与党・経団連が”残業規制”を如何に妨害してきたかがいまいち理解されてないので、一部再掲も含めて、今日(5/19)までの経緯をまとめておきます。
・2015年12月 | 電通女性社員過労自殺。東大の同級生がネットで告発、炎上 |
・2016年10月 | 野党4党(民進共産社民自由)が長時間労働規制法案を提出 |
・2017年1月 | 政府が残業規制の方向に転換 |
・2017年3月 | 政府、残業規制案公表 |
・2017年4月 | 自民公明両党、共謀罪法案成立を優先。通常国会での残業規制成立見送り |
・2017年8月 | 政府、残業規制を残業代ゼロ法案などと合併審議を決定 |
・2017年9月 | 安倍晋三、衆議院を解散。残業規制法廃案 |
・2018年1月 | 2018年通常国会開始。政府、「働き方改革」法案の提出方針を表明 (中身は裁量労働制拡大・高度プロフェッショナル制度と残業規制・同一労働同一賃金を抱き合わせたもの) |
・2018年2月 | 「働き方改革法案」のうち裁量労働制に関わる部分で、データが改竄されていたことが判明。 |
・2018年3月 | 政府、「働き方改革法案」から裁量労働制拡大を削除。 |
・ 同3月 | 公明党の要求で残業規制に「中小企業への配慮(=中小企業は残業規制免除)」が盛り込まれる |
・2018年4月 | 自民党、「働き方改革法案」は最小の審議に留め会期延長をしない方針を表明(事実上の強行採決宣言) |
・2018年5月2日 | 衆議院で「働き方改革法案」審議入り |
同5月第2週 | 立民・国民・共産の3野党が、「勤務間インターバル」を含む対案/提言を発表。 (政府案には実質無し)<参考> |
同5月第3週 | 日本維新の会が政府と妥協、残業規制の適用除外範囲は拡大 |
同5月25日 | 自民・公明・維新、衆議院厚生労働委員会で「働き方改革法案」を強行採決 |
同5月28日 | 衆議院本会議で「働き方改革法案」審議。 自民党衆院議員杉田水脈が過労死家族への誹謗ヤジを飛ばした為、大島議長が本会議採決を中止。 |
同5月30日 | 衆議院厚労委で野党による補充質疑。 |
同5月31日 | 衆議院本会議で「働き方改革法案」可決、参議院に送付。 |
・2018年6月1日 | 参議院厚生労働委員会で「働き方改革法案」審議開始。 |
・2018年6月18日 | 大阪北部地震発生、自民党は翌日に予定していた強行採決を延期。 |
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