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美鳥は消えていない〜リトバスアニメ14話感想〜

 
 海は何故青いのか。空の色が映り込んでいるからだという説と、光の屈折でそう見えるのだという説があります。どちらも間違いではありません。空の青には二面性があるのです。(チェレンコフ光説も加えれば3つになりますが…。)片方が正しくて片方が間違っているというわけでは無いのです。
 
 
 さて。美魚編のラストです。えーと。私の凡庸な頭では、この話をきちんとまとめて文章化出来ません。
 つまるところ、「美魚が無くしたと思い込んでた影って、ほんとは何?」ってことですね。そもそも影なんて最初からあったのか? 照らし出す光があって初めて影が生じるのでは無いのか。孤独故に光を見失ってしまった美魚は、光の中で生きてゆける脳内妹美鳥に自分自身を託そうとする。でも結局美鳥は光を得ることが出来ず、より強い光に照らし出されたのは美魚だった。…うーん、うまく表現出来ないなあ。
 
 まあ、この辺は原作と内容が同じですし、きっと他の人がうまく解説してくれることでしょう。
 
 前半、抵抗する理樹を試すように美鳥が仕掛けてくる謎かけ。なんとなく、あっさり流されてしまったような気がします。もしかしたら12話・13話のシーンを使って視聴者をも巻き込んだトリックを仕込んでくるかな、とも期待していたのですが。そこまでの余裕は無かった、ということでしょうか。まあ、入れたところで余計難解さが増すだけ、と判断したのかもしれませんが。
 
 代わりに重視しているのが、他人からの認知、という部分のようです。その辺りで重要なのが、今回美魚が復帰するまでリトルバスターズメンバーは一切美鳥と顔を合わせていない、というところです。野球をやっているのは、理樹の想像ですし。そして美魚が復帰したらみんなで出迎える。リトルバスターズ全員で美魚の存在を認める、という部分を重視したようです。
 しかし、ちょっと大丈夫かな、と不安にもなります。美鳥もまた美魚であり、美魚の中に美鳥な部分は生き続けているはずなのです。リトルバスターズのメンバーは果たして今後「美鳥」を受け入れることが出来るのか。しかしそれも美魚次第、ということを言いたいのかもしれません。そしてもう美魚は「美鳥」を隠さない、その暗喩が、原作には無かった使わなくなって部屋に残された日傘、ということなのだと思います。
 
 そしてもう一つ、(たぶん原作には無かった)美魚の大事な台詞。「この世界で、生きています」。ラストに向けた壮大な伏線ですね。
 
 
 感動的なお話だった14話ですが、最後はいつも通りです。はるちんはバント成功しても走らずに踊っています。来週以降に繋げる為…というわけではないでしょうが。
 そして来週は理樹いじられ回…たぶんファンが一番期待しているところでは無いかと。美魚も解放されましたしね。しかし予告でここまでぶっちゃけるとは思わなかった。はるちんはやったぁとか言ってるし
 
 
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