これは奇書と呼ばれる類の本です〜リトバスアニメ感想24話〜
リトバスをアニメで初めて見た人の気持ちが、今回は少しわかった気がします。最中は意味不明でわけがわからなくて、見終わってから少し考えないと内容がつかめないという。
さて。今回は鈴編の3話目…ということでいいのかな? 最後の最後で全てを知る原作の展開と違って、アニメでは理樹と鈴が少しずつ秘密を知っていく、構成にしているようです。既に大まかな事情は把握している鈴に続いて、理樹も事態の異常さに気づきだした、というのが今回の内容ですね。
一方の鈴。率直な話、理樹より当てになる存在になってますね。まあ、まだ何も知らない理樹とクドが目覚めたときに何かを聞かされた鈴との差というのはあるでしょうが。その何かを聞かせた人物は小毬か佳奈多のどちらかと思われますが、食堂でその佳奈多に解散命令を出されて、鈴と小毬が複雑な反応を示しています。鈴の表情は、秘密を教えたのは佳奈多なのにという忸怩たる思いの表れなのか、自分一人でやれという意味に受け取ってちょっと深刻な心境になっているのか。どっちなんだろう…と、不安そうに見る小毬、といったところでしょうか。
今回、人形劇終わってからラストにかけてがかなり意味不明で、一瞬「全員消えた!?」と思ってしまいましたが。原作通りの設定なら課題解決しただけで消えるはずが無いし、そもそも明確に消えたという描写があるわけでもありません。
あの部分は、既にそこそこ事情を知っている鈴が、絵本を見てみんなもう消えてしまったのでは無いかという不安に駆られている、そういう描写なのでは無いかと思います。まあ、あの世界での消える条件は「認識されない」ことである事を考えると、鈴が不安に駆られたことで実際みんな消えていた、という解釈も出来ますが。
もう一つの願い星は鈴にあげるという、最後の締めの小毬の台詞。鈴がこれだけ出来る子になっているとなると、ラストは原作よりも鈴が活躍する展開になりそうですし、小毬に貰った願い星はその為の伏線としての意味があるのかもしれません。アニメオリジナルのペンギンさんとお星様のお話も、なんかそんな感じですし。
さて。次回は謙吾回、なのかな。これを後回しにするくらいなら…いやもうこれ以上言うまい。