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WinWin〜リトバスアニメ感想15話〜

 
 ビジネス用語でWinWinという言葉があります。収奪の関係では無く、互いにとって得になる関係を築く、という考え方です。誰しもが得をする、トータルで損をしていない。今回の15話は、果たしてWinWinでしょうか。視聴者にとってはきっと、WinWinなのだと思います。登場人物についてはどうだかわかりませんが…。
 
 
 さて。毎回繰り返し視聴しながらメモを取っているのですが、今回の15話ではそのメモだけで結構な分量になってしまいました。いつもの3倍くらいありますね。
 とりあえず列挙しておくと。
・小毬が頭の弱い娘みたい…
・思春期まっただ中は恭介
・「リトルバスターズのみんなは最高だよ」その最高のみんなに…
・オープニング映像変更 美魚が腰に手、全員やってるので合わせた? 星屑クド はるかな 佳奈多の傷
・極刑って具体的に何? 読み上げてる内容だけなら極刑と言うほどでもないような
・娯楽室設定。クドわふもスタッフはチェック済み
・鈴の部屋は北朝鮮
・佳奈多分たっぷり
・理樹を縛って大喜びする女子
・理樹の寝間着を盗んだのは誰?
・女子の部屋に軟禁しといてエロ呼ばわり、何のご褒美?
・理樹入浴シーン。今回最大のファンサービス。
・女装理樹はちょっと大きめの女の子と言った印象。原作に無い映像なのではっきり確認出来たのはいいこと。
・あーちゃん先輩の部屋で執務する佳奈多。クドと同居のはずなのに何故?
・クド以外寝間着姿は初公開
・佳奈多が理樹のリボンを直した意味。いつの間にか引き連れていた風紀委員 理樹を見たときにきつい表情が緩んでいる。
・「もう着替えちまったのか」結局何が目的だ恭介
・さささが今回出てこなかった理由 かわいいぜ理樹
 
 
 
 まず、オープニングについて。今回はずせない大きな特徴として、オープニング映像の変更があります。前回美魚編が終わったのでそれを反映して美魚の日傘が無くなる、というのは方々で言われていたことでしたが。それ以外にもかなり大規模な差し替えが行われています。
 具体的には、冒頭の集合写真部分が、リトルバスターズ初期メンバーだけだったのが、新メンバー全員のものに変更されています。「リトルバスターズ!はようやくイントロ部分を終えて本格的に話が始まった」ということでしょうか。他にも、美鳥,夕暮れのグラウンド,葉留佳美魚,唯湖クド,小毬涙,男3人,手を繋ぐ,星空のシーンが無くなって、代わりに鈴投球,星屑クド,はるかな,傷佳奈多のシーンが追加になっています。
 小毬と美魚の話が終わったのでそれに関連する部分を今後やるクドはるかなに差し替えた、というのが基本だとは思いますが、それ以外のシーンも差替になっています。メンバー紹介の部分は、これは新メンバー全員集合のシーンに統合されたと考えていいでしょう。これまでリトルバスターズとは言っても割とばらけていたメンバー同士が、今後1つにまとまっていく、という展開を示唆しているものと考えます。そして、理樹拳突き上げ,理樹眠りのシーンが、光の玉の直前に移動しています。割と理樹が簡単に問題解決した小毬美魚の話とは違って、今後の展開はどんどん過酷なものになっていく…ということの暗示かと思われます。
 
 
 さて本編。まともなリトバスファン(注:一般社会的にまともという意味では無い)誰しもが待ちに待ち望んだ、今回の「理樹女装回」。中には、理樹はあくまで男の子として恭介と仲良くして欲しい、という人もいたようですが。しかしそういう人の欲求にも、しっかりと応える内容になっています。さらに、原作ゲームでは三枝家に戻っていて不在だった佳奈多がしっかり出てくるという我々佳奈多好きにとって御の字な心配り。もちろんあーちゃん先輩も出てきて、佐々美と沙耶以外原作主要メンバーは全員出てくるという、まさにサービス回。そう、サービス回とはかくあるべきなのです。女の子をプールや温泉入れときゃサービス出来てるなんて考えるのは、浅はかなのです。
 
 あまりにも見所が多くてどこから書くか悩みますが、とりあえず設定的な部分から。女の子達が理樹を呼び出しているときに集まっている部屋、娯楽室ですが、寮に娯楽室があるという話は実は「リトルバスターズ!」ゲーム中には出てきません。じゃあアニメオリジナルかというとそうでも無く、スピンオフのクドわふたーに出てくる設定なのです。クドの寝間着がアオザイというのも、やはりクドわふたーに出てくるものです。つまりスタッフは、クドわふたーまでもきちんとチェックしているということですね。そのうち背景に有月初が映ってる、ということもあるのかもしれません。
 
 話の主題となっている、直枝理樹拉致監禁強制猥褻未遂事件。冒頭で理樹は「リトルバスターズのみんなは最高だよ」と叫んでいるのに、信じていた仲間に…。まあ、立入禁止の女子寮にのこのこ入っていった理樹も悪いのですが…。普通おかしいと思うよなあ…。
 まあ、理樹も内心合意してたんでしょうね。本気でいやなら佳奈多がいようが部屋飛び出せばいいんですから。極刑といっても実はそんな大したことさせられるわけでも無し、むしろ佳奈多のおしおきというご褒美付きの
 女装した理樹は、思っていたより大柄に見えます。あそこにいる女の子達がみんな小柄なので余計そう見えるのでしょうか。佳奈多と並んでいるときはあまり違和感は無いので、そういうことなんだと思います。
 ところで葉留佳が差し出した理樹の寝間着。誰が盗んだのでしょうね。主犯の唯湖か持っていた葉留佳か同居の真人か裏取引していた恭介か。
 
 恭介も暴走してます。元々暴走していますが、今回自分の気持ちに素直になって(?)理樹に愛の告白。思春期なのですね。その愛する理樹が拉致られたのに、のんきにゲームやっている。何故か。裏取引があったのですよ、彼女らと。
 その見返りを受け取った恭介。しかし写真だけでは満足出来ず、実物を見に女子寮までやってきます。しかし誰が女装理樹を見に行くかで真人謙吾とバトルになってしまったため朝になってしまい、理樹はもう着替えてしまっていました。そこで恭介が言った台詞が「もう着替えちまったのか」。
 というのはただの憶測ですが。しかし理樹に写真を見せて「かわいいぜ」なんていう辺り、やっぱりガチですね。元々女子にモテモテな挙げ句理樹が集めてきた可愛い女の子がいっぱいいるのに全く関心を示さず理樹ばっかかまってるのは、そういうことなんですね。
 
 そして第3勢力佳奈多。出るとは聞いていましたが、ここまで多いとは。次回からはるかな編に入るから、その下地作りという意味もあるのでしょうか。
 佳奈多、何故かあーちゃん先輩の部屋で執務しています。佳奈多は8話でクドと同部屋になったはずだし、お泊まり会やってるのは鈴の部屋だから、自室が空いてるはずなのに。クドも葉留佳もいなくて寂しいからあーちゃん先輩の所に来た…とかいう事なのでしょうか。そういえばあーちゃん先輩ってルームメイトいないのかな、8話でも部屋に一人だったし。
 ところで佳奈多は、理樹の変装に気づいていたのでしょうか。終始きつい表情をしていたのが、理樹を見つけたときにだけ表情が穏やかになっています。後ろに、いつの間にかついてきていた風紀委員達がいるので、彼女らの手前理樹にだけ特別扱いは出来ないので、気づかないふりをしたのでしょう。一人で部屋を出たはずなのに風紀委員をぞろぞろ引き連れているという不自然な演出は、この為にあるのです。
 ではそもそも、何故気づいていないふりをしたのか。これはもう憶測に頼るしかありませんが、はるかなルートに入ってからのあのイベントと関係あるのかな、と自分は思います。佳奈多は気づいた、でも理樹は…。まあそこまで深読みしなくても、唯湖やクドに免じて、って事なのかもしれませんが。
 
 ところで、前述のように今回佐々美と沙耶は出てきませんでした。沙耶は地下に引き籠もってる上にそもそも存在自体がイレギュラーなので説明無しに簡単に出すことは出来ないでしょうが、佐々美は出てきても良さそうなものです。何故出てこないのか。
 鍵は、今回の話の締めです。謙吾と真人がまぐわった事にショックを受け…では無く、その前です。恭介が理樹に可愛いぜといって理樹が顔を赤らめる、つまりは「恭介×理樹」です。このカップルが成立したら、二人のいずれかに思いを寄せていた人は当然悲しくなります。今回出てきた人達は全員そういう人達である。そう考えると、謙吾に思いを寄せている佐々美が出てこなかった理由もわかります。風紀委員は…彼女達は恭介ファン何だよきっと!
 
 
 今回の脚本担当は、11話も担当した綾奈ゆにこさん。ネットではいろいろ言われてる人らしいですが、私はそんな事知ったこっちゃありません。リトバスでの結果が全てです。リトバスの出来が良ければ賞賛し悪ければぶっ叩く。そして15話は、十分賞賛に値する出来だったと思います。主に日常回を担当しているとのことですが、今後も期待出来そうです。…残り話数が少なくなってきているので、後どれだけあるのかわかりませんが。
 
 
 
 さて。来週からはいよいよはるかな編。個別では一番盛り上がるところですが、しかしアニメでの表現にいろいろと限界がありそうなあの話…。どこまで踏み込んでくれるでしょうか。そして佳奈多は踏むのでしょうか。
 
 期待と不安が入り交じりつつ。来週を待つとしましょう。
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