10年以上前。日本が誇る官営事業郵便が、「さくらメール」なるものを発売していた。
当時はサクラ大戦もCCさくらもなかったから、当然ただの「桜」である。
ここで特急桜を連想した人がいたら申し訳ない。木の桜の方だ。
出たのが確か、1987年だったともう。その前年だったかもしれない。年賀状、かもめーるに続く第三の季節商品としてデビューしたのだが、全く普及しなかった。
うちに来たのは、統一地方選に向けての候補予定者の挨拶状一通のみで、しかも誤配達だった。
 

秋。秋だから紅葉。暑いけど。
沖縄には紅葉も楓もないのに紅葉メールだなんて非現実的だとは思うが、まあ致し方あるまい。
台風の襲来で、この島にもようやく秋らしい秋が訪れた気がする。と、思う。まだ確定ではない。
何しろ、2週間前にもそんなことを思って、もう涼しくなるだろうとカレーを買って作ったら室温30°という日が続いて腐らせてしまった。
板チョコとヨーグルト入りの霧島聖風カレーだったのに。
ちなみに、板チョコ一枚丸ごと入れると、隠し味にならないらしい。覚えておくといい。

まあしかし、来週は11月である。今度こそ本物の秋だろう。ようやく私の季節がやってきたということだ。
しかし、私は秋を見届けることなく、この島を去ることになる。来週には福岡にいるからだ。福岡は寒いらしい。今調べたが、気温は20°前後。8°の差がある。

私が福岡に行くことは、どうやらまだ周知の事実にはなっていないようだ。こんな早い時期に沖縄を去ることになるとは思わなかったが、まあ致し方のないことではある。そこら辺の顛末は、ドキュメントを参照して貰いたい。一部の院生には既に伝えてあるので、もうすっかり全員に言ったつもりになっていたが、実際のところ自分から誰かに報告した事実はないから、知らない人がいるのはまあ当然といえば当然だ。いや、さすがに父母妹には連絡したが。大親友である高志池亀にはまだ言っていなかった。大親友なのになぜ、といわれるだろうか、此方もかなりの混乱状態にあったのだ。御容赦御理解願いたい。
念のため言って置くが、もちろん、これしきのことで我々の友情が崩壊するはずはない。
世の中そう上江洲の思い道理に事が運ぶものでもない。

そんなわけで、私は週明けにここを去る。土日は電気ガスが営業していないため、これが止まるのは少し早い。週末になる。電気は現代文明の象徴である。これ無くしては、日本国憲法の保証する健康で文化的な最低限度の生活を営むのは困難である(23条)。されど、ほんの一時ならば、そんな時間があっても良いかもしれない。環境適応能力というものは、逆境を乗り越える力を生み出す反面、豊かさを忘れさせる作用もあるのだ。一度はリセットした方が良い。そんなわけで私は二晩ほど、文明から閉ざされた暗き闇の中で過ごすことになる。

ウソですごめんなさい。
灯りのある宿確保のめどが立ってしまいました。しかも、モバイルギアでネット接続手段も確保してあります。だって、これ無いと会社との連絡取れないんだもん。
嗚呼、所詮人類という生き物は、進歩という一方向以外には進むことが出来ない存在なのか・・・

ということで、今月末のメールはOKです。ただし98崩壊後ポストペットデータのサルベージが出来ていないので、ポスペメールは暫くご遠慮ください。帰ってこなくていいというならいいけど。
 

次に沖縄に戻るのは、いつのことになるか解りません。
冬は2年ぶりに愛知に帰ることになるので、もっと後になるでしょう。

それでは
いつかまた会う、その日まで
 
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