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トラブルメーカーは誰か〜リトバスアニメ16話感想〜

 
 漫才だったか何だったか、昔こんな話を聞いたことがあります。前振りというのは聞いてて大して面白いものでもない。でもその前振りを聞いて貰わないとオチの面白さを理解して貰えない。如何にして「ツマラナイ」前振りを聞いて貰えるかが苦心するところ、と。
 この話、リトルバスターズ!という話全体にもまあ当てはまる部分があるのですが、特に葉留佳(はるかな)の話個別には顕著に当てはまるものだと思います。自分なんかは結末知ってるからいいのですが、初めて見る人にとってはおそらくただひたすら不愉快なだけ。それを如何にして最後まで見て貰うか…。
 
 そんなはるかな編の、第1話目。
 
 はるかな姉妹の確執と、その背景にある家庭の事情のお話。
 佳奈多さん@いやな人でしかありません。原作でそうなってるわけだし、我々佳奈多好きは一週間前から覚悟していたのですけど。やっぱり何というか…キツイですね。今はただひたすらバッシングに耐えるしかないというか…。いや、東京での放送時間から自分が感想書き終わるまでネットを遮断するようにしてるから、実際佳奈多が叩かれてるかどうかはまだわからないんですけどね…。
 そんなわけで、今回は気も筆も重いのです…。
 
 
 さて。はるかなルート、特に葉留佳シナリオの佳奈多の行動については、原作でも解釈が分かれるというかいろんな解釈が成り立ちうる部分でして、5年経った今でもまだ統一見解と言えるものが出せない状況なのです。なので、アニメではどういう解釈で進めていくのかがけっこう見所なのですが、16話を見ただけではまだその辺は掴みきれないですね。
 ここがポイントかな? と思った部分を挙げてみると。
 
・前回まで佳奈多は特に葉留佳を狙い撃ちしていたわけではなかったのに、今回突然極端な対応を取り始めた。何故か?
・尋問中の佳奈多の表情。本物の佳奈多の表情なのか葉留佳視点での幻影なのか葉留佳が作り出した佳奈多だから本物の表情なのか。
・葉留佳が逃げ込んだ部室にメンバーが集まっているが、そこに謙吾がいない。ビラはがしには加わっていたのに、何故? ちなみに原作だと謙吾と佳奈多は同じ剣道部なのだが…。
・佳奈多が自室でクドに言った「私が失ったものを思い出させる」という台詞。失ったものはもちろん葉留佳のことだが、どういう意味で「失われた」なのか、で、また解釈の幅が拡がってしまう。ただ、この時点での「佳奈多」にとっては、葉留佳は失われたという認識。
・鈴の佳奈多敵視表現。茶番の意味。
 
 ポイントを挙げてみたはいいが、却って解釈の幅が拡がってしまった気がします。まあ1回目からいきなり先が見えてしまっても面白くないし、その辺はわざとぼかしているのだろうし、中にはミスリードもあるのでしょうけど。
 特に佳奈多の存在意義については、このアニメの最重要機密事項ですしね。今回のアニメ化で世界の秘密についてももっとわかりやすく解き明かす方向なのかな? という感じもしますので、それに合わせて佳奈多の存在も定義しているのでしょうし。世界の秘密という方程式で、棗恭介が一般解とすれば二木佳奈多は特解と言える存在ですので。簡単には明かしてくれない…というより、この葉留佳編ではもしかしたら伏せたまま先に進んでしまうのかもしれません。
 
 
 
 …と、佳奈多のことばっかり書いてしまったが、葉留佳編なのに佳奈多のことばっか書いてとか言われてもいやなので、はるちんのことも。
 
 葉留佳の理樹に対する淡い想い。恋愛禁止のアニメリトバスですが、まあ小毬が理樹をデートに誘い出したことに比べれば、そんな大したことは無い、のかな?
 その想いの象徴であるベンチをぶち壊されたわけですが、ブチ切れたのは葉留佳では無く鈴。しかしその鈴を制止して、「悪い事」と自ら言い切ってしまう葉留佳。葉留佳はあくまで恭介グループの意向に沿う、ということを示唆しているのでしょうか。それに対し葉留佳を引き剥がそうとし理樹達を部外者と切り捨てる佳奈多も含めて、意味深な部分です。
 
 あとどうでもいいことですが、何故三枝葉留佳はこう井ノ原真人にちょっかい出すのか。理樹に叱って欲しいのか? だとしたら理樹は何も口出ししないからその目論見は失敗しているが。
 
 
 
 
 来週は葉留佳編2話目。今回結構なところまで話が進んだので、どの辺りまでやるのか。予告映像で理樹と鈴の二人でマフィン食べてるけど、おべんとーとかどうするのか。非常に気になりますね。
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