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もっかい、リセット〜リトバスアニメ感想19話〜

 
 憧れの彼女は、結局憧れ止まりで終わってしまった。
 
 そんな心境の一週間でした。気持ち切り替えていこう。
 
 
 今回はクドの話。より明示的に伏線を仕込んでくるようになりました。
 
 オープニングに変化。いつも「個別」が終わると理樹の目覚のシーンで始まりますが、今回初めて理樹の目覚の前に、小毬・美魚・葉留佳・鈴が語りかけています。内容は過去に出てきた台詞ですが、そのチョイスがなかなか意味深。
 ともあれ、今まで「目覚めて全てリセット」状態だった理樹が、かつて築いた絆をきちんと保持するようになった、という表現なのでしょうか。
 このあとの野球の練習が、連係プレーの練習に移行。一人が辛いから二つの手を、という段階から、二人じゃ寂しいから輪になって、という段階にアウフヘーベンしたということを示唆しているのでしょうか。…今までだって連係プレーしてた気もしますけどね。
 
 
 クドの英語読み。個人的に中3の頃wouldをworldと間違えて高校行ってからも馬鹿にされたあの頃を思い出してしまいました。量子力学は7年勉強して結局出来るようになりませんでした。全てを波動として記述する、という概念がなかなか理解出来なかったんですね…。
 
 
 前回いなかった美魚。何事も無かったかのように登場。実際、「何事も無かった」ということなのか? それとも逆に、なんかやってたということなのか。
 数学と物理が美魚の担当。わざわざ「西園君が妥当」といわれるあたり、実はこの2科目が得意ということ? てっきり文系だと思っていたが。いや、やっぱりここは微妙な改変かけてきたような気がするなあ。
 というか、数学ははるちんのフィールドなんだが…。まあ確かに原作でも勉強会の時はこういう展開だったけど。とはいえ、はるちんの成績がいまいちなのは(佳奈多の為に)手抜きしているからなんだけど、三枝家問題が解決した以上もうそんな行為をする必要は無いはずなんだが。未だに出来ない子演技を続けている=三枝家との因縁はまだ断ち切れていない、ということの暗示か? …まあ、実際この時点では、断ち切れてるはず無いんですけどね…。
 
 
 そして佳奈多登場。ちょろっと出てきただけ。持参していたのは醤油、では無くて量子論の本でした。平行世界と量子力学、BDブックレットに載っていた、スタッフがリトルバスターズ!の世界観を話あっていたときに出てきたというワードですね。メタ世界の情報を平気で持ち込んでくるとか、さすがかなたん。堂々たる空気読まないネタバレぶり、そこにシビれる、憧れるゥ! ケドこれ以上余計なこと言わないうちにはるちんが連れて行きますネ。
 
 ところで、佳奈多とクドが夜中にネタバレ談義してた内容。「平行世界とか、周期円を使った天動説の幾何学的説明」。天動説って中二病な人がマイワールド構築するときにこの世界は天動説が真理ですとかよくやるけど、リトバスの世界観が天動説とかいうのはさすがにあるまい。これはなんだ、「平行世界説、だいぶ近くなったけどまだ間違いですよ」という示唆か!? う〜ん。
 それとも。今後の展開を暗示した会話かもしれません。この周期円天動説(プトレマイオス天動説)というのは長らくローマ・カトリックが公理として採用していた説で、中世欧州の自然科学界では権威と権力の象徴だった存在です。それをいろんな人間が命を賭して矛盾点を指摘し、現在の地動説へと導いていった。この歴史を、今後のリトバスの展開にかぶせているのかもしれません。絶対権力として君臨している恭介だが、実はとんでもない間違いを犯していた。そこにぶち当たっていくものがこれから何名かいる、と。
 深読みしすぎと思う人もいるかもしれませんが、いかんせん佳奈多の発言ですからね。意味が無いはずがない。原作通りなら。佳奈多の扱いが原作通りなら。
 
 
 
 
 来週は、さささの話…え、クド話の続きじゃ無いの!? というか予告に出てきたイケメンは相川君か? もっとヘタレな感じだと思ってたのだが…。
 
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