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みどりの夕日

 
 エントリーしていた某社から、書類審査通過の知らせが来た。来月に面接。まずは、一社。ちなみに大手系列ではあるが沖縄の会社なので、ここが通ったらまた愛知を離れることになる。たぶん。

 そんな金曜日。高校時代の部活の同志と会った。

 高校時代、荒野草途伸は郷土研究部に所属していた。とにかく弱小の部で、平年は毎年開店休業状態の部だったのが、自分らがいたときに限って何故か活発な活動がおこなわれていた、しかしそれでも部員は4人という。そんな部。
 そんなだから、構内で「郷土研究部」を知るものなど殆どいない、生徒も、教師も。ついでにいうと部室もないから、図書室の事務室で活動していた(顧問が図書室担当でもあったので)。一度、4人でぞろぞろと事務室に入っていったら、バイトできていた女子大学生のKさん(当時推定年齢二十歳)に、「なんですかあなたたちは?!」と、恐怖に怯えた声で叫ばれてしまった。郷土研究部だと言っても納得してもらえず。K先生(顧問)の許可を得ていると告げて、ようやく納得して、そして職員室に逃げていってしまった。
 そんな弱小文化部。

 にもかかわらず。メンバーの4人の知名度は、異常に高かった。特に、私と、部長をしていたKS氏は、校内で知らぬ者が無いくらい有名であった。全然知らない人から、馴れ馴れしく声をかけられたこともある。なんでかは知らん。
 で、「あの4人よく一緒に行動してるけど、一体どういう繋がり?」とか言われてたらしい。部活道じゃ、アホウ。
 そんな4人。
ここをトップに持ってくる

 集まるのは週1回だけ。それも、1,2時間程度。黙々と、資料読んだり原稿書いたりしてるだけ。基本的に調査系の部活で、チームワークではなく単独で動いて調べて文書化する、という形式だったので、そんな雰囲気になってしまった。
 しかし、せめて打ち合わせくらいすればいいのに。
 部活が終わる頃はだいたい、西日が校舎を染めていて、廊下まで真っ赤になっていた。高校のある場所は緑町と言ったので、「緑なのに赤だぜ! 連合緑軍事件!」と言ったが、無視された。
 渡り廊下の窓から西の方角に向かって叫ぼうぜとも提案したのだが、やはり誰も同調しなかったので、私一人でやった。まだ練習やってたラグビー部ににらまれた気がした。ひいっ。

 部活とは関係ないのだが、KYという男は、卒業式の前日に祝いに貰ったワインを一人で全部のみ干してしまって、翌日は2日酔いで式に来なかった。こいつは世界中に木を植えるとか言って信州大の院(森林科学)まで行った。

 そんな面々。


 で。金曜日にあったのは、元部長のKS氏(30歳)。ちなみに彼は、高校時代から「30歳」等と呼ばれていたが、今も見た目が全然変わっていない。きっと、ずっとこのままなのだろう。こういう人は、高校生くらいの娘にとってはとっても自慢になる父親になれるのだが、残念ながら娘どころか彼女すらいないらしい。
 それは私も同じ。

 そのKS氏、今は某最大手警備会社に勤めているのだが。それとは全く関係なく、趣味が歌舞伎鑑賞。昔から渋い人ではあったが、こういう趣味を持つとは・・・。しょっちゅう東京まで行って見に行って、あまりに回数が多いから国立劇場の正会員にまでなった(割引になるらしい)そうな。
 延々と、歌舞伎の良さを語ってくれました。
 ちなみに、私の趣味はアニメとギャルゲーです! ・・・とは、とても言えなかった。いくら何でも歌舞伎とは比べられない。


 近いうちに、今度は他の二人も加えて一緒に会おうという話になった。その時は、養命酒で酒盛りでもしよう。いや、そういう約束があるのよ、当時からの。部活やってるときだったが、帰りのバスの中だったかは知らないが。いえ、私が強引にそういう約束を形成させてしまったのですけど。
 
 
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