荒野草途伸ルート >> 日常の愚痴 >>株主総会に行ったぞ >>株主総会に行ったにょ
ブロッコリー 株主総会報告書
株式会社ブロッコリー:
木谷高明 社長
平成6年3月25日 設立
平成13年9月3日 上場
主な事業は、アニメ・ゲームグッズショップ「ゲーマーズ」。
他に、独自キャラクターの育成を掲げ、アニメ・ゲーム制作やキャラクター版権による収益もある。
 
 会社を休んでいいとなったのは、5/27からだった。奇しくもその日は、ブロッコリーの株主総会当日。これ幸いとばかりに、私は前日のJAL最終便で羽田に降り立った。その日は横浜の父宅泊。混み家でここに泊まったことは何度かあるが、株主総会で泊まるのは初めてである。もっとも、会社がブロッコリーであるから、混み家と大して変わらないと言えば変わらないかも知れない。
 
 翌朝、7:30起床。総会は10時からだが、場所が練馬区光が丘なので、こんな時間に出ないといけない。途中、乗り換えルートを忘れてしまい、H”の駅すぱあとで検索。東京の地下鉄はわかりづらい。
 光が丘で降りると、「ブロッコリー」と標識の出ているバスを発見。乗車。乗客は他に1名だけ。「かってに改蔵」に出てくる、編集担当の人に少し似ていた。にしても、もうすぐ介し30分前だというのに、この乗車人数。株主総会というのは、もっと早めに会場に行くものなのだろうか。それとも、参加者自体少ないのか?
 
 ホテル、着。バスで同乗していた方も含め、大半が背広姿。カジュアルシャツにネクタイ姿という一種異様な格好をしているのは、自分くらいなものだ。
 まあそれは当然としても。皆さん、背広姿であるにもかかわらず、どこか独特の雰囲気を発している。そう、あの混み家とかゲーマーズとかで発せられる、ある種の人間が発する存在感。社会によって迫害されつつも、必死で自己主張を続ける集団。人は彼らを、オタクと呼ぶ。そういう事が雰囲気でわかってしまうような方々、そういう人種が株主として来場しているのだ。
 開会の10時までには少し間がある。用意されていた円テーブルにつくと、ジュースが運ばれてきた。周りには、ブロッコリーキャラクターの関連グッズがずらりと並べられている。バスで同乗していた人が、一生懸命写真を撮っていた。よほど熱心なファンなのだろう。しかし、さすがにちょっと恥ずかしい。
 
 10時になり、開会。参加者は50人もいない模様。株主総会って、こんなものなんだろうか・・・? しかも、その約半数が、いわゆるアレ系の人たち・・・・。
「これはきっと、普通の株主総会ではない。」
 そう思った私は、普通の株主総会の体験は翌々日に持ち越し、この場は「ブロッコリーの株主総会というイベント」として楽しむことに決めた。
 
 総会自体は、営業報告、監査報告、決算報告と続き、ここで質疑応答にはいる。「総会終了後、経営報告会でも質疑応答を受け付けますので」と、暗にこの場ではバカな質問はしないようにと釘を刺される。何しろ世の中には、某Aの様に「ゲーマーズシアターが何で終了したのか、質問してくれ」等と言い出す奴もいるのだから。こんなもの、お客様問い合わせですら、するレベルの質問ではない。
 ここで出た質問は約三つ。うち、荒野草途伸質問が一つ。
 といったところである。特に注目すべきは、7月発表の新作アニメ。時期的に考えれば既に制作は開始されている、といったところだろう。雑誌等でまだ何の発表もされてないし。おそらく放送は秋頃からか年明けか。とにかく、この情報は個人的には大きな収穫であった。
 
 質疑応答の後は、議決事項の採決。議案第1号、経営不振による減収無配の報告。経営陣としてはあまり言いたくない部分ではあろう。
 それでも何とか事項を読み上げて、「採決のほど、いかがでしょうか?」 ここで、誰も声をあげない。不承認、と言うよりは、来ているのがみんなオタなので、株主総会の議事進行のやり方を知らないのだ。それを何か勘違いしたのか木谷社長、取締役監査役全員起立させて「お願いします」と頭を下げる始末。オタは残酷だ。結局、1分ぐらいしてから、誰か(おそらく社の関係者?)が「異議なし」と声を挙げて、ようやく議案可決。これでみんな、「ああ株主総会ってこうやって議事進行するんだ」と勉強になったことであろう。私も含めて。
 第2号議案以降については、みんなやり方がわかったので逆にサクサク進行。個人的には私は、第2号第3号についてはちょっと異議ありだったのだが、「異議あり」と声を挙げるかどうか迷っているうちに、可決されてしまった。まあ、いいや。どうせ1票ばっか反対があったところで、採決結果に影響ないし。って、そんなことを言ったら、選挙に行かない人間の理屈を擁護することになってしまうな。これは反省だ。
 
 採決も終わり、10分弱の休憩の後経営報告会へ。とは言っても、ここでは何か目新しいことが報告されるわけでもない。むしろメインは、質疑応答である。ここでは、かなりの質問が出た(うち荒野草途伸2件)。その中から、主なもの(というか覚えているもの)を紹介しよう。
 だいたいこんなところである。この質疑応答で、30分余を費やしたであろう。ブロッコリーの株主が、如何に会社の経営に関心を持っているかということがわかるところである(笑)。
 
 経営報告会も終わり、会は全てお開き。ちょっと予想していた名刺交換なども特になく、みんな会場を出て行った。
 出口で木谷社長が一人一人に頭下げて挨拶。ついでにおみやげまで貰ってしまう。中身はTしゃつにペンケース、鉛筆。Tシャツはともかく、ペンケースは明らかに小学校高学年女子向け。こんなの喜ぶ株主が、果たしているのだろうか・・・? いや、それくらいの年の娘を持った株主とか、「大きなお友達」とかだったら喜ぶかもしれない。実際私も、まんざらでもない。だってうさだいるし。
 
 この時点で時刻12時過ぎ。どうしようか迷ったが、結局秋葉原に移動して、ゲーマーズ新本店に行ってうさだの携帯クリーナーと「季刊デ・ジ・キャラット」を購入した。
 横浜父宅に帰る途中の電車の中で、無性に季刊でじこを読みたくなる。いや、雑誌が楽しみというわけではなく、この雑誌を宣伝したいという衝動に駆られたのだ。株主総会というのは、一種株主をコマーシャル・オピニオンリーダーに育てる為の、自己啓発セミナーなのかもしれない、と思う今日この頃であった。
 
 
 余談だが、季刊でじこはアニメ版でじこにょより面白かった。
 
 
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