名なアインシュタインがーベル物理学賞を取った研究である。相対性理論でノーベル賞を取ったわけでは無いのだ。
 さて、摩擦や熱で自由電子の数が増えることはわかった。実際に100均で空いた時期やソーラーパネルでも買ってきて実験すれば良いだろう。
 では、摩擦や熱を電線に加えれば、その分自由電子の数が増えるのだから、電流は多くなるのではないか?

 答えは、NOである。自由電子の数が増えすぎると、奴らは自由だから電線内のそこら中を動き回って、電圧の同調圧力に反抗するデモ隊を妨害するのである。つまり、電流は減ってしまうのだ。逆に、冷やすと勝手に動く自由電子は減るので、電流は増える。
 実際に実験してみると良い。火を使うのは危ないので、日の当たる場所と冷凍庫の中などで比較してみると良いだろう。電流計はホームセンターで売っている。100均でも大きな所なら売ってるかもしれない。

 このように、自由電子も無秩序に増やせば良いというものでは無いのである。
 この自由電子を如何にしてうまいこと制御していくか、という事をしてきたのが、物理学や電気工学・電子工学の長い歴史なのである。その研究の積み重ねのおかげで、今あなたもPCかスマホか知らないが、このWebサイトを閲覧することが出来るのである。

 参考になっただろうか? 実験データの丸写しは科学への冒涜なので、自分でとるように。


TOKYO殺人五輪2020


xsreadで連続RTした東京五輪の問題ですが、自分のサイトのトップで東京五輪粉砕を掲げている関係上、自分のツイートも含めて少し補足しました。



五輪を理由に禁煙政策は打たれたが…



混雑リスクを避けるため五輪期間中にネット通販を控えろとのお達しが出て、大炎上



さらに、以前から問題になっていた、東京五輪の無償労働スタッフ(通称タダボラ)問題も再燃



無謀・杜撰な計画に、第二次世界大戦の日本軍インド侵攻作戦の無謀さになぞらえて”Tokyoインパール”との別称も。


https://twitter.com/yurikamome_chan/status/1017776318564331521

東京五輪で利益を得るのは東京貴族のみ。圧倒的多数の日本国民には、何のメリットも無い。


20150830全国一斉行動あとアベ自民党はもういいよ


 久々にWebプログラミングやろうとしてうまく行かなくて不貞寝してたら、もう18時前だった。
 やはり1テーブルとはいえ6時間でデータベース操作を伴うWebサイトを構築しようというのは無理だったようだ。ABJWdみたいにoutputだけで作るんだったら数時間でも何とかなるが、inputを伴うとなるとセキュリティを考慮しないわけには行かないし、(例え頭の中で済ませるにしても)ちゃんと設計やらんといかんし。最低でも1日はかかるわ。6時間でやろうとかバカすぎる。

 で、何をやろうとしていたかというと、明日8/30(日)に、反アベ政権の全国一斉行動があるのだが、赤旗で発表されたリストを、開催時間でソートした表が欲しいなと自分自身が思ったのと、どうも一部に漏れがある(少なくとも瀬戸市は漏れてた)ので、まあ共産党本部もてんやわんやで全部は把握しきれてないんだろうし、だったらいっそ自分達で開催情報を入力出来るサイトを作っちまえば良いんじゃ寝?(ピコーン)
 ってかんじで、作ろうとしたんです。先に書いたように、テーブル1つで済むはずだし。

 つーことで。

 東海4県のデータだけ、三四郎(まさかの三四郎)に打ち込んで時刻ソート表は作りました。

http://bunsyo.kouyaxatosi.info/bunsyo/silyou/20150830issei.htm

 まあ、必要な人はこうやって作れば良いって事で、今回は良いよね。。。

 荒野草途伸自身としては、先週来低気圧の所為なのか何なのか、あと詳しくは言わないけど満点取れたんじゃ無いかと思うくらい絶対受かると思ってた資格試験落ちてかなり凹んでた上に信頼してた人にも裏切られて、かなり体調悪めなのですが。
 まあ医者にも少しは外に出ろと言われてるので、自作のプラカードでも下げて、電車であちこち周ってこようと思います。

(こんな感じの奴です)
page001

page002

 戦争法案反対が趣旨みたいになってるけど、だがこの運動は我々労働派が乗っ取る
(言ってやった!)

 上記の表によると、朝一が大垣みたいなので、そこから豊橋まで行って蒲鉾買って、犬山か各務原まで行った後名古屋市内回ってリニモで瀬戸までもどろうかなー。とか考えてます。

 まあ、電車の時間とか次第でもありますけど。

 なんか雨みたいだし。あ、でも午後からは晴れるのか?

 て言うかそれ以前に、起きれるのか…?


何かの病気です


 体調不良のためリトバスは後回しにさせて下さい。

 自分に限らず、全国的に体調不良が蔓延している。
 今年の夏は生命の危機を感じるレベルの異常気象だったし、そこで無理をした分、体にかなりのガタが来ているのはまあ当然といえば当然だ。今年の冬は救急車の出動回数が増えるのではないだろうか。

 今年の夏といえば、こんな事があった。
 8月の、一番暑い時期だっただろうか。午後3時頃、時間としても最も暑い時分に当たる。名鉄瀬戸線のとある駅のプラットフォームにある待合室に、高校生のカップルがいた。冷房など無く窓が開け放たれていたから、外から歩きながらでもよく見えた。別にいかがわしいことをしていたわけではない。見つめ合っていた。ただ見つめ合っていた。トロントロンの目というのはこういうのを言うのか、と咄嗟に思うくらい、熱く見つめ合っていた。

 こいつらやばい、と思った。主に熱中症的な意味で。

 しかしそこで二人に声をかける勇気が私にあろうはずもなく、何も見なかった振りをしてその場を立ち去り、改札口の駅員さんに待合室に熱中症の高校生がいるとだけ告げて、駅を立ち去った。

 私は余計なことをしたのだろうか。

 この冬は体調不良の人がきっと多いので、町中で突然倒れる人も出るかもしれない。町中で抱き合って倒れている高校生の男女がいたら、そのときはやっぱり躊躇無く救急車を呼ぶべきでしょうか。

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君の汚物の消毒法は間違っている


東京都議選が終わった直後ではあるのだが、政治の話はしない。鍵関係の話もしない。

非常に原始的ではあるが、確実に効果のある蚊対策。の話。
但し、予め言っておくと、時間がかかる。具体的には一年くらい。

まずは方法から。
用意するもの。バケツ。水。バケツは大きめのものがいい。

バケツに水を張って、外に置いておく。勿論自宅の近くにだ。全然関係ない他人の敷地にバケツを置いても意味が無いし、そもそも問題行為だ。
一週間ほど放置しておく。できれば毎日様子を見た方がいい。

一週間ほどしたら、水を捨てる。炎天下の庭や道路にぶちまける。ここで間違えてはいけないのは、排水溝などの水が蒸発しない場所に捨ててはいけないということ。そんな事をしてしまったら逆効果になる。
一週間経たなくても、アレが沸いていたら速攻で捨てる。炎天下にぶちまけてやる。アレとはボウフラ、蚊の幼虫のことだ。

つまりこれは、蚊が卵を産み付けて発生した次世代の蚊の大群を、羽化する前に丸ごと葬り去ってしまおうという手法である。だから、排水溝なぞに捨てたら逆効果なのだ。

厄介なのは雨で、雨でバケツが溢れると産み付けられた卵がどこか安全なところに流されてしまう危険性がある。雨が降りそうなときは、降る前でまだ蒸発しそうなうちにぶちまけてしまうか、予備のバケツに水を分けるかする必要がある。
ちなみに雨水は水道水よりも蚊が卵を産む確率が高いので、溜めておいた方がいい。と同時に、早めにぶちまけた方がいい。

あまりに単純でしかも見方によってはばかばかしくも見えるので、こんなのが蚊対策になるのかと思う人も多いだろう。しかし、このやり方は、東南アジアやアフリカでマラリア蚊を根絶するための方法の一つとしても採用されている手法で、実際に効果を上げているやり方である。
自分とこも、去年までは毎晩蚊に悩まされていたのが、定期的にバケツの水をぶちまけるようにしてから、今年は蚊の数がぐんと減った。全滅では無いけど。冷静に対処できるくらいには減った。

散水というのは、水の気化熱で気温を若干ながら下げる効果もある。暑さ対策とか対策を兼ねて、今年はバケツの水を観察しながらぶちまけてみてはどうだろう。小学生の子供がいるのなら、自由研究と称してやらせてみるのもいいだろう。水槽の中でナメクジを飼う実験とかよりは遥にいい。

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そらに消えてった打ち上げ花火


 自民党総裁選告示。表向きどうでもいいとか言いつつもこうしてブログのネタにするあたり、自分ってもしかしてツンデレの気があるのかなとか思ったりもする。
 それはいいとして、今回の総裁選のこの候補者の多さにはちょっとびっくり。結局出なかった人も含めると7人? という数が名乗りを上げたのを見ると、一見すると「自民党の総裁選は盛り上がってるね」という印象を持ってしまう。
 だがよくよく観察してみると、立候補断念した人の目的が単なる売名目的だったり、立候補した人も勝ち目云々以前にとにかく出ることが目的化しているような印象があったりして、今までの総裁選とはずいぶん空気が違うなという印象を受ける。
 例えて言うならそう、夏祭りの最後に打ち上がる花火の、フィナーレのあの盛大な連続打ち上げの如し。
 全部がそうではないだろうが、立候補/立候補検討した人は、「これが自民党最後の総裁選になるかもしれない」という思いから、最後のお祭りだとばかりに名乗りを上げた人が多いんじゃないだろうか。
 そう考えるとまさにこの総裁選は、自民党終焉前の最後の花火だということになる。
 沖縄はそうでもないが日本国内のほとんどの地域はとっくに秋になっていて、夏祭りと言うにはちょっと遅めのこの時期ではあるが。今年でもう最後になるかもしれない政界の夏祭りを、皆さんせいぜい楽しんでくださいね。
 荒野草途伸より自民党支持者の方々へ。
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北へ-8日目・釧路


 iAcnに指摘されて、最終日分をアップしていないことに気づいた。
 ・・・とは言っても、最終日は特に書くようなこともなかった。
 飛行機が午後だったので午前中に釧路湿原を廻る定期観光バスにでも乗ろうかと思っていたのだが、気が付いたら10時半で観光バスの出発時刻どころかホテルのチェックアウト時刻も過ぎている有様だった。
 しょうがないので、そのまま空港に向かうことに。ホテルのすぐ隣りに、フィッシャーマンズワーフMOOという施設があって、そこから空港行きのバスが出ているので、とりあえずそちらに向かう。
 またしても目の前でバスが行ってしまった。
 まあ、でもこの場合全く急いでいなかったから、さほどショックでもない。せっかくなので、フィッシャーマンズワーフMOOをちょっと見ていくことにした。
 簡単に言えば、地元産海産物のお店が並んでいる複合商業施設と言ったところか。ただ、地元直販という事だからなのか、よそで買うよりもずっと安い。蟹とか鮭とかイクラとか、1000~2000円くらい安い感じがした。
 そういえば石垣ではカツオがバカみたいに安かったしなあ、輸送費とか考えるとそのくらいの値段の差は出てしまうのだろうか、今燃料高だし価格差はもっと大きくなってるかもしれないなあなどと考えつつ、家族への土産に毛ガニとイクラを購入。あと、自分の昼食用に鮭いくら丼を持ち帰りで買った。
 この後は、釧路空港へ行って昼食を食べて時間を潰しながら飛行機を待ち、14時過ぎにJAL便で中部空港へ。
 荷物が死ぬほど重かった。
 以上で、今回の北海道旅行は終わり。今回は道東中心で、道央・道南は完全無視の行程だったが、いずれ機会があったら今度は鉄道で北海道入りして道南も廻ってみたい。
 ・・・その機会がいつ来るかわからないが。もしかしたら定年後になったりして。
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北へ-5日目、弟子屈摩周温泉(休息日)


 この日は休息日とした。特にそう予定していたわけでもなかったのだが、なんかもう疲れてぐったりして宿でぶっ倒れていたので、結果的にそうなった。
 寝てたか温泉入ってたかぐらいしかしていないので、特に書くことがない。
 仕方ないので、旅行とは全く関係ないが、荒野草途伸の考える理想の女性の紙型というものについて述べてみることにする。
 荒野草途伸的には、最強の髪型はやはりツインテールである。ツインテールに次ぐといったら、ポニーテールが来てその次がショートカットといったところか。しかし、ツインテールの破壊力は群を抜いていると思う。
 荒野草途伸は基本的に黒髪以外認めない立場ではあるのだが、ツインテールだったら染めてても許せると思う。それくらい最強だ。
 だが、一つ問題がある。荒野草途伸は年上好きというか年上でないと基本受け付けない立場であるのだが、荒野草途伸より年上というと当然30代のしかも半ばになる。その歳で髪型をツインテールにしている女性は、殆どいないということだ。
 否、正確には、その歳で似合うようなツインテールタイプの髪型が確立されていないという事か。
 しかし、30代だからと言って一概にツインテールの可能性を排除してしまうのも考え物だろう。ツインテールは単なる二つわけのお下げではなく、いろいろな応用方があるはずだ。であれば、30代女性に見える大人っぽく見せるツインテールというものは、あってもいいはずだ。否、無ければならない。そして普及させなければならない。
 もしこのブログを読んでいる人で美容師とかスタイリストとかをやっている人がいたら、是非、30代女性に似合うツインテールというものを考案していただきたい。
 ということで、当分の間は現実的最上位髪型は黒髪ポニテという事になるのだろうか。
 以上、荒野草途伸の理想とする女性の髪型についてでした。
 あと、正確には寝てただけでなくて、ちょっと出かけたりもした。土産として買った利尻昆布を石垣旅行で世話になったAN君夫妻に郵送したついでに、ちょっと弟子屈町市街・摩周温泉地区を散策したりしてみた。
 変に開発が進んでおらずひなびた感じで、自分としては結構こういう場所は好きである。実際住むとなったらまた別問題だろうが。
 ついでに摩周温泉の源泉も見てきた。
摩周温泉源泉
 ついでにと言うほどホテルから遠くないというか、すぐ目の前なのだが。
 あと、マンゴーカツゲンも買ってきた。
マンゴーカツゲン
 21時ぐらいに4日目の分のブログ書き終わったらもう眠気が襲ってきて、気が付いたら寝てた。翌朝、眼鏡がどこに行ったかわからなくなっていたくらいに。
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北へ-4日目、知床


 4日目は知床。今回道東に行った最大の目的地でもある。
 2日目でも書いたように、知床へはレンタカーで行くことにした。斜里から定期観光バスを乗り継げばオシンコシンの滝までは行けたのだが、今回はどうしても羅臼側まで行きたかったので、車を借りることにしたのだ。
 摩周駅から釧網本線を北上して、知床斜里駅へ。世界遺産指定地への入口ということもあってか、駅舎が真新しく綺麗だ。駅前にあるバスセンターの事務所がレンタカーの営業所も兼ねていて、そこで手続きを済ませる。
 借りた車はプリウス。軽自動車よりもちろん若干高いが、ガソリン代を考えれば殆ど代わらないはずだし、それならばガソリン消費量の少ない車に乗った方が環境にも優しいというものだ。それに、プリウスなら乗り慣れているから運転しやすい(=事故の危険が少ない)というのもある。
 自分で運転する以上、途中で眠くなっては困る。ので、まずは近くのセイコーマートでペットボトルのコーヒーを2本調達。そして、知床国道へ。ひたすら北上し、まずはオシンコシンの滝を目指す。
 40分ほどでオシンコシンの滝に到着。
オシンコシンの滝
 次に、知床観光の拠点地であるウトロ地区へ。10時前にウトロ地区に着き、道の駅とかいろいろ観光客用の施設に入ってみる。
 知床観光船に乗ろうかと思っていたが、知床岬まで行く便が朝の8時台1便しか無いようで、もちろん既に出てしまっている。車を返す時間が17時であまり時間の余裕もないし、知床岬まで行かないなら無理に乗る必要もないかと思い、そのまま北上することに。
 20分ほどで知床自然センターに到着。ここから先はバスに乗り換えになる。途中の知床五湖までは一応マイカーでも行けるのだが、そこから先はマイカー乗り入れ禁止になっている。そして、知床五湖ではバスへの乗り換えが出来ないからだ。
 自然センター内の切符売り場でカムイワッカ湯の滝までの往復乗車券を買う。知床五湖で途中下車も出来るらしい。一緒に貰った時刻表によると、10:20のバスがすぐ出るようだ。なのでセンターを出てバス停の方へ向かうと、目の前でバスが行ってしまった。次のバスは10:40。20分のロス。時間の余裕がないのに、ちょっと痛い。
 10:40、バス乗車。車内放送で注意事項や案内などが流れるが、その中で「カムイワッカ湯の滝は落石の危険があるため、現在1の滝までしか行けない」という内容が。秘湯として有名な4の滝には行けないらしい。
 ・・・なんか、あまり行く意味がない気もしてきたが、もう乗ってしまったので仕方がない。せっかくだから車窓から見える知床の絶景を楽しむことにする。バスが走り続けているので写真がうまい具合に取れなかったのが残念。
 11:20、カムイワッカ湯の滝到着。
カムイワッカ湯の滝入口
 この滝を流れる水は、上流の硫黄山からわき出る温泉を源流としているため硫黄分が高く、酸性値が非常に高い。その為岩肌に苔などが生息していない為、水が流れていない所よりもむしろ滑りにくいとのこと。
 その案内通りに滝の中をひたすら突き進んでいくと、5分もかからずに1の滝に到着。あまりにもあっけない。
カムイワッカ湯の滝1の滝
 正直拍子抜けして、こんなことならすぐ帰ろうと思い、先ほど乗ってきたバスが11:33発なのでそれに乗車しようと滝を降りる。
 入口まで戻ったところで、バスが発車してしまった。またしても、目の前で。
 次に出るバスは、12:13。入口で突っ立っていてもしょうがないので、とりあえず1の滝に戻ってみる。と、ガイドの人に「もう少し先まで行けますよ」と言われ、行ってみることに。
 5分もかからずに、立ち入り限界点に到着。
カムイワッカ湯の滝限界
 近くの岩場に座って、滝の流れる様子を観察。岩が窪んで少し深くなったところで、子供が泳いでいた。
 ふと思いつき、その子供が立ち去った後でそのくぼみの脇に移動。靴と靴下を脱いで、足を浸けてみる。足湯でもしてみようという事だ。まあ、実際水温は30度くらいで決して熱くはないので、足「湯」と言うにはかなり無理があったが。しかし、暇つぶしには丁度いい。しばらくそうして時間を潰す。
 バスの時間が近づいてきたので、足を上げて靴下と靴を履く。と、その時誤って、胸ポケットに入れていたwillcom03を水の中に落としてしまう。カメラ専用にしていたのですぐに取り出せる胸ポケットに入れていたのだが、それが災いした。
 すぐに引き上げて操作すると、一応画面が出たので壊れていないのだろうとその場では思い、一安心。だが、結局壊れていたことが後に判明する。防水ではないので、酸性の水が中に入り込んで、時間差で中の回路が腐食したとか、そういうことなのかもしれない。とにかく、PHSとしては使っていなかったとは言え買ったばかりの機械が壊れてしまい、結構凹んだ。
 バスに乗り、今度は知床五湖へ。なんかもう見るかどうかどうしようか迷ったのだが、せっかく来たのでバス1本分の待ち時間で見れるだけ見ることに。
 案内によると、5つ全部見ると1時間半かかるとあったので、そのコースはパス。20分で回れるという2湖までのコースにした。
知床五湖1湖
1湖
知床五湖2湖
2湖
 戻ったら10分ほどまだ時間があったので、知床名物ハマナス何とかソフトというのを買って食べてみる。本当にハマナスが入っていたのかどうかはわからないが、普通のソフトクリームだった。
 13:15、バス乗車。知床自然センターに戻る。途中、沿道にキタキツネとエゾシカがいるのを発見。保護されているため人を恐れなくなっているとのことらしいが、こんな簡単に見られるとは思わなかった。今回は遭遇しなかったが、この分だとヒグマにも結構簡単に出くわしたりするのだろう。
 ところで。狐といったら沢渡真琴と藤林杏、鹿は久弥直樹で熊は坂上智代なので、知床は鍵っ子にとっても特別な場所とも言える。・・・というようなことを、バスの車内で考えていた。すぐにこんな発想に至るあたり、つくづく自分はバ鍵だと思う。
 知床自然センターに戻り、再びプリウス乗車。知床峠を越えて羅臼に向かうことにする。カーナビが知床横断道路をいつもの案内色と違う色で表示するものだから進むべき方向を間違えてしまい、途中で折り返す羽目に。これでまた15分ほどロスした。
 14時過ぎに、羅臼ビジターセンターに到着。環境省が運営する知床国立公園の羅臼側の拠点である。そして、ここのすぐ近くに間欠泉が吹き出す場所があるらしい。
 行ってみたら、間欠泉が吹き出す間隔は50~70分ほどとある。今ここでそれだけの時間を待つのは厳しいので、帰りに時間があったらまた寄ることにして、いったんそこを発つ。
羅臼の間欠泉
 14時半頃、道の駅らうすに到着。車を降りて海の方を見ると、佳奈多にはっきりと見える島影が。北方領土・国後島である。
 道の駅の中にある展望所に行って、写真を撮る。
国後島・1
国後島・2
 200Mpxのカメラで撮ったため写真だとあまりはっきり映っていないが、実際にはもっとはっきりと島影が見えた。それこそ、人が手を振っていたら解るのではないかと思うくらいに。
 北方領土は二島返還が現実的だと自分は思うが、こんなにはっきりと島が見えると、感情的にはやはり国後島は日本固有の領土なのだと思う。
 ただ、国後島をよく見ると、周りは断崖絶壁だらけ地形は山地だらけで、島自体の土地の利用効率はあまり高そうには見えない。返還されても開発には巨額の費用がかかるだろうし、今の日本にはそこまでのカネはない。島自体よりもむしろその周りの経済水域に返還の利益があるのだろうなと思う。つまりは竹島や尖閣諸島と同じ話であるが、しかし国後島には現在ロシア人が住み着いているし、いざ返還されたら彼らの存在を全く考慮しないわけにも行くまい。そこまで考えた上で返還のメリットが差し引き後プラスになるのか、正直どうなのだろう。
 というようなことをつい考えてしまう。ふと脇に目をやると、カモメが1羽、すぐ近くの欄干にとまっていた。

 カモメにすれば、人間同士の国境問題などまるで関係ないのだろう。きっと好き勝手に知床半島と国後島を往復したりしているのだ。否、案外カモメにはカモメの問題があって、知床のカモメと国後のカモメで縄張り争いをしたりしているのかもしれないが。
 この後、ひかりごけの自生地に行こうとしたが、なんか場所がよくわからず通り過ぎてしまい、折り返そうにもそうするための場所が見あたらず、結局20分ぐらい走ったトンネルの手前で折り返して、羅臼市外に戻った。明らかに時間が無いので、ひかりごけは諦めた。
 知床峠に向かう途中、再び羅臼ビジターセンターに寄る。さっきよりもやたら車が多い。間欠泉に向かうと、大量の人がぞろぞろと戻ってくるところだった。かなりイヤな予感がしつつも間欠泉の前まで来ると、調査員とおぼしき人二人が撤収作業をしているところだった。吹き出し口からは湯気が立ち上っている。どうやら、つい今し方、間欠泉の吹き出しが終わったところだったようだ。
 バス2回に続き、またしても、僅かな時間差で機を逃してしまった。
吹き出した後と思われる間欠泉
 もと来た道である知床横断道路をひた走り、知床峠へ。写真を撮る時間ぐらいはありそうだったので、駐車場に車を止めて、撮影。
羅臼岳
 写真は羅臼岳。山あいから国後島も見えたのだが、写真にはうまく写らなかったので割愛。
 あとは、ひたすら斜里に向かって車を走らせるだけ。正直時間ぎりぎりだったが、何とか17時に間に合った。ガソリン価格は188円/l。与那国島よりはずっと安い。
 この後は、17時半の列車に乗って摩周駅に戻り、宿へ。宿に戻ったらどっと疲れが出た。食事をして、書いていなかった前日の記録を書き終えたらもうそれ以上何もする気力が無く、風呂にも入らず寝てしまった。
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