月別アーカイブ: 2005年4月

DVDAIRキター!


 ようやく待望の、DVDAIR第1巻が届いた(参照)。いやあ、この日をどんなに待ち望んだことか。本放送は全く見れなかったからなあ。
 世の中には、有給取ってまでこの日に備えていた方もいらっしゃるようで。まあBS-iで放映されていた当時は、毎回全裸で待機して放送開始を待っていた人もいるらしいですから。というか、届いたDVDを「部屋のティッシュを好き放題に使ったり、さんざん蹂躙しまくった挙げ句に『友人の代理出品です』とか言って勝手にヤフオクに出品したり」する友人って、一体・・・。
 まあでも私は、無職ですから。何の懸念でもなく家で待機しておくことが出来たわけです。いやー、はじめて無職で良かったと思えたよー。
 現在ループ再生させながら文章執筆中。届いたのが15時過ぎたったので、6時間以上経ってますね。何回見るつもりだ。いや、さすがに途中で疲れて、寝てたんですけど。
 1巻に入っているのは、全12話中1・2話と、それの制作スタッフコメント入りバージョン。この両方取り混ぜて、とりあえずTV版AIR自体の感想。
 まず全体として、「なるほど16話欲しかったところだなあ」と。原作やった身としては、やっぱりもう少し展開に余裕が欲しいなあと思ってしまうのです。あのゆったりした気怠さの漂う夏休みの感覚というのも、AIRの特徴ですから。
 とは言っても、12話分しか放送枠が確保できなかったんだから、どうしようもないですけどね。むしろ、12話分しかないのによくまとめたというべきでしょうか。
 背景とか色遣いとかは、すごく綺麗。これはスタッフコメントで言ってたんですけど、もともとアニメの彩色というのは「通常」「夕方」「夜用」と3種類パターンがあるらしいんですけど。TV版AIRでは、これ以外にも「夜街灯に照らされたバージョン」とか、さらに細かく分けてるんだそうです。
 彩色だけでなく、使っているセル枚数も普通より多いらしいです。「ン千枚」としか言わなかったのだけど、6千枚は優に超えてることは確からしい(普通のアニメは5千枚くらいだとか)。
 2話には途中、脇役としてKanon(AIRの前作に当たる)の名雪・あゆ・真琴が登場。登場するのは僅か25秒なのですが。しかし、これの声を当てている人は「國府田マリ子」「堀江由衣」「飯塚雅弓」という、本来主役級を張るくらいの人気大物声優なわけです。それを、たった25秒のために。
 スタッフによると、3人集めるのが難しかったらしいですが。そりゃそうだろうな。
 このように、あまりにも気合い入りすぎの贅沢仕様なTV版AIR。作ってる人自身、よっぽど「AIR」という作品が好きなんだなあ、と思います。実際監督の石原氏自身、とんでもないAIRのファンみたいで、コメントしてる時もアニメ版じゃなくて原作での展開を前提に話しちゃってました。
 ただ、何の予備知識もない人がこれを見たら、「宗教アニメ?」と思ってしまうだろうなあ、とも。力入ってる分、余計。しかもオープニングには、「制作 翼人伝承会」としか出ないから。誤解されちゃうかもなあ。
(注:翼人伝承会;TV版AIRを制作するために設立された企業集団の名前。TBS、ポニーキャニオン、ムービック、京都アニメーションによって構成。決して宗教集団ではない。)
 ちなみに、背景の風景はみんな、実在の風景写真を殆どそのまま書き写しているそうです。特定の場所というわけではないそうですけど。山の部分の説明では、神戸がどうのこうの言ってたなあ。ただ、沖縄ではないらしい。
 海岸は、「南近畿の某所、廃線のある場所」らしいので、かねてから噂の和歌山県美浜町(煙樹ヶ浜)でどうやら間違いないようです。
 ちなみに下は、初回限定版についていた「麻枝准書き下ろしメッセージカード」。

 まあ、敢えてこれへのコメントは無しと言うことで。
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メール文体考


 baby faceというところで、メールの書き方にモノ申す!!という記事があった。それに関して思うところをいくつか。
 そこで挙げられていた「ダメすぎなメール」というのは、

  1. .冒頭に挨拶もない(”おつかれさまです”とか)
  2. .ほんっとに用件しか書いてなく、驚くほど短い。
  3. .最後に「以上」と買いてある。

ということらしい。
 正直な話、「う~ん、そういう事言われちゃう時代になっちゃったか・・・・」という思いである。
 率直に結論を言ってしまえば、「1,2に関しては、e-mailの歴史や習慣・マナーを知らなすぎ。但し3については、同意。」ということになる。
 そもそも、メール(e-mail)というのは、UNIXが出来た当初から存在する非常に歴史の古いツールであり、現在でもその仕様や慣習を引きずっているところがある。
 「データは全てASCIIコード(いわゆる半角英数文字)でなければならない」というのもその一つであり、日本語のメールなどはこの仕様に従うため、メーラー側でわざわざエンコード・デコードという作業をしているのだ。(e-mailで半角カナが厳禁なのは、この関係である。)一昔前はUNIX・Windows・MacOSでそれぞれこのエンコード方式が違うため、互いに日本語メールのやりとりが出来ないという時代すらあった。
 それとは直接関係なのだが。そんな時代においては、メールをやりとりするためのリソース(資源、環境)も、今とは比べものにならないほど貧弱だった。回線の太さも、メールサーバーの性能も、ディスク容量も。それをみんなで共同利用しているわけだから、当然利用者一人一人の責任として、出来るだけリソースを節約しなさいという話になる。
 「メール文は出来るだけ簡潔に」「サイズは128Kbyte以内」というe-mailのマナーは、この様な事情から生まれたのである。
 初めての相手や顧客に当たる相手に対してはさすがにそれなりの礼文を添えることもあるだろうが、同じプロジェクトで仕事をする仲間に対していちいち挨拶などしないというのが普通であり、長々としたメールなど書こうものなら、厳しい相手なら容赦なく罵倒される。そんな時代が、あったのである。
 さすがに今はリソースも充実し、e-mailを使う人も多種多様になったので。必ずしもこれを守らなければいけないわけではないのだが。この原則を守っている人に対してとやかく言うのは、おかしい。少なくとも、ダメすぎということは、決して無い。
 ただ、前述のように、文末の「以上」に関しては確かに違和感はある。容量を削りたいのであれば「以上」の2文字なんて要らないし、一言添えたいのであれば「以上よろしくお願いします」とか、そこまで書くべきだとは思う。
 私も、仕事関係でこの「以上」メールを受け取ることがままある。殆どの場合、大きめの会社の、管理職以上だ。地位も教養もそれなりにある人達のはず。そこで、なぜメールの文末に「以上」などという言葉をつけるようになったのか、考えてみた。
 「以上」を文末につける文書というのは、実際にある。役所からの通達文書というのが、典型的な例だ。その例にならったのだろうが、大企業の通達文書や稟議文書でも、文末に以上とつけることは多い。
 ところで、e-mailにはcc(カーボンコピー)という一斉同報機能がある。ネットワークインフラの整備が進んだ会社では、この機能を使ってe-mailを稟議文書代わりに活用しているところも多い。こういうところで、稟議文書の書式そのままに文末に「以上」をつけるようになり、それがその他のメールでもその癖が伝染ってしまったのではないか。
 と、理由を考えてみた。あくまで、個人の一考察である。
 まあなんであれ。時が移ればルールや慣習というのは変わるものであり、メールとて例外ではない。いつまでも過去の形式にこだわり続けるのも問題だろう。が、それは逆に文章スタイルにも言えることでもある。戦前であれば、口語体で手紙を書くということ自体とんでもないことであり、それが敬語を織り交ぜた口語体なら許されるようになっていったわけである。
 時々に応じて、互いに適宜相応しい形に姿を変えていく。それが理想型だと言えるだろう。むずかしいけどね。
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愛知にいながら沖縄の本屋で本を買う


 2年前に瀬戸に戻ってきてから、本屋に行くことが減った。近所に本屋がないからだ。勤めている頃は、帰りがけに栄の書店に寄ることもあったが、退職してからはそういうのもぐっと減ってしまった。
 それ以前からも、本屋までわざわざ行っても目的の本が見つからないことも多いという事もあって、最近ではネット通販を利用することが多い。
 本のネット通販というとアメリカ資本のamazonが有名である。が、ここはWebサイトそのものの出来はよいのだが、肝心の販売面においていただけないところがある。「事前予約しておいたのに発売直前になってお取り扱いできませんといわれた」という話は有名であり、私の知人にもそういう目にあった人がいる。私自身はそこまで酷い目には遭っていないが、在庫有りの商品を注文しても、「通常24時間以内の発送」といいつつ、60時間以内に発送されたためしがない。
 なので最近は、本を買う時は専らe-honを利用している。
 ここは、国内の2大書籍取次業者の一つである「トーハン」が運営しているところである。が、ここは他のネット書店と少し違った特徴があり、全国書店業組合との共同運営になっている。利用者は、登録時に加盟書店の中からmy書店というものを指定する。すると、本を買ったときに、どうやって受け取ったかにかかわらず、そのmy書店で買ったという形になるのだ。
 通常このmy書店には近所の本屋を指定するのであろうが。私はこれに、沖縄の田園書房宜野湾店を指定している。大学時代、生協の次によく利用していた本屋だが、現在では直接店頭に出向くことは全くない。しかし、私がe-honで本を買うと、売上はこの田園書房宜野湾店に入る。
 実に面白い仕掛けではないか。
 とは言え、実際これがどれだけ田園書房側に利益をもたらしているのか、よくわからない。以前田園書房の 代わりに西原球陽堂というやはり琉球大の近くにある書店を指定していたのだが、ここは何故かe-honから離脱してしまった。利益が出ない、ということなんだろうか。
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