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リトルバスターズ 感想

 どうせたぶんあと1時間くらい眠れそうにないので、この間にようやくフルCG100%コンプ+筋肉エンドも到達した「リトルバスターズ」の感想を書いてみようと思う。
 って、書いてみたらえらい長くなってしまってもう3時半だ。アップするのは夜にしよう。寝れないからやっぱ今アップする。

 ちなみに、この世界のルールとして、「ネタバレを嫌がる人がいるのでネタバレは極力白色で書くこと(読みたい人はCTRL+A等の全選択で反転させる)」というのがあるので、ネタバレ部分に関してはそういう表記を取らせていただく。ご了解いただきたい。


 ではまず。最初の一言として。
「いや〜。筋肉ルートにこんなに手こずらされるのは、正直想定外でしたネ。」

 いや、「真人と遊ぶ」って選択肢があるから、こりゃ真人関係のエンドが何か用意されてはいるなと思って、リフレイン入る前から何回かチャレンジしてたんですけど。全然出来なくて。まあ、やる時間あんまり取れなかったていうのもでかいんですけどね(昨日付の文書参照)。
 ネットの友人とかにアドバイスとか貰ったんだけど、全然出来なくて。結局、既に一度選択済みだった美魚を途中で選ぶことで佳奈多のフラグ消して、ようやくたどり着けましたよ。て言うか。なんで佳奈多は、筋肉エンドに参加してないの


 とまあ、それは置いといて。次は、全体の感想。
 まあ、自分としては、6/4の文章で書いたように、「リトルバスターズはバカゲーである」という認識でいたので、プレイするときも当然その前提でやった。
 結果、実際終わってみて「やはりこれはバカゲーだった!最高のバカゲーだった!腹抱えて笑った!いやっほう、リトルバスターズ最高!!」というのが正直な、偽らざる感想である。

 なんか、一部でリトルバスターズの奇跡の起こし方とかで文句言ってる人がいるけど。自分は、そんなのは気にしない。だって、所詮それはおまけだから。
 まあ確かに、世の中には食玩のおまけを目当てにお菓子を買いあさっておまけの収集が主目的になっちゃってる人とかいるけど。それでも、あくまでメインはお菓子ですから。そして、リトルバスターズのメインはバカゲー部分、つまりは「リトルバスターズの馬鹿な活躍」なわけですから。
 そこんとこを理解してないでリトルバスターズをけなす人がいるのは、ちょっと悲しいね。
 だいたいさー。リトルバスターズが今までの作品(AIRとかCLANNADとか)とは方向性が全然違うっていうのは、Keyオフィシャルとか雑誌の掲載とか体験版とかで明らかにわかっていたことのはずなのに。なんで既存の作品と並べて感動できないから糞とか訳のわからん事言うのかな。そんな発売前からわかっていたことなんだから、それが嫌だってんならそもそもスルーすりゃいいじゃん。それを承知でわかってて手出しといてそれで文句言うって、井ノ原真人もびっくりの言いがかりっぷりだよ。
 もちろん、やってもいないのに文句言ってる奴は、論外。正直、営業妨害レベルだと思うね。

 あと、ギャグがつまらんとかいう人もいるけど。これはもう、感性の違いだから。「合わなかったんだね、残念でしたね」としか。
 だってさ。逆に自分なんか、CLANNADのギャグあんまり面白いと思えなかったんだよね。秋夫さんのボケもちょっと微妙って感じだったし、智代の春原いじめに関しては笑うどころか頭キたし。ちなみに、智アフに関しては、もう呆れてしまうくらい口にしたくないくらいつまらなかった。
 でも、これらのギャグが面白いとかいう人も、世の中にはいるわけで。
 だからね。ギャグが面白くなかったからって、それを批判するのは、むしろイタい行為だと思う。「自分は、自分と他人の感性の違いの存在を理解できない人間でーす」って言ってまわってるようなもんだから。

 ということで、ギャグに関しては、「俺は面白かった」。ってことで。

 さて。あと全体の中に入れていいのかどうかわからんけど。なんか、「個別シナリオ」をやたら中傷する発言も目立つんだよねー。
 この場合でいう「個別シナリオ」っていうのは、要するに「麻枝が担当した『鈴』『リフレイン』を除く、都乃河・城桐・樫田が担当した5シナリオ」のことです。
 ちなみにこの5シナリオは、シナリオの出来具合も方向性もメインテーマとのリンク度も、それぞれ全然違うんです。まあ、これはまともにやった人間なら当然わかるはずなんですけど。ところが、どういう訳か「個別シナリオが糞だった」とか、まるでこの5シナリオが性質の同じものであるかのように、けなす人が少なからずいるんですね。

 まあ、中にはやらずに人の噂だけで中傷やってるクズもいるんだろうけど、ちょっとそういうのは無視するとして。やって批判している人間も、各シナリオの区別もつけずに一括批判するのは、正直どうかなあと。「個別は超展開だからダメ」とかいうんだけどさ。むしろ俺からすれば、「性格の違うシナリオを十把一絡げに扱う、お前の脳内の方が超展開だろ」と。言いたくなるわけですよ。

 ま、ちょっと感想と言うよりは、アンチへの反論になっちまいましたがね。全体的に「個別」も、決して出来は悪くなかったですよ。ああ、あとなんか「リトルバスターズを絶賛する奴はゆとり」とか、そういう頭来る発言もあったけど、これはまた「ゆとり批判」に対する社会批判をいずれ書くから、その時に内容を譲ろう。


 ってことで、次は各個別シナリオの評価。なお、以降はどうしてもネタバレ満載になります。


 まずは、「元」メインシナリオの、小毬編。都乃河勇人担当。
 いやだってさ。小毬って、リトルバスターズ発表直後は、メインヒロインの扱いだったはずでしょ? キャラクター紹介でも、男4人の次に来てんだし。販促で出てたイラストとかでも、明らかに小毬がメインですーみたいな扱いだったはずなのに。
 内容みると、「え?なんで鈴がメインなんだよ」とまずびっくり。しかも小毬シナリオ、メインテーマとあんまり関係ない展開。変なじーさんとか出てくるし。挙げ句の果てに、お兄ちゃん依存症。うわ、待ってくれ。正直俺は「お兄ちゃん」はいい加減勘弁して欲しいんだよ・・・。小毬、発売前は結構期待してたキャラだったのに・・・。
 とはいえ、キャラ自体は、決して悪くないんだけどね。明るいし、なにげに成績もいい。どっちかというと、優しいお姉さんタイプ?ということで、小毬のポジションは「Kanonで言う名雪」ですね。同じなんちゃってヒロインだし。うん。

 次に、鈴編。麻枝准担当。事実上のメインシナリオで、「リフレイン」への入口でもある。
 うーん。正直ねえ。麻枝信者からの評価高いんだけどねえ、ここ。自分からすると、あんまり面白くなかった。ていうか、まず鈴のキャラが受け付けなかった。正直、自分が一番苦手なタイプ。て言うか、ぶっちゃけ、冒頭の言動がかなりムカツク。「なんで小毬降ろしてこいつがメインなんだよ」って思いが強くて、プレイもかなり後回しにしていた。
 まあ、実際シナリオ進めているうちに、多少は情は移ったけどね。前述のように「リフレイン」への入口だから、スキップできなかったし。
でも、好きこのんで選びたくはないわ。うん。

 次、葉留佳編。城桐央担当。
 ていうか、城桐央って、「しろきり ちか」って読むらしい。おまけで付いてた棗恭介風来記で初めて知った。
 まあ、そんなペンネームをつける人に相応しく、設定だけはとにかく壮大です。壮大すぎて、表現力とキャラの動きがついて行っていません。なんていうか、基本的な展開とかキャラそのものは大好きなので、そこは残念でならない。無駄な設定は、切り捨てるかせめて裏設定にして表に書かない、ぐらいの勇気を持って欲しかった。
 とはいえ。決して読めないようなシロモノではないです。結構引き込まれるような内容。あと、佳奈多もこのシナリオで主に活躍するんですけどね。この佳奈多の病的心理による行動の描写は、結構凄まじいものがある。どういう理由かは解釈次第かもしれないけど、女って怖い、って思いました。いやでも、佳奈多も好きなんだけどね。なんか、叱られてみたい。って、もしかして葉留佳も、実はそういう心境・・・?
 というか、そういうのの理由とか裏事情の想像とか含めて、妄想力のかき立てられ具合では、6シナリオでピカ一。たぶん、二次創作数ではトップに行くんじゃないかなあ、と個人的に予想しております。
 ちなみに葉留佳は、男からすると好き嫌いがはっきり分かれるキャラで、実際シナリオ中でも理樹以外は相当ウザがっている描写がありますが。自分としては、この手のキャラはとっても保護してあげたくなりますネ。というか、むしろ同族意識・・・?

 次は〜能美クドリャフカ〜、能美クドリャフカ〜。城桐央担当。
 はあ。これのレビューですか。いやね。前述の葉留佳シナリオ同様、城桐担当のシナリオなんで、やはり設定が壮大なんですが。
 正直、こっちの方の設定は、ちょっとさすがにあり得ない。て言うか、テヴァ共和国って何だよ。いや別に、架空の国を作るなといってる訳じゃないんだけど。作るんだったら、もう少し設定を詰めて欲しかった。いやだってさ。有人ロケット打ち上げるような国なわけでしょ。ロケットってのはさ。どこの国でも打ち上げられる訳じゃなくて相当の国力を持った国でないと実現不可能な事業で、今それが出来る国って、アメリカ・ロシア・EU・日本・中国の5カ国だけ。このうち、有人打ち上げの実績があるのは、アメリカ・ロシア・中国の3カ国だけなのよね。G8メンバーのカナダとか、入ってないのよ。だから、テヴァ共和国ってのも当然、これらの超大国並みの国力持ってる、って言うことになるはずなんだけど。それが、いかな汚染があったとは言え、たかがロケット事故起きただけで、暴動、内乱。しかも国連軍が出動するってことは、警察・軍事といった機能が完全に麻痺しちゃってるって事でしょ?それぐらいのレベルでないと、国連軍の介入なんて簡単にはできないんだから。で、アメリカロシア中国クラスの大国が、そんな簡単に治安機構崩壊するか?ちなみに、ソ連邦崩壊の時は、国連軍はおろか外国軍の介入は一切ありませんでしたよ。大国なら滅びるときだって自力で治安維持し続けるのが当たり前なんです。
しかも、そんな国連軍介入外務省渡航自粛勧告出てる状態で、帰国するとか。非常識にも程がある。クドが政府の要人だってんならまだしも、一介の学生でしょ。戻ることに何の意味があるの。むしろ足手まといじゃん。内乱が収まった後なら、復興作業の手伝いとかあるんだろうけどさ。常識から言えば、戻りたいって言っても大使館の方で止めるはずなんだけど。クドがもしテヴァにいたら、逆に国外待避命じられるレベルだと思うよ。で、しかも理樹が帰国を止める選択したらバッドエンドとか。正直、ちょっとライターの常識を疑う。
 あと、クドの出身国を「バルト3国」とか書いてるし。あのさあ。それって、東京によそから引っ越してきた人が、「私は東海3県の出身です」とか言っちゃうようなもんだぞ。おかしいよ。
樫田レオからよくツッコミ入らなかったねえ。ていうか、「気象予報庁」みたいなどうでもいいとこに突っ込むぐらいだったら、こういうとこを指摘すべきだったと思うんだけどなあ、樫田も。
 クドは可愛いけど、シナリオは最悪でした。設定をウリにしていきたいんだったら、もうちょっと勉強して欲しいですよ、城桐さん。

 次は唯湖編。都乃河勇人担当。
 一言で言えば、「伏線だけで構成されたシナリオ」。
 まあ、キャラ自体が結構自分のツボついてるということで、最初から結構楽しめたんですが。まあ、1週目だと、ちょっと「現実的にありえなくね?」な部分は引っかかるかもしれない。まあでもこれは、2週目以降やれば、納得できるものなので。
 なんかねえ。本当に小毬と同じ担当なのか?と思うくらい、面白かった。気合いの入れ方が全然違う。「リトルバスターズ」のメンバーが総掛かりで絡んでくる、数少ないシナリオでもあるし。(鈴&リフレインなんか、女の子達殆ど無視だからね)そういう意味でも、むしろ「真メイン」とでも言っていいくらいの出来合いである。
 お姉さん系+数学が得意な準理系キャラということで、キャラ自体の評価も高いです。

 次、美魚編。樫田レオ担当。
 涼元悠一のCLANNADことみシナリオを彷彿とさせるような、繊細で筋がよくまとまり、伏線の使い方も織り込まれる知識のレベルも高いシナリオです。メインテーマからは若干はずれ気味、というところまでことみシナリオとかぶるんですが・・・。もしかして・・・?
 とまあ、邪推はおいといて。シナリオとしての出来は、これがピカ一でしたね。率直に言えば、物理関係者ならたいがい知ってる某逸話のオマージュでしかなかったことみシナリオよりも、上です。
 ついでに言うと、自分のキャラの好みも、美魚が一番。だってこの子、おとなしそうなふりしてとんでもないドSなんだもの・・・。まあ、実は「妹」の美鳥も結構好みではあるんだが・・・いや、やっぱり美魚がいいかなー。て言うか、美鳥って美魚の心の中の願望なわけだしね。だから美魚がいればOK。


 ってことなんだけど。実は一番面白いのは、こういう個別ルートからちょっと離れた、男キャラが絡んでくるようなエピソード。前述の筋肉エンドなんかはその一例で、あれはもう1ルートとしてエンディングの一つになっちゃってるけど。それ以外でも恭介・謙吾・真人が絡む話は、かなりの確率で面白いです。「リフレイン」の高評価は、おそらくこの辺も関係していますね。

 あと、主人公の理樹が個人的に凄く共感するので。そこも含めて、リトルバスターズは自分にとっては良作だと思いますね。

 まあ、好みが別れるから、人に勧めるにしても相手は選ばないといけないでしょうけど。
 そうだねえ。全体的に女の子がSっぽい、ていうかちょっと強い系の子が多いのに対し、理樹が完全に「受け」系なので。その辺で好みが別れる、ってのはあるかもしれません。
 「女の子をいたぶるのが趣味です」みたいな人だと、たぶんリトルバスターズは面白くないでしょうねえ。



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