殺人政策と生存戦略


 以前、第一次安倍内閣の時のホワイトカラーエグゼンプションの時にも同じ事を書いたが、再度記しておく。

 アベジョンイルが固執する残業代ゼロ化殺人政策は研究開発職がターゲットの一つになっているが、研究開発こそ5年10年という長期スパンで見なければ成果を測れない職種である。たかだか1年や2年、さらには、この制度の導入の急先鋒になっている某派遣会社が導入しているような1,2ヶ月という超短期で”成果”を決めてしまうようなやり方で、本当に実績に貢献しているかどうかなんて、わかるわけがない。

 わかるとすれば、それは目先の派手なプロモーション的”成果”によって演出されたものに過ぎない。そして実際に成果をを挙げるために裏で支えている人達の功績は、切り捨てられる。

 ”他人を踏みつけにして自己中心的な幸せを追求しましょう。”
 ”才能とは、他人の手柄を横取りすることです。”

 そういう思想の持ち主が、この政策を推進しているのだ。まさに右翼的な発想である。その親玉がアベジョンイルであることは、この殺人政策へのここまでの固執ぶりから明らかだろう。

 こんな思想が法的なお墨付きを得てしまえば、社会は疲弊どころでは無い。破滅だ。

 だが残念なことに、今の日本にはこの思想に賛同するクズ右翼が多いのも、また事実なのだ。その証拠に、安倍内閣の支持率は未だに50~60%を維持し、それを支える自民党も支持率20%台で独走しっぱなしである。

 では、残りの4割はどうすればいいのか。どうすれば生き延びることができるのか。

 昔なら、銃を取って革命を目指すことになっただろう。
 正直、自分も時折それしか無いどうせ死ぬなら戦って死のうという気持ちに陥る。銃どころかノートパソコンも落としかねない体調ではあるけど。

 しかし、これには落とし穴がある。教訓は中東連鎖革命だ。せっかくの民主化運動は保守的な宗教勢力に乗っ取られてしまい、結果軍政のほうがまだマシという結果になってしまった。
 日本でも同じ事が起きる下地が既にある。党派があまりに多すぎるので具体的な名前はいちいち挙げないが、運動の果実を横取りしようと虎視眈々と狙っている勢力がある。いや、既に昨年末横取りされた。

 ならどういう方法があるのか。ここまで書いておいてなんだが、正直答えは見えていない。だが試みる価値のある方策なら幾つかある。
 その一つが、ゼネストだ。
 ゼネストといっても、特定労組の指揮下によるストの為のストでは無い。本物の、国民の4割が参加する職務放棄運動だ。
 先月末、某飲食チェーンに対するストの運動があった、らしい。あれ自体はどうもある極左勢力の指揮によるものだったらしいが、注目すべきはそれに共感する人が少なからずいたという事実だ。
 目標さえ間違えなければ、うまく行く可能性はある、という事だ。…あくまで可能性だが。

 職場放棄は何もしないことである。「何もしない」というのは、実際の所多くの人間にとっては苦痛だ。しかもその間の給料は当然出ない。社会基盤もある程度破壊される。
 それでも、生きのこる手段が他に無いのならば、仕方ないでは無いか。内戦よりはましだろう。

 6割の中から理解を示しこっちに来る人がいるのなら、選挙という手段もあるけどね。でも現状は、「非共産」などという前世紀のイデオロギーを恥ずかしげも無く掲げている連中ばかりだもの。

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