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さすがに今回は言わせて貰います〜リトバスアニメ感想25話〜

 
 
 今回の話、たぶん見ている殆ど人達は、古式が出てきた謙吾が加入した万歳ってなってるんでしょう。良回だったのでしょう。でも。私は、不満なのです。全体的になんか、不満なのです。一体何が不満なのか、いつもとるメモも一切とらず3回も4回も見返しました。
 
 細かい点を挙げれば、確かにいくらでも出てきます。でもそんなのは重箱の隅レベルで、今までだってその程度のことあったよ、レベルなんです。それで、何故こうもひたすら首を振るしか無いような感情になるのか。
 とはいえ、言葉にしていく為にはとりあえず重箱の隅をつついていくしか無い。細かいところをあげつらっていく嫌な作業をすることにしましょう。
 
 ついでに、先週言及した「謙吾の加入遅すぎ」という話、前回は今更言っても仕方が無いとという風に言いましたが、ちょっと蒸し返さないといけないようです。順番的に、これは後述します。
 
 
 まず最初に出てくる波紋と雲海。世界を消費すると理樹の夢に出てくるもので、雲海はよくわかりませんが波紋の方は世界を象徴するものであり、個別回が終わった(=その子の世界が消費された)段階で理樹が夢に見るものです。それが何故か今回、出てきてしまっています。…え!? 前回の話って鈴編のエピソードの一つじゃ無いの? 一体誰の個別が終わったの!? というかもし24話で世界が一つ消費されたとすれば、前回のあの意味不明なあれって、やっぱり全員消えていたって事なの? 世界が消費されたならそりゃみんな次の世界に移ってるんだろうけど。
 まずここは意味不明。まあ、ここは意味不明程度です。
 
 
 食堂での騒ぎの後、古式に駆け寄る理樹と鈴。だから何でここで理樹と鈴? この二人が主役だからとかいうんだろうけど、古式と大して親しくも無いこの二人がいきなり駆け寄っていって、しかも古式が心情を吐露し始めるなど、率直に言って不自然です。
 そもそもこの食堂に古式が現れること自体、原作に無い話です。原作と冒頭に女子寮ミッションで鈴と古式が会話するエピソードがあるから、それの代わりのつもりなんだろうけど。しかし、寮内で誰彼かまわず勧誘しまくってた鈴につい自分の心境を漏らしてしまった、という女子寮の状況と違って、なんか追いかけてきたあまりよく知らない二人に古式が内輪のことを話し出す様は、何回見ても違和感しか感じません。他のメンバー、せめて小毬か恭介ぐらいいれば、ああいつも謙吾と一緒にいるあの人達だ、ともなるんでしょうけど。
 
 その話の内容も、宮沢さんは私をわかってくれない! みたいな話に矮小化してしまってるし。これじゃ自殺の理由がただの我が儘みたいじゃない。謙吾に話聞いて貰ったことを後悔してるとか、さすがにあり得ないよ。何考えてんのほんと。他の楽しみを見つけろと諭す謙吾自身にも実は迷いがあって、古式は謙吾に感謝しつつもその迷いに気づいてしまっているから謙吾の言葉を受け入れられず精神的に追い詰められて自殺騒動、しかしそれによって謙吾自身も迷いを吹っ切る、というとっても大事な心理描写なのに。
 何故謙吾がリトルバスターズに入る気になったと解釈してるんだろう。
 
 
 そして、前述のそもそも論です。リトバスで野球をやってる意味は、リトバスメンバーが「みんなで頑張って練習した」という部分が大切なわけです。なのに、謙吾は全然練習に参加してません。そんな状況で、次回はもう試合です。
 鈴に何度も投球させることで、足りなかった練習を表現しているのでしょう。それはわかります。でも、謙吾が片手でホームランを打つ意味は、怪我をしていたって俺は仲間になれるんだというパフォーマンスであって、「みんなで練習する」というのとはまた意味が違うんです。
 リトルバスターズの面々が野球をやる意味、というものをちゃんと理解してないんじゃ無いでしょうか? まさか、試合に勝つのが目的だとかとんでもない勘違いしてるんじゃ無いでしょうか?
 
 普通にもっと早く入れて、普通に練習させて、それで何か問題があったのでしょうか? 敢えてさらに蒸し返せば、西園美魚の登場・加入があまりに遅すぎた、これも一体何なんでしょうね。原作通り原作通り言うけど、原作のどうでもいい部分ばっかり踏襲して、一番大事な話の根幹部分を取っ替えてしまってるように感じてなりません。…もしかしてそういうことなんですか?
 
 
 
 そして一番おかしいこと。リトルバスターズのリーダーが、理樹になっちゃいました。今更説明することではありませんが、リトルバスターズには野球チームとしての狭義のリトルバスターズと、友情全開でいろいろ何かやる、本来の意味でのリトルバスターズがあります。原作では理樹が引き継ぐのは野球チームのキャプテンだけであり、リーダーまでは任されていません。これ以降の話になってしまいますが、理樹がリトルバスターズのリーダーになるのは、リトルバスターズが実質的に崩壊した後、理樹が自分の意志でそれを再建する決意をした為、そうなったのです。恭介に移譲されたわけでは無いのです。理樹の成長という、リトルバスターズ!というお話の根幹に関わる部分なのです。
 ただの言葉の使い方間違いというのならあまりにもお粗末に過ぎますし、こういう風に変えたという事だったらちょっとリトバスを一体どういうお話だと理解してるんですか? と問い詰めたくなります。
 
 入ってくる情報とか見てると、なんか恋愛ストーリーと勘違いしてるんじゃ無いの? と受け取れるような節もありますし。 
 
 
 ちょっと、今まで「見なかったことにしよう〜」で済ませてきた部分が、今回の話で一気にボロが出たという感じがします。アニメ化するにあたって変えないと作れない部分もあるから変えます、ってことなら、ちゃんとそう言って貰いたいですよ。こっちもそのつもりで見るから。…まあ、佳奈多に致命的な改変入れられた時点で、もう話半分にしか聞いてなかったし、原作通りの話の展開にはならないんだろうなと思ってましたけど。大本の部分で違うというのはさすがに…。
 
 
 
 次回で最終回ですし、この路線が変わることはまずないでしょう。今回の話面白かったという人もいるだろうしそういう人の気分わざわざ害してもなんだし、これアップしたらもうアニメリトバスの話はしないようにした方がいいかな。最終回も、見るだけ見て全話分書きましたという言い訳程度の文章だけ書くことになるかな…。2期の話が出てるけど、ちゃんとした説明が無い限り見る気にはなれないな…。
 
 
 
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