2日目。目が覚めたら10時半だった。当然、昨晩計画していたツアーには全く間に合わない。それどころか、大半のツアーがもう出発後だろう。
初っぱなからいきなり計画が狂ってしまった。
とはいえ何もしないのも時間がもったいないので、とりあえず離島桟橋まで行ってみる。
ここから先は、PHSから随時自分のアドレス宛に送ったメモメールを適宜補足する形で掲載していく。
<11:00竹富発>
8:30のツアーを申し込むはずだったのに、気がついたら10:30だった。
呆然とするも、宿にいても仕方ないので、とりあえず港とバスターミナルのある方角まで行ってみる。
離島桟橋のターミナル内にある観光センターで訊いたら、竹富島行のツアーならあるとのこと。竹富島はなんか石垣観光としては当たり前すぎる感がしてきのりしなかったが、この際仕方ない。そもそも、そんな当たり前がいやならツアーなど申し込むべきではないのだ。そもそもの予定では、波照間行の切符だけ買って自力で有人最南端にたどり着くはずだったのだから。
11:00に出航。船の揺れが心地いい。
<11:15竹富島着>
すぐにグラスボートに乗る
7人しかいない。

<12:45竹富島>
水牛車観光待ち。
12時すぎていたので大親友のIS君にメール送ろうかと思う。
ついでにいうとPHSのバッテリーが少なくなってる。

<13:33竹富港>
13:45には出航する。
14時にはは石垣に着いてしまう。かなり時間が空く。どうしよう。
波照間まで行って戻ってこれるか?
<14:13登野城>
波照間行は、行って戻って来れないこともなかったが、15分しか滞在時間がとれなかったため、断念。
とりあえず730交差点にある八重山そばの店で昼食。紅芋麺八重山そば。GS君には800円以上の昼食をとるよういわれたが、750えんだった。すまん。
ていうか、器でかっ

※補足 この器は愛知県常滑産らしい。
<15:00石垣BT>
石垣BTで全島フリーパスを買い、そのまま白保行きのバスに乗車。とりあえず白保まで行って、その後半島先端の平野まで行く予定。

<白保>
15:30白保着。
とりあえず16:10の平野行きまで40分あるので、白保の海でも見てこようと思う。
<16:11白保発>
白保バス停から徒歩6分ほどで、白保海岸に着いた。なにもない海岸だったが、白保の海は美しかった。とりあえず靴脱いで足だけ海に浸かってみた。
案内看板によると、ここには昔旧日本軍の飛行場があったらしい。なるほどそれで新石垣空港もここに作ろうという話が出たのかもしれないが、。
こんな美しい海を埋め立てて空港を作ろうなんて、そりゃ犯罪レベルだ。

※補足 前述の通り石垣空港は規模が小さく滑走路も短いため、大型ジェット機の就航が出来ない。その為、現空港に変わって新しい空港を作ろうという計画が20年以上前からあった。当初、その予定地に選定されていたのがこの白保海岸沖合であったが、その沖合にアオサンゴの群生地があるなどの理由から地元やWWFなどの猛烈な反対運動が起き、大田革新県政時にいったん白保案が取り下げられ仕切直しとなった。その後、紆余曲折を経て白保より数Km 北にあるカラ岳陸上への建設案が正式決定され、現在工事が進められている。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E7%9F%B3%E5%9E%A3%E7%A9%BA%E6%B8%AF
<17:13平野>
17時過ぎに平野バス停着。ここから平久保崎灯台まで歩いていくつもりだったが、最終バスが17:20と、どう考えても間に合わない。タクシーを呼べるような場所でもないので、しょうがないからこのままここで引き返す。
て言うかなんか天気雨降ってるし。ここからじゃ海も見えないし。またPHSのバッテリー警告が出だしたし。

この後、帰途の途中でサンエーの石垣シティに寄る。石垣牛ハンバーグでも売っていればと思ったが、それはなかった。代わりに鰹が超安かった。切り身が280円とか。
<「この石垣牛は偽物だ。食べられないよ」>
ふと思い出したのだが、たつひでの理想のタイプは栗田さんだと学生時代に聞いた記憶がある
それはいいとして、今日の夕食は豪勢なものにしてみた。石垣港の近くの月桃庵というところで、石垣牛ステーキコース9000円。
一口食べただけでお腹いっぱいになってしまうくらいうまかったです。(もちろん、残さず食べましたけどね)
どうです士郎さん、これだったら文句はないでしょう。
まあ、敢えて言うならば、塩味がきつすぎて素材の味が殺されてしまっているところがあったことかな。見るからに若手のシェフがついたのが敗因か。
※補足 この日の夕食は、前日GS 君に言われたとおり、豪勢に行くことにして、石垣牛を食ってみることにした。GS君は、名前が「士郎」というだけあって、食に対して決して妥協はしてくれない人だからだ。
本当は、3000円という値段をフリーペーパーで見てこの店に決めたのだが、3000円というのはNZ産牛肉の値段であって、石垣牛は9000円からとよそより高かったのだが、店に入ってしまったのでしょうが無いからここに決めたという経緯がある。

<Re: すげー>
これでもう、明日から100円マックでもいいよね
※補足 GS君から「あなたの凄さに感服」というメールが来たことへの返信。
疲れたのでこの日は速攻で寝た。IS君からメールが来たが、返信は翌朝にすることにする。
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月別アーカイブ: 2008年6月
八重山旅行記_1日目
AN君からメールが来たのは、出発の数時間前だった。自分からのメールだと気づかなかったらしい。しかも、メール送信時点で那覇にいるとかある。さらには、同じ大学の同級生のGS君も4月から石垣に赴任しているとのこと。夜3人で飲む機会を設けたいが、AN君はその日先約があるため難しいという話。とりあえず自分が石垣空港に着いたら迎えに来てくれるので、そのとき話そうという事に。
石垣行きの飛行機は、なぜか出発が大幅に遅れる。今回も含めて旅行中はとにかく本もたくさん読もうと思い、まずは機内で岩波新書の反貧困を読み始める。
石垣空港は、小さな空港だった。なにより、一般的な日本の空港にある、ターミナルビルから飛行機に直結する移動廊下(あれ、なんて言うんだろう?)が、無い。全便、昔ながらのタラップから駐機場の路上に直接降りてバスまたは徒歩でターミナルビルに向かう。
空港には既にAN君が来ていた。なにげに顔を合わすのは、2年ぶりくらいだ。近況などを話しながら、宿のある石垣市街地登野城地区へと向かう。
AN君「宿は、どこ取った?」
草途伸「えっとねー。地図見ればわかるんだけど。あー、このチサンリゾートの」
AN君「チサンリゾート!いいとことったな」
草途伸「の横の、なんか名前忘れたけど素泊まりの宿。」
AN君「・・・。」
草途伸「場所は覚えてあるから、行けばわかると思う。」
車を走らすこと10数分。港の近くの登野城地区に着く。AN君、入るべき道を一生懸命探す。そしてそれらしき道に入ると、宿の看板があった。

扉を見ると、「まず携帯に連絡しろ」とかある。

電話したら、今出かけているのでとりあえず中に入ってくれ部屋は302号室だと言われたので、とりあえず荷物を下ろして中に入っていく。

ここは、楽天トラベルで1泊2000円ネット付きという文句に惹かれて思わず予約してしまった「宿すとりーと」というところなのだが、なるほど2000円の宿というだけある。ちなみにクーラーは有料、冷蔵庫や電子レンジは共用だ。ネットは、LANコネクタらしきものが見つからない。どうやら部屋で使えるわけではないようだ。これはかなり誤算。
後日石垣市内を散策したら、この手の1500~2000円クラスの安宿は石垣市内にたくさんあるようで、中には朝食(と言ってもトーストとコーヒーだけのようだが)までつくところもあるらしい。まあ、沖縄本島にも数年前からこのくらいの値段の宿はいくつか増え始めていたが、だいたい部屋が個室ではなく共用で、このくらいの値段だったはず。そう考えるとここは個室なので、本島よりは割安という事になる。
いったん荷物を置いてAN君の車に戻る。AN君はその日用事があったが、GS君の勤め先が定時制で夜は10時くらいまで仕事な為、時間が取れるのは日曜日のこの日ぐらいなので、AN君が予定を変更して時間をとってくれるとのこと。感謝。
19時半くらいに待ち合わせの約束をして、いったん解散。近所を見て回るがてら、必要な物品を買ってこようと外に出る。離島桟橋とバスターミナルの位置を確認後、730交差点にあるコンビニで飲み物を仕入れる。(ちなみにこの730とは、沖縄が米軍支配下にあった当時車が右側通行だったのが、解放後日本国内の法に合わせて左側通行に変更された1978年7月30日のことと思われる。)
せっかくなので地元産の飲み物を買ってみようと思い、こんなのを買ってみた。

19時半になって、AN君が夫婦でタクシーで迎えに来る。飲む気満々だ。既に名前は忘れてしまったがタクシーで5分ほどの居酒屋まで行く。AN君の教え子がバイトしている店らしい。
ちなみにGS君は、これまたその日法事があったとかで那覇におり、20時半過ぎになるとのこと。何でこの日に限ってみんな那覇に。GS君が来るまで3人で話しながら飲み食い。イカキムチがうまい。AN君の嫁のYさん(35歳)が友達を紹介してくれるとかいう話に内心超期待してみたりする。
21時頃にGS君が来る。元気そうだ。去年までは人間関係とか何やらでちょっと人間不信入っていてかなりやばい感じがした彼だったので、少し安心した。
GS君が来た後は、なぜか荒野草途伸の大親友であるIS君の話題で盛り上がる。何故大親友なのに旅行に来ることすら話さなかったのかと言われ、とりあえず、メールだけ打っておく。その後もひたすらIS君談義。彼もまさか、400Kmも離れた海の向こうの島で自分が酒の肴にされているとは思わなかったろう。
あと、2000円の宿を取ったことに文句を言われた。金稼いでんだからもっといい宿に泊まれよという、そういう説教をされた。隣にあるチサンリゾートとの落差があまりに大きすぎたらしい。
GS君から、「宿はもういいから、メシに金をかけろ。明日から、朝は100円マックでもいいから、昼は800円以上の八重山そばを食べなさい。夜は3000円以上のメシを食いなさい」と言われた。まあ、確かにせっかく来たのだから、地元のうまいものを食っておくに越したことはないので、これには素直に頷いておく。
23時頃に居酒屋を出て、宿まで歩いて見送り。「素泊まり」の看板を見てGS君、改めて先ほどの言葉を繰り返す。
そして解散。
もらったフリーペーパーを見ながら、明日はどこへ行こうかと思案。その中に、波照間経由で西表東部へ行くツアーの広告があったので、波照間行きはいったん中止にしたがこれにしてみるかと、8時起きして観光会社まで行ってみることにする。
眠くなるまで本を読んで、就寝。
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八重山旅行記_序章
そもそもの事の発端は、そうだな、どこまで遡ればよいのだろう。2/24の記事あたりにまでなるか。
とにかく、このあたりからプライベートが最悪な状態で、それでも仕事には何とか影響させまいとがんばっていたのだが、かといってそんなに仕事が楽しいわけでもなくむしろいろんな方面から振り回されるような状況でストレスは増大していく一方で、当時の自分のメール発言とか見るともう本当に汗顔の至りというような状態ではあった。
そういう状況を打開したくて、敢えて東京への長期出張に手を挙げてはみたものの、東京都心での生活は想像以上に過酷で、却って体調を悪化させてしまう結果となった。そもそも自分は、銀座で待ち合わせしてるだけで気分が悪くなってしまうような人間なので、そうなることは自明の理だったのかもしれない。
それでも何とか辛うじて仕事はこなせていると自分では思っていたのだが。実はもう周りから見るとそうではなかったらしく、遂に上司から長い休みを取ったらどうかと言われてしまい、医者の診断書をもらったら2ヶ月の休養を要すとなってしまった。
そんなわけで、実は先週から休職に入っているわけです。
休んでみると確かに自分が正常な状態でないことがだんだん解ってくるわけで、まず集中力がない。持久力がない。些細な待ち状態が我慢ならない。そんな有様で、最初の数日はとにかく睡眠薬を飲んで自分を強制的にシャットダウンするのが精一杯だったわけだが、何日かすると幾分心のゆとりも出てきて、そんな折にボーナスの支給(6月までは一応出勤はしていたので、それなりの金額は出た)+保有株の配当・優待ラッシュの時期がやってきて、せっかくの休みなのだからこの時間とカネを有効に使おうという気にもなってきた。
とりあえず、ボーナスで拘束されているのは車のローン10万円だけで、ぶっちゃけ残りは全額使える状態。加えて、JALとANAの株主優待券。あと、ANAの今年いっぱいが期限のマイルが11500マイル。旅行に行きなさいとでも言わんばかりのアイテム群だ。
そこでとりあえず、日本の東西南北すべての端を回ってみようと思った。
最北端は宗谷岬、最東端は納沙布岬、最南端は波照間島、最西端は与那国島。要するに八重山諸島と北海道に行けば全部回れる。ので、八重山と北海道に行く計画を立てた。
ANAのマイル使用条件を調べてみると、6月中なら11000マイルで石垣まで行けることが解った。この時点で、6/25。マイル使用の申込期限は4日前なので、ぎりぎりだ。今すぐ計画を立てて飛行機の予約を取らなければならない。ということで、石垣島から波照間島・与那国島に行くことを考慮して6/29から4泊5日の計画をざっと立て、まずは石垣行きの往復の飛行機を押さえた。
これを押さえてから、翌日以降具体的な細かい旅行プランを練っていたのだが、それを考えている内にふと、日本の最南端は波照間島ではないことに気づいた。波照間島は確かに有人島では最南端だが、日本国の領土としての最南端は、沖ノ鳥島である。ついでにいうと最東端は南鳥島だ。そしてこの2島に、一般人が上陸するのは不可能だ。
そう考えると波照間島に行く意味というのはあまり無くなってくる。とはいえ、与那国島が最西端であることには変わりないし、あそこは今自分の中で割とホットな場所だ(後述)。ちなみに今石垣には、大学の同級生で教員をやっているAN君が赴任している。旅行ついでに彼に会いに行ってもいいだろう。
そんなわけで、以下のようなプランを立ててみた。
6/29
15:25 那覇
16:20 石垣
石垣泊
6/30
石垣島巡り
石垣泊
7/1
西表島(ツアー)
石垣泊
7/2
10:25 石垣
10:55 与那国
与那国観光
15:55 与那国
16:25 石垣
石垣泊
7/3
8:30 石垣
9:20 那覇
最終日が早朝なのは、午後便が既に満席だったのと、午前の後続便にしたところでどうせ宿で寝てるだけなのでそれならばさっさと家に帰った方が良いという考えからである。
一応、この計画に従って行動することにし、AN君に29日に石垣に行く旨メールを打った。
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日経沖縄版11月からスタート
11月から沖縄で印刷 全国紙で初 地元ニュース充実
http://www.nikkei.co.jp/topic/080620.html
今沖縄の全国紙は福岡からの空輸で15時くらいにならないと届かないし、コンビニでも殆ど売っていない(何故か読売だけ売っているところは一部にあるが)のだが、この状況が一変するだろう。
しかし、まさか日経が一番最初に来るとは思わなかった。
てっきり、タイムスと提携している朝日が一番最初にやるかと。