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青・ミドリ・青・青〜リトバスアニメ感想13話〜

 
 年末にTwitter上でリトバスキャラの人気投票が行われたのですが、アニメ公式が拡散した割には投票数が少なかったような気がします。まあそれはとりあえずいいとして、西園美鳥に入ったのがたった1票でした。 …おかしいなあ、美鳥って密かに人気があるとばかり思っていたのだけど。
 13話が放映された後にもう一度取り直せばもっと伸びるのでしょうか。でも初見の人にはむしろ美鳥の印象最悪でしょうしね…。いや、最悪と言うより、こいつ一体何者? と戸惑っているところでしょうか。見てればわかりますよ、と、こう自信を持って言えるのはやっぱりいいですねえ。
 
 
 さて。いよいよ美鳥が出て参りました。とは言っても、しゃべってないだけで12話の時点で既に出てきてはいたのですけどね。この辺り、しゃべってはいないけど1話から既に出ていた美魚とかぶせてきている気がします。
 
 「カゲナシ」という嘲笑の意味は、美魚に本当に影がないという意味。現実にそんなことがありうるのか…ということはさておき。美魚はそれを必死に隠そうとしてきたわけですが、美鳥はそれを理樹に晒してしまいます。初めて見る人の目にはなんて酷い奴だと映るでしょう。
 ところで、影が無いと実際の所どう見えるのか。原作だとテキストとイベントCGのみで表現されていた部分ですが、アニメだとよりはっきり映像で表現されていて、ああこういうことかとよくわかります。こういう所はアニメの醍醐味ですね。アニメ的というと派手な動きばかりがやたら強調されがちですが、こういう静的な部分でも十分魅せることが出来ると思うのです。
 そういうアニメの魅力がより出ているのが、美鳥の仕草だと思うのです。飛び降りる、廻る、奪う、抱きつく。その間に時折見せる美鳥の表情。テキストで読むのとはまた違った味わい深さを覚えさせます。
 
 そして、ついに教室にまで進出してきた美鳥。ここで10話の伏線が発動します。美魚の本を拾ってくれた伊藤さん、10話では高宮勝沢のグループと一緒にいて美魚と特別仲がよかったわけでは無く、美魚に本を渡した後もさっさと立ち去ってしまっています。しかし、「美魚」とはとても仲よさげに話しています。入れ替わり前後の違いを引き立たせる好演出です。
 伊藤さんと仲良く話す「美魚」。入れ替わり前に理樹にリトルバスターズの話をして欲しいと願ったように、美魚は本当は仲間や友達というものに憧れているのでしょう。本を拾ってくれた伊藤さんとも、本当はさっさと別れるのでは無くもっと仲良くなりたかった。その願望を叶えているのが美鳥。もちろん、美魚として。
 美魚の願望をきちんと実行出来る「美魚」と、自分の望みも叶えることが出来ず消えてしまった美魚。どっちが西園美魚として相応しいのか。鍵はもちろん理樹にありますが…そこは次回のお楽しみですね。
 ところで、伊藤さんと言えば、伊藤さんが本を拾ったことを突き止めた唯湖が今回出てきません。唯湖は普段教室にいないから…で片付けてもいいのですが、しかしそれだと10話でわざわざ唯湖に美魚・伊藤・理樹を繋ぐ役目を負わせたのは何故? と思ってしまうのです。理樹が自力で解決してもよかったはずなのです。でも唯湖が介在した。つまり唯湖は、美魚と伊藤の関係を知っている。だから、「美魚」と伊藤が仲良く話しているのを目撃してしまっては都合が悪い。だから消された…とまでは言いすぎですが、あの場にはいなかった。ということなのではないかと。まあ、この辺は美魚の話からは外れて、次の話の主題になる部分だと思いますけどね。
 
 
 シナリオ以外のことについて。
 美鳥の声優は美魚と同じ巽裕依子さんです。うすうす、もしかしたらそうなのではと思っていたのですが、巽さんは美鳥の声の方が合ってるような気がします。まあ、気がするだけなので。でも個人的には、美魚=河原木志穂・美鳥=巽裕依子、だったらどうなるのかな? とかつい思ってしまうのです。だからなんだそれがどうしたレベルの話ですけどね。
 
 あと。Aアパートラストで理樹がまた倒れてBパート冒頭で部屋に担ぎ込まれているのですが。このBパートに入る直前に、謎の真っ暗な無音画面が数秒入っています。テレビ愛知だけでしょうか? 何かの事故っぽいのですが、演出と言えなくもないので…。AT−Xでも同じ画面が入っていたら、演出ですね。だとしたらどういう意味があるのか…。まあ、確認するまでは深く考えてもしょうが無いかな。
 
 
 
 さて。来週はいよいよ美魚編クライマックス。目の離せない24分になりそうです。いやあ、リトバスって、ほんといいものですねえ。
 
 
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